「 煤王 」( NL )

「 煤王 」( NL )

煤王  2021-03-28 23:32:21 
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人々は彼をこう呼んだ。


100年も昔、城と共に燃えてしまった「煤塗れの王」と。







"よく霧が立ち込める森の奥深く、街の人間さえも近寄らないその場所に、街からも天辺が見えるほどの大きなお城があった。
例え晴れの日でもその城の周辺はいつも薄暗く、その城への道のりは深い霧に満ちており、まるで全ての来客を拒んでいるかのようだ、と。
そうあれは、あの黒い城は、一人ぼっちで我々を恨んでいる城主の心を映したものなのだと、ある老人は言った。
城主が今生きているのか死んでしまったのかも分からない、それを確かめにいく勇気すら、いやそんな権利さえわれらには無いのだと。


遠くから見えたそのお城は、何処か寂しそうで。"





>1 規約、募集
>2 城の事、街の事
>3 城主







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  • No.1 by 煤王  2021-03-28 23:41:57 





~~城の掟~~

・基本的規約厳守
・ロルは長~、場面により変動可能。あまり長さには拘らず、お好きなようにのびのびと。此方の好みにより鸚鵡、嫌われロル禁止。相性重視。
・長期間お相手してくださる方募集
・ゆったり長くやっていきたいため催促の上げは最低でも一か月ごと。返信は個々のペースで即レスでも亀レスでも。
・何か相談事、疑問点等あればその都度相談できる方歓迎
・プロフィール、ロルテストを提出していただき相性にて判断させていただくので、お断りさせていただく事もありますがご了承ください。
・上下空白優遇



~~募集~~

・少女(女性)。城のある街の少女でも、外から来た少女でも。
・年齢は10代後半から20代後半まで幅広く対応
・理由は自由だが城へ訪れて王と交流し、王の心を溶かしていく事になる
・魔物や魔法使いなどではない普通の人間
・参加希望してくださる際にはプロフィール、ロルテスト(城を訪ねてくる場面)をお願いします。




  • No.2 by 煤王  2021-03-28 23:44:17 





~~街の事~~

城のある森を抜けた場所にある街。煤王とその城について、語り継がれる。
100年以上昔、城主が隣国へ視察中に街の人間による暴動が起き、城主以外の城にいた者全てが始末され城も放火されてしまう。全ては勘違いか何者かの陰謀か手違いか、何もかもが終わった時には全てが「過ち」だった事に気付く。街の者は過ちを犯した事による罪悪感、贖罪の意を込めて城に近寄る事はせず、城主も街の人間を許す事も恨み切る事も出来ず、怒りと悲しみ、後悔や罪悪感、自責の念。
それから100年余り、お互い関与する事はなく、お互いの状況が一切分からない状態。



~~城の事~~

一度放火された影響もあり、煤に汚れている。手入れもされておらず、大きなだけの朽ちた城。ほぼ廃墟のよう。
入口を入ってすぐに両端に二階への階段が見えるエントランス。そのまままっすぐに進み、広いダンスホールと最奥に玉座の間がありぽつんと佇む玉座。
中庭には元薔薇園。100年前に燃えてしまってから今は焼け跡だけが残っている。煤に汚れたガゼボ。ガラス張りの植物園は美しい植物や花々は無く、割れたガラスと自由に伸びている大量の雑草達だけ。
他は厨房や書斎、浴場や客室、使用人室などがあるが、何処も焼け跡や埃が積もりほぼ廃墟のような状態。




  • No.3 by 煤王  2021-03-29 00:04:35 






~~城主~~


「私はもう、何も見たくは無い。生き物も、植物も、あの忌々しい太陽も。明日が憎い、私を起こす世界が憎いのだ。私は煤王、燃え尽きてしまった過去の遺物だ。」


煤王 / ススオウ

見た目年齢 : 20代後半から30代後半、鬱と疲労により老けて見える



容姿 : 見た目はほぼ人間ながら所々魔獣のような人型魔物の城主。元々は美しい銀色をしていた髪が、長年の放置と濁った魔力の蓄積により濡烏色へ変化。綺麗に整えられていた短髪だったが背中あたりまで緩くウェーブがかかりつつ伸びている。前髪も伸びており顎下まで伸びた髪を右側で分けている。元々白かった肌は更に青白く変化、頬は僅かに痩せこけており瞳の下には濃いクマを作っている。瞳は光の無いワインレッド、獣のように縦に伸びた瞳孔。長い睫毛に縁取られた威圧的な吊り目、吊り眉。通った鼻筋、薄く白い唇。唇からは真っ赤な舌が覗き鋭い牙が見える。両手の爪は長く鋭く伸び切っており爪先は黒色に塗られている。頭から生えている二本の角も髪色と同じように黒に染まっているが元々は白。右腕の肩から指先まで黒くくすんだ銀色の硬い鱗に覆われている。魔法により完全な人間の体に変化する事も可能。身長196cmだが酷い猫背でそれよりも小さく見えがち。服装は黒布服を上下着用し、その上からボロボロに汚れた赤黒いマントを羽織る。

性格 : 本来は明るく穏やか、大らかで優しい王だったが、現在は臆病で内向的、悲観的で出不精な愚王。臆病故に全てに対して否定的であり攻撃的、世界を恨み、それ以上に己を恨み死んだように生きている。生きていく気力もないが自ら命を絶つ気力、も無し、このまま城と共に朽ちて行こうと玉座に座す置物王。自分では気付いていないが本質は変わっておらず、世話焼きで心配性、なんだかんだ言いながらも他者を気に掛ける優しさを残している。見て見ぬふりがどうしても出来ない、自己中になりたかった不器用。変化を嫌い不変を好む。精神的に不安定なためか不慮の事態にとても弱い。大切な物を作る事に対し臆病。


補足 : 人型の魔物、魔法を使用でき完全に人間の姿になる事も可能。以前は使用人、家族とのコミュニケーションのためもあり食事を頼んでいたが、本来は食事をせずとも生きていける体質のため現在は何も口にしていない。魔法で掃除を出来るはずだが、生きていくつもりが無いために昔の惨状のまま放置。
街の人間とは交流していないが風の噂で自身が「煤王」と呼ばれている事を知る。自身の名を捨て煤王と名乗る事に。



( 使用人もおらず手入れもされていない朽ち果てた館、生きる気力もなければ死ぬ気さえ起らぬような城主しかいない、まさに全てが死に時の止まったようなこの空間。全てが終わった"あの時"からまさに時が止まってしまったかのようなこの城にも、どうやら平等に朝というものはやってくるらしい。木々の葉の隙間を縫い、汚れたガラスから差し込む太陽の光に眉を顰め、ゆっくりと瞳を開いて行く。また忌まわしい朝がやってきた。僅かに身じろぎをすると体の節々が嫌に軋み、その痛みに不快感を増しつつどうやら玉座に座ったまま眠ってしまっていたようだと己の現状を他人事のように、ぼんやりとした頭で認識して、目覚めの悪い朝に小さな溜息を。まるで幽霊屋敷の如く朽ち果ててしまった我が城には森の獣、鳥でさえも近寄らない。太陽さえ己を恐れるかのように曇り空と雨雲だけを眺める穏やかな日々だったはずが、どうやら今日は様子が違っている様子。眠りを妨げてきた太陽の光は勿論の事、穏やかに吹く風に靡き擦れる葉の音や、久しく耳にしていなかった小鳥たちの囀り、五感を刺激される感覚がどうにも、どうにも鬱陶しくてたまらないのに、それでもこの体はここから離れる事を拒み続けている。太陽の光があたりほんのりと温かみを感じる左手をチラと見、いつもと違う日常に己の嫌う"変化"をひしひしと感じつつ、ふと。何処か懐かしい、酷く心をざわめかせる香りに小さく鼻をひくつかせる。嫌に心の奥底をかきまわすような不快感、望まぬ高揚を覚えながらも、どうにもこの体は動く事を拒んでいる。ただいつものように、私だけはいつものように。忌々しくも開いてしまった瞳を気怠げに扉の方へと向け )



(/上記ロルテストは娘が来る直前の描写とさせていただきます。普段は煤王の魔法により悪天候な城が、小さな変化により晴天となっておりますが、単なる演出であり募集にあるように少女が魔法使いというわけではないのでご了承ください。
長くなってしまいましたが、お相手してくださる方が現れる事を願って募集開始とさせていただきます。良縁願っております。)




  • No.4 by 煤王  2021-03-30 16:12:22 





(/お相手様が決定するまではちょこちょこ上げさせてください↑)



  • No.5 by 名無しの参加希望者  2021-03-30 21:12:09 





「おにーさん、悲しい事があるなら打ち明けて良いんだよ。自分の中で抱え込んでたら、重たくてしんどくなるよ。私が全部持つのは…無理だけど、半分ぐらいなら持ってあげるから。」


Ema / エマ

見た目年齢 : 19歳。童顔の為、幼く見える。顔だけ遠目で見れば幼女を見ているよう。



容姿 : 少しばかり癖がある金色の髪は、年頃の女の子らしく可愛らしい花の髪飾りを着けてあるミディアムヘア。髪飾りの花はピンク色で、ハイビスカスのような形をしている。瞳は雲一つ無い晴天の日の空のような青色をしており、まつげが長くぱっちりとした二重。童顔で幼く見られがち。前髪は眉の上で切り揃えられており、目には掛からないようにと自ら切っている。自分で切る為か、少し斜めっている所も有るが目立つ程では無い。唇と頬はふっくらとしており、ほんのりと桃色に色付いている。身長は155cmと同年代の少女達と比べれば少し低いが、そこまで気にした物ではない。程よく肉が付いてはいるが、女性らしい体の凸凹は余り無く。服装は基本色がピンク色のワンピースを着ており、腕回りが白色のワイシャツのような素材になっている。靴は茶色のロングブーツを履いており、膝上辺りまでの長さがある。その為、脚は露出していない。

性格 : 笑顔を絶やさず、辛い事や悲しい事があっても明るくいられる性格。特に煤王の前では明るく振る舞っており、無理矢理明るく振る舞っている時と本当に笑顔な時の二つ。自分が自分よりも泣きたい人の前で泣くのは情けないと思っているのか、泣くのは絶対に周りに誰もいない一人の時。失敗しても諦めない精神の持ち主で、恥じる事は失敗する事よりも挑戦しない事だと信じている。女の子と言えど、ワンピースのまま走り回ったりお菓子を満たされるまで食べると言った幼い少女のような一面もある。また色恋沙汰に憧れていて、将来は白馬の王子様と舞踏会で踊るだなんて夢を密かに抱えている。少しズレた所もあるが、普通の少女。


補足 : とある町に住んでいる平民の何てことのない少女。特別な能力を持っている訳ではなく、特別容姿が美しい訳でもない。そんな何処にでもいる普通の少女だった。誰よりも明るく元気な姿が目立ち、その明るさは父親に捨てられて鬱状態に至る母と一緒に暮らしている上でなるしかなかった性格であり。父親と母親は自分が御腹にいると分かってから結婚したらしく、自分が15歳に父親が他に愛人を作り離婚した。自分以外にも幼い弟と妹がおり、どちらも5歳。母親が育児をする事もやっとな生活を送っている為、家事とお金を稼ぐのは自分の仕事。なので学校には行けていない。不幸だと周りから罵られても、本人は気にしないし優しい母親と可愛い弟と妹達と暮らせて幸せだと笑顔で言う程。でもやっぱり父親と母親と一緒に暮らして、御腹いっぱい弟と妹に食べさせてあげたいと思う事もある。



( 母親は朝遅くまで寝室で寝ており、弟と妹は朝御飯を食べ終えて満足そうに外へと遊びに行った。自分の朝の仕事を終えれば、朝は自由な時間になる。家事は嫌いではないのだが、やはり窮屈だと思ってしまう自分がいるのだ。外へと花を摘みに行こうと籠を片手に持ち、余り行った事のない森へと繋がる方向へと足を向ける。特に森に目的は無かったのだが、吸い込まれるようにとは正にこの事だろう。綺麗に咲き誇る花を一輪取り、また一輪取る。その繰り返しだ。花がまばらな道に差し掛かった時、不意に空へと視線をやる。晴れているのに、何だが気味が悪い。一つため息を吐けば、花でいっぱいになった篭を抱えるように歩きつつ森を探検する事に。暫く歩けば、何やら大きな建物を発見。今は使われていないのか、もうボロボロだ。中が広くて安全なようなら、弟と妹を連れてお菓子でも食べようか。そう興味本意で建物の扉を開けると、確認を取るように辺りを大きく見渡して )



(/素敵な設定に心惹かれまして、御相手に立候補させて頂きます。不備等あるようでしたら喜んで直す所存ですので、遠慮なく仰って下さい。)



 

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