lear 2019-10-19 16:36:50 |
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( 一方、貴族院議会にて。)
シャルル・ヴァレフ)「 ロンメルン卿。今一度お考え直してください。一週間ほど前に観測されましたゾンビの群れは、刻一刻とここ、王都方面へと迫っております。混乱を避けるため、民衆には知らせないとのことでしたが、これ以上は無理です。ただちに王国陸軍本部に指示を出し、憲兵やギルドを総動員して、民衆には避難令を出すべきです。」
ロンメルン卿) 「シャルル貴族院議員、この件に関しては先日、議会で多数決し、さらには国王陛下からの裁可も出ている。だから、軍は動かさないし、民衆にも知らせない…これは決定事項なのだよ。これに対しての抗議は、王への抗議と同様。君は今一度、自らの浅はかな発言を省みるべきだ。…王国を維持するためには、まず第一に民衆の混乱を避けねばならない 」
シャルル・ヴァレフ) 「 …では、どのようにしてあの、おびただしい数のゾンビを撃滅させるおつもりですか? 」
ロンメルン卿) 「 いくらでも策はあるさ。そもそも王国防衛省が動かなくとも、卑賤な連中の集まりであるギルドや憲兵が勝手に動くだろう 」
シャルル・ヴァレフ) 「 …っ、ギルドや憲兵を犠牲にすると? 仮にもし、彼らが自発的に動いたとしても、死者の群勢を撃滅に追いやることはほぼ不可能です…、百年前と同じ惨劇を繰り返すおつもりですか…! 納得しかねます。」
ロンメルン卿) 「 納得? 君の納得など誰も求めなどいないさ。本件はすでに決定事項なのだからねぇ 」
ピョートル政務大臣) 「 すまないが我々はそろそろ、行かなければならない。ロンメルン卿…あとの計画については引き続き、よろしく頼むよ 」
ロンメルン卿) 「 えぇ。お任せください。王国の維持と繁栄のため、此度も全身全霊、努めてまいります 」
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