匿名さん 2022-05-28 14:28:01 |
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えぇー、命令って……!
( ぅわぷ。と、避けようと思えば避けられたそれを、そのまま正面で受け止めたのは、ギデオンがいつも馴染みの仲間達としているような、荒っぽくも信頼関係を感じさせるやり取りが嬉しかったから。とはいえ、飛んでくる物体の正体を見極める様な余裕があったのは最初のみで。シャツを受け止めた瞬間、ふわりと洗剤の中に大好きなギデオンの香りを感じれば、思わず勢いよくシャツを引き剥がし。此方の動揺などつゆ知らず、涼しい顔のギデオンを見やれば、流石のビビでも自信を無くし、今晩物にしてやろうという野望はみるみる絞んでいく。そんなに魅力ないかなあ、と渋々シャツを羽織りながら、八つ当たりの様にベッドへ腰を下ろせば、ギシ、と生々しい音が部屋に響き。態とやるまでもなく、必然的に余った袖から白い指先だけを覗かせて、男女逆の合わせに一寸苦労しながら、モゾモゾと釦をかけていく。邪な野望がなりを潜めると、最初こそ渋々羽織ったそれも、憧れの冒険者のトレードマークを羽織っている事実に、素直なファン心が湧き上がり。第二ボタンまで締め終われば、嬉しそうに紅い袖をまじまじと見つめ、ぴょいとベッドから立ち上がる。女性にしては身長のあるビビでも丈の余るシャツは、胸元は普段よりも露出を抑えてくれたものの、上半身と臀部にかけての凸凹に引っかかり上がった裾は、ホットパンツの存在感を薄れさせるにも関わらず、太腿は全く隠せていない。それでも嬉しそうに自分の格好を見下ろせば、ギデオンに向き直り悪気がないからこそ凶悪な、ピクシーの様な微笑みを浮かべて。 )
──えへ、似合ってます?
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