グロリオサ 2019-06-13 17:15:05 ID:4661082a2 |
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開始ロル
(長さは豆~長まで)
side アリス
アリスは、目を覚ます。
深い、深い深淵の闇の中で。
彼女の【お話の語り手】ルイス・キャロルは
どこにいるのでしょうか。
「……………………」
アリスは、むくりと起き上がる。
髪に結ばれた、妙に子供っぽく大きな
青のリボンが揺れた。
ちょうど近くにあった武器、刀を手に
アリスは進む。
視界は徐々に開け、所々が剥がされた
石畳の道をアリスは進む。
すべては、《束縛》の《ことば》を消すために。
side ピノキオ
ピノキオは、辺りを見回す。
不安そうに手に持った杖を握り締める。
《何だ、ピノキオ。怖いのか?》
意地悪で、口が悪くて、でも頼りになる杖。
だから僕はこいつを、手放せないんだ。
「怖いよ。でも、君がいるから平気だ」
ピノキオは答える。
杖はけらけらと笑う。
《お前は本当に俺が居ないと駄目だな》
彼を縛る《ことば》は、《依存》。
彼は杖を握りながら、まだ見ぬ世界へと進む。
森の曲がりくねった道を歩む。
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