hello world/〆

遅くなって申し訳ありません、それから素敵なお部屋をありがとうございます、お声掛けさせて頂いた27453でございます！これからどうぞ宜しくお願い致します。
早速なのですが、匿名様に世界観の草案などございますでしょうか？私としましては世界観に合わせて娘の種族を決めたいなと考えておりまして、例えば洋風ファンタジーでしたらエルフや吸血鬼など、和風でしたら半妖ですとか、中華はあまり詳しくないのですがキョンシーなど……いずれにせよ身分差の激しい格差社会が良いなと当方は思っているのですが、是非ともご意見をお聞かせ願えたらなと！

トピ移動ありがとうございます！こちらこそ、これから宜しくお願いします！

そうですね、こちらとしては洋風、和風はどちらでもいいのですが、中華は少しイメージしにくいので前者二つがいいかなと思っております。その二つでしたら、エルフ、吸血鬼、半妖など、どれも自分の好物ですので嬉しいです！

草案というとこちらの中である程度は固まっているのですが、悩みがありまして、世界観を魔法も存在する中世のような時代にするか、現代に人間と異種族が共存する現代ファンタジーのようなものにするか悩んでおります。27453様はどちらがいいという意見はありますでしょうか？身分差の激しい格差社会となると中世の方がよさそうなきもしますが…。

それから、身分についてですが、これについてはこちらが上下、どちらでも構いませんので是非27453様にどちらか選んでいただきたいと思っています。

申し訳ありません。曖昧で見当違いな返事をしてしまいましたので訂正させてください。

こちらとしては魔法などが存在する中世、洋風ファンタジーの世界観がよろしいかと思います。
もし、こちらの息子が主人であった場合、「ヒト至上主義の考え方が多くの人々に根強く染み付いており、異種族が迫害される事件が多発している。息子はそういう差別をなくす運動をしている、もしくは組織に属している。」といった設定を考えており、またこちらが従者であった場合、「異種族の間で従者を侍らせることがステータスになっている。」といった設定を考えております。

種族に関してですが、27453様が洋風の異種族で動かせそうな異種族を教えていただけますか？

ご意見ありがとうございます、中世洋風ファンタジーということで承知致しました！
身分についてなのですが、息子様がご主人で此方の娘が従者(のような存在)の方が個人的には嬉しいかなぁと思います。娘がなんらかの異種族ヘイト事件に巻き込まれていたところを息子様に助けて頂いて……というような出逢いを妄想致しました。
娘の種族に関しては先に申し上げたようなエルフや吸血鬼の他に半獣、同じ生物という括りにしても良いのであれば天使や悪魔なども思い付きますが、ご希望はございますでしょうか？当方としては、異種族と分かりやすい外見的特徴を持つ種族が迫害を受けやすくてストーリーのフレーバー的にも良いかなと考えております。

了解しました！それではこちらが主人、27453様が従者という設定で組み立てたいと思います。

こちらの希望は1番は吸血鬼です。昔、人を脅かしていた吸血鬼族だが段々と力が弱まり、やがて人間が吸血鬼を討伐したことによって一気に地位が落ちて、これまでの怒りが爆発して…的な物語を想像したり、血を提供したり、血を求めたり、求められたり、せつな甘い物語が紡げるかと！外見的特徴も人並外れた、もはやアルビノ体質の色白さとすればいけるかなと思いますがいかがでしょうか？

アルビノの吸血鬼ですね、了解しました！生きるためにご主人様の血を頂戴するの非常に背徳的で良いですね……。
では早速プロフィール作成に移りたいと思うのですが、主様の女の子に対する外見や性格などの萌萎や年齢についてご希望等ございましたらお伺いしたく思います。出来得る限りご希望に沿えたいと思っております故。

此方の希望を聞いていただき感謝です！

そうですね、こちらの萌え萎えはといいますと、出会いの時点では迫害を受け続けているのでやせ細ってるといいかと。こちらに引き取られてからはだんだんと体調も元通りになり、女性らしい体つきになっていくと嬉しいです。性格は序盤では臆病な性格ではあるが、本当は心優しい少女、あとたまにほんのり独占欲を出してくれると燃えます。年齢に関しましては吸血鬼ということで長寿であるのでそのあたりはなあなあでいいかと、ただこちらの息子を22歳あたりにしようと思っているのでそれの少し下あたりの容姿年齢にしてくれると嬉しいです。
自分の希望をこれでもかと書いてしまいましたが、あくまで希望なので吸血鬼様がやりやすいようにプロフィール作成なさってください！

こちらもプロフィール作成に入ろうかと思いますので吸血鬼様のご希望、萌え萎えをお伺いしてもよろしいでしょうか？

ご回答ありがとうございます！容姿と性格、年齢について把握させて頂きました。出来るだけご希望に合わせたプロフィールを作成致しますね。
息子様に対する萌萎ですが、アルビノの娘と対照的になるように長身で尚且つ黒髪ですと非常に萌えます……個人的な性癖丸出しですみません。性格は息子様のその活動上お優しいものと思われますので、極端にツンツンしていなければ後は主様のご自由に作成して頂けたらと思います。
それでは早速プロフィール作成して参りますので、少々お時間を頂くかと思いますがお待ちくださると幸いです！

了解しました！吸血鬼様を甘やかせるような人物作って参ります！
こちらも吸血鬼様のお眼鏡に敵うようなプロフィールを練って参りますのでしばらくお待ちください！

名前/シエテ・アランソン
年齢/22歳

性格/情に厚く、友人や従者に対してもフランクに接したりする愛嬌も持ち合わせているので周りからよく慕われている。困っている人を放って置けない、たとえそれを相手が望んでいなくても手を差し伸べてしまう、自他ともに認めるほどの相当なお人好しである。しかし、納得のいかないことや理不尽を嫌う正義感の持ち主で、たまに頑固なところがある。

容姿/吸い込まれるようなくすみのない漆黒のショートカットで、見るだけで手入れが行き届いていることがわかるほど流れの良い髪質。黒い切れ長の瞳を持ち、精悍な顔立ち。身長は192㎝とかなりの高身長で肉つき引き締まっている。良家の育ちであるためか、普段の身なりはきっちりしており、全体的に落ち着いた色合いのシャツをよく身に着けている。出かけるときはフード付きの黒と赤のアーマーコートを着る。

備考/代々、人間も異種族も平等を訴える家系の生まれ。そのような家系はアランソン家だけでなく各地に点在しているがそれでもヒト至上主義の考えが根強く、差別を根絶するに至っていない。アランソン家の屋敷では多数の異種族を従者として雇っており、その家の者たちは異種族に対して真っ当な扱いをしている。本人も屋敷内での扱いにとどまらず、迫害が起こっている地域へ向かい、異種族解放運動をしている。吸血鬼様との出会いはまだ日も高い時刻にある村に立ち寄った際、吸血鬼狩りと称され、村にひっそりと暮らしていたところを村人に見つかって捕まり、鎖につながれた相手を見かける。鎖に引っ張られながら陽ざしのもとに晒される寸でのところで鎖をたたき切り、間一髪で助け、以後相手を連れて帰っては屋敷の従者として働いてもらうようになる。

(/こちらのpfが完成しました！いかがでしょうか？出会いのシチュエーションをさっくり書いてしまいましたがいかがでしょうか？気に入らないところや不備などがあれば何なりとお申し付けください。)

名前：Anneliese（アンネリーゼ）

種族：吸血鬼

年齢：外見上は10代後半

容姿：身長152cm/体重40kgと小柄で痩せぎすの骨張った細い体躯。肌色はアルビノを思わせる雪のような白さで、肩ほどまで無造作に伸ばした頭髪も繊細な白色、癖のないストレート。前髪は目許を隠すほどの長さ。卵型の輪郭の中には細い眉の下に睫毛の長いぱっちり二重の垂れ目がちな紅い双眸があり、やや低めの小鼻にぽってりした唇も相俟って全体的に幼い印象を与える顔立ち。口を開く度に見え隠れする鋭い犬歯が特徴的。貧困のためまともな衣服は所持しておらず、膝丈まである袖無しの黒いワンピースにボロボロのサンダルといった見窄らしい出で立ちをしている。

性格：その種族柄生まれてからずっと迫害されてきたために他人、特にヒトに対しては非常に臆病で警戒心が強く、心を閉ざしがち。だが性根は思いやりのある真面目且つ優しい性格の持ち主で、一度心を開いた者に対しては自己犠牲も厭わないほど献身的に尽くす傾向にある。また、無意識ながら親しい者に依存してしまう節があり、強い執着心と独占欲を露にする。

備考：長寿として知られる吸血鬼の中でも比較的若く未成熟な少女。未だ幼い頃は両親の愛情に包まれて慎ましやかながらも暖かな家庭の中で育っていたが、父親は差別主義者の暴動に巻き込まれて死亡、相次いで病弱だった母親も過労により亡くなってしまい、以降天涯孤独の身に。独りになってからは物乞いの真似事をしつつ、空腹にあえぎながらもなんとか辛うじて日々を生きながらえている。


（／お待たせ致しました！漸く完成しましたので、お手隙の際にご確認を宜しくお願い致します。息子様のお屋敷について行きやすいように独り身にしてみましたが、修正して欲しい点などございましたら遠慮なくお申し付けくださいね。
そして此方も息子様のプロフィールを確認させて頂きました！なんて素敵な御仁なのでしょう……外見も中身もイケメンで大変魅力的です。そして出逢いまで書いてくださって感謝しかありません！不備等は何もございませんので、是非そのままお相手をお願いしたく存じます。）

(/素敵なプロフィールありがとうございます！自分の希望を完璧にとらえており、文句のつけようがございません！プロフィールは是非このままでお願いしたいのですが一つ質問が。今は出会った時の容姿を書かれてありますが、こちらの屋敷に来てからは誰もが想像するメイド服を想像していますがそれでよろしいでしょうか？

おほめにあずかり光栄です。それではプロフィールにはお互い意見はないようなので、こちらのロールを載せておきますので相性確認のほうをお願いします。)

(郊外の国からの帰り道。馬と護衛を休ませるために見かけた村に立ち寄って一息ついていると何やら穏やかではない喧騒が聞こえてきて。何事かとその喧騒の聞こえるほうへ向かうとその喧騒の中心には鎖につながれた一人の少女がおり、しかしその少女を見てみると人ならざる肌の白さに時折見える犬歯。その容姿はヒトに迫害され続け、絶滅の一途を辿っている吸血鬼のそれであり。その少女は鎖に引っ張られ、今にも家から陽ざしのもとへとさらされようとしている。それを理解した瞬間、馬をそのほうへ駆けさせ、吸血鬼の少女が日に当たる間一髪のところでその鎖を腰に携えていた剣で叩き切り、少女を陽ざしから護っては村人たちを睨みつけ声を上げて。)
お前たちは…何をしているッ！？

（ひもじい思いをしながらもなんとか日々を生き長らえていたある日のこと。その日も吸血鬼の活動時間である夜間に街に出て物乞いをし、細やかな慈悲を受けて僅かながら空腹を満たすことに成功すれば自分以外に誰もいない自宅へと帰り床に就いて。しかし穏やかな眠りを強引に引き裂いたのは吸血鬼狩りを称するヒトの集団であり、物騒な武具を携えてやってきた粗暴で屈強な人間の男共に対してロクな栄養も摂れていない痩せこけた己では到底力で敵う筈もなく、抵抗虚しく手錠と鎖に繋がれ日差しの下に晒されようとしたその刹那、不意に響いた高らかな金属音と凛々しい男性の声に驚いて顔を上げるとそこには長身で身形の良いヒトの青年が居て。数回瞬いた後、やや遅れて助けられたのだと理解するも足が竦んでしまって動けず、ただ呆然と相手を見上げ）
あ、貴方は……？


（／初回ロルありがとうございます！とても返しやすい描写で、こちらとしては相性に問題は感じられないと思います。逆にこちらの描写がわかりにくい、返しにくい等ございましたら遠慮なくお申し付けください。また、当方ロルの長さにはムラがございまして、その時々によって長くなったり多少短くなったりすることもあるかとは思いますが、ご承知おきくださいますと幸いです。
それから服装に関してですが、異論はございませんのでお屋敷に伺ってからはメイド服ということで大丈夫です。ご確認ありがとうございます！）

(陽の光は吸血鬼にとっては大の天敵。その陽ざしのもとへ吸血鬼を晒したらどうなるか、誰もがわかるはず。だというのに目の前の人間たちはその惨い行いをやってのけようとした。そのことに対して怒りをあらわにしながら集団を睨みつけていれば背後から声が。突然のことで事態が呑み込めていないのだろう。こちらをただ茫然と見上げる相手に対して安心させるように「心配しないで、俺は君の味方だよ。カトル、これを。」と告げれば自分の付き人に呼びかけアーマーコートを相手に被せるように指示をして。高身長の自分の太ももまで届くコートであれば小柄な相手を覆い、陽ざしから護れるだろうとの気遣いで。)
『邪魔をしないでもらおうか。アランソン家の若君。』
(再度、目の前の集団に視線をやっていると屈強な男の集団の中から身なりのいい聖職者のような格好の老人が割ってきて。「こんな郊外にまで名が知れ渡っているとは光栄ですね。ルシウス殿。」と、どうやら目の前の老人を知っているようで。この集団は「血命教団」。世の中の吸血鬼を根絶やしにすることで神が世界に救いをもたらすと信じてやまない宗教団体である。その行いもさることながら各地では悪い噂が絶えず、郊外に住んでいる自分の耳にもよく話が舞い込んでくる。『さぁ、そこをどいてもらおう。その鬼を浄化することで世界はまた救いへと一歩近づくのだ。』と、盲信的な言葉を投げかけてくる相手に対して「この子があなたたちに何かしたのか？人々を脅かすような吸血鬼にはとても見えないが？」と、背後の少女は明らかに痩せこけている。こんな状態では本来の食事、栄養である血も接種できていないことが容易に想像でき、『吸血鬼は存在するだけで悪なのだ。悪は根絶やしにせねばなるまい。』「「人」命軽視も甚だしい！彼らがやったことをまた繰り返すのか！？」『「ヒト」だと？違う、そいつは化け物だろう！』と、こちらの言葉に全く耳を貸そうとしない相手に対して怒りが頂点に達しては剣を構えて「いいでしょう。なら力づくでここを通ってください。」と告げた瞬間溢れんばかりの殺気を放出して。一歩でも近づこうものなら切られる。それを感じ取った屈強な男たちは足がすくんでいるのか動けだせずにいて。)

(/見ての通りこちらもロルのムラがございますので気にしないでください。キリのいいところで終わらせようとしたらつい筆が走ってしまいました、申し訳ございません。以後気を付けます。それからロルに関してはこちらも相性は大丈夫です！

了解しました！それでは改めてよろしくお願いします！)

あっ……ありがとう、ございます……
（ばふ、と頭から被せられた男性ものの上質なコートは彼との体格差を明確に示すようにぶかぶかと大きく長い裾は容易に地面に擦れてしまうほどで。驚きに目を見開いて瞬いたのも数瞬、遅れて相手が自身を強い日差しから守ってくれたのだと理解すればか細い声でおずおずとお礼を述べ。コートを目深に被って身を守るように包まりつつ集団の長らしき老人と青年が繰り広げるやり取りに耳を傾けて、世間知らずな己には二人が何者かを察することは到底出来なかったけれども辛うじて老人らは敵、黒髪の青年は味方だということを認識しては身丈の高い相手の背中に隠れるようにして身を潜め、殺気立つ殺伐とした空気に怖気付くと震える声音で）
き、気を付けて……怪我を、しないで……


（／いえいえ、寧ろ積極的に展開してくださってありがとうございます！こちらの娘は立場上今は少々受け身になってしまっておりますが、落ち着いたらこちらからも展開していけると思いますので何卒ご容赦頂きたく。
こちらこそ、改めて宜しくお願いします！特に何もなければこちらは蹴って頂いて構いません。それでは、背後は一旦失礼致しますね。）

(集団がこちらの殺気に気おされたのか、膠着状態が続く中、後方のほうから震える声で気遣う言葉が耳に届くとその声の主を安心させるために剣を構えている手とは逆の手で親指を立てて「大丈夫。」と暗黙のサインをして。そしてそのサインを送ったあと、今度は付き人へサインを送り、それに反応するように付き人が『レディ、こちらへ。』とコートをしっかり相手に被せて手を引き、リードすれば待たせてあった馬のほうへ連れていき。『待て！』と集団の一人が二人を追おうとした瞬間、「止まれ。」と無情にはなった言葉と同時に手から放たれた魔法の火球が足止めをして。「次は当てる。」と一切の感情も込めずに放った言葉は集団を足止めするには十分だったようで、そして馬を待たせているほうから『シエテ様！もう大丈夫です！』と、声が聞こえたほうに視線をやると自分の馬に少女が跨っていることを確認すれば、集団を警戒しながら馬のほうへと駆け寄り。そのまま小柄な少女をすっぽりと覆うように後ろにまたがっては「つかまってて。」と小さく耳打ちをしては馬を走らせて村を後にして。村がどんどん小さくなっていけばどうやら追手もいないようで、一息つけたところで。)
君、名前は？

わ、わわ……っ！？
（名も知らぬ青年の指示を受けて彼の部下らしき人物に連れられるがまま馬の上に乗せられれば生まれて初めて体験する乗馬に戸惑いを露にし、着ているコートが脱げないように気を付けながら馬の長い首に両手でしがみついて。ややあって威嚇的に魔法を放った相手が自身の後ろに跨ってくると大柄な彼が日除けとなって逞しく守ってくれるのを感じた後、青年の合図と同時に馬が走り出せば不安定な揺らぎに目を見開き焦燥し、落とされるかもしれない恐怖から瞼を瞑って必死にしがみついているとやがて馬の歩みが徐々に緩まり背後から穏やかな声がかかり、そうっと目を開いては首を捻って相手を見やり）
わ、私は……、アンネ。アンネリーゼ……って、言います。あの、貴方は……？

俺はシエテ。シエテ・アランソン。こっちは護衛のカトル。
(馬の速度が徐々に緩んできたところで、初めてだったらしい乗馬にも落ち着いてきた懐の相手が深くかぶったコートと長めの前髪の隙間から紅の双眸をのぞかせながらこちらを見やって名前を告げてくると、こちらもこちらと付き人の自己紹介をして。もう追手が来る心配はないだろうと安心すると、華奢な体の相手とはいえ、愛馬にとってはいつもより重いものを背負っての急な走行であったため疲れているだろうと心配すれば自分だけ馬から降り、そのまま馬を引きながら「アンネリーゼは見たところ吸血鬼…であってるか？」と、確認するように問いかけて。「吸血鬼」。異種族解放運動をしている自分には知識がある。その歴史から迫害され続け、先の宗教団体のせいもあってか今では絶滅も危惧されている人種であり、自分も見るのは初めてだ。先ほどの騒動があった相手の住んでいたらしい家をちらりと覗いたが、ベッドは一つしかなく、食器も一人分しかなかった。なにより複数人で住めるような広さの家ではなかった。このことから相手はあの家で一人で生活していたと推理できる。教団にあの場所がバレてしまってはもう戻ることはできないだろう。そのことを思ってか「勢いであそこから連れてきてしまったけど、アンネリーゼはこれから行くところはあるか？」と、まっすぐ見つめながら問いかけて相手の返答を伺い。)

シエテ様……、はい。私は吸血鬼、です。
（馬から降りてもなお相手の目線の高さは然程低くならず、またしても彼の男性らしい長身を目の当たりにすることになれば未だかつて接したことのない高貴な雰囲気を全身に纏う相手と見窄らしい自身を比べて萎縮してしまいつつ自己紹介を受けると敬称を付けた上で名前を脳内に刻み付けるかのように復唱した後、次いだ種族を質す問い掛けにはやや躊躇いながらもこっくりと頷いてみせ。歩みは穏やかになったとはいえ正しい馬の乗り方など知らないために不恰好にしがみついたまま、耳に飛び込んできた質問には思わず瞼を伏せ、ふるふると力無く首を左右に振って）
……いいえ。既に父も母も亡ければ、身寄りなどあろう筈もございません。吸血鬼であれば、尚更……

そう、か…。
（こちらの言葉に首をふるふると横に振りながら力なく発せられた言葉はやはり予想通りで、しかしいくらかもっと言いようはあったはず。相手を悲しませないような言い方があったはずと自分なりに反省して。そんなところを愛馬が励ますかのように頬を寄せてくると「おっと…。」と、慌ててそれを受け止め、それから頬と頭とを撫でてやり、その一連の動作の中で何か決意を固めたようで「そうだな…うん、よし、決めたぞ。」と覚悟の灯った目をして小さく呟けば「よし！アンネリーゼはこのまま屋敷に連れて行く！いいな？」と突然突飛な提案をして。一応同意を求めてはいるが持ち前の頑固さから最早決定事項のような声色で問いかけており。『はぁ…また爺から小言を言われますよ。』と、付き人から呆れたように、しかしある程度予想していたかのような表情でそう言われると「なに、これもアランソン家の信念に基づいている。問題ないだろう。」となにやら相手の意見も蚊帳の外で話が進んでいけば「エポナ、行けるな？」と休ませていた愛馬にそう問いかけると鼻息を荒げて走る気満々のようで、その様子を見て「よし、」と呟いたと同時に今度は相手の前になるように跨がれば「しっかり捕まってるんだ、さっきより飛ばすぞ。」と自分の腰に捕まるよう指示をして。）