2020-08-23 21:10:29 |
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>>鳴狐
二棟は裏の方にあるみたいだよ。雨脚が強まる前に急ごう。
( 適当に拝借したそれは浅葱色の和傘で、無意識にこの色に惹かれてしまった自分に内心苦笑零しながら屋敷を後にして。確か中庭を進んだ先にあったはずだ、と彼の部屋で見た案内図を思い出しつつ向かうと二棟が見えて。洋風だった一棟と違い、こちらは馴染み深い平屋で和風な造りで「 審神者の部屋があるって事は、こっちが本丸になるのかな。…それじゃあ、入ろうか。 」傘を畳み脇へ立て掛けると玄関の戸を引いて )
>>髭切さん
人だったら保護対象だが、こいつらは違うみたいだ。なら斬るだけッ!
( 暗闇に紛れて近付いてくる存在は人型のようだが、血色のない肌に鼻につく独特の臭い。中には大怪我を負ってるにも関わらず、それでもなお自分達を掴もうと伸ばす腕、加えて本来聞こえるはずの呼吸音が一切なく。瞬時に戦闘時に切り替わると抜刀して二体の首を斬り落とし、次の対象に移ろうとした途中で三体の敵が彼へ襲い掛かろうとする姿が目に飛び込み「 っ、髭切さん! 」と咄嗟に彼の名を叫び )
>>宗三
ありがとう。じゃあ、行ってくるよ。
( かつて刀だった頃、病で伏せた人々に皆口を揃えて疫病神に祟られたのだと囁いた記憶を想起して。それが切っ掛けで苦手意識を持つようになった、という理由に少し自嘲気味に笑い。彼が周囲を警戒してくれるおかげで目の前に集中出来る事に感謝しつつ、対象に近付くため冷水の中へ入ると突如その着物が人型へ膨らんでいき。ずるり、と水分を含み重くなった布から解き放たれた“それ”は己の横をすり抜け、敏捷な動きで背後にいる彼を狙って。対処しようにも突然出現した湿のある髪が手足に絡みつき身動きが取れず「 ――くそッ!宗三、気を付けろ! 」と持てる声の限り出し )
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