グロリオサ 2019-05-28 07:30:30 ID:4661082a2 |
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「…来るぞッ!」
彼女が叫ぶや否や、彼女に勝るとも劣らない
絶叫がその場に響き渡る。
【…あ、ァ…コロ…ス…ゼ、ンブ…】
ゆらゆらと、黒い霧を漂わせる影がやけに、
怠慢な足取りで歩んでくる。
十二単を纏い、扇子を持ち、長い黒髪を
引きずってくる美女はまさに、
【かぐや姫】その人だった。
【…ユル…サ…ナイ…パンドラサマ…
アダ、ナスモノ…コロ…ス】
「レッド・クイーン!」
《…ふふ。【スカーレット・タイフーン】!》
【赤の女王】は手にした鎖鎌を振るう。
鎖がイキモノじみた動きで、【かぐや姫】に
絡みつく。
【コ…ンナ…モノ…ッ!】
だが【かぐや姫】はいとも容易くそれを
引きちぎって、こちらへと進んでくる。
「…チッ!
~奇妙なお茶会~【マッド・パーティ】!
マッドハッター、チェシャ猫!力を貸せ!」
彼女の呼び声に応え、チェシャ猫と
マッドハッターが姿を現す。
〔おや、お困りかね?アリス〕
〔仕方あるまい…力を貸そう〕
チェシャ猫はニヤニヤと笑いながら。
マッドハッターはため息をつきながら。
狂った【かぐや姫】へと向かって行く。
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