puu 2021-01-26 06:46:23 |
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第1章
「出会いは突然に 。」
もも 「すみません!降ります!」
いつもなら早起きして早めの電車に乗るのだが 、今日は寝坊をしてしまい混んでる時間帯の電車に乗らなければならない 。そのため 、苦手な満員電車に乗ることに… 。
乗る時も大変だが降りる時も一苦労 。まだ通勤の段階だがすでに 、帰りたいほど疲れる 。
周りの人々をなんとかくぐり抜けて 、会社の最寄り駅に降りた 。一息ついたところで会社へと思い足取りを運ぶ 。
パキッ
何か割れるような音と共に体勢が崩れる 。
? 「大丈夫ですか?」
後ろに倒れそうになった身体を支えてくれたのは 、若い男の子だった 。
もも 「す、すみませんっ!…」
慌てて自身の体勢を取り直し 、頭を下げた 。体勢を崩したのは履いていたヒールのかかと部分が折れてしまったようだ 。かなり履いていたがもう限界だったのだろう 。
だが 、ヒールが折れて転けるなんて 、しかも人通りが多いところで 、と考えるととても恥ずかしくなった 。
そのため 、一言発するのが精一杯で吐き捨てたあとは足早にその場を去った 。
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