その壁 、厚さ何センチ（〆）

あ、あぁ、雨野さんの場所は、窓側の1番後ろ。
…次は気を付けてね。

( 顔を上げた相手のは可愛らしい顔立ちをしており、いかにもモテそうな女子といった印象で。更に遅刻した彼女に対する周囲の反応を見れば、それなりに皆に愛されそうなキャラクターだと感心する。しかし顔を上げた瞬間の｢おうじさま｣はどういう意味だろう。｢おじさま｣と聞き間違えたか？などと思考を巡らせていると、席を尋ねられたため後ろの席を指さし教えた後に一応担任として、注意の声掛けをすれば。｢後ろの席、見えにくかったら言って。｣と、配慮の言葉を相手に投げかけ。)



( / 行事！いいですね！体育祭？文化祭？あ、ちなみに今おじさんは咲桜ちゃんのこと可愛いとしか思ってないのですが、どんなきっかけで恋に落ちましょうかね？←)

1番後ろ！しかも窓際なんて1番いい席...。ありがと、先生！
（ 指された方へと顔を向ければポツンとひとつ空いた席。お礼を言って早速席へと向かえば正に特等席。...ちなみに居眠りをするためのって意味。前に座る女子も隣の男子も斜め前の男子もみんな私より背が高くて、先生からはきっと見えなくなっちゃうだろうな。あぁ、でもそうしたら私からも先生が見えなくなっちゃうってこと？それは少し困るななんて唸りながら席へ着けば、前の席に座った生徒の横から顔を出し、ちゃんと見えます！の意味を込めてひらひらと先生へと手を振り。）


（ ／ どちらも捨て難いですね...。体育祭は暑さのおかげで少しはだけた先生の姿が見られそうだし、文化祭一緒に周りたいです！展開も良いかなって。たしかに、大事なこと忘れてましたね。咲桜が好きだ好きだと伝え始めて、意識しないようにしていたのに気が付いたら...とかなのかなって思っていたんですけど、決定的な出来事とかやっぱりある方がいいですよね..。）

( 席に着いた相手を見れば、周囲に埋もれ少し見えずらそうな様子の相手に手を振り返す。しかし自分も相手が見えにくいのは困る。彼女の前の、男子に適当な理由を告げ少し離れた女子とチェンジさせる。これで、いくらか見やすくなっただろうかと思えば、何も言ってこないのでこのままいくことにして。それより委員会決めがまだ残っていたのを思い出し。適当に委員会名を黒板へ書けば、やりたい委員会を募り。)

さて、と。やりたい委員会がある人。




(/ いいですね！好きになるきっかけも了解しました！おじさんが、だんだん惹かれていくのか楽しみだ…。)

はい 、！ は－い ！私やりたいのある ！
（ 手を振り返してくれたことが嬉しくて1人舞い上がっていたら、いつの間にか席順が変わっていた。もしかして気遣ってくれたのかな。居眠りバレやすくなったけど、先生の姿見えやすくなったからこれはこれで満足かも。なんて考え巡らせていればふと湧き上がった疑問。そう言えば先生の名前ってなんだろう？集会は出ていないし、黒板に書かれていたのかもだけど新たに書かれた委員会名の羅列で消されてしまった。後で聞きに行ってみよう。なんて考え事しながらぽうっと彼を見つめていたら思い浮かんだ考え。先生がもし何かの委員会の担当になっていたらお近付きになれるチャンスでは？そうと決まれば即行動。ちょうどいい所で希望を聞く声がかかったので慌てて手を挙げてついでにその希望を口に出して。）

私、先生とおんなじ委員会がいいです！

（ ／私も楽しみです...！そして、いつ頃から咲桜が好意を伝え始めようかなと機会を狙ってます.. 。）

えーっと…。まぁ誰も立候補がいないからいいか。図書委員会だけど、いいのかい？
( 手を挙げた相手を見れば、自分と同じ委員会がいいと言う。全く不思議な生徒だと思えば、特に立候補している人もいないため、自分の委員会を告げ、確認をして。そういえば、彼女は新しく来た自分の名前も知らないのだろうな。後でとりあえず自己紹介をしにいかなくてはと心の中で思う。)




(/ そうですね…2人になったときとかですかね！！)

図書委員会....。う～ 、でも先生と一緒がいい 、から 大丈夫です！
（ あまり読書、というか活字は得意ではないけれど委員会に入ったからといって本を読まないといけない訳では無い。...はず。" 図書委員会 " という文字の下。書き込まれた私の名前に心が踊る。先生字綺麗だな。図書委員会ってことは文系の先生とかかな。もう委員会決まったし、残りの時間は先生眺めておこう。そう決心すれば頬杖ついて彼へと視線向け。ただし20分後にはその瞳は閉じられ夢の中へ行ってしまい。）



（／矢張りそれが良さそうですよね...、！後々はもう他の生徒にも好意をオープン（ただし推し的な意味）にしてて、"またやってるよ～" って苦笑いされたいです、）

（／あァっ、！すみません 、名前書き直し忘れです....。スルーしてください...！）

うーん？なんか、心配だけど他に立候補者もいないみたいだし、お願いしようかな。
( 何やら不純な動機な気もするが、一先ず決定として黒板に相手の名前を書く。咲桜。今の時期にぴったりの名前だな、なんて思いながら午後からの入学式準備についての諸注意をしている内に、寝始めた相手を視界に捉える。もう、昼休みの時間になるので、このまま放っておいた方がいいだろうかと思うも、遅刻しかり、これだけ眠いのには何か理由があるのかもしれないと思うと挨拶を済ませ、相手の元へ向かって。)


雨野さん？授業おわったよ。




(/ 大丈夫です笑 それ面白いですね。周りの生徒が好きなの分かってるの笑)

はいっ...！え、.....あ－...もしかしなくても私、寝ちゃってましたか...？
（声をかけられたような気がしてハッと上体起こせば目の前に先生が居て。ぼ－っとする頭と体で眠っていたのだと理解すれば えへへと愛想笑い。イヤ、確かに寝そうな気はしていたけど今日はもう既に遅刻やらかしているし、さすがに怒られちゃうかななんて、ちらりちらりと様子みて。）


（ ／ライクなのかラブなのかはハッキリしていないけど～って感じでわちゃわちゃさせておきたいです、笑 ）

（／そしてまたまた名前間違いです...以降あってももうスルーでお願いしますすみません！！！）

寝てたね。
…寝不足、かな？昨日夜更かしをしないといけないことがあったのかい？

( 目を覚まして驚きの表情の相手を見れば苦笑して。昼休みで空いていた隣の席に腰かければ、夜更かしをしたのか、それとも体調が悪いのか少し気にかけて理由を尋ね。人はどこか身体の調子が悪いと眠くなるものだと自分の経験を振り返り。しかし相手はいたって元気そうなので安心して。)



(/ 楽しみー！)

春休みの、課題……してて
（さっきまで普通に話せていたはずなのに何故か敬語。いや先生に敬語使うのは普通なんだけど。隣の席、座ってる…。ちょっと近いかも。アレ、なんだろ。こう…すごいドキドキしちゃう。怒られると分かっていて白状する時のソレとも似ているけれど、それよりももっと甘ったるい感情。へらりと笑い誤魔化すも心の中は大混乱。だってこんなのまるで、恋、してるみたいな。いやいやいや、確かに素敵だとかおうじさまだとか思ったけど、でもまだ出会って2、3時間なのに。）

……先生のせいで頭爆発しそう…、



（／とりあえず一目惚れから恋へとシフトチェンジさせてみました、）

え？…何か気に触るようなことしたかな。
( ｢春休みの課題｣か。やらないよりはずっといいのだが、計画的に進める力を高校生ならばもってほしい。これは指導が必要かもしれない、と、口を開きかけたとき、相手から漏れた言葉には、目を丸くして驚き。何かしただろうかと記憶を彼女との出会いに巻き戻させるが、特に思い当たる節もなく焦り。)


(/ 咲桜ちゃんの思考が見えるのが面白いですね。)

いや、う－…そうじゃないけど、多分ほんとのこと言うと先生困っちゃうから……
（ 何か、と聞かれても素直に ” 好きになったみたいです ” なんか言えるはずもなく。言ってもいいけど、確実に困らせるし今すぐどうこうなりたいとかそういう訳じゃない。…まだ。なんとか話題を変えなければと、出しそびれていたその課題を鞄から引っ張り出して。）


（／ちょっと強引な感じがしなくもないけど、早めに関係進めたくて…笑）

？まぁ、課題を間に合わせようとすることは悪くないが、計画的にやろう。居眠りだけならまだしも、体調まで崩したら大変だろう？

( 相手の言いたいことは分からないが、取り出された課題を見て。少し真剣な様子で上記のように言う。｢もし、課題のことで困ってることがあるなら、相談にのるから｣と声をかければ。課題を受け取ると、頑張ってやってきたね。と少し笑って。)




(/ いいですね！どんどん進めましょう！)

困ってること…は無いけど、私あんまり勉強得意じゃないんです。だからいっつも課題溜めちゃうんですよね～、
（怒るのかと思いきや体調の話を持ち出されてまたもやきゅんとときめき。相談と言われても、勉強が好きじゃないというのは相談になるんだろうかと思いながらもへらり笑いつつ口に出して。）

（／了解です、！）

んーなるほどね。
…勉強なら、僕が教えることもできるけど？毎日じゃなくても1週間に1度とか。

( 相手の苦手なことについて理解すれば、担任としてなにかしてあげられないだろうかと考え。受け持つ生徒の学力を知る良い機会だと補習を提案し。自分も毎日は少し厳しいが、それくらいならみることができるだろうと述べ。)




(/ すみません…遅くなりました！)

え、いいの！？ 教えて欲しいです ！！
（これは合法的に近付ける機会なのでは、とすぐさま前のめりに食い付いて。勿論、ちゃんと勉強も頑張りたいとは思っているけど、でもやっぱり先生と会えるのが1番の口実になってしまいそうなのは言わなければ大丈夫だよねと改めて ” 勉強教えて欲しいです ” と返事をして 。）


（／大丈夫ですよ～、リアル優先ですのでお気になさらず！）

わかったよ。
雨野さん部活あるよね。いつがいい？合わせるよ。
( やる気はあるのだろうなと、思えば前のめりになる相手を見て小さく微笑み。そういえば空いてはバレー部だったか。部活もあるだろうし、その予定に合わせた方がいいだろうと考えるとそう言い。)

ん－っと、…水曜日なら部活はお休みの日だから大丈夫です！
（頭の中で部活の予定を思い出せばそう答えて。試合が近くなれば休みの日でもしなければいけないことはあるものの、大半は自宅でできるから大丈夫かな。なんて考えれば、小さくなってしまったお腹。恥ずかしそうに視線逸らせば下記を述べて、）
えっと、…お昼ご飯、食べてもいいですか？