義賊のギルス 2019-11-25 23:28:40 |
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( 彼に褒められると心が踊る。調合が上手く言ったのは勿論嬉しいが、己よりも遥かに優れた才を持つ彼に褒められるのは己の力が認められたようで自然と頬が緩んで。それから彼が鮮やかに薬の複製を作るのを見ればやはり彼の力は素晴らしいと改めて実感して。完成した解毒薬は無事に孤児院に渡りホッとして彼と共に外へ出れば、彼から言われた言葉に首をゆっくり横に振り、下がる頭を上げさせて。「 …いや俺はあなたに言われたことをしたまで…俺が此処まで出来たのもギルスの教え方が上手かったからだ。でも、役に立てたのなら嬉しい。これからも子供たちや国の為に役立ちたいから、アクセサリーの作り方を教わるのも楽しみにしているよ。…このあとは確かギルスの家に行くんだったな?…あなたの家に邪魔するは初めてだ。」きっと彼が居なければ己は此処までは出来なかった。彼の肩に片手を添えて優しい声色で話しては微笑みを向けて。外は夕暮れ時、彼の赤茶色の髪が輝くのを綺麗だなと思いながら見詰めては、彼の家はこの近くだろうかと首を傾けて )
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