サクラ、咲く。（　1対1　）

もっと美味しいのを作ってくれるか、美味しい料理を買ってくれる他の人が居るんじゃないかな

(思い出せば最近は置いておいたご飯すら食べない相手に少し嫌味っぽく言ってから悲しげに肩を落とし。「佐久間さん好みでいいよ、好み知れるのは嬉しいから」と笑顔を見せてその間だけでも相手の好みになるのもいいかもと思って。頬に手を添えられて少しだけ顔を背けながら「だって、まだ彼氏のことも多分好きだけど、佐久間さんのことも好きなんて変だよ…」と彼氏のことは好きなのではなく恐怖心から離れられないのか自分でも分からず、洗脳が解けるようにゆっくりどこか変だと思い始めるように相手のことを好きになり始めた自分が嫌になって首を振り)

ふーん…じゃあ俺が御前の手料理独り占め出来るって訳か。

（　悲しげに肩を落とす様子を見れば冗談っぽくだが本音を告げて。恋人が彼の手料理を食べないのならば其れを俺が独り占め出来るということで、其の作ってくれる姿も見れるなんて俺には贅沢で。「…じゃあ俺好みの着物にしような。」好みを知れるのが嬉しい、なんて言葉に嬉しさで一瞬間が空いたが直ぐに頷いて伝え。頬から手をゆっくりと離せばふ、と息を吐き出して彼の腕をパッと優しく掴み扉前まで行き家の鍵を鞄から取出してガチャリと扉を開き中へと促して「変じゃねェよ。御前が今其れは俺と恋人で悩んで葛藤してるのだろう？…大丈夫だ、俺の事好きになったとして恋人に何か言わたりされそうになっても、俺が其の時は傍に居るしな。＿今は沢山悩めば良い、苦しいししんどいかもしんねェけど考えた全部の結果、御前が幸せだと思える方に行けばいい。」と彼へと目を向け少しでも想いが伝われば良いと思い。　）

ふふ、そう言うことになるね

(冗談っぽく言う相手に笑みを見せ。「ありがとう、期待しとくね」と言って楽しみそうに告げ。招かれた部屋に入りながら「幸せだと思える方…わかった、なんか巻き込んでごめんね」と笑いながら部屋に入り)

わぁ、案外片付けてるんだね…包帯先に変えてもらってもいい？

独り占め出来るなんて光栄だな。

（　笑みを見せてくれる事に安心しながら伝えて。俺にだけ手料理とか振舞ってくれるようになれば良いのにな、と思い浮かべて。「また夏祭り前に予定決めような。」とまだ夏祭りまで先だがきっとあっという間に月日は流れていくのだろうと。「嗚呼、幸せじゃなかったら意味無いだろう。…謝んな。少しでも御前の本音が聞けたから得した気分だ。」と僅かに口角を上げて述べて。大して物もない部屋に誰かを招く事が無かった為、少し気恥しい気分で。「ん、救急箱持ってくるからソファにでも座って待ってろ。」とソファを軽く指差して寝室に置いてある救急箱を取りに行き直ぐ戻って来て。　）

いつも飲むお酒に合うのを作るね

(まだ作ってはいないが嬉しいと言う相手の言葉に嬉しくて頑張って作ると言って。夏祭りの予定はまた、と言う言葉に頷いて。その時までに自分の意思がはっきりしているといいなと思い。「俺、今彼氏といるよりも佐久間さんといる方が幸せかも」と少し安堵したように呟き。ソファーに座ってるように言われて傷つけられた体に包帯を巻いてもらうためシャツを脱ぎ、包帯は解かずに相手を待ち。)

楽しみにしてるわ、お摘みとか作れそうだもんな御前。

（　頑張って作る、と言ってくれた彼の言葉に小さく頷き乍楽しそうにして。安堵した様に言われた言葉を聞けば先程と同様に思わずピタリと動きを止めてはふ、と口角を上げて「…そりゃ嬉しい言葉だな。俺と居ればもっと幸せだって思わせてやるから、離れる事だけは辞めてくれ。…たとえ好きだと思わなくても友人としてちゃんと傍に居てくれ。」と彼が離れて行ってしまったらと考えて内心不安になり、悟らせない様に言葉を紡ぎ。救急箱を手に戻って来れば床へと腰を下ろして待っている彼を見上げる様に見れば「…触っていいか？」と包帯を指差し聞いてみて。　）

そこらへんは得意かな…

（小さく頷く相手におつまみならうだろうと思い微笑んで。口角を上げて友人としてでもという相手に頷いて「俺はどっか行くことはないから安心して。だからこっちこそ仲良くしてね？」と笑い。床に腰を下ろして目線を合わせる相手にこくりと頷き「自分で解くよ」と言って慣れた手つきで解く。包帯の下は少し痛ましく切り傷や打撲痕が目立ち、痛ましい状況で。）

俺は自炊とか出来ねェから、御前みたいに出来る奴はすげェな。

（　お摘みなども作れるし普通のご飯も作れる彼は凄く、自身からすればとても尊敬する人で。歳上なのに自炊出来ないのは少し駄目な奴だなとしみじみと思い。「そんなの当たり前だろう？好きになってくれたら俺はもう離さねェけど、そうじゃなかった時が俺は怖ェからな。」と小さく頷いて当たり前だと告げて。友人のまま気付いたら離れて行かれていたならば苦しいだろうなと考えて。「…っ…痛てェよな。」と包帯を解いた場所を見れば思わず眉を顰めぽつりと呟く様に言いそっと手を伸ばし痕に優しく触れて息を吐き出して。1度目を閉じた後ゆっくりと開ければ彼の傷のある場所を見詰め顔を近付けて一部のみだがキスをして”早く治って欲しい”と願いゆっくりと離れて、彼に目を遣り僅かに口角を上げ救急箱から消毒液やら出して治療し始めて。　）

へぇ、意外…ではないかな、仕事のためにプライベートは適当そうだね

（なんでもこなしてしまいそうな彼だが確かにどこかプライベートは適当そうだなと感じて少し面白くてクスクスと笑い。「かっこいいこと言うねぇ、俺も好きになっった人からは離れたくないかな。もちろん友達でも」ともし誰か親しい人が離れてしまったらと想像して眉を顰め。「き、汚いしだめだよ。もー…」痛いよなとつぶやく相手に苦笑いをし、ここで慣れたといつもなら言うが痛いのは事実なので黙っているとキスをされて顔を真っ赤にしながら両手で顔を隠しながら治療している相手の様子を見て）

適当っつーか多分面倒臭がりが出てんだよな。酒とお摘みとかで飯終わらせる日も有るしな。

（　単純に食などに関して自分自身に関心が無いのかも知れないと彼へと伝えながら思い浮かべて。自炊を覚える時間も労力も無い、小さい頃に覚えておけば彼にも食わせれて胃袋を掴めたかもしれないなとふと思い。「じゃあ御前が俺から離れる事は無いな。俺を好きになっても離れないし、友達だったとしても離れないなら安心だわ。」と今迄の経験を脳内の片隅で思い浮かべ乍、離れない事を確認すれば安堵した様に息を少し吐いてふ、と口角を上げて。「…汚くねェよ馬鹿が。無意識に身体が動いてたわ、悪ィ。…早く治れば良いな御前の傷。後、此処の傷もな。」と言いながら胸辺りを指差し”心の傷も”と言いたげにし、テキパキと治療をし包帯を巻き直し。　）

めんどくさがりか～確かに料理って面倒だもんね

（なるほど、と少し納得してクスッと笑い。仕事で忙しいからこそ大変なんだろうと思うと下手でも作ってあげたいと考えてしまい少し自分の考えに苦笑し。「うん、だから佐久間さんも俺から離れないでね…」と呟き。友達としてでも、いつかもしかすると好きと思う人になるかもしれない相手に優しく微笑んで。「馬鹿は佐久間さんだもん、俺じゃなかったら怒られてたからね」と自分だからよかったのだと言う風に言ってから包帯が綺麗に巻かれているのを少し見つめながらシャツを着ようとし）

自炊覚える時間も労力も無かったしな。だから御前が自炊出来るのすげェと思う尊敬。

（　少しでも笑ってくれる事に安心しながら尊敬するとしっかり伝えて。もう少し上手く立ち回れる様な人間なら自炊も全て完璧に出来るだろう、と思い。「離れねェよ。離れられる側は悲しいし辛いからな、そんな思いを御前にさせる訳ねェ。」と離れないで、という言葉に思わず嬉しさや愛しさを感じて口角を上げて離れないとしっかりとした口調で告げて。「御前は怒らねェの？つーか、御前以外にこんな事しねェよ。」傷にキスなんて生まれて初めてしたが嫌悪感なんて物は一切無く。彼の傷達が早く治れば良いと思い。手当を終えシャツを着ようとするのを見遣り「他に痛てェ所とか傷とか無いか？」と確認は大事だろうと思い首を傾げ問い。　）

全然！時間があっただけだし言うて凝ったもの作ったことないから

(尊敬すると言う相手に首を振って。仕事が出来るだけですごいため一つくらい出来ないところがあっても別段どうも思わないしもしそれを聞いたら作ってあげたいと言う人も居るだろうな、と思い。「ふふ、なんか王子様みたいだよね～絶対会社でもモテるでしょ」と相手の言葉に嬉しそうに微笑みながら褒め、きっと自分より可愛い子も言い寄ってくるかもなのにこんなに一途に言ってくれるんだな、と思うと何処か嬉しくて。「俺は…お、怒るより、吃驚した…」と少し顔を赤くしながら他に痛い箇所を聞かれて首を振り、お礼の意味も含めて笑顔を見せ)

其れでもすげェよな、俺も器用で完璧にこなす事が出来れば良かったんだがな。

（　首を横に振り謙遜する彼の頭に手をぽん、と1度乗せて凄いと告げて。器用で、何でも上手いこと出来れば良かったのにとしみじみと思い。作ってくれると言う人が居ても、彼にしか作って欲しいとは思わず。「王子様…言われた事ねェわ。モテねェよ残念ながら、会社では結構怖がられてる方だしな。」普段の話しかけて来る様子の社員達を思い出しながら伝えて。見た目のせいなのか、喋り方が怖いのか分からないけれど。彼以外にモテても嬉しさは無いなと思い。「ふ、嗚呼悪かった。」と少し顔を赤くさせた彼に思わず口角を上げて笑い乍謝罪の言葉を言い。痛い箇所はもう無いらしく安心した様に息を吐いて救急箱を閉じて。　）

器用で完璧なのもかっこいいけど、ちょっと抜けてるのみたら支えたくなると思うよ？

(そう言って事実、自分も作ってあげたいと思っており、出来ないことを手伝ってあげたいしこんなふうに褒め上手な相手は十分器用だと思い。「あー確かにちょっと怖い、かもね。でもやっぱり人は見かけによらないってほんとだね」と相手と話してやっと分かった優しい面などを述べ、相手の良いところはもっと他の人にも知って欲しいなと内心思いながら自分から相手も頭を何となく撫でて。「佐久間さんだから、いいよ…お弁当とか食べよ！」と話題を変えようと立ち上がり、お弁当などを取り出してキッチンへ行くとレンジで温めようとし。)

御前もそう思うのか？御前がそう思うなら悪くねェかな。

（　支えたくなる、という言葉に彼へと目を向け首を僅かに傾げて聞いてみて。彼がそう思うのなら悪くないなとふと思い。完璧な方が良いだろうかと思ったが、そうじゃなくても良いなら安心だなと。「俺は御前限定で優しい自覚は有るけどな。御前に怖がられてないなら良い。」きっと最初は怖がられていたのだろう、と彼の言葉から考えたが今彼が怖いと思っていないなら良いと伝えて。普段撫でられる事の無い感覚がすれば少しむず痒くなり乍も大人しく撫でられて。「可愛いな。…ん、食うか。勝手にレンジでも何でも使っていいぞ。」と立ち上がりキッチンに行ったのを見送り乍袋からお酒等を机に取り出し置いて。　）

うん、なんか可愛いなっとも思っちゃう

(首を少し傾げる相手に頷き、可愛いと言ってから笑顔になり。可愛いと言う言葉以外に思いつかないため可愛いと言ったが相手が嫌がったらどうしようと少し考えて。「俺限定ってほんとですか？ふふ」と少し揶揄うように言いながら手を離し、レンジの方へ行き温め終えると「あちっ…」と言いながら早足で持ってきて)

可愛い…？俺より御前の方が可愛いけど。

（　可愛いという言葉に不思議そうに首を更に傾げ。可愛い要素が有るのは彼の方だし俺に可愛い要素無いだろう、と思い。でも彼から言われる言葉に嫌な気は全くせず僅かに口角を上げて。「当たり前だろ？御前限定だ。他の奴には優しくする意味が無いだろ。」と笑う彼を真面目な真剣な表情で見遣り頷いて。頭から離れた手に少し名残惜しさを感じつつ何も言わず。早足で戻って来た姿を見れば眉を少し顰め「…火傷すんぞ、気を付けろよ。」と心配そうにして。　）

そ、そうかな…ありがと

(当然だろうと言いたげな表情で流れるように言われて少し照れながらお礼を述べ。「でも優しくするのもいいかもよ？」と特に否定するつもりはないが他の人に優しくすることも大事だと言って。「大丈夫！結構熱くしすぎちゃった」と舌を少し出してから机に置き、楽しそうに笑って相手の顔を見て食べる？と言いたげに見つめ)

可愛さでは御前のが勝ちだな。

（　少し照れている彼にふ、と思わず口角を上げて頭にぽん、と手を乗せてやり。「ふーん…俺は良いかな、他の奴に優しくするのすげェ面倒だし。俺なりに好意を表してるだけだからなこれは。」と他の人に優しくする事を想像したが今更優しくしてもだし、面倒だなと思ってしまい。彼だから優しくしてるし、無意識に優しくしてるのも有り。「…食う。1口くれ。」と机に頬杖ついて軽く口を開けばあーん待ちで。　）