匿名さん 2022-05-14 13:55:41 |
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【真柴 七都】
( 反応して一瞬震えた肩、小さく漏れ聞こえた声、熱を帯びた顔。彼女の一つ一つに違う意味で煽られそうになるものの、そちらは理性でぐっと抑え込む。少しでも距離を取ろうと黒板側へと身を寄せる彼女を更に追い詰めるように、脚の間の壁に膝をつくといよいよ退路を断って )本当に抱き上げられたらどうするつもりだったの。
【麻倉 翠】
……俺は、楓だけ傍にいてくれればいいよ。……わかって。( 頭を撫でる優しい手に、ドクドクと不気味に脈打っていた心臓が穏やかになってゆく。安堵の溜め息をそっと吐き出すと、浅くなっていた呼吸も徐々に元通りに戻って。頭から離れようとするもう一方の手も捕まえ、両手をきゅと握りしめると今言える精一杯の言葉を伝える。言い終えた後も、不安のせいかなかなか手を離そうとせずに )
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