一見さん 2021-02-07 07:28:49 |
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…そうね。
しかしながら、貰った絵を自室に飾ってしまいますと
夜に悪夢を見てしまうかもしれませんわね。
夏原先生はどのような妖怪画を好んでいらっしゃるのかしら。
(亜依李はお茶をゆっくりと堪能する。
貴重なコレクションの内の一枚の絵を父からいただけることは光栄ではある反面、画風に不気味さを感じてしまうだろう…と冗談交じりで話して)
今まで得た情報をここに整理する。
・探している絵は日本の妖怪が描かれている。
・棘抜きは安藤氏が何らかの意図を持って同封した。
(→謎解きの手がかり?)
・文自体に手がかりが存在すると思われる。「これからは一歩後ろに気を配れ」は何を意味しているのか。
・一文字飛ばしのような単純な言葉遊びでは無い。
解読するには何らかの作業が必要。
【…手記は此処で終わっており、次のページには黒ボールペンで書かれた、文章の変形を試みた殴り書きが見られる】
…本当に気持ち悪いわ。
(気だるそうに相手をじろりと睨み、ゴミでも見るような瞳を向け)
私かい?私の家にある絵は地獄絵が数枚と山姥の絵だね。見ていると心が落ち着くんだ。
(穏やかな笑みを浮かべつつ答え)
山姥の絵ですか、非常に興味深いですわね。
お気に入りの絵が側にあれば、小説のインスピレーションを高めることもできますでしょうね。新作が完成しましたら、是非とも読みたいわ。
(紅茶を飲み終わったので、丁重に華美な装飾がされているティーカップをテーブルの上に置いて、紅茶を淹れてくれた彼女に礼を言い)
阿笠さん、とても美味しい紅茶だったわ。本当にありがとう。ご馳走様。
(一方で家頭は森に罵倒する阿笠を見て、「嗚呼、これは僕が出る幕ではないね」と言って眉を下げて苦笑いし)
…とりあえず、アイリーンが指摘した「と」、そして「げ」に印をつけてみたよ。
(家頭は手紙の文をひらがなで書き写し、印を付けたものが書かれている手帳のメモを、テーブルの上に置いて)
めをこらす【と】どよめくわがこころ
まてどさわ【げ】どやつはかえらぬ
かねにめがないあからお【と】め
かんなりのようなさん【げ】きをうでにやどす
そして、気になる点は、「これからは一歩後ろに気を配れ」というミスター・アンドウの文言だけだ。
さて、後はどう解くかい…?
(探偵諸君、何か意見は?と言って微笑んで)
(あら、ごめんなさい。少し用事があって来れなかったわ。)
……そうね。
(少し困ったように眉を下げると首を傾げ、じっとその手帳を見つめて)
ホームズが印で囲ったところから「一歩後ろ」…そうね…
ねぇ、ホームズ。
「一歩後ろ」を「一文字後ろ」に言い換えたらどうかしら。
…あら。頓珍漢なことを言ってしまいすみません。
(亜依李は「思いつきで言っただけですのよ」と言って頬を赤く染めて微笑み、レースで刺繍された洋風の扇子をハンドバッグから取り出して、パタパタとあおぎ。家頭は今の発言が重要な鍵であるかのように思われて、目をパチクリさせて)
…一文字後ろ…でもそれじゃあまだ意味が通じないわよ。
(しばらく手帳とにらめっこをしていたがその発言に眉をひそめて答え)
(阿笠の話を静かに聞き。家頭は両手を合わせ目を閉じ、ふとアイデアが思い浮かんで口角を上げて)
一文字後ろの文字を読み上げる…というのはどうだろう?
そうすれば、「ど」「ど」「め」「き」と順に読むことができる。
ミスター・ナツハラ。『ドドメキ』という名前の妖怪は存在するかい?
>88
君が誰だか僕は知らない。だが、ここのトピックでは暴言は禁止されている、と規則に書いてある。こちらに返信を行う必要は無いから、以後言動に気をつけたまえ。
百々目鬼…ああ、いるね。確かこんな子だ。
(合点が行ったように自分の懐から一枚懐紙を取り出し、先程執筆に使っていた鉛筆でさらさらと絵を描き始める。出来上がった絵は腕に無数の目がある女の姿をしており)
あら、先生。絵がお上手なのね。……うふふ、「百目鬼」と言うのね、わぁ目玉が沢山…
(安藤は夏原が手際良く描く様子に感心し、その妖怪の何とも不思議な風貌に目が釘付けになって)
(家頭は百目鬼の絵と手紙を思い出し、まるで点と点が繋がったような感覚を覚えて)
雷のように衝撃的な悲劇を腕に宿す少女…
今思えば、奇っ怪な文自体にもドドメキを示唆するような箇所があった訳か。実に興味深い事件だった。
(満足した表情を浮かべて、尽力した探偵達に礼を言って)
夏原も少しは執筆の手助けになったんじゃないかしら?
(瞳を伏せつつ夏原の方を見つめ)
ああ。とても有意義な経験だったよ。
(穏やかな笑みを浮かべて阿笠に答え)
探偵の皆さん。お世話になりました…!
あの…よろしければ、お父様のお屋敷へ案内しますわ。
其処でお茶でもいかがかしら?
古今東西の美術品が飾られていて、きっと退屈しないと思うわ。
妖怪画が沢山ある部屋を、先生にも是非見て欲しいの。
(亜依李は深々とお辞儀をし、お礼に安藤家の屋敷へ招待したい、と告げて。家頭は興味深くその話を聞き)
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