おはようからおやすみまで。 1:1〆

それさ……。俺はいいんだけど、兄さんは、その…平気なの？イイ歳した男兄弟でお揃いなんて、他人に何か言われるかもしれないぜ？ホモっぽいとか、そういう、こと、さ……
(いつもより歯切れの悪い言い様で、目線はショーケースに向いたまま戸惑いを口にして)

兄さんが気にしないなら、いいん、だけど……
(本当は嬉しい。そう素直には言えずに、唯斗の顔も見ることができずに)

ん？もちろん、俺はいいよ。だって、お揃いとか憧れだったし。…ホモねぇ…花純が気にするならやめても…いいけど、ホモって思わせとけば？俺の友達とかは大体わかってくれるし。
（最初の方はあまり気にしていなかったがさいごのほうは彼が困ってしまっかと思うと少し申し訳なさそうな顔をしていて)

(元気だった唯斗の声が段々遠慮がちになっていくことに気がついて、顔を上げて)

あはは、変わんないなぁ兄さんは。俺、兄さんのそういうところ、好きだよ。じゃあ、コレ。俺の好みだけど、もう決定！異論は認めない！　店員さん、コレふたつ…
(唯斗の顔を見て気が抜けたのか、花純は降参だという様に眉をハの字にして笑い、「そんなんだから俺がブラコン卒業できないんだよ」とこっそり呟いて、さっき指差したモノより少し主張の強いデザインを選んで、グズグズ悩んでいる自分を振り切る為に手近な店員に声をかけ)

お、俺も、そうやっていつも優しくしてくれる花純のこと好きだよ。あ、花純のも払うわ。
（好きと言われると嬉しそうにしながら自分も好きと伝えて。すると、店員さんに自分のと彼の分のお金も払っていて)

ちょ、待って、今俺ら金銭事情似たようなもんだろ？！ちゃんと半分出すから…
(などと慌てると、若い女性店員が「…ええと、どうされますか？」と困った顔をしたので「…か、帰ってから、精算するからな」と小声で唯斗に釘を刺し)

(その後も何件か気になった店を覗きながら)

──先に寝たかな。今日は結構歩いたし……
(買い物を終えて気づくと外は暗く、そのまま外で食事を済ませて帰宅した二人。花純が風呂を済ませてリビングへ戻った時には先に入浴を済ませた唯斗の姿は無く、きっと自室に戻って就寝したのだろう。テーブルの上に置いてあった揃いのピアスは一組無くなっているので唯斗の分は持っていったのだろうと思い、花純は自分の分を耳に刺しながら)

……おやすみ、兄さん。
(しばらく何かに祈る様に瞼を閉じて、それから自室へと向かって)

(/明確な線引きをしていませんでしたが、今後、0時を過ぎたらその後はコメントできる方が“１日”の幕引きして「おやすみ」発言をすることにしましょう。よろしくお願いします！)

……おはよう、……学校行く前に友達に会わんと行けないからもう、家出ないとな…。花純には後で連絡しておこ…。
（学校の日。目が覚めると、朝ごはんを食べずに弟のだけ準備するとすぐに家を出ていって）

おはよー……、兄さん？　ガッコー行ったかな…
朝メシあるじゃん。律儀なの。
えっと、メモメモ…「俺も学校行くから」…と、
(テーブルの上のひとり分の朝食を横目で眺め、キッチンへ。コーヒーの準備をしながら、メモ用紙に帰宅時間が分からないことを書きつつ)

げ、5限休講かよ。どーすっかな…
(別学部に通う高校からの友人と会う約束をしていたが、ひとコマ時間を潰すのは億劫で帰宅するか迷い、とりあえず校内のカフェテリアへ向かって)

……やべ、寝てたら授業始まっちゃった…もう遅いし後で教授に謝っておこ
（のんきにお昼寝をしていたらばっちり授業時間を過ぎてしまい、弟とお揃いのピアスをつけながら来たらしくそのピアスが目立ちながらのんびり歩いていて）

あれ、兄さんじゃん。今帰り？
コイツ覚えてる？高校の時同じ部活だった鈴木。時々家にも来てただろ？
(学校の最寄り駅で唯斗の姿を見かけて声をかけると、一緒にいた友達を指差して)

鈴木「先輩！お久しぶりっす！…ってアレ？ピアス、花純のと同じヤツじゃん。オマエ相変わらずブラコンなのなーwww」
(特徴的なデザインが目についたのか、鈴木がからかうので花純は「うっせーよ！」と眉をしかめて)

あーもーお前反対方向だろ。サッサと帰れよ！明日19時な！
(鬱陶しそうに鈴木を追い払って)

あー！鈴木か。花純の友達だから覚えてたけど、何か今でもめっちゃなかよしみたいだな。
（弟は鬱陶そうにしていたが、彼と『明日7時な』という最後の言葉にまだ仲良しなんだなと兄だからか安心しており。)

仲良しねぇ…まあ、ああいうのが腐れ縁って言うんだろうけど。あ、それで、明日アイツらと飲み会で。夕飯要らないから。
(鈴木は気のおけない友人のひとりだけど「仲良し」と言われると居心地が悪い気がして。それが唯斗なのがなおさら…)

いいね、あ、じゃあ、飲み会の時俺が『これからも花純と仲良くしてやったくれよ』って言ってたって伝えといてよ
（花純が明日飲み会と聞くと鈴木に伝えといてと伝言を頼むと「…じゃあ、明日夕飯要らないなら俺も外で食べる予定みたいだし、明日は鍵忘れないようにしないとな…」と何があるとは言ってないが少し相手が気になるような言い方して)

出た“お母さんモード”！それはもはや兄じゃなくて母のコメントだろー
(唯斗が母親みたいな事を言うのを“お母さんモード”と呼んでいて、割と頻繁なので「そのうち母さんって呼ぶぞ」と文句を言いつつ、)

兄さんも明日は予定あんだ。気をつけろよー、夜暗いのは危ないぞ。
(と、先日の台詞を“お返し”ながら、玄関のドアをひらいて「ただいま」と雑に靴を脱いで)

俺、明日までに借りたノート写したいから…
(リビングより手前、自分の部屋の前で足を止めて)

じゃ、おやすみ
(軽く手をあげて、部屋のドアを開けてすっと自分の部屋へ…)

おはよ……って、まだ起きてないか、とりあえず今日そのまま行くから書いておかないとな…
（朝ごはんを彼の分を作りながら置き手紙をかくことにきめると『今日は友達と合コンに行ってくる、多分すぐ帰ってくる』と書くと家を出ていって）

はよー……。あー、もう居ないか。
(部屋から出てきて、テーブルの朝食と何かメモ書きが目に入って、もう出掛けたんだろうなと思いつつコーヒーを入れて)

ん、なになに？…へぇ、兄さん今晩合コンなんだ。
(マグに淹れたコーヒーをすすりつつ、置き手紙の内容を確認すると、切れ長の目をすっと細め、つまんでいたメモ用紙をくしゃりと握りつぶし)

……あ、鍵忘れた…取りに行くか…。
（家を出てすぐ、鍵を忘れたことに気付くと時間に余裕があったため家に帰ることにして）