【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】

【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】

執事長  2020-02-25 19:00:33 
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 それは空から降ってきたのか、あるいは地から湧き出たのか。

 あなたの手には、身に覚えのない一通の招待状が握られていた。

 艶めく黒薔薇の封蝋が、" 早く読んで "とあなたを誘う。

>―― 嗚呼、なんて美味しそうな貴方。今夜、お迎えにあがります ――

 それは、狂った喜劇を好む神様の、歪んだ悪戯だったのだろうか。

 斯くしてあなたは異界へ攫われ、人を喰らう怪物たちと一つ屋根の下で暮らす事となった。

 この世に一つだけのグランギニョル、その幕が今ここに上がる。



  ▼ 規則や世界観 ▼
【 https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/world 】

  ▼ 提供一覧 ▼
【 https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters 】

  ▼ 参加方法 ▼
【 https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome 】



  ▼ 概要 ▼

/ 再建トピ / 指名制 / 人外×人間 / メリバ要素、流血表現を含有 / シリアスでダークな雰囲気も、仄々切ない純愛も /
/ あなたの指名や行動でエンドが分岐、1度エンディングを迎えてもご所望の限り物語が続くマルチエンド式 /
/ 基本は登録制、ご希望の方は無登録でも勿論可 /
/ 今回より完也を推奨、当方はご挨拶の後から伽羅口調にてお返事させて頂きます /
/ お互いが楽しめてこそ、真のハッピーなりきりライフ!という信条の下、相性重視 /
/ セイチャット様および他トピ様にご迷惑をお掛けしない様、当トピの名前を他所で出す行為・当トピ内で他所様のトピを仄めかす行為・演者様(参加希望者様)以外の書込みはご遠慮ください /


  ▼ 先代トピからの変更点 ▼

①黒薔薇屋敷の秘密について、より詳細な設定が公開されました
②提供が新たに3名追加され、既存メンバーも1名変更しました
③新たに" 秘密の共犯者ルート "を追加しました




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  • No.896 by グレン  2024-05-15 19:49:26 





>ハイネ( >893

まさか、どちらも違うよ
( 何が原因だったのか常の様子へと戻る相手に目元を弛め。あの狂気にも似たものが消え去った事に普通の人間であれば安堵するのだろうが、多少の落単が混じってしまうのは狂ってしまう程に向けられたそれが引っ込んでしまったから 「 ……ただ、僕だけが何かを差し出すなんて不公平だろ? 」 自嘲気味な笑いが見え隠れするのは、いかに自分が愛情──そう呼ばれるものに飢えているのかを、そしてこのダークエルフには上手くそれを隠せない事を自覚したから。体勢的に甘えるようなそんな動きは取りにくく、視線を絡ませたまま首をゆるりと傾げるように動かし。唇に触れる冷たい感触を拒む事はせず。口を塞がれ口腔内を彼の舌が余す所なくなぞっていく間、普段より薄くはあるが酸素を体内へと取り込めるのは今迄の経験則故か。然し、腰に添えられた手が身体を引き寄せるようにしてから暫く 「 ~~~っ 」 流石に薄過ぎる酸素に頭がぼうっとしてくるのを感じ取るも、両手は未だに押さえ付けられ抵抗の術は無く声にならない声を上げ。彼がそれで離してくれるのであれば、薄く開いた口から足りていなかった分の空気を取り込もうとするはずで )



  • No.897 by ニール・グレイ  2024-05-15 19:52:01 



>ラクシュエリ/アッシュ(>894


良いの?はは、貴女を呼ぶ楽しみ、増えちゃったなぁ。
…確かにミゲルは臆病だけど、でも悪い子じゃない。…ふふ。ウサギさんみたいで、とっても可愛らしいと思うなぁ。だから、またきっと早い内に一緒にお花を探しに行くよ。
うん、ありがと。それじゃあまたねぇ、ラクシュエリ。いつか会える時まで、貴女も良い夜を。


***


(幽霊の彼と話してから更に数日。見えなくなってから、恐らくは一週間過ぎ。生活そのものには慣れ始めていたが、やはり、「……寂しい、な。」明らかに、経口摂取では満たせない“渇き”が、脳裏にじわじわ焦げ付き始めている。――見えない、見えない。誰かが、ナニかが、…自分が。食事も控え目に終わらせ、座り込んで脚を抱えたベッド上、御せない感情の行き場は自らへ。咥えた指の背に、ぐっときつく歯を立てて、衝動を鳴らす牙を無意識と慰める。そのまま同じ指に、数度の痕を残した辺りだろうか――唐突に、何か壊れたのかと錯覚するような強打音が響いて。“警戒”の眼差しだけが一瞬表に現れたその後に、「アッ、シュ…?」いつの日か聞いた、衝撃波と紛う程印象的な大声から、音の主を特定すれば、そのまま首は一度僅かに傾いで。「……はは、」更に数秒のラグを経て漸く、表情はいつもの弛い三日月へ。「アッシュ、心配して来てくれたの?」続けて肌が震える程大音量の感情へ、嬉しそうに頬を綻ばせ、抱え込んでいた脚を床へと解きながら返事を滑らかに紡ぐ。「うん、ちょっと不便な所はあるけど、身体は全然平気。」視線こそ通わせられはしないが、それでも彼の居る、声のする方を向いて立ち上がり、自らの胸元をぽんぽんと掌で軽く叩いて快調を示してみせる。それから、「アッシュこそ、最近は寂しい思い、してたりしない?」少々冗談めかして、問い返し。距離を確めるように自身の前に片手をふらり出して、そのまま漂わせながら彼へと踏み寄る足は、些か急いて使い魔の手伝いも借りなかった為か、何かに躓いて、「あ、っ……!?」不意打ちに平行を失う感覚に上げた、悲鳴にも満たない小さな音を置き去りに、その身は前方へと大きく傾いてしまった。)


  • No.898 by ハイネ  2024-05-15 20:20:06 



>グレン(>>896)


(急に唇を塞がれ呼吸を制御されても、特に戸惑いの色を見せない貴方のそういった行為に慣れきったような態度がどうにも癇に障って堪らず、声なき声で発せられた酸欠のアラートを聞こえていながら無視をして。そこから更に数秒、時折静かな部屋に響く水音を立てながら舌を絡ませ続け、うめき声の一つですら上げるのが困難になる頃合いを見計らって一旦唇を解放し「 やはり貴方はお馬鹿さんですね。俺と貴方が公平な立場だとでも? 」口端は笑みを描くものの、酸欠の脳に刷り込むような声は甘くも重い響きを持ち。そのまま耳へと口を寄せ「 少々甘くし過ぎて勘違いをさせてしまいましたか? 」言葉の結びには嘲るような笑いも添えて。腕の拘束はそのまま、腰に回していた手を移動させて指の甲で頬をなぞり「 貴方は俺のモノなのです。身体も記憶も命も余す所なく 」それがこの怪物に見初められた意味。愛でるも放るも所有者の意のまま、そんな言い草を悪びれもせず伝えるスタンスは潔いほど一貫していて。少し重ための前髪を手のひらで上へとゆったりかき上げ、露わになった額へちゅ、ちゅ、と何度も愛おしむような優しいキスを落として)


  • No.899 by アッシュ  2024-05-15 20:36:50 



>ニール(>>897)


あァ~~~…、良かったぜえェ……
(目が見えない生活なんて想像も出来ないからこそ貴方の生死すら心配の範疇に入り込んでいたが、盲目以外に特に支障が無いことを仕草も交えて伝えてもらえれば大きく息を吐いて。心からの安堵に開きっぱなしの扉を閉めることも忘れてその場で立ち尽くしては、一度大きく俯いて両手いっぱいに抱えた籠へと額を押し付けて。寂しさを問われれば素っ頓狂な声で「 ぁア? 」と驚いたような感情を表現しながらお行儀悪く足で扉を閉めて「 寂しくねえ夜なんてあンのかなァ? 」その声には悲壮感などまるで含まれておらず、むしろ自分にとっては毎日何かしらで寂しさを感じている事が日常であると言外に告げ。貴方には寂しさを感じない夜があるのだろうか、逆説的な考えに至れば「 いーなぁあア 」呑気に、でも心底羨ましそうに間延びした声と共に数度軽く地団駄を踏んで。と、そこで貴方が転びそうになったのを知覚すれば「 ニール! 」反射的に切羽詰まった大声で名を呼んで、両手を塞いでいる籠を乱雑に放り捨てて獣のように一蹴りで距離を詰めて貴方を支え「 なんも見えねえンだろオ?危ねェ、危ねェよ、じっとしててくれよォ、なア? 」まるで年老いた自身の祖父に忠告するような、控えめながらも心底の思いやりを乗せた声を切に紡ぎながら子供にするように貴方の両脇に手を添えてひょいと軽々抱き上げ、ベッドの方へと運んではその縁にそっと下ろして。これでよし、と手をパンパンと払ったところで「 あァーーー! 」となにかを思い出して大声を上げれば、床に打ち捨てられたままの籠へと駆け寄りその中身を見てがっくし肩を落とし。籠を両手で掴んでベッドサイドまで運んでくれば「 フルーツ、潰れちまったよォ…… 」しょんもりと今にも泣きそうな情けない声で告げながら貴方の眼前へと籠を近付ければ、桃やバナナ等の果物が潰れて混ざり合う香りが匂い立つだろうか)


  • No.900 by グレン  2024-05-15 21:04:55 





>ハイネ( >898


( 塞がれていた唇が開放されたのはあれから数秒後。酸素を欲している身体が勢いよく取り入れた事で少しの間噎せ返る。親が子に刷り込むように、思考回路が不明瞭な内に紡ぎ出されるものには、言葉選びを間違えたな、なんて事がぼんやり回る。「 そんな事言っても僕に対して甘いのは変わりないだろ 」 頬へと触れる手に擦り寄るようにしつつ、未だ酸欠の為かとろりと蕩けた視線で彼を捉え。働かない頭は彼の口から出た言葉を理解するのに数秒と言えども時間を要し、先刻の言葉も思い出せば緩い笑い声と共に 「 ッはは、それでいて自我は持てって言うんだから不思議だよ 」 そこまで言うのであればいっそマリオネットに仕立て上げる方が良いのではないか、なんて自身の思考が間違っているのか。彼の手によって露になった額にひやりとした感覚が触れては離れるのを感じながら、ほんの少し悩む素振りをした後に再度触れるのは先程自身が “ 不公平 ” そう称した事柄 「 言い方を変えようか。僕が何かをするにあたってのご褒美はあってもいいんじゃないかな? 」 コレクション、愛玩動物──彼が自身のことを何だと思っているのかは分からないが、少なからず無機物としてでは無く命ある人間として扱われているのは確か。あくまで彼が優位に立っている事は理解している、と言外に伝わるであろう言葉選びは無意識のうち。ずっと押さえ付けられ痺れを感じ出した腕を僅かに動かして )



  • No.901 by ハイネ  2024-05-15 22:27:38 



>グレン(>>900)


フフ、勿論そうですとも
(飽きない内は、と付け足さないのは再三言わずとも理解しているだろうと踏んでのこと。よしよし、と言わんばかりに髪を揉み込むように撫でる度に可愛い可愛いと呟く声が聞こえそうなほど、蕩けた視線と絡ませる双眸にはお気に入りに向ける愛着が煌めき。不思議と言われれば当然のように鼻で笑って「 良いのですよ、貴方には理解出来なくとも 」自身にはこれ以上無い高尚な愉悦なのだから、と端から分かり合う気は無く。押さえつけていた獲物の一端がもぞりと動いた感触に、ゆるりと力は抜きつつも動きを御するような姿勢は変えないまま静かに耳を傾け「 例えば? 」その要求を受け入れるでも突っ撥ねるでもなく端的にそう返して)


  • No.902 by ニール・グレイ  2024-05-16 01:02:23 



>アッシュ(>899


(己が無事を伝えた瞬間、暗闇の中でもその表情が浮かぶ程の安堵の声に思わずふっと息を噴き出す。それから己の問いに驚く様子、羨望の様子を聞き取って、「…ふふ。オレちゃんが寂しくないのは、お屋敷に来てからだから、此処のみんなのお陰かもねぇ。」あまりに解り易い彼へ綻んだ頬はそのまま、屋敷に拐われた後に寂寥は埋まったのだと、彼が飲み込み易いよう砕いた表現で告げる。――転ぶ、と状況を理解した時には身構える暇も無かった。けれどもぶつかったのは床では無くて、ひやりとして逞しい腕。「…ありがと、アッシュ。ごめんねぇ、貴方と会えたのが、嬉しくてつい、」続け様、降ってきた声に現状を把握すれば、顔を上げて彼の方へ礼と謝罪を。だがそれも、宙ぶらりんと身体が浮いた事に途切れる。「お、わっ、」彼の膂力以上に、今まで未経験だったその抱えられ方に、猫の如く目を丸くして固まり、ベッドに下ろされるその時まで珍しく言葉も止めて大人しくして。しかし、ふと響いた大声を切っ掛けに、「どうかしたの、アッシュ?」いつもの緩くのんびりとした声で問えば、丁度間近にその答えが返ってきた。「…ああ、果物持ってきてくれたんだねぇ。」萎れきった彼の後悔に続いて、言葉に違わないだろう芳しい香りが鼻先を擽る。「…良い匂い。落ちて潰れるくらい柔らかいなら、きっとよく熟してて甘いんだろうねぇ。」それを意識的に肺へと取り込んだ後に、落ち込む彼を静穏な言葉でそっと包む。「これ、オレちゃんの為に、アッシュが選んできてくれたんでしょ?…それに、潰れちゃったのも、オレちゃんを助けてくれたからだよねぇ?」一つ一つ、話す本人も何処か浮かれているような言葉を、彼へと言い聞かせた最後。「……だからアッシュ、落ち込まないで。オレちゃん、貴方がしてくれた全部が、すごく嬉しいんだから。」堪らず、牙の音を鳴らしかけた口元を押さえたのが、彼にはどう映っただろうか。ともあれ、「ねぇ、それ、食べても良い?」するり解いた唇はまた嬉々と弛めたまま、漂う香りの出所を探りに、恐らくは彼が抱えているものがある筈の方向へと指を持ち上げた。)


  • No.903 by グレン  2024-05-16 07:41:38 





>ハイネ( >901


( 先の言葉へと言外の条件付きではあるものの肯定の意が返ってくれば目元を細め、“ 条件 ” には自身も同意をしての関係である為に態々追求することはせずにいて。頭を撫でる彼の手が心地好く暫くは金色の瞳と視線を交えていたものの、次第に瞼を伏せ身を委ねる姿はこの場に第三者がいれば些か不用心すぎるとの印象を与えるであろうか。最低限今この場で否定されることは無かったものの問い掛けが返ってくれば伏せていた瞼を持ち上げ、数秒間考える素振りを 「 それはその時々によるんじゃないかな 」 それが形あるものであろうと無かろうと、なんて事は今日中に留め。腕を押さえ付けられていた力が緩んだ事により、両腕は不可能だったとしても片腕くらいであれば抜け出せる隙が産まれたであろうか。引き抜く事が叶ったのならば彼の肩へと腕を掛け軽くこちらへと引き寄せるように 「 ハイネなら僕の欲しい物分かってくれるでしょ? 」 初めて会ったあの夜からずっと “ それ ” が欲しい、と言っているのだから。寄せた彼の頬へと軽いリップ音を立てるようにして口付けを )



  • No.904 by アッシュ  2024-05-16 21:40:21 



>ニール(>>902)


そんなに怪物のフレンズがいっぱい居ンのかァ?!さっすがニールだぜエ!
(暮らしていて寂しさを感じないほど気にかけてくれる存在が複数いるのだと言葉尻に解釈すれば、暑苦しい態度や微かな腐乱臭でどうしても忌避されがちな自身から見ると称賛に値するもの。至極素直な気持ちで感心したように目をまんまるにして、一拍置いてやや元気を少なくしたトーンで「 …でも、でもよう、いっぱいフレンズが居るからってオレの事忘れないでくれよなァ 」貴方の交友関係を邪魔する気は毛頭ない、そんな気持ちを込めた視線を物見えぬ紅いそれにちろりと向けて。果物の話題には「 料理番の使い魔によゥ、すぐ喰えるやつくれって言ったんだよォ。そしたら美味いやつ選んでくれるって、それでよオ、 」ぐずぐずと言い訳というより一生懸命さの印象が強い言葉尻で並べて、そして結びに「 ゴメン、ゴメンなァ、ニールゥ。オレのこと嫌いになンないでくれよオ 」籠を持つ手は塞がっているため縋り付くことは叶わず、代わりに何かを強請る犬猫のように貴方の胸元へとおでこをぐりぐりと擦り寄せて。しかし優しく紡がれる言葉を浴びながら徐々に顔を上げ“ うぅ、 ”と言葉にならない感激の声を上げて。しかし口元を押さえる仕草は、自身が臭う時に周囲の存在が取るそれと似ていて「 クセェか?!オレクセェかなァ?! 」愕然とした表情と大袈裟なほど騒ぎ立てる声にはどうしようどうしようと慌てふためく様子がありありと表れ、咄嗟に潰れたフルーツを鷲掴みにしては常に上裸の身体に塗りたくり「 これで大丈夫かァ?! 」貴方からの問い掛けには当然YES、あまりにも当然過ぎて回答を失念したまま今の意識は貴方に不快な思いをさせないこと、ただその一心に集中していて)


  • No.905 by ハイネ  2024-05-16 21:52:22 



>グレン(>>903)


(ご褒美の具体例が暈された事に抱くのはむしろ好都合だとニヤリ口角を上げるような小狡さで。自身の解釈次第で如何様にも出来るではないか、褒美に託つけてあんな事やこんな事――貴方の髪を弄びながらそう奸計を巡らせかけては甘んじて逃がした腕に導かれるがまま顔を向け。次の言葉にはああ賢いと率直に思い「 賢い子ですねぇ 」それをそのまま声に乗せて、頬に触れる暖かな感触を甘受しながら浮いた後頭部を撫でるようにさすって。すっと上体を起こせばベッドの縁に腰掛ける体勢を取りつつ自身と似つかわしい体躯の貴方を難なく抱え上げて膝の上に乗せ、背中に回した手ひとつで不思議なほど安定感のある支えの役割を果たしながら「 俺は与えたいだけ与えますから、貴方も足りなければ欲しがりなさい 」その夜毎の気分で尺度は変わるのだろう、艶やかに諭すような声と共に先ほどのお返しとばかりに何度も目許や頬に口付けて「 可愛い、俺だけのグレン。死神が来ても驚かないで良いのですよ 」唐突に告げたのはお屋敷に来たばかりでは未知の存在であろう記憶を喰らう怪物の存在。貴方の意向と関係なく、その夜が訪れることはまるで定められた運命か何かのように当たり前の事を語る口ぶりで)


  • No.906 by ニール・グレイ  2024-05-16 23:55:38 



>アッシュ(>904


(怪物の友の多さを手放しに褒め称えた、かと思えばまたしょんぼりと寂しそうに。此方が音や声を探るまでも無く、全て真っ向から伝わるその言動に、合うかは解らぬ盲の瞳を彼へと向けて、「忘れないよ。貴方だって、オレちゃんの大事な大事なフレンズなんだから。」此方も真っ直ぐ、真っ向に。少し彼の言葉を借りつつ微笑みを返す。果物の話には、何処か子供のお使い話でも聞くような和やかな面持ちで只、うん、うん、と否定も口出しもせずに相槌を打った後、「…嫌わないよ、」胸元の彼へ、此方が贈る言葉の始めにそう付け足して。話の終わり、伸ばした指が届くより先に焦った様子で声を盛大と溢す彼に、また呆気に取られた片手も、何か言いかけに半開き口も止まってしまう。「――ふ、」勢いそのまま尋ねられたその瞬間、全ての合点が付いた途端に息を噴き出して、「ははっ、大丈夫。大丈夫だよ、アッシュ。ごめんねぇ、オレちゃん貴方に勘違いさせたねぇ。」思わずといった具合に上げた笑い声と共に、目元を円く細めながら、詫びと現状の説明を。それから、「さっき口を押さえたのはねぇ、アッシュからの気持ちが嬉しくって堪らなくて、つい大口を開けそうになっちゃったからなんだよ。」当たらず、然れど遠からず。解り易くも本当の理由は暈して、先の仕草の理由を語る。「ほら、ただでさえオレちゃん口が大きいのに、あんまり思い切り開けたらお行儀悪いかなって思ってさ。」そこに更に言葉を並べ立てた後、「貴方に、少しでも好かれていたくって。」静穏そうだが、照れたようにはにかんでみせながら、紡いで。「……アッシュも、オレちゃんの事、嫌わないでね?」茶化す粧しを籠めたくせ、切実そうに語尾を震わせて。そう問い返すのと同時、首をゆらり傾いで、見えはしないその瞳で彼を覗くような所作で返答を窺った。)



  • No.907 by アッシュ  2024-05-17 12:57:15 



>ニール(>>906)


そっか?…そーだよなァ!
(唯のフレンズではない、大事な大事な――そう付け足してもらえたことに、しょんもりしていた表情はみるみる元気を取り戻して最後にはまた世間話には似合わない大声を嬉々として張り上げて。潰れた果実を身体に塗りたくるという気狂いじみた行動は全てその熟れきった芳香で自身から漂っているかもしれない腐乱臭を誤魔化すため。しかしそれも必要なかったことと伝わればいからせていた肩を安心したように落として「 口がデケェのはイイコトだぜ!その分一度に山盛り喰えらァ! 」自分にもその自覚があるからなのだろう、励ますよりも遺憾を唱えるような調子でぎゃんぎゃん喚き「 口がデカくてもミニっこくてもフレンズは愛してるぜぇイ! 」静かな声と照れくささをかき消すような声量と共に、フルーツの残骸まみれな両手をボトムスでぐいぐいと雑に拭ってから絹のような白髪をわしゃわしゃと撫で乱し「 なァ、腹減ってるかア?!こン中のものぜーんぶニールへのおむまいだぜイ! 」お見舞い、惜しくも一文字違いだが本人はそれで合っていると心から信じているため堂々たる態度はそのままに、ベッドの傍にある台へと籠の中身を並べていき「 果物だろォ、お菓子だろォ、しょっぺえのも要るかなと思ってジャーキーも持ってきたぜエ! 」目の見えない貴方のために声高にラインナップを伝えては、これだけあればなにか一つくらいは気に入るものがあるだろうとばかりにふんすと腕を組み)


  • No.908 by 執事長  2024-05-17 12:58:14 



>ご新規様・常連様・お試しの方問わず、置きレスにてのんびりお相手様を募集中です[ 今夜の案内役:ジョネル ]


>ルネコの備忘録【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/2019/08/26/174536


 お屋敷での暮らしのイメージとして、演者様と同様に怪物の食事として攫われてきた少年:ルネコと提供たちの一場面を切り抜いた短編です。
 本編や提供の雰囲気を何となく知っておきたい方向けですので、もしお役に立ちそうであればご活用ください。(ささやかですが特典あり)


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  • No.909 by ニール・グレイ  2024-05-17 19:04:36 



>アッシュ(>907


(己が言葉を贈れば贈った分だけ、活気づく彼の声。その子供のような可愛らしさにまた唇は弛んで。「ああ、アッシュ、別に貴方の事を悪く言いたい訳じゃ、」口の大きさについて騒ぐ彼から不満に似た色を感じて、もう一つフォローを重ねようとした所で、それすら上回って全て吹き飛ばす程の言葉が届く。同時に、暗い視界もブレる錯覚が起こる勢いで髪が、恐らくは彼の手によって乱される感覚に、一旦唇をきゅっと結んだ後、「…ん、む、ははっ、そう、そうなんだねぇ。」こそばゆいとばかりに笑い声を上げては、気恥ずかしそうに、面映ゆそうに破顔して。「ありがと、アッシュ。すごく嬉しい。オレちゃんも、アッシュの事好きだよ。」また口元を押さえる仕草の奥、今度は堪えきれなかった牙の音をそこに隠して、此方からも同じ感情を伝え返す。それから、「そう、全部オレちゃんの為に持ってきたの。」言い間違いだって彼のご愛嬌、態々訂正する事はせずに、ただその贈り物に籠められた想いにこそ、喜ばしげに声を弾ませて。「…ふふ、いっぱい持ってきたんだねぇ。」音の感じと彼の話し方から、物を並べてるだろう事が予想に付いて、和やかに相槌を打つ傍ら台の方へと見えぬ目線を落とす。並べ終わるまでの時間の長さから、随分種類も豊富なのだろうと少々ばかり悩む素振りを、そして、「それじゃあ、甘いお菓子にしようかなぁ。チョコとか、キャラメルとか……そういう一口で食べられそうなの、ある?」ぱっとまた弛く笑む顔を彼の方へと向ければ、個々と包み紙にくるまれているような、小さな菓子をねだってみた。)


  • No.910 by グレン  2024-05-17 19:31:17 





>ハイネ( >905


( 抱き上げるように体を起こされたと思えば次の瞬間には彼の膝の上で。驚きはするものの背中に添えられた手でバランスを崩すこと無く、自分の方からも逃げるつもりは無いとの意思表示も含め手持ち無沙汰な両手は彼の首の後ろへとゆるりと回して 「 上限が更新される度にねだる回数増えるかも知れないよ? 」 自身の欲望に際限が無い事は自覚している。どこまで求めていいかの線引きがはっきりするまでは控えめだろうが、きっと彼と接するうちに “ 足りない ” と、そう思うようになってくるだろう。目尻に、頬に、彼のひやりとした唇が触れる感触を享受しつつも、瞳の奥は不安気に揺れているはずで 「 死神、か…… 」 ぽつ、と彼の言葉を復唱するように紡ぎ出すのは恐怖心よりも、どんな存在なのだろうという好奇心に似たもの 「 ふふ、誰が来ても怖くは無いよ。ハイネからの “ お守り ” があるからね 」 彼の背後に回した左手の中指に嵌るそれを灯りに照らすように視線をやってから彼の方へと戻し、実際の年齢よりかやや幼く見えるような無邪気な笑みを浮かべてみせ )



  • No.911 by アッシュ  2024-05-17 19:53:27 



>ニール(>>909)


………ニールぅ…!
(初めて出会った時と比べると明らかにどこか元気を失くしたような印象を持っていたため、恐らく心からであろう笑顔を見ることが出来ればおよよと僅かに涙を浮かべて感極まったように名を呼び、がばっと頭を抱きかかえて「 笑ってくれて嬉しンだぜェ…! 」おつむも無ければ気の利いた事も言えないけれど、そんな自分でも貴方のフレンズとしてささやかな支えになれたのならば、と今度は嬉し泣きのような声色で抱き竦めた頭と自分の髪をぐりぐりと押し付け合おう。感情のジェットコースターと形容して大袈裟でないほど単純なゾンビは、貴方からのリクエストを聞けばがばっと離れて「 もちろんあるぜイ! 」意気揚々とガサガサお菓子の山から探し出したのは銀紙に包まれた一口サイズのチョコ。甘ったるいミルクチョコにこれまた濃厚な甘味のガナッシュが包まれたそれは甘党垂涎の一品だろうか、頼まれる前にと包装を剥がして指先で摘んだそれを貴方の口元へ「 ほらニール、あーん! 」人間に何かを食べさせるなんて未知の経験に、胸弾む思いを隠そうともせず明るい声に押し出して。無事口腔へ甘味を届けられたのならば「 元気出るかァ?! 」それが今夜一番の願い、忙しなく頭を動かして色んな角度から貴方を見つめつつ様子を見守り反応を窺って)


  • No.912 by ハイネ  2024-05-17 20:06:06 



>グレン(>>910)


フフ、良いではないですか。名実共に俺無しでは生きていけないようで
(いくら強請られても素直に与えるかどうかについては言及せず、ただ欲しいと訴える未来の貴方の姿へ思いを馳せればご機嫌そうに微笑みを深めて。膝上の貴方のメイド姿、間近でまじまじと観察を続けるもやはり最後には美しく自分好みなかんばせへと吸い寄せられるように視線は戻り、双眸の奥底に揺れる頼りなさげな何かを知覚すれば「 ああ…死神などより、俺からの寵愛が枯れる方が貴方にとってはよっぽど恐ろしい事でしたね 」同胞を軽んじるような言動も悪気はなくただ自身の種族への誇り高さゆえ。そして何より貴方には自分以上に恐れる相手も縋る相手もいてはならないという拘りも言外に含みながら、背後から漂う自身の高貴な魔力を感じては口角を一瞬持ち上げて。「 さて、そろそろ行かなくては 」住人としての用事があるのか、はたまたコレクターとしての用事があるのか、自室に戻るではなく何か別の目的に向かうようなニュアンスの言葉と共に貴方をそっと膝の上から下ろして立ち上がり「 次の夜は予め贈った衣装の何れかに着替えて俺の事を待っていなさい 」愛おしむような緩慢な動作で貴方の頬に触れ、リクエストをしては反対の頬へと再度口付けを。以降、貴方から会話を続けるような動きがなければ怪物は扉から退出し魔力の錠を掛けるだろう)


  • No.913 by グレン  2024-05-17 21:13:14 






>ハイネ( >912


( 彼の返答は今迄の自身の発言から推測できるだろう事柄故、然程驚きもせずにスッと目を細め「 そうだよ。死ぬ事より何より僕を見てくれる人が居なくなる事が一番怖い 」 自分で口にしたにも関わらず一瞬、幼少の親からの扱われ方を思い出せば僅かに造形のいい顔を歪めるも、少なからず他人の目がある事を思い出せば直ぐにへら、と表情を崩し。膝から下ろされれば、身長差の分だけ少し見上げるように視線を上に。近寄る彼のジャケットの裾を掴んで引き留めてしまいそうな手は後ろに、口元に緩い弧を描いてリクエストには首肯で了承の意を。「 嗚呼、そうだ。次ハイネが来る時は部屋の外に出たいなあ 」 彼が部屋を出る間際、思い出したように口にするも声量は独り言のそれ。無論その目的地がどこであるかなんて問題では無く、彼が自身の願望のために時間を取ってくれるのかどうかという事実が重要なおねだりで。彼の耳に届き振り向いてくれるのであれば、ダメかな、とでも言わんばかりに首を傾げている姿が目に留まるはず。元より返答を然程期待していない言葉故、彼からの応えがあれば薄らとした笑みを浮かべた後に、無くとも気にした様子は見せず、彼を見送り次第贈り物を一着一着丁寧にクローゼットへと仕舞う作業へと移る事だろう )


****


やあ、こんばんは。今晩の案内人は死神さんであってたかな?
そろそろ幕間かなって思って失礼するよ。嗚呼、描写へのお返事はあっても無くてもどちらでも構わないからね。

次は前に話してた通りミゲルとお話させて貰いたいなって思ってるし、招待状を送るのに僕の方から出させてもらうつもりにしているんだけどそれで構わないかな?もしキミの方からのほうが始めやすい、とか何かあったら言って欲しい。
僕の方からで問題が無ければ 【 ハイネが僕の部屋に最後に来てから数日後、誰にも会わない状況の嫌気がさした僕から 「 誰でも良いから一番初めに会った屋敷の住民に渡してくれ 」 って世話を焼いてくれる使い魔に招待状を持たせた 】 みたいな描写を出すつもりにしてるから、こっちも問題がありそうなら教えてくれると嬉しいな。



  • No.914 by ハイネ / ジョネル  2024-05-17 21:48:11 



>グレン(>>913)


(幽かに歪みを見せた相貌もまた美しい事に変わりはなく、矢張り美は全てを解決する万能薬なのだと自己の内で納得すれば容姿端麗な貴方の評価は歪みを以ってしても上がってゆくばかり。背中に届いた声にはふっと小さな笑みを零して、肩越しに振り返り「 では、歩きやすい服を選んでおきなさい 」遠回しに要求へ是を返し、怪物が退室した数秒後に扉そのものが一瞬ふわりと淡い紫に光るだろう)


***


やほやほ、こんばんわー。うんそう、ハイネと友達の死神ジョネルが案内役を仰せ付かってるよ。
楽しい夜をありがとうね、ハイネの身勝手で強引な所に辟易したりしてない?展開とかハイネのスタンスとかに違和感あればいつでも教えてね、君と僕で互いが楽しめる夜を作っていきたいからさ。

ミゲルへの招待状すごく助かる、内容についてもバッチリだよ。ミゲルは何ていうか…じめっとしてるやつだから、もしお話中に何かあったらいつでも僕にこそっと教えてよ。君と僕の仲だ、遠慮はナシ!
それじゃあ、招待状が届き次第ミゲルを君のお部屋に向かわせるね。


  • No.915 by ニール・グレイ  2024-05-17 22:24:57 



>アッシュ(>911


(呼ばれた名に、どうしたのと尋ねるよりも先に、頭に何かが巻き付いた。「アッシュ?」困惑混じりに此方からも呼び返した途端、感極まった声が届いてようやっと状況を理解すれば、「ふふ、なぁに、オレちゃんずっと笑ってたでしょ?」可笑しそうにまた言葉を零して、そうジョークを舞わせては犬にも似た彼の仕草を享受する。ねだったその瞬間、彼の腕からは一気に解放されて、その喪失にふらり揺れた身体を、ベッドシーツを押した片手で元の姿勢へと。そこに丁度と飛ぶ返事の後、掛けられる所作の促しに、「うん、あー……」躊躇いも無く素直に、八重歯が見えぬ程度に控え目な口を開いて、雛鳥宜しく身を任せて。――放られたのは、どうやらチョコらしい。香ばしさが鼻を抜け、舌には溶けた端からとろり纏わり絡むような濃密な甘さが伝わってくる。思わず頬が色付き綻んで、「…ふふ。甘い、美味しいねぇ。元気になれるよ。」ふわふわ、という表現こそぴったりな、彼ほどの勢いは無くとも浮き足立った喜びに言葉も染めて、問い掛けに肯定を返す。その後で、「そうだ、アッシュ。そのチョコの包み紙、貸してくれる?」掌を差し出し、少しの悪戯っぽさを持っての頼み事を。――もしもそれを叶えてくれたのならば、皺を伸ばしたそれを自らの膝の上、両手で探り探りと折り始め、「……うん、こんな感じ、だったかなぁ。」次に声を落とす時には、その手元には小さな小さな星が。それの形を指先でなぞり、「…やっぱりちっちゃいのだと上手くいかないねぇ。」少々線の曲がった部分を見付けては眉を下げる。しかし直ぐに笑みを戻せば、「はい、アッシュに。」また掌を、今度はその歪な銀色の星を乗せて彼へと差し出す。「…本当はもっと綺麗な紙で折ったのとか、もっと素敵な何かが渡せれば良かったんだけどねぇ。」多少の苦々しさを、軽く肩を竦めてのジョークに粧して落とし込み、「でも、オレちゃんを元気にしてくれたアッシュへ、何かお返しがしたくてねぇ。」続けては押さえ込めないにやつきに、仄かにはにかんだ次、「良かったら、貰ってほしいなぁ。」いつものようにゆるり微笑んだ表情で首を傾げ、彼からの反応を今かと待った。)


  • No.916 by アッシュ  2024-05-18 00:58:16 



>ニール(>>915)


ぃよっしゃア!
(怪物にはチョコレートとやらの味は感じられないけれど、甘いという味覚は分かる。自分が甘いものを口いっぱい頬張った時の表情ときっと似ているのだろう、多幸感すら感じさせるほわほわした雰囲気と元気を幾ばくか取り戻した旨の発言に逞しい上腕に力瘤を作るようにガッツポーズを。ふと予期していなかった要求に「 コレかァ?ニール、いくらなんでもコレは食べらんないぜェ? 」人間の体は銀紙を消化し栄養に変えられる仕組みにはきっとなっていないはず。あやふやな記憶が怪訝そうな表情へと繋がりながらもフレンズからのお願いを簡単には無碍に出来ず大人しくそれを渡して「 …お?なンだァ~? 」一体どうするのだろう、まじまじと行く末を見守っていれば黒薔薇屋敷の空を永劫に飾るそれを模した折り紙が出来上がっており「 スッゲェ! 」不器用な自分には教えてもらったとて簡単には出来ないだろう、それを盲目の状態で形にしてしまう貴方の器用さに幼稚ながらも心からの賛辞を贈り、そしてまた予想外なことにそれを差し出してもらえればギラっと目を瞠って「 イイのかァ?! 」次いでパァっと相貌を輝かせて。お返し、その言葉にはまた数秒何か込み上げてきたものがあるような呻き声を漏らして銀の星を受け取り「 サンキュウ~~~! 」歓喜を爆発させるようにまたしても精一杯のハグを。「 コレッ、コレがいいぜェ!ニールの手作り、オレのための手作り!ウィイイイイイ! 」大型犬が全身全霊で喜びを表現するように骨が軋んでしまうほどの強さで抱き竦め、最後には狂喜乱舞の雄叫びまで添えて「 オレの部屋に大事に飾るぜェ! 」計り知れない価値を持つその贈り物の行方を伝えてから再度貴方へと頭を擦り寄せ)


  • No.917 by グレン  2024-05-18 06:51:20 





>ジョネル / ミゲル ( >914


あっていたようで何よりだよ。ハイネと友達かあ、今度僕の知らないハイネの話聞かせてもらわなくちゃ、だね。
お礼を言うのは僕の方だよ。全然!寧ろいつも僕が任せっきりになっちゃってて申し訳ないな……って思ってるぐらいさ。僕のスタンスにも違和感を感じたりしたらいつでも言ってね。

問題がなかったようで何よりだよ。はは、じゃあもしなにかあった時は 「 ねえねえ、ジョネル…… 」 ってこっそり話聞いてもらいに出てこようかな。
うん、ありがとう。招待状出させてもらったから、もし来にくいなとかあったら教えてくれたら嬉しいな。


****


( ダークエルフと外出の約束をしてから早数日。彼が自室に訪れるような素振りは無く、かと言って部屋に錠が掛かっている為かはたまた偶か、まだ見ぬ住民との交流もした事がなくクローゼットの中の贈り物と睨めっこをして次に彼が訪れる日は何を着ようかと考える日々。然し、数日も同じ日を繰り返せば辟易とするのは致し方ない事だろう。ベッドへと仰向けに寝転がり、大きなため息をついたところで誰かをこの部屋に呼べばいい、なんて考えに至ればいそいそとテーブルへと向かい備え付けの紙に同じく備え付けのペンを走らせ。その内容は 『 寂しい、話し相手になって欲しい 』 だなんて簡素かつ実年齢から考えれば少々幼さの残る文体。お世辞にも綺麗な文字、とは言えないものの誰が見ても読めなくは無い可もなく不可もなくな文字が書き連ねられた紙。それを丁寧に折り偶然かそれとも招待状と呼ぶには些か幼すぎるそれを書いてるのを見ていたのか、近くにいた使い魔に差し出し 「 これ、…………いや、誰でもいいからこの部屋を出て一番初めに会った人に渡してくれるかい? 」 一瞬の間が生まれたのは頭にダークエルフの姿が過ぎったから。けれど訪れないという事は何か忙しくしている可能性もある、それに他の住民との交流を持つチャンスと思考を切り替えて。部屋から消えるそれを見送り、寝転がった時に生まれた髪の乱れや服の皺などを整えながら扉がノックされるのを待つつもりで )



  • No.918 by ニール・グレイ  2024-05-18 10:33:04 



>アッシュ(>916


(訝しむような、今彼が何処を見ているのかさえ伝わってきそうな言葉の並び。それらを背景音楽に、指先の感覚頼みで折った己が好む物の一つ。差し出したそれに受ける賛辞や、問いに応えるよりも先に、掌から贈る相手へ星は渡って。その次の瞬間には、また逞しい腕に力強く囲われる。仕草から声から、その全てから伝わる喜びように、また笑いが溢れてしまう。「ふふ、そんなに喜んでもらえると、作った甲斐があるねぇ。」多少感じる息苦しさ、骨の痛みも思案の外と、彼のしたいまま、されるまま。その最後には彼を真似てか、自らもそっと頭を擦り寄せてみたりもして。「……うん、大事にしてね。」ほろり解けるように、柔い願いが零れた後に。「それからさ、その星を見る度、オレちゃんの事思い出してよ。それで貴方の寂しい時が、ちょっとでも無くなってくれたら嬉しいなぁ。」“覚えていて”と渇きを埋める本能か、何か他の打算だったか、内々の蠢く何かを、自覚も無いままに蕩々のんびりとした望みに押し込み包んで、彼へと託して。それから、「ねぇアッシュ、オレちゃんがまた目が見えるようになったらさ、」今度は、近々の未来の話を口にする。「オレちゃん、貴方と折り紙で遊びたいなぁ。お星さまもお月さまも、今度は貴方と一緒に作ってみたくって。」垂らしっぱなしの十指に、もぞり恥じらうような弄ぶ仕草を取らせてから、その一方を彼の頭の方へふらふら伸ばしつつ、「…ああでも、アッシュはお外で遊ぶ方が好きかな?だって、こんなに元気なんだものねぇ。」最後の括りに、軽く弾む冗談を飾って。「ふふ。ねぇ、どっちが良い、アッシュ?」見えない姿に手を伸べるのはやはり無謀だったか、髪に触れる事も叶わなかった五指を、それでも気にした様子も無く穏やかに笑んで、彼に問いを重ねてみた。)


  • No.919 by ジョネル / ミゲル  2024-05-18 14:05:35 



>グレン(>>917)


もちろん何でも聞いてよ、友達のお気に入りには僕も一等興味があるからさ。
今のところは問題なさそうで安心。目指すルートが決まってきたなーと思ったり、お屋敷で過ごしていく中でこんなことしたいなーみたいなのが出てきたらいつでも教えてよ、すっごく嬉しいし。

うん、ほんとこっそりね…ミゲルにバレるともっとめんどくさいから。なんちゃって。
いつもながら完璧な招待状ありがとう。綺羅びやかな世界を生きる君よりも、罪を犯して暗い日陰を歩くリーパーの方が字が綺麗ってのがまたイイよね。余談失礼、それじゃあ良い夜をー。


***


ミゲル:
(ぼんやりと時を過ごしてどのくらいが経っただろう。こんなに寂寞とした夜になってしまったのは、自身がこの屋敷で唯一完全に心を許しているヴァンパイアに会いたかったけれど誘う勇気が持てなかった自己責任。山と積まれた挿絵ばかりの古い本たちはどれもこれも読み飽きてしまって、図書室に行って新たな暇つぶしを探そうかと珍しく自分の意志で廊下へと一歩踏み出して。そこで出くわしたのは蝶の使い魔、ハイネの所のだ…と何の感慨もなく只の事実として胸中のみで呟いては渡された紙を受け取って。そこに綴られていたのは魔の文字ではなく人間の文字、思わずひゅっと息を呑んで穏やかだった心にはざわざわと暗雲が立ち込める。「 何で僕に、 」蝶へそう問い掛ければ、"それが送り主の願いである"と。行きたくないのが本音だが、少し抜けた所のある幽霊はその言葉足らずな回答に貴方が他でもない自分自身に会いたがっているのだと勘違い。恐怖を抱く種族であっても求められるのは悪い気はせず、ただ招待されるような覚えもないことを訝しみながらも蝶の案内で貴方の部屋へ。自分から人間の元へ出向くなんて天変地異ほど稀なこと、ゆえになかなかノックする踏ん切りがつかずモジモジした様子を見かねて蝶が魔法で極めて平凡なノック音を鳴らして「 ちょっと…! 」絶望したような表情で苦言を呈そうとするも既に使い魔は飛び去って。どうしよう、こんな時どうすれば何を言えば、頼れるのは己だけなのに圧倒的経験不足で頭は焦りを覚えるばかり。そこでふと自分が貴方からの招待状を握り締めていたことを思い出し「 っぼ、僕に招待状出したの、君…? 」緊張で締まった喉からか細い声を絞り出して反応を待ち)


  • No.920 by アッシュ  2024-05-18 14:17:27 



>ニール(>>918)


おァ…、アア!ニール、ユーは天才だぜェ!
(この小さくて大切な宝物を見るたび、自分には貴方というフレンズが居る事を思い出せる。その発想はゾンビにとっては天啓に近く、苦しいほど抱き締めていた腕を解けば代わりに男性にしてはやや華奢な双肩へと移して。合わない目線も何のその、吐息が分かるほどの距離まで顔を近付けてはまた何の飾り気もない賛辞を贈り「 じゃあさァ、ニールもおむまい喰う度にオレのコト思い出すってコトだよなア! 」誤った知識は貴方の思いやりで既に正解へと昇華されており、心から嬉しそうに弾んだ声と共にベッドの傍に所狭しと並べたお見舞いに目を遣って。「 オリガミ……なンだか分かんねーけどよゥ、フレンズと遊べるならオレァ何だってウェルカムだぜイ! 」聞き慣れないそれは人間界の遊びだろうか、何をするにしても他者との繋がりに飢えた怪物にとっては同じ時間を過ごしてもらえるだけで飛び上がるほど嬉しいこと。もし約束の果たされる夜が来たら、その時の貴方の気分で決めればよいと内心では結論付けて。虚空を切った貴方の手に自ら頭を寄せに行きながら「 約束!絶対だぜエ! 」疑うような色はなく、その未来への待ち遠しさがたっぷり詰まった希望に満ちた声色。そうしてキョロキョロ部屋を見回して「 他になンか手伝い出来るコトあるかァ? 」折角貴方に会いに来たのだから役に立ちたい、と。もし何も無ければ、ベッドから扉までの短い距離で何度も何度も貴方を振り返りながら大変名残惜しそうに部屋を後にするだろう)


  • No.921 by グレン  2024-05-18 15:00:47 





>ジョネル / ミゲル ( >919


ふふ、ありがとう。近々ジョネルにも招待状出さなきゃだね。
了解だよ、目指すルートに関しては近々宝箱の方にお邪魔するかもしれない、とだけ言い残しておこうかな。多分僕や彼奴で話すよりも背後の方が話しやすいだろうからさ。キミの方でも何かやりたい事とかあれば描写の中でも、こうやってでも言ってくれると嬉しいな。

はは、歪でいいでしょ?
こっちは何も無ければ返信不要だよ。ジョネルも良い夜を。


****


( 体感的に長く感じる時間だったが実際に待っていた時間は数分から長くとも十分前後くらいであろうか。扉をノックする音に次いで少し頼りなさげな震える声が耳に届けば表情をやわらげ 「 そうだよ。待ってて、今扉を開けるから 」 急ぎ足で扉の前へと。客人の来訪の嬉しさに錠が掛かっている事など頭から抜け落ち、そのまま扉を押し開けようとするも開かない事で思い出して 「 嗚呼、そうだった。ごめんね、鍵が掛かっている事忘れていたよ。ええっと 『 僕はハイネのものだよ 』 ……で良いんだっけ 」 普段自分から開ける事が無いために鍵となる文言がこれで大丈夫か、と不安になりながらゆっくりと押せば開く扉にほっと安堵の表情を。押し開いた先、視界に入るのはピンク色の髪を持つ、外見だけ見れば人間に近い青年。既知の間柄が初対面でも一目で人ならざる者だと分かるダークエルフだけの己からしてみれば、こんなにも人間に近い住人がいるのかと驚きの入り交じる瞳を二度ほど瞬かせ 「 ……自己紹介がまだだったね。僕はグレン、ハイネのコレクションだよ。ええっと、キミはこの屋敷の人で間違ってないんだよね…? 」 屋敷の使い魔が間違えるはずがないと頭では分かっていても確認をしてしまうのは目の前の彼があまりにも人間に近いから。客人を廊下に立たせっぱなしだという事も忘れ首を傾げ )



  • No.922 by ニール・グレイ  2024-05-18 16:38:19 



>アッシュ(>920



(彼の腕から解放された身体が、それまで浅い呼吸でしか回せなかった酸素を、深々取り入れる。その間に今度は肩に手、顔には吐息を肌で感じ取って――思わず、彼の瞳を覗こうと。乱れた白髪越し、見えもしない目でじっと真正面に熱を持つ視線を注いで。「……ふふ、そう。だから貴方の“おむまい”、一つ一つ大事に食べるね。」しかし、やはり確かめられはしなくて。弾む声に微笑み肯定したその陰へ、酷くなる“飢え”をそっと潜ませ伏せた。「そっかぁ。うん、約束ねぇ。」元気良く、楽しそうな、朗々と明るい彼の声。己を信じきったそれに此方も温和に笑んで、触れられた彼の髪を指で梳くように撫でて未来に契りを交わした後。「ううん、貴方がこの部屋に来てくれて、こんなにたくさん贈り物までしてもらえて、それで充分。」気遣う彼の言葉。真っ向の否定ではなく、もういっぱいだと綻ぶ頬に乗せ、幾重も柔らかくした断りを入れて。それから、去ろうとする彼の足音が今までに無く遅い事に気が付けば、またふっと息を溢し、「アッシュ、大丈夫。また会えるんだから。約束したでしょ?」そう子供に聞かせるような穏やかな音で彼に伝え、またね、とひらり手を振る。――そして、騒々しくも暖かな嵐が去ってから。不意にベッドへと倒れ込んだのは、何も疲労ではなくて、「……嬉しい、んだけどなぁ。」彼に与えられたからこそ、余計に渇き、飢えていく肚を認識してしまった所為。…姿も、瞳も、其処に映る筈の己も、「――…見えない。」そう、何一つ確かではない。この身体に空洞がじわじわと広がっていくような感覚に堪えかねて、シーツを頭まで引っ被って包まり丸まる。「寂しい、怖い……こわい…」震え呟く声は、やがて牙の疼きへ掏り変わる。貰い物はおろか、摂るべき食事さえも口には出来ず、ただひたすらに、“ケダモノ”の衝動を自らの手や腕へと幾度も食い込ませて時を過ごした。)


***


どうもこんばんはぁ。今夜からは案内役が貴方に変わったんだよね。宜しくねぇ、もう一人の死神さん。
色々退き時かなと思ってお顔出してみたよ。盲目になってから、オレちゃんにどんな変化があるのか知っててもらいたくて、アッシュが居なくなった後の事もちょっと記しておいたけど……はは、あんまり綺麗じゃなくてごめんねぇ。
アッシュとのお話、オレちゃんも名残惜しくって仕方無いけど、ハイネとの約束が近付いてると思うと、わくわくする気持ちも湧いちゃうねぇ。次はそう…貴方の先輩さん、クォーヴとのお話かな。そっちからの希望が無ければ、声を掛けられるまでオレちゃんこのまんまの状態で過ごしていると思ってて良いよ。
後は経過日数……ふふ、ここまで来ると、約束の日から数えた方が早いかなぁ?そうだねぇ…ハイネとの約束の三日前、なんてどうかなぁ?
あ、一方的に喋っちゃったけど、何かいけない事あったらはっきり言っていいからねぇ。えっとそれじゃあ…もう一回訊くけど、こんな感じでどうかなぁ?


  • No.923 by ミゲル  2024-05-18 18:54:17 



>グレン(>>921)


(自分の足でここまで来たというのに、いざ扉の向こうから人語での応答があれば恐怖に足が竦む心地で。どうやら部屋の主は男性らしいが怖い人だったらどうしよう、もしかして僕を殺した奴だったら?犬に咬まれた人が全ての犬を忌避するように、人間という生き物に対する怯えがたっぷりと滲み出た硬い表情が扉を開け放った貴方と対面し。はて人間の部屋に鍵などついていただろうか、文脈的に少々不自然な文言がその役割を果たしている所までは気付かなかったものの、それを契機に禍々しいほど堅牢に扉を守る魔力が一時的に封を解いた事は肌で感じていて「 これ…ハイネの 」人とはおろか怪物との関係性も希薄な自分でも、特徴的な魔力の癖は覚えていたらしい。呟いた独り言は自己紹介にて答え合わせを得て、さぁっと血の気のない顔を更に蒼くさせて「 あのっ僕、君がハイネの獲物って知らなくて…! 」その言葉から、この気弱な幽霊も人喰い怪物の一員であることが汲み取れるだろうか。ダークエルフが特性の錠前で閉じ込める程のお気に入り、独占欲の強い彼がそこまでご執心の獲物に勝手に接触したとなればどんな叱責を受けるか分かったものではない。今この瞬間だけは目の前の貴方より貪欲なダークエルフの方が恐ろしく、貴方がハイネと結んだ歪な関係性なんて知る由もないまま片方のサスペンダーを両手で握り締めながら俯きがちな視線をきょろきょろ彷徨わせ)


  • No.924 by ジョネル / クォーヴ  2024-05-18 19:15:48 



>ニール(>>922)


素敵な結びをありがとう、ニール。そうそう君のことは先輩から聞いてるよ、此方こそよろしく。
独りに戻った時の様子、読んでて凄くわくわくした!――あー、いや君が苦しんでる事に対してじゃなくて、君が人間の世界で忌避されていた背景とか設定が見事に本編に昇華されててテンション上がっちゃったというか…きちんとニールって演者さんの個性が出てて嬉しい、みたいな。だから、そこもありがとう。

君の状態と時間軸、両方りょうかーい。先輩は当初の予定通りハイネから聞いて君の部屋に来るって感じにするね。あーあ、先輩は良いなぁ。だってほら…君って凄く美味しそう。今回の件で素敵な記憶もいっぱい出来るだろうし…気が向いたら僕にも少し分けてよ。
すぐ先輩が来るから、もう少し良い子で待っててね。君にとって特別な夜になりますように。


***


クォーヴ:
(最初に貴方の部屋へ訪れた怪物として、ハイネから接触があったのは今から10日以上前だっただろうか。確かにコレクターの彼が目を付けやすいであろう特別な色彩を持つ獲物だったゆえ、先を越されて悔しかったのだろう――だから貴方との約束の事も嬉々として伝えてきたのだろう。少し話しただけでも寂しがり屋さんである事が伝わってきたからこそ、約束の内容を聞いた時に真っ先に抱いたのは心配の感情だったが、貴方の様子を見に行くのにたっぷりと日を空けたのは故意。その方がきっと、より濃密な記憶に相見える事が出来ると怪物の本能が告げていた。そろそろか、と立ち上がれば満を持して貴方の部屋へと、丁寧に3度ノックしてから「 こんばんわ、ニール。僕のこと、覚えているかな 」緊迫した夜の闇を溶かすような、穏やかで柔らかい声色。特段意識したものではないそれで挨拶をして、そこに反応があってもなくても「 ハイネから約束の事を聞いたんだ。君が心配で――少しだけ顔を見せて 」そう前置きをして静かに扉を開こう。貴方がベッドに丸まったままの状態なのであれば、きゅっと悲しげな表情を浮かべてから一歩ずつゆっくりと近付き、ベッドの縁へと腰掛けて許されるならシーツの上からそっと手を添えて「 ――独りで怖かったろう 」労るような、それでいてこちらまで辛いような絶妙な声をそっと投げかけてみよう)


  • No.925 by グレン  2024-05-18 20:15:04 





>ミゲル ( >923


( 扉を開けた先彼の言葉と怯えた様子に首を傾げるも、あのダークエルフのお気に入り故の反応だとすぐに合点がいけば、けらりと軽やかな笑い声に乗せて 「 他の住人と交流すること自体は禁止されてないからキミが気にする必要は無いよ 」 鍵と称する言葉を授けられているのだから誰とどう交流を持とうと勝手なのだろうし、事実ダークエルフとの邂逅の日にも同意と取れる言葉を言われているのだが、目前の彼はそんな事は知らないはず。人差し指を己の唇の前に立て、ウインクと共に 「 それにキミは僕の招待に応じて来てくれただけ、だろう?キミがハイネに怒られる事は無いよ 」 だから、ね、大丈夫。とでも言いたげに扉を大きく開けて 「 何のお構いも出来ないのだけれど、僕の話し相手になってくれるかい? 」 彼が部屋へと足を踏み入れてくれるのなら、開けっ広げになったままのクローゼットに入った服の数々以外は他の部屋と何ら変わりない見栄えの室内の全貌が見える事だろう。もし入る様子が無いのであれば少々心が痛まなくも無いが、眉を下げたいかにも悲壮感溢れる表情を浮かべて彼の情に訴えかけるつもりで )



  • No.926 by ニール・グレイ  2024-05-18 20:46:57 



>ジョネル/クォーヴ(>924


うん、宜しくジョネル。…そう?そんなに褒めて喜んでもらえるなら、お行儀悪い格好を見せるのも悪くないかな、なんて。まあ、ちょっと照れくさいけどねぇ。

うんうん、こっちも了解。…ふふ、羨ましい?大丈夫、きっと貴方にも直ぐに会いに行くよ。オレちゃん、貴方とだって仲良くしたいからねぇ。記憶は……貴方がお腹を壊さないって思えるものなら、あげてもいいかもねぇ。それじゃあ、良い子で待ってるから。…貴方ともいつの日か、唯一の夜を。


***


(暗がりの部屋、ベッドの中央。食事や睡眠など生命らしい営みよりも、ケダモノの肚を誤魔化すばかりに手一杯になる中、牙が己が肌を離れたのは、外からのノック音の為。シーツには包まったままその音と声に意識を向けて、しかしまだじっと止まって動きは見せず。それは彼が室内に入ったと思わしき後も変わらない。――漸く反応を示したのは、僅かな重みが身体に乗った瞬間。微かに蠢く波を起こした後に、「――…クォー、ヴ?」ざらつく声が彼の名を零して。投げられる優しい言葉に、シーツの繭を解いて身を起こす。ふら、と一瞬不安定に揺れた頭を声のする方へ。…光など映さない瞳の下に、微睡むだけでは足りないと隈が住み始めて、頬や目の縁は散々溢れ流れた雫の後にベタついて。しかしそれでも、表情だけは、「……ふふ。」鋳型にでも流し込んだように、“いつも”の微笑みが作られて。「クォーヴも、来てくれたの?」喉の掠れは笑う一音に調整されて、滑らかで穏やかな言葉を彼へと届ける。「そう。オレちゃん、ずっと寂しくって…怖くって。」腕も手も、指先に至るまで己が牙の痕跡塗れ、髪だって整える事を忘れていて。それでも普段通り、のんびりとした“ヒトらしく”振る舞う所作だけ縫い込まれた、何処かちぐはぐとした言動で、「……ねぇクォーヴ。ちょっとだけ、一緒にお外に出ない?」首を傾げ、ねだる言葉を掛ける。「オレちゃん風に当たりたいんだけど、独りじゃ歩くのも難しくてねぇ。」どうかな、と答えを窺う隙間、片手はゆらふら、先程の身体に添えられた彼の重みを探して揺らめいていた。)


  • No.927 by ミゲル  2024-05-18 22:03:44 



>グレン(>>925)


え…そうなの…?
(この世の終わりかのような雰囲気で俯いていたものの、身長差の分だけ上方から注がれた注釈には少しだけ肩の力が抜け、ちろりとやや上目に貴方の顔を盗み見て。目深に被ったキャスケットのせいでそちらから目の全貌は覗えないかもしれないが、こちらからはまるでアイドルかのようなポーズとウインクがばっちりと視界に入り、同性から見ても文句なしに整っているかんばせに驚いたように、または照れてしまったかのようにまたサッと視線を下げて「 ハイネが怒らないなら… 」それでいいか、と思考がまとまりかけた所で臆病な本能が待ったをかけて。眼前に立つのは人間、信用ならない仇の種族。扉の向こう、室内にちらちらと目を遣って特に危険なものは見当たらないが、もう一声の安心材料を求めて「 どうして、僕を招待したの? 」それが使い魔と自身のミスコミュニケーションとも知らず、最も解せない点を猜疑心たっぷりの声音で問うて。先ほどは戯けた様子を見せていたのに今度は否応なしに断る事に罪悪感を感じさせる悲しげな表情――言うなれば器用すぎる表情や雰囲気の切り替えに対する違和感は現時点では自分の中で形を成さず「 そんな顔しないでよ… 」つられるように、へにゃりと情けない表情は生来の困り眉との相乗効果を生んで。ここで断ったら僕が悪者みたいだ、なんて胸中で思いながら「 僕…こわいんだ。ヒトが 」本能的に感じている恐怖、捕食者と被食者が逆転したような歪なそれを素直に伝えて様子を見ることにして)


  • No.928 by クォーヴ  2024-05-18 22:17:30 



>ニール(>>926)


ああ…ニール、
(平素よりも掠れたような声に違和感を覚えた次、孵化した蝶のようにシーツを剥いだ貴方の顔を見てそれははっきりとした実像となり、悲痛を訴える声音で一度名を呼べば両手を頬に伸ばして親指の腹で目の下あたりを優しく撫で「 たくさん泣いたんだね 」現場を見たわけではないがこれだけ状況証拠が残っていれば探偵でなくとも察しはつく。貴方をそうさせた犯人――隣人でもある怪物の顔が脳裏に去来してはその残像を消し去るようにゆるゆるとかぶりを振って「 うん…うん、 」乱れたままの髪を手櫛で整えながらゆったりとした調子で落ち着いた相槌を打ち、外出の打診には一文字気味に横倒されていた口元をふわりと持ち上げて「 もちろん。あの夜の約束、忘れていないよ 」歯型まみれの片腕、亡霊の如く彷徨うそれをそっと自らの冷たい手のひらで捕まえて「 風に当たりたいだけなら、これはどう? 」きっと少しの間ろくな栄養補給をしていないのだろう。そんな状態の貴方を歩かせるのはどうにも忍びなく、そっと立ち上がっては丁寧な動作でお姫様抱っこの形に抱き上げて「 途中で歩きたくなったらいつでも降ろすからね 」きっと交わらないであろう白黒反転した目線を腕の中の貴方へと落とし、少しだけ持ち上げては月光のような髪へとキスを落として)


  • No.929 by グレン  2024-05-18 23:16:19 





>ミゲル ( >927


どうしてって……一人が寂しかったから?
( 流されそうになっていた彼を引き留めたのは何かなんて分かるはずも無いまま、僅かに首を傾げ。彼と招待状を届けた使い魔との間のやり取りの事などつゆ知らず。言葉として発したそれが彼の疑問への回答になっているかなどは分からないも、紛れもない本心である事は確か。崩れた彼の表情は己が浮かべていた物よりも一層困った様子なのは、元から眉尻の下がった眉が問題か。なんの前触れも無く吐露された恐怖心を理解するのには数秒の時間を要し「 そっか…… 」 それでいて、どう続けるべきか悩んだ末に小さく息と共に吐き出し。この場で聞きわけ良く彼を帰すだなんて選択肢はあるはずも無く、頭の中にあるのはどうやって彼を室内に招き入れようかどうか。するりと心の内に入るのであれば愚直な程真っ直ぐに、普段より少しばかり大袈裟なリアクションを用いれば良い、だなんて頭が回ってしまうのは顔色を伺い演じる癖がついているからか。けれどもきっと彼の心に巣食う人間に対する不信感を増させてしまう結果に繋がるだろう、なんて事が分からない程の頭では無い。片手で後頭部を掻きながらその場にしゃがみ込み 「 どうやったら俺に害するつもりが無いことが伝わるだろ…。手でも縛る? 」 大真面目に巡らせる思考は小さな声ではあるものの口から漏れ出ていて。きっとハイネからの贈り物の中に腕を縛るくらいの長さのリボンか何かはあったはず。然し、初対面の客人の前でそんな姿を晒すのも、なんて考えては 「 ……どうしたらキミに伝わるかな? 」 眉尻を下げた情けのない笑みを携え、しゃがみ込んだ体勢から顔を見上げ )



  • No.930 by ニール・グレイ  2024-05-19 00:17:25 



>クォーヴ(>928


(頬に触れた冷たいもの、腫れぼったい目元にはそのひやりとした温度が心地好くて、それをゆったりと味わう瞬きを一つ。「…うん。怖くて……寂しくて、堪らなくて。」問いとも確認とも取れる一言に眉を垂らして、気弱な震え声で肯定する。それでも髪を整えられる毎に、優しい相槌を聞く毎に、表情は和らぎ弛んで、「そう、約束。良かった、覚えてたんだねぇ。」安堵に小さな吐息が洩れ、今頃ようやっと深い呼吸で肺を満たす。彼を探し、宙を惑う五指が求めたものに取らわれ、それをもっとと確かめるように緩やかに指先へ力を籠めたその矢先、「わ、っ…」ふわり、身体が浮く感覚があって。抱き抱えられたと理解したのは、彼の言葉の直ぐ後。「…ふふ、丁度良いかもねぇ。正直オレちゃん、立つのも自信無かったから。」己自身理解している、身の削れ具合を冗談めかして笑んだ次に、手探りで彼の肩に指を絡めて。受け止めた白髪への口付けで、たとえ視線が合わなかろうと彼を見上げる。「ありがとねぇ、クォーヴ。」溌剌さには欠けているものの、確かな嬉々をお礼に乗せて。「それじゃあ、お外行こう。お月さまを一緒に見れないのは残念だけど……香りとか感触、あとは音とかなら、きっと貴方と同じように感じられる、筈だからねぇ。」そのまま頭も彼の身に預け、風に当たる他、思い出の共有も目的へ足して紡いで、もう一度と彼へ外出をせがんだ。)


  • No.931 by ミゲル  2024-05-19 14:30:49 



>グレン(>>929)


じゃあ…今夜来たのが僕でなくても歓迎していたってこと?
(確かめたくないことを白日に晒すのは勇気ではなく自分を求められたいという幼稚な承認欲求のため。答えを聞くのが怖いのか語尾には傷つくことを恐れるような震えと自分を卑下するような自嘲の笑いが混じり合い、貴方から見えないよう俯いた顔には自棄になったようなやさぐれた薄ら笑いが張り付いて。「 そんなの僕にだって…、 」分からない。頭の位置が低くなったことで目が合ってしまいそうになれば反射的な動きでついと横に顔を逃がしながら、しかし害意を物理的に封じる案を自発的に出してもらった事に安易ながらも警戒心の殻には僅かずつ罅が入っていき。「 あのさ…君には、同族を…人を殺す勇気はある…? 」その問い掛けは自分の中で精一杯の譲歩のつもり。回答を得られたとてそれを100%信ずる勇気なんてないくせに、その言質に縋りたくなるほどには人間という存在そのものが恐ろしく「 それがないなら……お邪魔しよう、かな。っす、少しだけ…。 」しかし貴方の挙動言動を見ていれば、真剣に気を遣ってくれているように伝わってきてしまう。それを受け入れず頑なに拒むと本当に自分がただの分からず屋になってしまいそうで、けれど長居は無理だと先んじて伝えることで自分の逃げ道を確保しようと試みて)


  • No.932 by クォーヴ  2024-05-19 14:34:59 



>ニール(>>930)


少し軽すぎるよ、ニール。
(困ったように落とした感想は詰るような調子ではなく本当に体調を心配してのこと。使い魔からの給仕も拒んでいたのだろうか、そんな風に思いを馳せては外出を急くような貴方の言葉にふっと吐息のみでの笑いを返して「 そうだね、それじゃあ今夜のニールにぴったりの場所へ連れて行ってあげよう 」心当たりがあるのだろう、恩着せがましい感じはなく貴方を思いやるがゆえの頼もしさが滲むような爽やかな声でそう告げれば徐々に死神の足元に黒い靄が静かに渦巻いていき「 そこで君と僕だけの、内緒のお茶会をしようね 」そんなお誘いは、少しでも貴方に滋養を摂取してもらいたい為。先方の要求に応えて夜の散歩をエスコートするのだから、きっと此方からの願いも聞き届けてもらえるはず――そんな打算はおくびにも出さず、しめやかな靄は死神の腕に抱かれた貴方までをも呑み込んで刹那にして空間を跳躍し。ふと、さぁっと心地よい夜風が吹き抜けると共に運ばれてくるのは瑞々しい夜露に濡れた草花の香り。一瞬にして移動したそこはお屋敷の庭園の一角、見事な月光を遮るものはなく足元には柔らかな芝生が敷かれており、中央には手入れの行き届いた二人掛けのソファーとテーブルが置かれていて「 今は静かだけれど、もう少ししたら夜の調べが聴こえるよ 」ふふ、と笑ってはいまいち要領を得ないであろう暈した言い方を敢えて選んで貴方への未来のサプライズとしよう。一歩踏み出せば足音をかき消すほど柔らかい足場が衝撃を吸収し、出来る限り貴方に与える振動を殺してはソファーにそっと降ろした後に自身も隣へとふわりと腰掛け「 お砂糖たっぷりの温かい飲み物はいかが? 」今の貴方には少し重たいかもしれないが、砂糖が人間にとって滋養となることは承知済。とはいえ押し付けるような言い方ではなくあくまでも貴方に選択の権利を残しては横顔を見つめて)


  • No.933 by グレン  2024-05-19 15:14:02 





>ミゲル ( >931


んー……どうだろう
( 誰でも良いから、そんな風に使い魔に頼みはしたが果たして招待状を渡された相手がお腹を空かせていたら歓迎出来ていただろうか。たらればの話をしたところで明確な答えなんて出せるはずも無く、暫く頭を悩ませた後に相形を崩して 「 今の僕はキミだから歓迎してる、じゃダメかな? 」 震える語尾で言葉を繋ぐ彼を、どこか演じ偽っていない自分と似た物を求めているような彼をどうにか安心させたくて。俯きこちらへと視線を合わせないように彼がしてる以上、普段よりも柔らかな声色を心掛けて。尋ねられた事柄の真意なんて分かりはしないが、先の人間が怖いという発言からの推測は建てられる。気に入られるための回答と本心とが一致をしたからか、間髪入れずに紡ぎ出す答えは一人称の前で不自然な間を生み 「 無いね。例え…僕がどんな扱いを受けた相手だとしても殺す勇気なんて欠片も無い 」 それが舞台上で与えられた役柄であればまた別問題ではあるが、グレンという人間の中にそんな物を持ち合わせているわけも無く。勿論、殺したいとそう思う人間がいない訳ではない。もし彼が少しでもこちらを見ていたのならばすっと細めた双眸の奥深くに翳りが見え隠れした事に気付いただろうか。少しだけ、そう予防線を張られようとも室内に入ってくれる事実には変わりがない。ぱあ、と表情を輝かせれば立ち上がり彼が通れる分だけの幅を開けるために壁際の方へと寄り )



  • No.934 by ニール・グレイ  2024-05-19 17:22:14 



>クォーヴ(>932


……ごめんねぇ。
(彼からの言葉が、揶揄でも非難でもない為だろうか、返事の迷いを泳ぐ瞳に表した後に、ただ一つ小さな謝意だけを落とす。それから返ってきたねだりへの了承に、「お外のお茶会?…ふふ。良いねぇ、楽しそう。」色の失せていた頬は仄かに紅を含んで、彼の穏やかさに釣られたように声も少しずつ弾み出す。そのまま彼へ身を任せていれば――感じたのは風の流れ。それから、豊かな潤いを内包し馥郁と漂う花々の香り。「……いい匂い。」くるり首を回して、見えぬ景色を想像しては目を和やかに細める。「夜の…調べ?何だろ、楽しみだなぁ。」彼の曖昧な話には一瞬だけ怪訝そうに唇を結び、しかし彼の物言いに悪い事ではないとまた嬉しそうに綻んでいく。空気の微かな揺れに彼の歩みを悟り、その肩に置く手へ僅かながら己が身を支える力を強めて大人しく、やがて下ろされれば素直に腕を離して背凭れへと沈む。触れるものの無くなった身は些かそわそわと、丸まりたげに膝や脚の辺りを緩慢に擦っていたものの、問いが届けばそれも止めて声の方向に顔を向け、「……うん。オレちゃん、甘いの好きだし、貰おうかな。」一つ、首肯を。続けて、「……今なら、多分大丈夫。飲める、と思うから。」普段よりも、少しばかり弱気に。自らに言い聞かせる音を含めて彼に伝えた、その後。ぽすん、と緩やかに傾けた身体の重みを極軽く隣の彼に添わせて、「ごめんね、クォーヴ。…触れてないと、何だか不安で。」ジョークを織り込む苦笑いの陰、組んだ十指は固く、手の甲に爪が立つ程強張っている。「……ちょっとだけでいいから、こうさせて。」合わずとも瞳は恐る恐ると睫毛の下へとその我欲の熱を隠し、今度は静謐に頼る台詞を作り込んで、細やかな彼との触れ合いを願った。)


  • No.935 by ミゲル  2024-05-20 18:11:41 



>グレン(>>933)


……いま、誤魔化したでしょ
(二つ返事で明確な解が返ってこなかったことに何となく求められていたのは自分という個ではないのだと察しが付き表情を暗くさせてゆくも、続けられた言葉には釈然としないもののきちんと貴方の目を見て、ジトリとした視線にて向き合うことができ。とっても大事な質問への答えは先ほどとは異なり信ずるに足る明快さで、合わせているつもりの視線の奥に自分と同じく暗いものが見え隠れすればそれは無形の不思議な親近感となって幽霊の警戒心を更に弱め「 人間がみんな君みたいだったらよかったのに 」その夢想は今となっては何の意味も持たないもの。それが分かっているからか、どこか唾棄するような笑い混じりの呟きとなって廊下に落ち。きっと自分のために空けてくれたであろうスペース、次に貴方の朗らかな顔を交互に見遣って「 そ、そんなに嬉しい…? 」困惑と照れ臭さが入り混じったように首を傾げながらもいそいそと室内へ足を踏み入れ「 お邪魔します… 」小さな挨拶と同時に片方の腕でもう片方をぐっと握り締める。明らかな緊張の見て取れる様子はまさに借りてきた猫、この先どうしてよいか分からず扉から数歩しか入っていない所で立ち止まり挙動不審に視線をあちこちへ向けて)


  • No.936 by クォーヴ  2024-05-20 18:26:06 



>ニール(>>934)


(内緒のお茶会には例え自身の使い魔であっても水を差されたくないのか、珍しく自らの魔法で準備を進めて。見えない指揮棒を小さく振るうような仕草でまずは少し温めに温度設定された甘ぁいカフェオレと、自分には揃いのマグに入った魔族専用の飲み物を用意して――そこで暖かなものが肩に触れて動きを止め「 ああ…勿論、 」その儚さすら感じる願いを聞き届けない理由は無く、二つ返事で穏やかに了承を返し「 ごめんね、気付かなくて。僕がついていながら心細い思いをさせてしまったね 」心から悔いる言葉ではあったが、声は努めて柔らかく。右側にいる貴方を自らにより密着させるように肩に手を回し、想像よりやや華奢なそこをさすりながら「 ごめんね、冷たくて。寒くない? 」怪物ゆえの体温の欠如を口惜しく思いながら問い掛け、空いている手で貴方の分のマグを掴み「 はい、どうぞ。火傷は可哀想だから、少し温めにしたよ。飲めるかな? 」貴方の手へとほんのり温かいマグをそっと触れさせて。自分で掴んで自分で口へ運べるだろうか、否、能力そのものにはなんの問題もないだろう。今夜の様子から見てきっと貴方はどうしようもなく飢えていて、それを少しでも埋めるために必要なのはきっと貴方を甘やかすこと。途中でそれに気が付いては、ふっと笑って「 それとも僕が手伝おうか? 」先ほどと同じく、あくまで最終的な選択権は貴方へ委ねて)


  • No.937 by ニール・グレイ  2024-05-20 20:30:41 



>クォーヴ(>936


…謝らなくていいよ。クォーヴが、悪い訳じゃないから。
(願いが届いた了承に、肩を擦る掌に、強張りはほんの少し解けて吐息が零れる。続けてまた、至極静穏さを持った音でお詫びを摘んだ次、気遣う問いには、大丈夫、と微笑む唇で返して。ふと手に触れた何か……彼の言葉に予想を付けるなら、飲み物の満たされたマグの温かさに指先が微かに跳ねた後、「うん、ありがと。」そっとそれを両手で包んで顔の前へと。そのまますん、と湯気を纏う匂いに鼻を利かせて、「……カフェオレだ。」気付いた中身の正体に、声には喜色が滲み出す。次いで頬も綻びかけた所で――思わぬ申し出に、それまでの動きが全てぴたりと止まって。「……え、と、」表情の作り忘れでお面の如き“無色”に落ちる顔、平坦になる声。追い付かない言葉の代わりは小さな牙の音が一度担った後、「い……いい、の?」ぎぎ、ぎい、と普段とは真反対、錆びたブリキのような鈍さで首を傾げて。彼の方を見上げる盲の瞳には期待と、衝迫とした渇欲が渦を巻いて熱を帯びる――そんな、“作り物ではない”動揺と葛藤を剥き出しにした数秒を経て。「……あは。それじゃあ、頼んじゃおうかな。」ようやっと表情は“いつも”に戻り、託されていた選択に軽やかな是を。「ごめんねぇ、さっきオレちゃん変な顔してたでしょ。そういうのに慣れてなくて、ちょっとびっくりしちゃったんだ。」それから妙に空いてしまった反応の間を自らジョークに昇華し、更にもう一つ重ねて朗らかに、するする滑らかな弁明を紡いだ最後、「……でも、嬉しい。」告げる感情は確かに籠められて。「これで貴方の姿も見る事が出来てたら、もっと良かったけど…ふふ、そこは我慢だねぇ。」欲張る“飢え”を茶化す笑みに溶かし込みつつ、「そうだ、ねぇクォーヴ。見えない代わりに、貴方のお顔に触れても良い?」隠しきれず雄弁な瞳の奥の“ケダモノ”の騙しに、まるで子供の戯れ合いにも似た提案を編み出し、それを彼へと申し尋ねた。)


  • No.938 by グレン  2024-05-20 20:33:15 





>ミゲル ( >935


……みんな僕みたいだったら、きっと大変だよ
( 呟くように紡ぎ出された言葉は返答を期待していないものだっただろうか。己みたいに求めるものへの際限が無く、己みたいに本心を偽り隠している人間ばかりだったら──自嘲交じりの声で紡ぎ出した言葉のそんな真意はきっと彼には伝わらないであろう。「 もちろん 」 開いた扉は開けたままの方が彼は安心するだろうか、と悩んだ結果勝手に閉まったら閉まった時と開け広げたままにした最終的な判断は、屋敷の一員たる彼がこの部屋にいる事と万が一のお守りもあるという二つの慢心によるもの。きょろきょろと辺りを見渡すように視線を移動させるのが傍目に見てもわかる様子に思わず小さな笑い声が漏れ出て 「 ……ふ、ははは…。緊張しなくて大丈夫だよ。ほら、ここ座りなよ 」 すっと大きく一歩踏み出し未だ連れ去られてきた時と相違無い室内の中、彼に勧めるのはローテーブル付近の扉に近いスツール。客人に下座を勧めるなど以ての外ではあるも、きっと彼は上座よりも扉に近い方を好むだろうと。遠慮をする様子があれば先に椅子へと腰掛けてから再度座るよう促すだろうが、そうでなければ彼が腰を下ろしてから対面する位置に置いた椅子へと座するつもりで。「 改めまして、僕はグレン。キミの名前教えてもらっても良いかな?」 先程の自己紹介はあのダークエルフのお気に入りという点で吹き飛んだとも同意だろう。対面して以来、彼の名前を聞いた記憶が無い事に思い至ればゆるりと首を傾げ )



  • No.939 by クォーヴ  2024-05-21 08:43:58 



>ニール(>>937)


(流暢に回る舌、巧緻な笑みを形作る顔、普通の人間と遜色ないその様子こそが貴方にとって人の皮と呼ぶべき仮面なのだろうか。まだ貴方と一緒の夜を過ごせるのは二度目だけれど、初夜からは良い意味で想像の付かなかった“素顔”を垣間見たことにふっと表情を綻ばせては、自身と違って体温のある手からゆっくりマグを借りて中身を口に含みそのまま顎へ手を添えてこちらを見上げるように向かせては甘い液体を口移し。怪物の舌には人間が口にするものの味は何もかも感じられないけれど、なぜだかこの一口だけは甘いように思えたのは気の所為だろうか「 僕は……さっきのニールの方が好きかな? 」なぜ冗句に変えてしまうのだろう、埋められない空白を抱えたような、機械仕掛けの獣のような貴方の方が作られた振る舞いよりもずっと惹きつけられるのに。そう感じながらも声に乗せる言葉は柔らかく、すり、と顎をさすってから一度手を離して。目が見えていたら、その言葉にはふふと小さく笑って「 良い子だね。我慢すればするほど、きっと解き放たれた時のニールは魅力的になるよ 」それは励ましでもありながら、記憶を肥え太らせる死神の本音でもあり。隠れてしまったと思いきや瞳の奥底に棲み着く本性がちらつくと嬉しそうに微笑み「 ふふ、勿論。僕ばっかり君に触れるのは狡いもんね 」冷たい手を、今度は貴方の片手へと伸ばそうか。そうして淡く導く先は自身の頬、あと少しで触れるか触れまいかのところで導きを止め「 おいで、僕はここだよ 」鬼ごっこの逃げ子が鬼を呼ぶような、挑発よりも戯れの色合いが濃い声を発することで自らの頭の位置を教えて)


  • No.940 by ミゲル  2024-05-21 08:59:45 



>グレン(>>938)


……どうして?だって君は多分…優しいし、……イケメンじゃないか
(どう考えたって殺人鬼ばかりの世界よりも、一見穏やかで見目麗しい貴方のような人間で溢れる世の中の方が素敵に見える。閉じこもりがちな幽霊ゆえの狭い視野が窺えるような安直な言葉は、だからこそ飾り気のない本音として大変実直な響きを持ち。「 …僕と違って 」稀有なほど端正な顔立ちは最早妬ましさを通り越して諦めを抱かせるものなのだろう。どう足掻いても陰気な自分と無意識に比べてしまってはぼそりと暗い呟きを落として。招かれる経験など乏しいために落ち着きどころを探して彷徨っていた視線は貴方の助け舟によってスツールの一点へと収束し「 …ぁ、ありがとう 」意味を成さない一音で助走をつけて紡いだ謝意は短いながらも今の自分の精一杯で。おず、と腰掛けては背後の扉が開いたままと気付いて「 その…閉めないの?危ないよ…? 」それが自分を安心させるための措置であると気付けないのは今まで他者の思い遣りに触れてきた経験が乏しいため。止められなければ一度立ち上がって静かに扉を閉め、また腰を下ろして。改まっての自己紹介はどうしても気恥ずかしく、二度告げられた名前によろしくの一言も返せないまま「 ……ミゲル。気付いてるかもしれないけど、ゴーストだよ 」もじもじと目線を合わせること能わず、照れ臭そうに短く名を明かしては薄っすらと透けた足元に視線を落として。どうにも落ち着かないこの状況、何を話せばいいかも分からずただ沈黙を恐れるままに「 ハイネを…呼べばよかったんじゃ、 」ふと湧いた疑問を声に乗せて、その怪物の名前を出したことによってより強く知覚するのはこの部屋に色濃く残る彼の魔力の残滓「 どうしてそうしなかったの? 」ちろり、貴方の顔へと目を向けて)


  • No.941 by ニール・グレイ  2024-05-21 20:31:50 



>クォーヴ(>939


(手の中から去る温もり、頬に触れる冷たさ。その手に従順に上向いて、口腔を満たしていくそれを喉へ通す。飲み干して、唇に残った雫さえ舐め取って、「……美味しい。」吐き出した短い吐息は、甘い給餌への恍と喜びが溶ける。…茶化し濁した“それ”が好ましい、など。発条宜しくきりきり曲げた首に、ぱたぱた瞬く睫毛が、その驚きを音吐朗々語って。「……そう?獲物らしい獲物の方が、怪物さんがもっと近付いてくれるかと思ってたけど、もしかして怪物さんによりけりかな。」その後に続いたのは気遣いではなく、しかし怪物への油断や侮りでもなく。ただ填め違えた歯車や測量の誤差を正すような、無機的な音声。しかしそれも励ましにするり解け、「うん。…オレちゃん、もうちょっと良い子、頑張るねぇ。」はにかむ口でそれを素直に受け止める。――触れる許しを得た片手は、彼に優しく引かれるままに伸びる。それが離れた戯れに、「何処かな、クォーヴ。クォーヴ…ここ?」此方も楽しげ、花弁の如く指を漂い舞わせて、「……捕まえた。」ひたり。温度の無い頬に添い、遊びのお決まりを放って微笑む。それから、もう一方の五指も反対側の頬へ。掌で輪郭を、指の腹で唇や目元の形をなぞり視た不意に、両手は彼の首元を通ってその肩に滑り落ち。そのままするすると腕を回していく仕草には、ただ甘えて抱き付いた無邪気さよりも――好餌に纏わり、絡め上げるような暗澹さが滲んで。「……クォーヴ。」触れて知った瞳を合わせ、盲の奥底、同じ衝動混じりの熱を籠めて彼の名を呼ぶ。口説にも似た一声の後、その首筋へと顔を近付け、「――、っ…」かっと開いた口が、寸での所で留まる。その後で、些か苦しげな、ぐるぐる唸る音を喉に、空振らせた牙の音を咥内に鳴らして。堪える沈黙から数秒、腕を解いてゆっくり戻した顔は、決まり悪く唇が結ばれて、「……ごめんねぇ。あんまり楽しくて、クォーヴの事うっかり齧りそうになっちゃった。」自らの指をもじもじと弄び、肩を縮こめ身を揺らす。そんな、親の叱りに怯える子供じみた所作を象りつつ、「わざとじゃないんだよ。…ね、怒らないで、クォーヴ。」ゆぅらり、“いつも通り”に首を傾げ、眉を下げた弱気に顔を染めて彼の機嫌を窺った。)


  • No.942 by クォーヴ  2024-05-21 21:10:02 



>ニール(>>941)


僕達は、幾星霜の時の中で沢山の人を見てきたからね。個性的な子の方に惹かれる住人の方が多いんじゃないかな
(それは暗に、人の世が何度も何度も移り変わるほどの古から怪物たちが黒薔薇屋敷へ縛り付けられている事を示すだろうか。いずれにせよ、有象無象の無個性な獲物にはすっかり食指が伸びなくなってしまった住人ばかりであることは自分を含めて確かな事。しかし、良い意味で人間らしい貴方の思考回路にはくすくすと笑って「 難しい事は考えずに、ありのままのニールを見せてほしいな 」またしても見せてくれた無機質じみた振る舞いに可愛いものを見た時のように思わずといった形で吐息の笑いを零して、いいこいいこと柔らかな白糸を慈しむように撫でよう。「 ああ、捕まっちゃった。ふふ…上手 」きちんと自らを探り当てた貴方の髪へご褒美のキスを。首に回される腕には、柔らかくて暖かいのにまるで物言わぬ冷たい鋼で出来た茨に雁字搦めにされるような感覚を覚えるも、そこに一切の恐怖も拒絶もなくされるがままに受け止めて「 …どうしたの、ニール 」何もかも受容し籠絡してしまうような甘い響きを持つ声で名を呼び返し。噛まれる、そう思っても微動だにしないのはそれすら甘受する気でいるからで、離れていってしまってはむしろ残念がるように微笑みを維持しながらも眉尻を下げて「 怒る…?ふふ、どうして? 」庇護欲を掻き立てるような一挙手一投足に、そのまま滅茶苦茶に壊してしまいたくなるような狂気が一瞬胸に去来するも、凶暴な怪物の側面は欠片とて表には出さず「 さっき言ったでしょう?ありのままを見せて、って 」もちろん、責めるような調子ではなくただただ人を甘やかし堕落させる罠のような、真っ黒に濁った蜂蜜のような色を持つ声で「 それとも、僕が噛んでしまおうか? 」貴方にそれが出来ないのならお手本を示すまで、と。せっかく脱げかけている人の皮、こうなればハイネより先に少しでもその片鱗をお目にかかろうではないか)


  • No.943 by グレン  2024-05-21 21:21:07 





>ミゲル ( >940


( 皮肉や世辞の類では無い純粋な言葉に僅かに瞠目させた後、礼を言おうにもきっと要らない付属品まで出てきそうな言葉は飲み込みゆるい笑みを浮かべるだけに留め。「 ?開けたままの方がキミは安心かなって 」 扉が開いてようが閉まってようが自身は然程気にする事では無い為、彼が扉を閉めるのならばそれを止める事なく見送り。漸く知れた彼の名にふっと表情を和らげて 「よろしくね、ミゲル 」 握手を求めるように手を差し出すも、ゴーストなら触れられないのではと思い至り 「あー……っと、ゴーストって事はやっぱり触れられない? 」 途中まで差し出しかけた手は彼の返答次第では伸びるだろうが、想定通りの返答だったとしても行き場を失ったまま暫くその場に残るはずで。どこかそわそわとした様子の彼からの問いかけにはほんの少し、どう返すべきかと悩む素振りを見せて 「 交流を持つ事に制限は設けられて無かったからね 」 言葉として紡ぎ出すのが本日二度目のそれは理由というには弱く感じるだろうか。他の住人達との交流を図りたい、それは本心ではあるものの、どこか己と似た空気を感じる彼には隠すだけ無駄だろうと「 ……それに、来ないって決めたハイネが来ると思う? 」 一呼吸置いた後に続けるのは諦めにも似たそれ。あくまで己はハイネの “ コレクション ” であって、ハイネの “ トクベツ ” では無い。けらりと軽やかな笑い声で覆い隠したのは生まれてこの方、誰かだけの特別な存在になれた試しが無く慣れているから。物分かりの良いお人形さんをしていれば、どれだけ愛でられても満たされる事の無い心の穴を知らないフリができる事を知っているから。けれどもこの部屋に彼を呼んだのは己のエゴ。初めにハイネのお気に入りだと知った彼の様子を思い出せば 「 ……もしかして、ミゲルはこの部屋の居心地悪かったりする?」 明らかに落ち込んだような効果音が付きそうな、そんな表情を浮かべゆる、と首を傾げ )



  • No.944 by ミゲル  2024-05-21 22:04:01 



>グレン(>>943)


(不用心な扉は自身を慮っての事と知れば、浅慮の余りじくじくと胸が痛むのを感じて此度は謝意を紡げずぎゅっと服の裾を握り締め。こちらに伸びてくるであろう手と、ステレオタイプな問い掛けには特に表情は変えず「 やっぱり、そういうイメージだよね… 」何ら落ち込むではなく、ただただ種族への偏見を実感するように溜息を交えながら呟き「 実際、触れないやつの方が多いんだ 」だから仕方ない、そんな風にあっけらかんと告げる内容はお化けの類を信じない人間にとっては荒唐無稽と一笑に付されるであろう内容で。しかし伸ばされかけた手が自身を害するためでなくむしろ友好の印のためのものであると理解しているからこそ、おず、と此方からも若干透けた手を伸ばして「 …僕は、大丈夫 」実体を有するタイプの幽霊である、と。もし握手が叶ったのなら、どこかこそばゆいような困ったような顔をしながら目を逸らし、すすすと腕を引っ込めてまた腿の辺りの衣服をぎゅっと握るだろう「 つまり君は、自分の意志で色んなモンスターと会ってみたいってこと…? 」怪訝そうな色が血色のない顔に浮かび上がるのは、黒薔薇屋敷へ攫われてきた獲物の中でそんな価値観の存在を見たことがない為で。もちろん自分が必要最低限しか獲物と接触してこなかったためサンプルが少ないというのもあるだろうが「 へんなの…。 」それが失礼に当たる可能性は考慮できず、思ったままを訝しさ満々の声で呟いて。「 来ないって決めた?…なんで分かるの? 」次ぐ問い掛けには怪訝ではなく興味が滲み出て。もしかして毎晩のように今日は行く、行かないと連絡を取り合っているのかな…と邪推しては、相当懇ろな仲なんだなとおめでたい感想を抱いて。最後の質問には、改めてゆっくりとこの部屋を見回し「 なんか…、…なんだろ。見られてる…みたいな…? 」張り巡らされた蜘蛛の糸が発言のひとつひとつに小さく震えるような、はたまた見えない目玉が無数に浮遊しているような。もちろんそれは空想に過ぎないのだが、きっとこれは侵害するための力ではなく宝物を守護するような力だと捕捉したため不快そうな様子は見せず「 よっぽど大事にされてる…?んだね、 」獲物と怪物の間にそんな絆のようなものが築かれることがあるものなのか、と。それを否定するでもなく、むしろ気難しい怪物にそこまで執心される貴方への興味がまたひとつほんのり色付いて)


  • No.945 by グレン  2024-05-21 23:12:49 





>ミゲル ( >944


( 彼の返答で頭の片隅にメモを取るのは演技の糧になるという一種の職業病のようなもの。手を伸ばしてくれるのであればこちらからも再度彼の方へと伸ばし、ひやりと冷たい手を取って。行動ひとつで色々な表情を見せてくれる彼に満足気に口元を弛めながら、引っ込めた手は組んだ足の膝の辺りをもう片方の手と抱えるように組んで。「 そうなるかな。縁は大事だからさ 」 捕食の対象として見る人ならざる者達との縁を繋ぎたい、そんな思考はおかしなものだという自覚はある。訝しさの滲み出る彼の言葉には苦笑いを返すのが精一杯だったのだが、それは発言に不快感を感じた訳では無く自己を満たす欲望に忠実すぎる思考は矢張り理解されにくいものなのだと再確認した為 「 普通に考えたら変だよね 」 きっと一般的には彼の感覚の方が正しい。頭ではそう理解をしていても、欲を留めることが出来ないのだから仕方ない。そんな諦めにも似たものを含んだ声は彼にどう届くのだろうか。「 うーん……勘?」 興味津々、そんな言葉がぴたりと当てはまるような声は何かを期待してのものだとしたら申し訳ない。「 暇だな、何をしようかな、って考える前に来るからさ 」 だからきっと今日は来ない日、なんて眉尻を下げたような微笑みを。彼の言葉に一層首を傾げるのは己にはそれを感じる事が出来ない事と、ハイネがそんな小細工をしていた記憶が無い為。行動の真似をするように辺りをきょろきょろと見回した後に、ふと初日の夜のダークエルフの発言を思い出せば左手中指に嵌る指輪へと視線を 「 ……もしかしてさ、それ部屋じゃ無くて “ これ ” が原因かも 」 目前の彼が己の視線の先へと目を向けるのならば見やすいように手を彼の方へと向ける事だろう。「 今のところは、だけどね 」 ハイネとの間にある約束のような、契約のようなそれは特段他者へと伝える事では無いと思っている為のそれで )



  • No.946 by ニール・グレイ  2024-05-22 19:23:07 



>クォーヴ(>942


そう、そっかぁ…
(目の前の死神も含む彼ら怪物は、永い永い時を過ごしているのだろう。読み取れたその一文と、“個性”の単語を飲み込めぬ釈然の不出来に、返す声には戸惑う音が滲む。しかし髪を柔く滑る感触に、目元は心地好さに細められて、自らそれを求め掌へと擦り寄る。――精霊ノッケンの、歌声のような。そんな、危ういと解っていても抗い難い甘く優しい言葉。弱気を被っていた言動は、吊り上がる口の端からひび割れて、「…お、上手ね、クォーヴ。」茶化した、つもりだろうか。紡いだその台詞は殻だけで、中身など欠片も在らず。空っぽの笑いが零れたその後に、表情は誘惑に惹かれて仄かに潤む。「……だめ、ダメ。いけない。俺を、呼んだひと。俺に、触れたひと、」回り始めた熱っぽい声には、焦った速度だけが押し込まれてちぐはぐに、さながらエラーを吐き出す機器が如く。「初めての、大事な、クォーヴ、」文にも成れず滅裂と散らばる言葉の中に、牙を堪えたその訳を。葛藤に再び唸りが洩れて、かちかち何度も主張を鳴らす牙を両手で押さえつけ一度髪を振り乱す。「…欲しい、欲しい。見えないなら、もっと、寂しくなる、のに、欲しくて、」押さえて尚、溢れる言葉。……唇に垂らされた蜜を、堪える事は叶わない。ゆっくりと、指の檻は滑り落ちて、露になる口許に、歪に大きく裂けた三日月が浮かぶ。「…クォーヴ。」何も映さない筈の目は瞳孔が見開かれて、隠せなくなった飢えと渇きが彼を獲物と捉え、炯々と貪欲な光を湛えてそちらを見つめている。――ふと、ソファーに置かれた両手が、ずるり座面を這い、触れた彼の身へ巻き付くようにじわじわと上っていく。「ひとくち、だけ。」一音一音発するだけで手一杯の、拙く途切れたねだり。是非など既に聞いておらず、ただ八重歯の尖る口を躊躇いがちに開いたまま、ゆらり頭を揺らしながら牙の標的を探し求めた。)


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