2020-08-23 21:10:29 |
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>髭切
……絵の中に入るだなんて、まるで御伽噺のようですね。
(肖像画を斬ると同時に腕と絵は消えていき、同時に青年と目が合った時から感じていた目眩もすうっと引いて、安堵の息をひとつ吐くと彼に微笑みかえして刀を納め。絵の中の世界へ入るとは現実離れした話だが、切り落とされた腕が襲ってくるこの本丸で常識など役に立たないのは彼の言う通りで。打刀である自分は昼夜問わず戦えるが、化け物に対処する必要があるならば、こちらにとって有利なのは彼の力も十分発揮される環境だろう。3枚の絵を見比べると、「夜の海は……貴方、夜戦はあまり得意ではないでしょう。こちらの田舎の絵も、もう日が暮れそうですね。ひとまず、紅葉の山の絵に行きませんか」1枚を指差して、そう提案し)
>大和守安定
折れた刀の欠片……のようです。あの怪物を倒したら出てきました。核になっていたのかもしれませんね。
(相手の無事を確認すれば、握った手を開き、手のひらに収まる程度の大きさになった金属片を相手に見せ。かつて刀だったそれは、湿度の高い大浴場にいたためか錆がひどく、刃こぼれもあり、自分には誰なのか判別がつかない状態で。もしも彼と縁の深い刀なら、直感的にそれを感じ取ることもできるのだろうか、という考えが一瞬頭を過ぎるものの、それが事実なら彼にとっては残酷な話だろう。とはいえ調査に来ている手前刀の欠片を放っておくこともできず、「随分ぼろぼろになっていますが……誰だか分かりますか」と少し遠慮がちに尋ねて)
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