lear 2019-10-19 16:36:50 |
|
通報 |
>468
>469
【どうやら行動方針は固まった様だ、花梨も一緒に来るらしい。
そうと決まれば次に論じるべきは向かう先だが、森林地帯であれ洞窟であれ今ここに集っている面子であれば大体の障害は苦にならないだろう】
「そうだね……よし、行先は君が決めてくれるかいリア。
服屋のクレバおじさんが獣革の在庫が減ってきていると言っていたからついでに調達してきてあげたい気持ちもある、出来れば狩りに適した場所が良いけれど。
……あまり飲み過ぎない方が良いよ花梨、一緒に来るんだろう?」
【仮にもこれから探索に向かおうという話をしている時に酒をがぶがぶ流し込む彼女の様子に、エヴァンは苦笑と共に忠告した。
酔いで動きが鈍ることなど恐らく無いのだろうが……鬼は酔い難いのだろうか、それとも花梨が特別なのだろうか。
そんな思考を裂くような賑やかな声、酒場には似つかわしくない様に思える少女に視線を向け、片膝を突いて深く一礼をする】
「こんにちは勇者様、今日は珍しく目立った依頼は無さそうですよ、なのでこれから皆で近場の探索にでも向かおうかと話していたところです」
【10以上も年下の彼女に対する恭しい態度は、エヴァンの敬意の顕れである。
あまり上下の関係を気にしない者が多い中でも、それを貫くことを決めていた】
| トピック検索 |