（再建/刀剣/特殊）ソノ刀、牙アリ

設定と世界観における大前提
！刀/剣/乱/舞のトピになります。ゲーム派、アニメ派etc.問わず。愛がある方をお待ちしております
！過度なキャラクターの美化、またキャラクターや作品を侮辱するような設定追加はお辞め下さい
！創作設定を多く含みます。ご注意ください

以下、トピに入る前の予備知識

ある所に、親の顔も知らない子供達を集め、育て、審神者として政府が管理する施設がありました。
通称「審神者養成学校」
一部では、審神者適正のある子供を政府が言い値で買っているという噂までありました。しかし、誰もその施設を責める者はいませんでした。
何故なら、高い水準の知識と技能を教え、確かに有能な審神者を輩出する専門学校であったからです。
この学校出身の審神者には、必ず識別番号がありました。この識別番号は、名前もなく政府に拾われた人間、つまりは審神者の真名となり、審神者はその識別番号を身体に刻印されていました。
それは名札であり、政府公認の有能な審神者の証であり、その審神者が存在した証明でもありました。
「真名を知られては鬼に魂を取られてしまうよ」
「真名はカミサマに奪われてしまうと彼岸の人になってしまうよ」
そう教えられ、審神者達は自らに偽物の名前をつけ、識別番号を隠して生きてきたのでした。

ある日、成長した審神者たちにはある試験が訪れます。
それは「自らの近侍を鍛刀する」という儀式です。
各々が好きな量の資材を選び、そうして各々が望む刀を呼び出すために力を使いました。力が足りないものは、刻印を焼かれて学校を追い出されていきました。
そうして残った審神者と、呼び出された刀は、主と近侍として、様々な任務に出向くこととなるのです。
放置された本丸の調査、新しい戦場の調査、そして学校外で運営されている本丸からの情報の集約…

ある日のこと、こんな手紙が審神者に届きました。
「タスケテホシイ キテクレ ホンマルバンゴウ 〇〇六」
複数人の審神者に届けられたこの手紙は、直ぐに政府の調査に回され、結果「本丸番号〇〇六」は要調査対象であったことが判明しました。
故に、手紙を渡された審神者に調査命令が下るまでそう時間はかかりませんでした。
しかし、審神者が大勢で押しかけるわけにもいきません。
そこで、刀達はこう言いました。
「ここで待っていて欲しい、自分たちが見てくるから」

次の日の夜、政府から審神者たちに通達がありました。
近侍たちが消えた、と。
審神者たちは焦りました、自分たちと彼らの縁はまだ切れていないと感覚がそう言っているからです。
迎えに行こう、そう思い至るまでは時間はかかりませんでした。

足を踏み入れた薄暗い本丸。
その本丸の主だという男に迎えられ、審神者達は各々の近侍を探し始めます。
そんな審神者たちをみて、男はほくそ笑むのでした。
「嗚呼、また仲間が増える」と

登場する用語など

！審神者養成学校/親のいない、もしくは審神者適正のある子供を買い取り審神者として育てている政府管轄の学校。ここの生徒は入学時は幼く名前も無い為、真名として識別番号が与えられ、身体の一部に刻印されている。

！近侍/審神者養成学校で試験の一つとして行われる鍛刀の儀式で審神者に呼ばれた刀を示す。よほどのことがない限り、二人は共に成長していく。いわば初めての家族。

！本丸番号〇〇六/調査命令の出ていた本丸。夜にのみ稼働し、さらに景趣を年中夜に設定している為、暗く重い雰囲気が漂っている。ここに送られた刀、審神者が行方不明になる事件が多発しており、要注意本丸となっている。

！カミサマ/刀達のこと。総じてカミサマと呼び、真名を教えることは心臓をカミサマに握らせることだと審神者養成学校では教わる。

！鬼/人間に仇なすバケモノの総称。血液など、体液を人間やカミサマに摂取させることで鬼に変えることが出来る。仲間を増やすことに貪欲で、残酷。基本的に死という概念はない

その他追加予定

注意事項

！世界観と相性重視
！ロルは中文から長め推奨、ただしドッペル推奨トピの為多人数相手の負担になるようであれば豆以外のロルの長さで楽しんでいただければ大丈夫です
！残酷な描写が多く含まれる予定です
！恐怖と絶望に塗れた内容が好みです。3L推奨ではありますが、恋愛要素は少なめかと思います
！keepは24h、キャラリセは2weeks無言
！キャラ被りに関しては要相談

以上の内容は追加、変更の可能性がございます
ご承知おき下さい

募集

審神者養成学校サイド

！調査に向かった審神者（複数人/性別問わず/近侍とペアになるため背後様同士の会話にて御相手様を決定していただく場合がございます）
必須事項/審神者養成学校出身であり、優秀で将来有望な審神者のタマゴたち。純粋な人間。家族は近侍のみ。身体の一部に真名となる三桁の番号が刻印されている。本丸番号〇〇六に調査に向かった近侍を迎えに、自らも本丸へと乗り込んだ。本丸番号〇〇六とその実態については、要注意本丸という知識しかない。

！近侍（複数人/審神者とペアになる為、背後様同士の会話にて御相手様を決定していただく場合がございます）
必須事項/本丸番号〇〇六に送り込まれた刀たち。向かった先で、某本丸の刀たち、もしくは主に見つかり鬼にされてしまう。自らの審神者を傷付けたくないと思う一方で、他の審神者を仲間にしてしまいたい、己の審神者を永遠に傍に置けるのならば鬼にしてしまいたい、と様々な感情から、後から追ってやって来た審神者たちを恐怖に陥れる。

本丸番号〇〇六サイド

！本丸番号〇〇六の主（一名/男性）
必須事項/本丸番号〇〇六の主であり、純粋な鬼。そもそも審神者養成学校の出身ではない為、鬼であっても問題ないという政府の判断から審神者になった。元々絶滅寸前だった鬼を、より強い姿で増やしたいがために刀達を鬼にし始めたのが始まり。やってきた刀たちを鬼に変え、審神者の元へ戻れないことを理由に脅し、そうして刀を助けにやってきた審神者を鬼にする…夜の世界を生きるバケモノ。

！本丸番号〇〇六の刀（複数人）
必須事項/鬼に変えられてもなお、本丸番号〇〇六の主に忠誠を誓う刀たち。自らと同じように鬼になりより強い力を与えたい、主に褒められたい…理由は様々だが、間違ったことをしているという自覚無く、外からやってきた刀や審神者達を自らの体液で鬼に変えていく

テンプレート

【審神者養成学校生徒資料】
真名/三桁の識別番号
仮名/審神者としての呼び名
近侍/最初は未定かと思いますので、空きで問題ありません
年齢/15～25まで
性別/
容姿/制服などは特にないが、動きやすいものが好ましい
性格/
備考/近侍の希望（推しを教えていただけるとトピ主が喜びます）、鬼への転身の可不可などを明記していただければと思います

【審神者養成学校近侍資料】
名前/
審神者名/希望の審神者様がいらっしゃいましたら、ご明記ください。確認等はトピ主の方でもさせていただきますので、ご安心を
備考/既に本丸〇〇六に送り込まれ、鬼にされております。容姿に何か変化があればお書き下さい。また、審神者を鬼にしてしまいたい、審神者を守りたい…など、展開を左右する希望がありましたらそちらもお教えいただければと思います

【本丸番号〇〇六資料（審神者、刀同一）】
名前/
年齢/審神者様のみ（15～35まで）
容姿/
性格/
備考/

以上足りない箇所は少しずつ追記させていただきます。
長々と失礼いたしました。
これにてレス解禁とさせていただきます

【審神者養成学校生徒資料】
真名/一〇三
仮名/襲（ｶｻﾈ）
近侍/未定
年齢/21
性別/女
容姿/軍服の様な黒いジャケットに、ハイネックのセーター。下は黒いスラックスに革靴と暗い色味の服装を好む。髪の色は銀髪で、目の色は赤と兎の様な見目。すっきりとした目元と小さな唇で一見冷たそうに見えるがその実、生意気な人間の小娘
性格/上記の通り生意気な小娘。口を開けば皮肉と挑発が飛ぶが、それは全て恐怖に縁取られた脆い武器。生かしてくれた学校と政府に敬意を持って仕えており、裏切るような真似をしている鬼は書物でしか見たことがないにせよ許すつもりは無い
備考/トピ主です。こんな私得のトピを覗いてくださりありがとうございます！当方の推しは、もちろん箱推しで…いや推しが多すぎて選べない（本音）鬼への転身は可能です。自分の娘は可哀想な目に合わせたいタイプの背後なので、苦しんで苦しんで絶望のまま鬼になって欲しいとすら思っております。また、このような再建トピを拝見頂きありがとうございました。過去のトピにご参加くださった皆様にも、心から御礼申し上げます

>>5
（/そして！同じ過ちを！！繰り返しました！！娘の識別番号はウエストの下、背中側です！！！普段は見えません！！！！）

（／是非とも〔本丸番号〇〇六の主〕として参加希望させて頂きたく！姿を幼少や大人等に自由に変えられる、という設定を加えたいのですが可能でしょうか？不可能ならば、大人の姿でプロフは作成させて頂きます！プロフは今日中には提出させて頂きますので、もし宜しければキープをお願い致します！）

>7
（/背後様初めまして！早速のお問い合わせありがとうございました！設定の内容等問題ございませんので喜んでキープをさせていただければと思います！プロフを楽しみにお待ちいたしております！）

【本丸番号〇〇六資料（審神者、刀同一）】

名前/ 黄泉（ヨミ）
年齢/ 26歳
容姿/ 緋色の髪。長さは腰下位までもあり、真っ直ぐなストレートの髪を横髪だけ残し後頭部で一つにまとめてお団子にした髪型。前髪は瞼に掛かる程で、右に緩やかに流している。額の左右には細目だが長い角が生えている。優しげに見える切れ長な目元で、長い睫毛も相俟って人を騙すにはうってつけの顔立ち。瞳の色は金色。身長は186cmで唇の奥からは鋭く尖った牙が覗く。爪も鋭く尖っている。服装は白の中着と長着に藍の帯、黒地に金で彼岸花が描かれた着流しを羽織っている。尚、これは審神者養成学校の生徒を出迎えた際の仮の姿。実際は、長さはそのままの髪は荒々しく所々跳ねており髪は下ろしている、目付きも鋭く雰囲気も荒々しい。服装は同じ物とは思えぬ程に着崩した、歌舞伎者の様な着こなしに。また、生徒達を騙す際に幼子の容姿を利用する場合も。その時は身長は122cm、目はくりっと丸く髪も耳下位のショートヘアに。この容姿の場合のみ頭の左右に角が移り、小さくあまり目立たない小鬼の様な角になる。
性格/ 仲間（鬼）でなければ信用せず、内心を明かす事は決してない。また、仲間としても自身の本丸の刀剣男士以外に信用は無く、あくまで人の子を仲間に引き入れる為の利用価値として見ている節がある。仲間となった人の子には異様に優しく、また異常に執着する面もある。鬼故の私利私欲の塊で、自身にメリットが無いと一切の興味も示さない。自身の本丸の男士達は可愛がるが、それも鬼故に少々強引で命令的、官能的に見えるか狂気と見えるかは見る者次第。生徒を出迎えた際の容姿での口調は敬語口調、実際は高圧的で余裕を感じさせる上からな物言い。幼子の容姿を用いる際は、とても子供らしい素直であり明るい口調。
備考/ 幼子から老人まで、容姿を変える事が可能。体液は他の者を鬼に変える事が可能で、仲間を増やすという事にとても貪欲。

No.7にて参加希望をさせて頂いた者で御座います！
推しは主様同様に箱推しです、選べない…皆可愛い！←
このトピは流れてしまってから発見して、今朝再建という文字を目にして即座参加希望させて頂いた次第です！
シリアスや残酷な描写は大好物です！もし苦手であらば最初に申し付けて頂けると控えさせて頂きますので、宜しくお願い致します！


＞主様

（／プロフ、直ぐ様作成して参りました！男性という性別は主様より記載がありましたので記載させて頂かなかったのですが、問題ありませんでしょうか？もし、御確認頂いた際に不備などあらばお申し付け下さいませ！宜しくお願い致します！）

>9
（/背後様ー！早速のプロフ提出誠にありがとうございます！な、なんて官能的で素敵な御人…またとっても嬉しいお言葉ありがとうございます。中々背後が浮上出来ずに、仲間集めもままならず…こうして目に留めてくださったことが何よりも嬉しゅうございます！性別の方は設定上恐縮ではありますが固定と明記させて頂きましたので、記載は不要でございます。お気遣いありがとうございます！箱推し同士仲良く（は娘的に難しいかもしれませんが…）していただけたら嬉しいです。
募集をかけた状態のまま、参加していただける方をお待ちしつつ、先に物語をスタートするのも良いかと思うのですがいかがでしょうか？）

＞10

（／御確認有り難う御座います！参加許可、大変光栄に御座います！！主様の娘様の虚勢という名の皮肉や挑発、見るや否や可愛すぎて大興奮しておりました！←。お話するのが今から楽しみで仕方ありません！そして当方の息子…というには圧がありすぎますが、鬼主をお褒め頂けるなんて！背後、大変嬉々としている次第です！鬼、となってしまった際には、娘様を可愛がりたい所存にて…←。少々異質で狂気染みた鬼となりましたが、背後同士仲良くして頂ければ幸いです！！
物語の開始という点では、主様のご意向に沿いたく思います！開始とあらば全力でお相手させて頂きたく思っておりますので、宜しくお願い致します！）

>11

（/お返事ありがとうございます！ひぇぇ生意気な不束者の娘ではございますが何卒可愛がってやって下さいませ…（？）希望場面設定などもどしどしご教示いただけますと幸いです！！

それでは、次のレスにて絡み文を落とさせていただきたく思います！返信速度など問いません、むしろ当方が置きレス気味になりがちですので本当にお気になさらずに絡んで頂けますと大変嬉しく思います！！宜しくお願い致します！！）

>all

（ごりっと石を踏んだ感触が革靴を通して足裏に刺さる。時刻は間もなく夕方というところ、訪れたのは調査対象本丸番号〇〇六…家族同然の近侍が行方知らずだと告げられたのは数時間前のことだった。言うなれば無色透明な空気が漂う政府の施設の中で育った己には、まるで沈み濁った空気のようなこの場所に果たして探し人は居るのか否か検討すらつかない程に思考が混濁している感覚。息苦しいのはきっと気の所為では無いのだろう、それでも足は玄関口へ）
“こんばんは”、すみません。何方かいらっしゃいますか
（時間の感覚が狂ってしまった様、夜の挨拶を口にした己はそのことに気が付かないまま扉を叩き、そのまま引き開けて顔を覗かせる。暗い廊下、広々とした空間は本丸としても立派なものだろう＿＿どうしてこんなにも、不安なのか）


（/トピ主背後の初回絡み文でございます！ご希望の設定やスタート場面などございましたら娘の方から絡みにお伺いさせていただきますのでお声かけくださいませ！）

＞13 襲殿

…ククッ。見ろ、あれが人の子だ。一足遅かった事にも気付かず、憐れにも挨拶までしているぞ？
（ 二階に設けられたのは本丸の全てが望める、見下げる事を好む己にはうってつけの審神者部屋。本丸にやって来た一人の女の姿を見ればおぞましい迄に顔を歪ませ愉悦に浸る、女の姿を指差すと侍らせていた刀剣男士に話し掛け、嘲るように喉を鳴らせてほくそ笑み。一度瞼を閉じると先程までとは打ってかわり、優しげな印象の容貌へと変化し。立ち上がり着崩していた着物を正し、再び腰を掛けると侍らせていた男士が歩み寄り自身の髪を結い上げるのを待ち。見事に結い上げた男士の顎を掴むと顔を寄せ、その首筋に軽く歯を立てながら口付けを落とし。行為とは裏腹にフッと優しく微笑むと立ち上がり、玄関へと向かい。 ）
お待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。お一人で参られたのですか？
（ 暗い廊下から当然の様に姿を表せば、上からではよく見えなかった相手の顔が鮮明に見え。銀色の髪に赤い瞳、加えてまだ若い女性という事も相俟って、まるで臆病な兎の様な容貌に思わず目が細まってしまう。瞬きをして誤魔化すと、柔らかく穏やかな口調で謝罪の言葉を述べ。わざとらしくも相手の後ろを確認する様に見ては、不思議そうに首を傾けて。 ）


（／初回文有り難う御座いました！凄く絡みやすく、素敵な文面で文字数が多くなってしまいました(汗)刀剣男士が居る、呈で返させて頂いたのですが…内容といい…もし問題があらばご指摘下さいませ！）

>14 黄泉さま

（何処からの視線だと言うのか、しんと冷えきった廊下の先を見ても誰も何も居ないはずだというのに身体に突き刺さる冷たいナニカ。視覚が飲まれてしまいそうな暗い暗い廊下の奥で、ゆぅらりと揺れたのは己の瞳と同じような赤い髪…長駆の男性だった。龍か、大蛇か…己の髪も中々見たものではないけれどこのヒトもそうだ。柔和な表情と親しげな声、凡そ、この本丸の住人だとは思えないけれど審神者か、使用人か、いずれかなのであろう。不意に向けられた視線にぴくりと肩を揺らしては、そっと扉を肩幅程度に開きつつ中へ）
いいえ、待ってなど＿＿養成学校から参りました、襲と申します。近侍が此方へお伺いしているとのことで、お迎えに上がりました
（一人で、とは明言しなかった。まるでそれが愚かな行為だと告げるように冷たく鼓膜を打ったのは気の所為なのだろうけれど、腹の中を素手で探られるような居心地の悪さは本能からに違いない。腰を折り、片手を胸の位置へ当て、頭を下げてしまえば見えなくなる相手の表情に安堵したのは何故なのか…理由などわからないまま、ただ、目的を果たすためだけに音を唇に乗せ）

（/お褒めの言葉ありがとうございます！こちらもついつい楽しくなってしまって長文に…素敵な文章をありがとうございます！！問題等ございません、引き続きよろしくお願い致します…！/蹴り推奨）

捜シ人（募集）

審神者養成学校ヨリ
！調査に向かった審神者
！近侍

本丸番号〇〇六ヨリ
！本丸番号〇〇六の刀

>>4 参照の程

（ ／ 是非調査に向かった審神者で参加させていただきたくコメント失礼します!!!keepをお願い出来ますでしょうか?ご検討を宜しくお願いします）

>17
（/背後様初めまして！お問い合わせありがとうございました！喜んでキープをさせていただければと思います！プロフのご提出をお願いいたします、楽しみにお待ちいたしておりますね！！！）

＞15 襲殿

（ 己の存在を体言してくれる様に、人であり女人である目の前の存在の小ささと声のか弱さに思い出すのは、もはや何れが誰の物であったかも分からぬ鬼と化した男士達。それの一振りを迎えに来たのだと頭を垂れるその銀の髪がはらりと揺れるのを見れば、唇の端を吊り上げた嘲るような笑みを浮かべ。一瞬その頭を射抜くかの様に細めた目で見やるも、今はまだ正体を明かすには早い。もっと、この現状に絶望した悲哀の女を自ら鬼とした方が面白い。ふっと表情を元に戻し、僅かばかり首を傾けて。 ）
どうぞお上がりください。襲殿と申しましたか？私はこの本丸にて審神者をしております、黄泉…と申します。襲殿の近侍が誰かは存じ上げませんが、すぐにお会い出来るでしょう。それまで私と茶でもしましょう、当本丸の厨を任している男士の茶菓はとても美味なんですよ？
（ 自身の名を名乗るも決して頭を下げる事は無く、柔らかな表情も相俟って僅かばかりの不気味さを醸し出しながら辺りを見回して心配無いとばかりに優しげな声音で告げ。背を向けては相手が付いてくる事を前提に奥の部屋へとゆっくり歩み始め、何処か飄々としたおどけた様な物言いで言うと相手に表情の見えぬ背を向けたままで舌舐めずりをしては前を見据え。 ）

>19 黄泉さま

（視界の中で己の靴の先に掛かるように銀糸が揺れて見える、脳天に刺さるような視線はきっと目の前の審神者のものなのだ。鋭くて冷たいその視線と裏腹に、鼓膜の奥へ流れ込んでくるのは柔らかで穏やかな声音＿ぐずりぐずりと傷を抉るような吐き気。衣擦れの音に顔を上げ…本当に、これは、ついて行っても、良いのかと）
お邪魔いたします＿＿黄泉さま。有難いお誘いです、初めて、その、鬼の気を知ったもので恥ずかしながら酔ってしまって。
（それでも、此処で引き返すわけに行かないのは事実だった。靴を並べ、廊下へ踏み込めばまとわりつくような知らない気配。何と居心地が悪いことか。揺れる緋色の髪を追いながら、嘘と本音が五分五分の言葉で唇を濡らし…確かに近侍の気配はするというのに、どうしてこんなにも歪んで知らない気配に紛れてしまうのか。必死に細い糸を手繰り寄せるような感覚は、泥水に溺れる時の様で頭が痛い。眉を寄せ、赤い瞳を歪めながら、重たい脚を動かし。）