2020-08-23 21:10:29 |
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>大和守
それに立派に実っているね。味も──…うん、瑞々しい。
( 彼の後に続いて畑の側まで歩み寄ると、1番近くで育っていた白菜の葉に手を伸ばし1枚千切り口の中へ。シャキシャキした歯応えに仄かな甘味と苦味がバランス良く、この畑が非常に良い状態だと窺える。だが雨や曇りといった天候の悪さでここまでの作物が実るだろうか。もしかすると見たことがないだけで晴れ間がのぞく事や快晴の日だってあるのかもしれないが、この畑の泥濘具合は相当な水分を含んでいる。「 味には異常はなかったけれど、こうして様々な作物があると旬のものが味わえないのは食の楽しみが損なわれてしまうね。でも見方を変えれば便利になるのかな。 」広大な畑を見ては )
>宗三
今のところ、日が沈む心配はなさそうだね。
( 空を見上げ太陽の位置を確認し、この絵画の世界の中では昼時くらいだろうかと検討をつけ。等間隔に植えられた木々の葉の隙間から光が差し込み、紅や黄の紅葉の景色も相まって辺りは幻想的な空間で。ただこんなにも美しいのに何処か現実離れした雰囲気は此処が絵画の世界だからだろう。ふと、隣にいる彼の視線が他の木々よりも一際大きい樹木に向けられるとつられて自身も其方を見て。「 ──おお。木霊が宿っていそうな巨木だね。この木だけが永い年月が経っているのには何か理由があるのかな。 」彼に視線を戻しては疑問を )
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