まっすぐみつめて ( 〆 )

まっすぐみつめて ( 〆 )

匿名さん  2022-05-22 01:20:09 
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お相手様決定済みです。



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  • No.21 by 工藤新一  2022-05-24 15:51:18 


──ッ!?

(指定場所の埠頭へ指定された時間の10分前に着くと辺りを見渡し、犯人と誘拐された少女の姿を探す。こんな遅い時間にこの様な場所に近付く人間はいないだろうし、一般人への被害の心配はなさそうだ。埠頭ということで、犯人は船で来ることも十分に考えられ海の方を向いた瞬間、右肩辺りに激痛とじわりと広がる生暖かい感触が。一瞬何が起きたのかと思ったが、右腕をつたう血と激痛から撃たれたのだと確信する。止血の意味もあって咄嗟に左手で押さえながら地面に膝をつき振り返ると、不敵な笑みを浮かべ話し出す犯人と犯人に拘束されながら焦りと心配そうな表情の少女。どうやら少女の身柄を解放する気は最初からなく、幹部メンバーの一人ジンを失墜させる為に、少女と自分を組織に連れて行くのが目的らしい。犯人が撃った理由として、抵抗されない様にする為だと言う。つまりは他に協力者は無く、単独での犯行だと自供しているようなもの。
犯人をどうにか倒してFBIに引き渡せば、何か情報を得られるかもしれない。ならばこの姿でも麻酔銃を使う事は可能だし、どうにか一瞬でも気を逸らさせ死角から狙う事が出来れば勝機はある。痛む右手を何とか動かし地面に落ちている石を犯人に気付かれない様拾うと、犯人の言う通りゆっくりと立ち上がりある程度の距離まで近付けばいきなりその石を投げ付け、少女に向かって走って逃げる様指示を出し。

自らは犯人に向かって走り出し麻酔銃を構えるも、流石は組織に所属するだけのことはある人間。気付いた時には遅く、腹部に蹴りを受け飛ばされて。満身創痍の中どうにか起きあがろうとした所で、犯人が目の前に立ち塞がりサイレーサー付きの銃を向けて来て。激昂した犯人が今にも引き金を引く勢いで、緊張感が流れる中撃たれると覚悟した次の瞬間──鮮血と共に地面へ倒れ込む犯人。それは万一に備えて援護をお願いしていた人物によるもので。犯人とは言えタヒなせる訳にはいかない、犯人の傍に寄り首に手を当て脈を確かめるも、既に手遅れで即タヒの状態で。)


(/当初誘拐事件を飛ばすつもりでしたが、少しでも挟んだ方が自然かと思いまして入れさせて頂きました。次の返信分から阿笠邸に戻りますのでよろしくお願いします。/返信は不要です)

  • No.22 by 毛利 蘭  2022-05-24 18:47:21 


博士、なんで何も教えてくれないの…新一に、言うなって言われたの…?

(混乱する頭の中を必死に整理しながら博士を質問攻めにするものの、ほとんど答えてはくれなかった。返ってきた数少ない回答も、考えるまでもなく嘘だと分かるような適当なその場しのぎばかり。メールに書かれていた薬の事、服の事、哀ちゃんが誘拐された事。それから先程聞こえた悲鳴の事、新一が阿笠邸から出てきた事、阿笠邸に入ったはずのコナン君が何処かへ消えてしまった事。声を震わせながら、疑問を全て博士にぶつけていった。考えが顔や態度に現れやすい博士が非常に焦り動揺しているのは明白なのに、それでも何一つ教えてはくれない。そこまで頑なな態度を取られ、もう誰かに口止めされているとしか思えなかった。
明らかにおかしな事が起こっているのに。哀ちゃんもコナン君も新一も、全員の事が心配で堪らないのに。大切な人達が、今まさに危険な目に遭っているかもしれないのに。何も知らされず、頼っても貰えず、ひたすらに誤魔化され…それほどまでに自身はみんなに、そして新一にさえも信用されていなかったのかと思えば、どうしようもなく悔しくて情けなくなり涙が込み上げてくる。幼馴染みを心から信じて待ち続けていたのは、自分だけだったのだろうか。不安や心配、疎外感や寂しさといった感情がぐちゃぐちゃと混ざり、次第に博士を問いつめる声が弱々しくなっていく。そして、溜め込んでいた感情が溢れると同時に瞳から一筋の涙が零れ落ちて)

ねえ、博士ぇ………

  • No.23 by 工藤新一  2022-05-24 21:18:25 



……大丈夫、犯人の発言から間違いなく単独による犯行。オメーの正体も組織側に伝わってねーと思うぜ?他に仲間が潜伏していないことも確認済み。


(先程の状況では仕方ない事と頭では分かっていても、また犯人をタヒなせてしまった事への罪悪感から拳を強く握り締め。同時にメール着信を知らせる振動を感じ、ポケットに入れていたスマホを取り出し内容を確認。差出人は援護を頼んでいた人物からで、"此方で秘密裏に処理する為後は任せて、その場を離れて合流を"と書かれている。了解した旨のメールを送り、気持ちを切り替えて痛みを堪え立ち上がれば、先程まで囚われていた少女の元へ向かう。
見たところ怪我はない様で一安心。だが解放されたとは言え、その恐怖から身体は震えている。組織の人間により捕われていたのだから、また狙われるかもしれないと言う拭いきれない恐怖心は計り知れない。完全に無くす事は無理かもしれないが、少しでも安心させようと上記を発言。博士が家で待っている事と、工藤邸に現在住まう大学院生が迎えに来ている事を伝え合流場所へ。
大学院生と合流し車に乗り、銃弾を受けた箇所の手当てを簡易的ではあるものの少女から受け。暫くすると阿笠邸の前に着き降車と同時に、大学院生へお礼を述べ別れて。)

念の為暫くは学校休む事になるだろうけど、あんま気にすんじゃねーぞ?

(まだ警戒心を解くのは無理だろうと思いつつも、至っていつも通りにそれとなく声を掛けると阿笠邸のドアを開けて少女と共に家の中へ入り)

  • No.24 by 毛利 蘭  2022-05-24 21:56:27 


っ…!し、新一……!!

(ドアが開く音がしてそちらに視線を向ければ、今まさに話題に挙がっていた人達の姿が。濡れた瞳を目一杯見開き暫しの間絶句するものの、ハッと我に返ると慌てて傍に駆け寄る。何が何だか状況が全く分からないし、既に気が動転していてとても冷静ではいられない。二人の目の前まで辿り着くとそこにコナン君の姿が見当たらない事に気が付き、不安は増すばかりだ。誘拐事件に関わっているはずの彼らが戻って来たのに、なぜコナン君だけがここにいないのだろうか。先程別れ際に感じた嫌な予感を思い出し、最悪の展開が脳裏を過る。幼馴染みの怪我にも気が付かないほど完全に取り乱し考えがうまく纏まらないまま、それでもこれまでの思いの丈をぶつけるかのように、ぽろぽろと涙を流しながら縋るような早口で間髪入れずに問い掛けて)

新一、大丈夫!?ねえ、何がどうなってるの?どこ行ってたの?哀ちゃんは?コナン君は?
コナン君はどこ?どうしていないの…!?

  • No.25 by 工藤新一  2022-05-24 23:08:05 



蘭っ、どうしt──!

(家に入るなり己の名を呼ぶ声と共に目に映ったのはここに居ないはずの幼馴染の姿。どうしてここに居るのかと問いかけようとした時、それまで完全に忘れていた自分の置かれている状況を思い出して。ここで表情に出せば何か勘付かれるかもしれない、至って普通を装い悟られぬ様に努めては)

コナンも無事だ。取り敢えず落ち着けよ、蘭。ちゃんと説明すっから……博士、タオル貸してくれるか?

(完全に取り乱している彼女に兎に角一旦落ち着く様促して。
それに見兼ねた少女が、"心配掛けてごめんなさい"と謝罪をすると共にコナンについても"自分の代わりに警察で事情聴取を受けてくれている"とその場を凌ぐ咄嗟の嘘を吐く。
博士の方に目を向けると、どうしたものかと慌てている様子。その場の空気を変える為、タオルを二人分貸してくれないかと博士に促す。外にいた事で少女も自分も雨に打たれ小雨とは言えそれなりに濡れている訳で)

  • No.26 by 毛利 蘭  2022-05-24 23:45:31 


落ち着けるわけないでしょ?二人ともこんなに濡れて──っ!?
し…新一、血が…!

(今まで彼らがどこで何もしていたのかも、どんな危険な目に遭っていたのかも、そもそも何が起こっているのかもさっぱり分からないのに、落ち着けと言われて落ち着けるはずがない。事情聴取を受けているとはいえ、コナン君だってまだ帰って来ていないというのに。この状況で平然と落ち着けと告げてくる幼馴染みの言葉に眉を顰め、有り得ないといった様子で両肩を掴んで反論しようとしたが──彼が着ている服についていたものだろうか。彼の右肩に触れた自身の手に血痕が付着した事に気が付けば、たちまち顔が青ざめていき)

新一、怪我してるの?……説明は後でいいから、とにかく病院行こ!哀ちゃんも、ちゃんと診てもらった方がいいよ…!
コナン君が心配だし、目暮警部にも連絡しとこ──

(幼馴染みが怪我をしているのなら、こんな所で詰問している場合ではない。急いで救急車を呼ぼうと、携帯を取り出す。今まで彼と同じ場所で同じ目に遭っていたのだとしたら、哀ちゃんも医者に診てもらった方がいいだろう。こんな時間に一人で事情聴取を受けているコナン君の事も余計に心配だし、出来ればコナン君も病院に連れて行きたい。携帯を操作しながら、目暮警部にも一言コナン君の事を頼んでおこうと意見を述べて)

  • No.27 by 工藤新一  2022-05-25 08:06:18 



待った!…て、手当てもちゃんと受けたよ。血も止まってるし、問題ねーって…

(撃たれた箇所に弾は残っておらず貫通しているが、手当てとは言え簡易的な応急処置のみ。車の中で出来る手当てと言えばその程度だろう。彼女の言葉通り、病院で手当てを受けるべきなのは重々承知。それに少女も見た感じ怪我はないにしろ、きちんと検査を受けるべきなのも──。
けれど自分と共に病院に行けば、工藤新一が生きていると騒ぎにななり少女自身もまた同じ目に遭うかもしれない。その事態だけは何としても阻止しなければ。
少し不自然ではあるが、携帯を操作する彼女の手を掴めば妙な間を開け吃りながら焦った様に言葉を紡ぎ出し苦笑いを。)

コ、コナンだって本当に大丈夫だから──な?

(信じてくれと言わんばかりに真っ直ぐに彼女の目を見て訴えて。その様子を見ていた隣の少女が居づらそうに咳払いをし、慌てて手を離して。
体調面は最悪で息も少し上がる。恐らく薬による副作用と撃たれたことの二つが原因だろう。それでも異常な程に暑さを感じれば、博士から受け取ったタオルで濡れた髪を拭きつつ)

なんか妙に暑くねーか?この部屋。


  • No.28 by 毛利 蘭  2022-05-25 13:06:17 


は、はぁ?でも──、

(突然手を掴まれて何を言い出すのかと思えば病院に行くのを拒まれ、予想外の反応に困惑してぽかんと彼を見つめ返す。真剣な眼差しに思わず圧倒されてしまいそうになるが、目の前の彼はどこからどう見ても顔色が悪く息も上がっており、汗までかいているようだ。そんな状態で問題ないと言われても、引き下がれるはずがない。何を強がっているのかと言い返そうとしたが、彼一人ならまだしもコナン君や哀ちゃんを病院に連れて行く事まで拒んでいるのだから、ただ強がっているだけという訳でもなさそうで。幼馴染みの意図が理解出来ず、戸惑いや動揺から言葉に詰まり)

何言ってるのよ?今日はむしろ涼しいくらいだけど…
ねえ新一。熱でもあるんじゃないの?やっぱり病院行こ?ねっ?……お願い…!

(そうしていると次いで聞こえてきた言葉に首を傾げ、時間差でハッと何かに気付いたように更に焦り始める。まさか、長時間雨に打たれて風邪まで引いてしまったのではないか。この息切れといい汗のかき方といい、やはりただ事とは思えない。なぜこんなにも自身の提案を拒むのかは分からないが、病院が嫌などと言っている場合ではないのは明らかだ。彼が拒む理由なんて、このまま彼が苦しみ続ける事に比べたらもうどうでもいい。タオルを持つ幼馴染みの手を上から包み込むように掴み、なんとか彼を説得しようと涙目で必死に畳み掛ける。触れている手も絞り出した声も、不安で震えが止まらない。それでも、これでもし彼が頑なに拒み続けたとしてもこの手を離す気はなく、いざとなれば力づくでも病院に連れて行くつもりで)

  • No.29 by 工藤新一  2022-05-25 16:15:46 



へ?熱もねーし大丈夫だって。
…そ、それに病院はちょっtッ!?あ"ぁ、くッ──はぁっ、はぁはぁっ…!

(自分は体感的に暑く感じると言うのに、返って来たのは真逆の応えで何とも間抜けた声を出す。まさしく彼女の言う様に熱がある感覚はあるが、これ以上心配を掛けたくない思いから否定。しかし、手を掴まれた上に必死に説得を試みる彼女。よく見れば目に一杯の涙を溜めている。そんな姿を見ても応じられない為、先程からの繰り返しのやり取りになるが拒もうと言葉を紡ぎ出そうとした次の瞬間、ドクンッと鼓動が波打つ。痛みと苦しみのあまり立っていられず床に膝を着く。息遣いも荒く、息をするのがやっと──間違いない。これまで幾度と無く経験した、この感覚はコナンの姿に戻る前触れだ。このままこの場にいれば幼馴染の前で戻ってしまう。何とか離れなければと足に力を入れようとするも、怪我の影響もあって体が言う事を聞かず額から大量の汗をかいて)

  • No.30 by 毛利 蘭  2022-05-25 18:58:55 


もう!大丈夫なわけないでしょ!?

(どう見ても大丈夫ではないどころか次第に悪化しているようにしか見えないのに、それでも拒み続ける幼馴染みに痺れを切らして思いっきり叫んだ瞬間、涙も勢いが増して感情的に泣き喚いてしまう。素人目に見ても、こんな症状は明らかに普通ではない。一体、新一の身に何が起きているのか。これまでの経緯を何も教えてくれないから見当もつかないし、かといって病院に行きたくない理由も答えてくれないから説得のしようがない。もう引き摺ってでも医者に診てもらおうと彼の手を掴む腕に力を込めかけた時──目の前で突然ひどく苦しみ始めて蹲ってしまった幼馴染み。先程までとは比べ物にならないほど辛そうで尋常ではないその様子に目を見開き、慌てて目線を合わせるようにしゃがみ込んで顔を覗き込み)

新一!?新一っ!!動いちゃダメ!
…なんで逃げるの!?ねえ、行かないで!新一っ!!!

(苦しむ彼の背中をさすろうと手を伸ばすものの、こんな状況になっても尚、自身から離れようとする幼馴染み。病院のみならず自身ごと拒絶するかのようなその反応に胸の奥がズキリと痛むが、どんどん具合が悪そうになっていく彼の姿を目の当たりにして、嫌われたっていいから絶対に病院に連れていこうと決心。博士や哀ちゃんが何かを言っているような気がするが、全く耳に入ってこない。逃げようとする彼をぎゅっと抱き締めるようにしがみつき、全力で引き留めて)

  • No.31 by 工藤新一  2022-05-25 21:25:14 


ッ、はぁはぁッ、ぐっ…

(息をするのも辛く痛みも増すばかり。その辛さを耐えながら片目で心配して覗き込んでくる幼馴染を見る。危険に巻き込まない為にも彼女の目の前で、コナンに戻る訳にはいかないのに。どうにか保ってくれ、せめて彼女から離れるまでは。
しがみつく彼女に構わず、軽く払うと這ってでも離れようとゆっくりと動き出して。この行動で結果として彼女を傷付けてしまうかも知れないが、衝撃の事実を知らされるより余程マシだろう)

い"っ!?ヴあっ、うあ"ああああ────ッ!!

(早く身を隠さなければ──その願いも虚しく鼓動が煩く鳴り響き、体が大きく跳ね上がる。これまでと比べものにならない程の激痛が身体を襲い堪らず絶叫し、それと同時に力尽きたかの様に倒れ込む。ここまでかと意識を手放すと、身体が少しずつ縮んでいき)

  • No.32 by 毛利 蘭  2022-05-25 22:21:42 


……っ!

(こんなに頼んでも、それでも聞き入れてはもらえずに振り払われてしまった。完全に拒絶されているのだと悟れば、ショックのあまりとうとう何も言葉が出て来なくなってしまう。ここまで彼に嫌われるような事をしてしまった心当たりは全くないのだが。昔からずっと一緒に過ごしてきて喧嘩をする事も数え切れないほどあったが、自身に何か文句があるのなら面と向かって言ってくれるような、そんな彼だったはず。その彼に、ここまで頑なに突き放すような態度を取られたのは初めての事で。もしかすると、暫く会っていない間に彼の気持ちはとっくに離れて行ってしまったのかもしれない…と最悪のケースが一瞬頭を過ぎる。それでも自身の気持ちは変わらないし、もう、彼が無事で居てくれさえすればそれでいいのに。這うように自身から逃げようとする彼を、まるでこの世の終わりかのような悲しい瞳でじっと見つめて──そして、目を疑った。倒れ込んでしまった彼にすぐさま駆け寄ろうとしたのだが、みるみるうちに彼の姿が見えなくなっていく。目の前で人間が消えていくような光景に、驚きのあまり身動きが取れずに放心してしまう。暫しの間の後、ようやくハッとして幼馴染みの無事を確かめるべくおそるおそる近付いてみれば、ぶかぶかの服に覆われた隙間から小さな顔や手足が覗いているのが視認できて──消えたのではなく、縮んでいた。その事実を理解するのにも時間がかかったが、理解してからも状況は微塵も理解出来ずに言葉を失い、脳内にいくつもの疑問符を浮かべたまま、ただただその場に立ち尽くして)

  • No.33 by 江戸川コナン  2022-05-25 23:06:14 


────。

(大人の姿から子供の姿へ縮んだ反動は大きく完全に意識を手放しており。普通に考えて人間の体が縮むなどあり得ない光景を見たら驚愕のあまり動くことも言葉を発する事も出来ないだろう。だが間近で見ていたにも関わらず、ひどく落ち着いた様子で体の縮んだ当人に近づけば脈を確認し博士に的確な指示を出す少女。
一方事情を知りつつも秘密が明るみになった状況に呆然と立ち尽くす博士。急かされて我に返り慌てて近付くと、軽々とそれでいて慎重に体を持ち上げればベッドへと運んでいき寝かせる。

立ち尽くす彼女に少女が近付き、洋服の裾を軽く引っ張る。
"動揺するのも分かるけど話は彼が目を覚ましてから。それよりも今は彼の治療をする事が先決だから手伝ってくれる?"と冷静に、それでいて大人びた物言いで声を掛けて)

  • No.34 by 毛利 蘭  2022-05-25 23:57:13 


えっ…あ…う、うんっ……!

(訳も分からずにボーッと佇んでいればふと少女に声を掛けられ、この場にそぐわないやけに冷静なその声色にも戸惑いは増すばかりで、返答にもならないような裏返った声を返すので精一杯だった。たった今目撃した信じられないような光景も非常に気になる所だが、自身が狼狽えている間にもテキパキと動き回るこの少女は一体──?普段から大人びている子だと思ってはいたが、こんな魔法のような出来事を目の当たりにしても何の驚きも見せず手馴れた様子で対処していくその姿に圧倒され、結局目をぱちくりさせながら見守る事しか出来なかった。自身よりもよっぽど小さな小学生の女の子がこんなにも的確な行動を取っているというのに、自身はといえば何も出来ずに立ち尽くすばかり。先程のショックと大切な幼馴染みの一大事に何の力にもなれない悔しさで胸がいっぱいになり、また泣いてしまいそうになるのをぐっと堪える。こんなに小さな女の子がちゃんとしているのだから、自分もしっかりしなければ。
とはいえ身体が縮んでしまった人間に対する治療法など当然知る由もなく、常識で考えれば有り得ないようなこの症状を見る限り、怪我の件を加味してもどう考えても救急車や警察を呼んだ方が良さそうなのだが…頑なに拒んでいた幼馴染みの様子や少女の指示の中にそれが含まれていない事からも何か並々ならぬ事情があるのだろうと察し、野暮な質問はしない事に。少女の指示を受けながら、ほとんど何もしていないに等しいのだがとにかく必死に治療を手伝い、出来る限りの処置を終えた所でベッドに寝かされている彼の顔を不安げに覗き込んで)

コ、コナン君…!?ウソ……!

(そこでようやく、今更ながらに目の前で気を失っている人物が自身のよく知る男の子である事に気が付き、さらに目を丸くする。呆気に取られていたせいで今の今まで縮んでしまった彼の顔をまともに見る余裕などなかったし、ただでさえ目を疑うような光景に混乱しっぱなしだった状況で、新一が縮んでしまった事とコナン君が消えてしまった事が脳内で冷静に繋がるはずもなかった。分かったようで分からないこの状況に疑問は募るばかりだが、とにかく今は新一…コナン君?の無事を祈るのみ。彼が目を覚ますまで、片時も離れずにずっとベッドの側で待ち続けて)

  • No.35 by 江戸川コナン  2022-05-26 00:37:13 



────ら…ん……ごめ、んな……ごめn…──。


(高熱と幼馴染の前で小さくなる危機的状況という二つの要因が重なってしまった事で悪夢を見ているのか、時折魘され額に乗せられた濡れタオルがずり落ちるのもお構いなしに苦しそうに顰め面になりながら幼馴染の名前と謝罪の言葉を繰り返し呟く。その幼馴染が傍に居るとも知らずに──。

少し離れたカウンター席で治療を終え一息吐く博士と茶髪の少女
。とは言え、張り詰めた様な重い空気は変わらない。少女は気を紛らわせる為かノートPCに向かい、カタカタとキーボードを叩き打ち込んでいる無機質な音だけが部屋中に響き渡る。異様な空気に博士は溜まらず、少年の傍らにいる彼女に"少し休んだ方が良い、君まで倒れないか心配"と声を掛けて。)

  • No.36 by 毛利 蘭  2022-05-26 01:08:58 


っ、しん…──

(目の前で苦しそうに魘されている人物が自身を呼んでいるのが分かり、思わず名前を呼び返そうとするものの、言い切る前に思い留まる。一体どう呼べば良いか分からず、躊躇ってしまったのだ。自身は新一が縮んでいく瞬間を、確かにこの目で目撃した。であれば、この人物は確実に新一のはず。しかし、今ここで辛そうに苦しんでいるのは紛れもなくコナン君。声も姿もコナン君なのに、自身の名前を呟くその口調は間違いなく新一のもので。不思議な感覚に戸惑い、何となく気まずさも感じてしまう。この彼は一体誰なのだろう──新一の事もコナン君の事も良く知っているはずなのに、なんだかどちらでもありどちらでもないみたいで、どんな顔をして見守ればいいのか分からなくなりそうだった。博士に休むよう声を掛けられたが、こんな状態では到底休む気にならず、休めるとも思えない。全く状況を理解していない自身よりも、ずっと事件に巻き込まれていたであろう博士や哀ちゃん達の方がよほど疲れているだろうと思い、博士達こそ休むようにと返答する。目の前の彼からずれたタオルを手に取り氷水で冷やして額に乗せ直し、誰に対してそうしているのか自分でもよく分からないまま、汗で張り付いた前髪を掻き分けるように優しく撫でて)

  • No.37 by 江戸川コナン  2022-05-26 01:49:00 



──んん……いっ、てぇー…っ!!

(それから数時間後。もう既に真夜中、いや朝方に近い時間帯。熱も下がり漸く気がつくと、ゆっくりと目を開く。熱に魘されていたからだろうか、ベッドに横たわったままはっきりしないぼやけた視界で部屋の天井や周りを見渡す。自分の居る場所が何処なのか理解すると、ゆっくりと身体を起こそうとして怪我した箇所の痛みに現実へと一気に引き戻された感覚に陥る。
──そうだ、灰原を救出し戻って来た後、蘭がいる前で倒れたんだっけ──。
その後どうなったのかと、自分の身体を見て確認すれば大人では無く子供の手や足。自分の置かれている状況を咄嗟に理解すれば一気に血の気が引いて。完全にやらかした、どう彼女に言い訳をすれば良いのだろう。助言を求めようと博士や灰原の姿を探すと、カウンター席で突っ伏して眠っている様で宛には出来なさそうだ。──落ち着け、考えろ。自身に言い聞かせながら、必死に誤魔化すための理由を考えて)

  • No.38 by 毛利 蘭  2022-05-26 07:18:36 


!………えっ…と……具合、どう…?

(ようやく彼が目を覚ましたのを確認すれば、嬉しさから前のめりになり彼の手を咄嗟に握ってしまうが、すぐにハッとして離す。心配で心配で仕方がなかった人物がやっと意識を取り戻したのだから一刻も早く声を掛けたいのはやまやまなのだが、誰に向かってどんな顔をしてどんな声色で、何を話し掛ければ良いのか分からず、なかなか言葉が出てこない。気まずさから視線を彷徨わせ、なんとか言葉を探す。誰の名を呼ぶのもなんか違う気がして、気になる事だってもちろんたくさんありすぎるのだが、そんな事よりも今は。目の前の彼が新一であれコナン君であれ、一番気がかりなのは彼の具合だ。ひどい怪我をしている上にあんな事があったのだから、聞くまでもなく具合が良いはずはないのだが…倒れ込むほどに苦しんでいた先程よりは、幾分か良くなっているのだろうか。意を決して、逸らしていた視線を彼に向ける。戸惑いながら発した台詞は、幼馴染みに話し掛けているとも小学生の男の子に話し掛けているとも言えないような、どこか他人行儀でぎこちないもので。一体誰からどんな答えが返ってくるのかさえ予想できない不安と恐怖から、その声は僅かに震えており)

  • No.39 by 江戸川コナン  2022-05-26 10:00:18 



…う、ん。大分楽、だよ…もしかして、ずっと看病を…?


(──目の前であんな光景を見せられたのだから困惑するのも無理はない。声が震えているのを感じ取りぎこちない空気と紡ぎ出された言葉。他にも聞きたい事や言いたい事もあるだろうに責められるどころか、体調を心配する言葉を投げかけられ表に出さないまでも少々拍子抜けする。その何とも言えない微妙な空気に飲み込まれそうになりながら、苦笑いを浮かべぎこちなく返答を。
また夜も更け朝方に近いというのに、自身の傍で一睡もせず居てくれたのかと疑問を投げかけ。)

  • No.40 by 毛利 蘭  2022-05-26 11:33:04 


そっか…そんなに大した事はしてないから、気にしないで。
わたし、何か飲むもの持ってくるから…お腹空いたらいつでも言ってね。

(返ってきたのは自身がよく知るコナン君の声で…目の前にいるのはコナン君なのだからそんなの当たり前なのに、それでもその事実に少しだけホッとして、緊張故に強ばっていた表情を微かに和らげ微笑みかける。あの衝撃的な光景を目にして、最悪彼を失ってしまうのではないかとさえ思ったのだ。コナン君が…そしておそらく新一が無事なら、今はもうそれでいい。自身だって目を覚ましたばかりの病人を質問攻めするほど鬼ではないし、彼が無事だった事への安心感でいっぱいで、そんな気も起きなかった。数々の疑問点については、本人が自ら話してくれるまで待つ事に。そんな事より、あの高熱の中一晩中魘されていれば相当喉が乾いているだろう。冷たい水を取りに行こうと立ち上がりベッドから離れようとして…夕飯前に出て行った彼の事だから、まさか昨日の昼から何も食べていないのではないかと気になり、踏み出そうとした足を止め振り返ると食事の心配を付け足して)

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