2020-08-23 21:10:29 |
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>>宗三
―――どうか、次の生では幸せでありますように。
( 彼から了承を得ると微笑を残し、雨の中へ歩き出して。重く薄暗い空から降り注ぐ雨はあまりにも優しくて、まるで鋼の欠片となった彼の行き場所を導いてくれているかのように思え。桜の根元に方膝を着くと欠片を襟巻から土の中へと移し、両手を合わせると静かに呟いて。すくっと立ち上がると彼の元へ戻り「 お待たせっ。まだ任務の途中なのに僕の用事に付き合ってくれてありがとう。宗三のおかげで、あいつも安らかに眠れそうだよ。 」雨に濡れて張り付いた髪を払いつつ、ちらりと窓の外に目を向けて )
>>鳴狐
…そうみたいだね。この気配はどっちのものだろう、入り混じっていて判別が難しいな。
( 少し遅れて感じ取った気配は審神者と刀剣男士の両方のもので、片方が強まったり弱まったりと、その曖昧さに眉を寄せ。一棟とは打って変わり照明が落ちて作り出された暗闇は、気を抜くとあちら側へと連れていかれそうな雰囲気を持っていて。いくら夜目が効く刀種といえど、やはり照明器具はあった方が安全だろうと思い、運良く玄関先に置いてあったランタンを持ち上げ「 これ、使えそうだね。後は火を起こす物があれば良いんだけど…。鳴狐か狐さん、持っていたりする? 」と小首を傾げて問い )
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