lear 2019-10-19 16:36:50 |
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>>モーゼ
( 老婆の血がこびりついた剣をふきながら、窓から外を眺める。いつもの美しい街道には、行列を作りながらギルド冒険者たちがやや早歩きで同じ方向へと進んでいる。おそらくゾンビの群勢のいる方面へと向かっているのだろう。老婆を殺害したのはちょうど良かった。俺は、チクタクと秒針を奏でる時計を見る。)
モーゼ)「 さて、そろそろ行くか 」
( 俺は、自室を出ると敢えて鍵はせず、それどころか扉のスキマをほんの僅かに空けておいた。
部屋に取り残された老婆の死体。やがて老婆は死体となってから、五分、十分、十五分、と経過していく。そして、三十分に達したその瞬間、死体の老婆はうめき声を上げながらゆっくりと立ち上がった。)
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