美月)そうか、ならこれを麗奈に渡してくれ。 美月は小さな紙袋を主に渡した。 美月)写真立てだ。たまたま、多く買っておいたのだ。みんな用意していたら、私自身渡すつもりだったのだが、万が一というのを考えて、余分に買っておいたのだ。くれぐれも私からというのは黙っておいてくれよ。 美月は、口に人差し指を立てて言った。 太鼓鐘)わかった。 太鼓鐘は手を洗うと、泡だて器で生地を混ぜ始めた。