2020-08-23 21:10:29 |
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>>宗三
……そんな、この刀は―――…。
( その刀の欠片を目にした途端、直感的に彼であると感じ取り。しかしすぐには受け入れられず波紋を始めとした様々な観点から見てみるものの、やはり彼以外に違いなくて。震える指先で刀の表面に触れみると錆のせいでザラリとしており、その刀が折れる間際まで感じていた苦痛や恐怖、人の温かみと間逆に位置する水の冷たさ。それを思うと胸が締め付けられて。いつまでも此処に囚われず自由になってほしい、そう思うと首に巻いている襟巻きを取り外して大事そうに欠片を包み「 この刀、外に埋めても良いかな?僕の手で弔ってあげたいんだ。 」と異なる色を左右に宿す美しい瞳を見つめて )
>>髭切さん
異論はないよ。此処に派遣された時から全て調査して原因を探ろう、って考えてたし。
( 頷いて同意を示すと二棟、すなわち本丸のある方向へ歩き出し。泥濘に足を取られぬよう慎重に進んで行く道中で中庭の真横を通り、何気なく視線を其方へ移してみると現在の季節にそぐわない野菜に思わず釘付けになり「 髭切さん、これ…。芹、赤茄子、薩摩芋、白菜。どれも同じ季節には実らないよね。それに全部、本物みたいだ。 」異彩を放つそれらに近付くとしゃがみ、手前にある赤く熟れた夏の野菜に触れてみるとしっかりした感触があって、確かにそこに実在しており )
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