梨花 2020-06-27 22:52:23 |
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忍「お前様、これまで会ってきた怪異の事、覚えておるか?」
暦「えーっと…蟹、猫、蝸牛、猿、蛇、蜂…だったよな?」
忍「何か共通点を感じぬか?その怪異達と今回の怪異について」
暦「共通点…あっ、どれも動物の怪異で、全部僕の知り合いに取り憑いてたものだ」
忍「そういうことじゃ。要はその小娘達と同様、兎の怪異は誰かに取り憑いておるということじゃ」
真冬「でも、それってたまたまそういう共通点があるだけでしょ?それじゃあまだ信憑性に欠けるんじゃ…」
誘拐犯?俺がかィ?
っくく・・・なにか誤解しているようだね。by累次
誤解だと・・・?byつばめ
言っとくが、俺はつばきを誘拐なんかしてないさね。
・・・・“あの娘が、望んだ事だよ”by累次
望んだ事・・・姉上が・・・?byつばめ
あぁ、確かあんた。“その日”は寮に居たんだよねェ・・・なら知らないも当たり前だ。by累次
な、何を言ってるbyつばめ
・・・・それは、あんたに関係あるかィ?by累次
八戸「やはり…そうであったか(侍の姿をした男性が後ろから歩いてくる)いつしかこうなるとは思っていたでござるが…その脆い心につけ込むなど、笑止千万」
八戸「教え子の危機と聞いて、拙者も出陣せずにはいられなくなったのだ(刀を抜き、累次に刃を向ける)岡田累次、拙者と手合わせ願おうか。拙者が勝ったら、つばめ殿を返してもらおう」
暦「となると…またあの人の力を借りるしかねぇか」
真冬「あの人?」
暦「忍野メメっていう怪異専門家の人が居るんだ。これまでの怪異事件も、その人の力を借りて解決してきた」
刹「……黎明、〝持ってこられる〟…?」
黎明「安心しなよ、すぐには出せる……それより……この状況が何がなんやらさっぱり……選んだ…?心につけ込む…?」
刹「…………とりあえず、状況見とこ……」
・・・・・・くくっ。本当にそれでいいのかい?
何も知らないままで、この行動がかえってあの娘を苦しめちまうという事を・・・・by累次
八戸「そんな者、知れたことよ。拙者の刃はもう、あの戦場の時の様な命を断つ為だけの人斬りの刃ではない。拙者の刃は、仁義の道を切り開く為の刃でござる」
・・・・言っとくが、俺は誘拐なんかしてないさね。
(朱色の太刀:夕立を抜く)
俺はあの嬢ちゃん為にやった、俺はあの嬢ちゃんが望んだ事をやった・・・・何か問題でもあるかい?by累次
忍「…あぁ、あるぞ。だが、それは怪異が怪異としての存在の理に背くという事。そういう奴は大体、影に飲まれ存在が消滅してしまうのじゃ」
刹「もしかして…………最近多発してる、通り魔事件…………なにか関係があったり……」
黎明「まさかぁ……そんな世の中偶然が多発するなんて…」
刹「…ないか……」
・・・・・影に飲まれる、か。
・・・・・・逆ならどうなるんだ。人間として存在していたのが、怪異になったってのは・・・・。いや、この場合が元の存在に怪異がプラスされたとでも言おうかby舞奈香
八戸「望んだ事?違うだろ…それはお主がつばき殿を手中に収めたかっただけだ。お主からは仁義を感じぬ。ただ力を求める為に人を殺め、本能だけで動く獣。そんなお前と、つばき殿を一緒にするなど虫唾が走る」
・・・・・・・本当に、何も知らないんだね。
(そう言い、八戸に斬りかかる)by累次
なるほどね。一応前例はあるって事か・・・・by舞奈香
八戸「…神獣化ーゴッドビーストフォルムー(瞳が虎の目になり、虎の耳が生え、肌に虎模様が浮かび上がる)戯言を(累次の攻撃を受け止める)」
あんたは何も分かってない、あんたは焔矢つばきの痛みを知らない・・・!狂いたい、でも狂いたくない。そんな感情を、あんたには分かるか───!by累次
知ってたのかい、なら・・・・話は早いだろう。
俺は彼女から、願いを言われたんだよ
「誰も、傷つけたくない」と。妹や・・・・あんたを、傷つけたくないと。
・・・・・俺は彼女を楽にしたいだねさね。だから俺は、つばきと共に逃げただけさ。
これでも、俺が攫ったと言うかい?by累次
八戸「身内を傷つけたくなくとも、赤の他人なら傷つけても良いというのか。我らは力を持っているが、この世の者達は力を持たない無害な人々ばかりだ。お主がつばき殿の望みを聞き届けるが為に連れ去ったのだとしても、それが事の発端となって周りに害が及び出している。それでもお主は、己のやった事は正しいと思うのでござるか」
刹「……完全な部外者の立場から口出しするのは非常に申し訳ないけれど…………おじさんはつばきさん…だっけ…その人の意志を汲み取った結果、この事態になっているみたいだけど……広い目で見たら責めることでも肯定することでもないんじゃないかな…………おじさんはつばきさんの願いを叶えた。でも、そのあとどうするの…?つばきさんを苦しみから解放したいのか、それとも放置したいのか……どっち?助けたいの?違うの?争うのは自由だけれど……今長々としてたら被害が拡大…むぎゅ(黎明に口を塞がれる)………」
黎明「なに、お嬢ちゃん度胸の塊!?」
・・・・・・・岡田。お前・・・・・byつばめ
・・・・・・どうしたんだいby累次
・・・・・姉上を、助けたかった。だけなのかbyつばめ
・・・・・・・・(気配を研ぎ澄ます)─────なっ。
・・・・・急いだ方が良いかもしれん。
高杉の気配がする。byつばめ
なっ・・・・!by累次
刹「タカスギ……?」
黎明「聞き覚えのない名前だけど……この感じは……」
刹「…………血の匂い……どこまでも破壊を求めて血を溢れさせる危険な匂い……黎明、刀」
黎明「えー……はいはい…(指で空中をなぞって謎の小さな結界ができると、そこに手を突っ込み二振りの妖刀を取り出し刹に渡す)」
悪羅『なんなんだァあの結界空間……別世界みてぇな場所だなァ?』
黎明「後々説明してやるよ…それは」
刹「浄化……私の水の固有魔法を応用したらできるかも」
黎明「マジで言ってる?」
刹「うん……昔から水って、湧き出る場所とかが影響すると穢れや悪霊を落として祓う力があるの……だから応用すれば、出来ると思うよ……」
黎明「…………まさか、水帝……の能力者…?…まぁ、今はいいや!お嬢ちゃんができるらしいよ!」
そうか・・・それは良かった・・。なら、早く向かうぞ!
岡田!姉上の場所へ案内するのだ!byつばめ
分かってるよ・・・!by累次
ーその頃ー
(桜の名所にて)
・・・・・・・・・岡田さん・・・・・っ。(髪の毛は薄く白くなり、目も虚ろになっている)byつばき
宗馬「あぁ?あいつらいねぇじゃねぇか。くそっ、当てが外れたか」
玲奈「…いえ、そうでもないようですよ。十二支王が1人、虎王の佐々木八戸…彼がここにいるということは、この先に岡田累次と焔矢がいるということです」
八戸「…三人か。しかも幹部クラスの2人…ふむ、相手としては申し分ないと見た」
高杉「そこを退け、虎王。侍紛いのお前に奴はない。今なら命は見逃してやるぜ?」
八戸「愚問、その様な脅しに屈する拙者ではない。お主から見たら拙者は侍紛いであろうが…生まれた時から拙者はこの刀と…そして、仁義と共にあった。何人たりとも、ここを通すわけにはいかんのでござる」
高杉「はっ…上等だ。てめぇ1人で何処まで俺らに太刀打ちできるのか、見せてもらおうじゃねぇか」
(了解です!)
-桜の名所-
火澄「わぁーー……迷ったからウロウロしてたけど、桜きれいだねぇ…インスタ映えしそー」
紫炎「やめなさい。……それより、なんでしょうねぇ……この…不思議な感じと言いますか……ここってふつーにふつーの桜の名所ですか?」
火澄「俺ちゃんこの世界のことは知らないからなぁんも言えなぁい!……ん?(つばきを見つける)あ、あんな所に可愛いお嬢さんが!」
紫炎「コラ、このペラペラ狐…!勝手な行動をなさらないでください…!!(火澄の首根っこを掴む)」
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