分かった。 ( 拘束から解放して欲しいという要求に素直に頷き、両手足と椅子を繋ぐ手錠の鍵を順に外していく。監禁に至ったものの、最初に言った通り危害を加えるつもりは一切無い。寧ろ相手の望む事は可能な限り叶えたいと思っている。逃がす以外は。…たとえ脱出を試みようとも、玄関扉には暗号の違う二重ロックが掛かっているため逃げるのは困難な筈。 )