ニンゲン 2019-04-28 10:42:12 ID:a584f022f |
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さあて、一服一服。うわぁ…マッズい。
ーー…ったく、弱いなぁ、私。
( 出先からの帰路の途中、ちかちかと点滅する心許無い街灯の下、自販機に並んだ古びたベンチに腰掛け、しつこいぐらいの独特な甘い香りが特徴的な紙巻煙草を白く細い指で一本取り出して薄めの唇に挟み込み、そのまま長い睫毛を伏せて安っぽい使い捨てライターで火を灯すと、紫煙を大きく肺まで流し込む。文句無しに、美味い。しかし、至高の一服の為には珈琲が欠かせない。紫煙を燻らせながら自販機で購入した無糖の缶珈琲を慣れた手付きで片手で器用に封を切り、味見がてら先ずは一舐め。即座に眉間に皺を寄せて顔を強張らせると、手っ取り早く自販機の缶珈琲で済ましてしまったことを悔い入りながら、苦虫を?み潰したような表情で心無しか肩を落として嘆息を吐き。ふと視線を右手に向けると此方の前を通り過ぎようとする大学生と思しき男性。体育会系であろう引き締まった筋肉質な肉体と、それを裏付けるような日焼けした浅黒の肌。好みの匂いだ。味気ない屍肉を喰らう日々を送って数年も経つが、己が人肉を喰らう喰種であるという根幹はそう変わらない、変えられないことを痛感しつつ、押し寄せる食慾の怒涛を誤魔化すように、薄っぺらい風味の缶珈琲を一気に腹に流し込んで男性が過ぎ去るまで耐え忍び、次いで行き場のない感情をぶつけるように空になった缶を軽々と握り潰して自虐の言葉を吐き捨て。 )
(/ pf受理ありがとうございます!全体向けの絡み文を置いておきます。よろしかったら私めと遊んでください。纏めてしまい申し訳ありませんが、皆様、愚妹共々どうぞよろしくお願い致します。)
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