好きなタイプは（ 〆 ）

（　帰り道を彼女と共に歩いていれば袖を掴まれ視線を向け、何かと思えば不機嫌な顔より色白な肌が目に入り　）…お前が遅いんだろ。無駄に色白より少し焼けてた方が健康的じゃね？

（　彼の言葉にちらりと自分の腕を見る。しかし、すぐに視線を戻せば、掴んだ袖をぐいと引いて　）あんたがいない時は焼けてるんだから、今は守ってよ。

なんで暑い思いしながらお前の日焼け防止にならないといけないんだよ。鞄でいいだろ。（　文句を言いつつも引っ張られる力が強くなると歩幅を遅くし前を向きながら　）

そこにいるから。（　歩く速度が緩んだことに気がつくと、悪戯っ子のような笑み浮かべつつ。「鞄じゃ全身カバーできないじゃん」なんて続けながら、掴んだ袖は何となくそのままで　）

そこが誰でもいいなら俺じゃなくても。…日傘と日焼け止めのクリームでも塗っとけ。（　口調は少しキツくとも助言をするよう言えば掴まれた手を特に振り払いもせずに歩き　）

日傘は荷物になるし、日焼け止めはお金かかる。…あれ？　多田野って意外と優秀？ （　少し演技がかった調子で好き勝手なことを言えば、「背高くて良かったね」なんて続けて　）

日傘はコンパクトとなのがあるし日焼け止めだって夏だけだろ、どんだけケチんだよ。…お前に褒められても嬉しくねーわ。（　相手の演技を壊すかのようにケチつけては自分と相手の間にリュックを挟み　）

背高い～、も、かっこいい～、も言われ慣れてるもんね。私があんたのこと褒めるわけないじゃん、私の役に立てて良かったね、って言っただけ。（　可愛げのない言い方をすれば、自分と彼を隔てるリュックを軽くひと殴り　）

誰が役に立ちたいだなんて言ったよ。ああ、お前もイケメンな俺が隣にいて鼻が高いんだろ。（　妙に納得したように言えばリュックを上げ口角を上げニヤりと笑い　）

うわー、ない。そういうとこ本当ない。私は顔で選んでないから。（　リュックの横から覗いたしたり顔に大袈裟に顔を歪めつつ　）

自分で言うの怪しいぞ。…性格が全部って言い切れるのか？（　リュックを背負い直し眼を細め疑いの眼差しを向け　）

全部とは言ってないじゃん。…そりゃあ、顔も良いに越したことはないけど…（　無意識にまじまじと相手の顔を見つめつつ、歯切れ悪く答えて　）

ふーん…やっぱりイケメンがいいんじゃん。えっ？俺？（　視線を感じ顔の向きを相手の方へと、まじまじと見つめられ少し本気になり　）

…多田野くらいのイケメンなら全然、他にもいっぱいいるし。（　微かに頬を染めるとふいと顔を逸らし、『それでもあなた以外には心が揺れない』とは言い出せずに　）

他にもねぇ…。性格も顔も良いって同じクラス奴とか？（　自分じゃないと分かり素直じゃない態度を取れば気になり探りをいれようと　）

うちのクラスにそんな人いたっけ？（　相手の言葉に視線を戻せば、きょとんとした顔で思わず素の反応　）

聞いてるのこっち…女子の目線でしか分からねぇだろ。白石から見ていねぇの？（　素の反応に眉尻下げ苦笑いし視線を上に向け問い掛けて　）

えー…、いたらそんなのすぐ付き合ってるし。（　思案するように視線斜め上に向けるも、思い当たらなかった様子で　）

………サラッとモテる発言してる。（　顔を顰めてはボソッと言い放ち　）


（　／　すみません、この後は何か展開はありますでしょうか？　）

多田野だって私に告白されたら付き合うでしょ？（　耳聡く拾い上げると、いつも通りの軽口風に言いながらも緊張気味な声色で　）


（　／　こちらで考えている展開があるか、という意味でしたら特にこれといってありません。一旦展開についての話し合いを挟みますか？　）