美月 2019-03-24 16:45:05 |
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美月)さて、私はちょっと用があるから行くぞ。
太鼓鐘)酒は俺が戻しとくからな。
美月)ああ、ありがとう。
美月はそう言って、手に吐息を吹きかけた。
美月)こっちからだな。
美月は自分の神気を辿っている。
美月)やはり、石切丸、岩融。障子越しで構わんから聞いて欲しいことがある。
美月)(やはり、石切丸達と一緒だったか)可愛がるのはいいが、出過ぎた真似はするなよ。もし、した場合は、そうさなぁ、三日間麗奈に接近禁止令として、三日間の謹慎処分を与えるからな。只でさえ、二人はでかいんだから、気を付けろよ。
美月は目を開けた。涼しい風が吹き、紅葉とイチョウの葉が揺れる。
美月)相変わらず、美しいな。我が神域は。まぁ、自分の好みに合わせて作ったから、どの刀剣も自分の神域は美しいのだろうな。
美月は、そう言うと、敷地内に歩いて行った。
美月)敷地内は手入れはしなくてもよさそうね。中はどうかな?
美月は屋内へと入る。すると、美月の横を何かが横切った。
美月)あ、式神の座敷童が定期的に掃除してくれてるんだっけ?
美月の式神である座敷童は同じ座敷童と話したり、一人笑いながら、丁度掃除をしているところだった。
美月)とんだ杞憂だったな。戻るか。
美月は再び、現実へと戻るため意識を集中させ、現実への扉を開いた。
美月)また、くるよ。直ぐにね。
太鼓鐘は自分の部屋で自分の櫛を眺めていた。
鶴丸)随分と気に入ってるな。
太鼓鐘)だってさー、なんかお気に入りが見つかると嬉しいじゃん。
三日月)さっそく使っているのか。
小狐丸)ええ、とても使いやすいですし。手に馴染みます。
美月)麗奈も結構頑張るのだな。所有物になったというのに。
美月は、部屋で絵を書いていた。しかし、やはり何も思いつかない。描けば描くほど、いろんな色を重ねよく分からない色になってしまう。
美月)やっぱり、分からないな。目で見れば綺麗かどうかは分かるのに、絵を書くのではこんなに違う。
美月は紙をくしゃくしゃにすると、くずかごに入れた。
三日月)美月、どうしたのだ?寝転がって。昼寝か。
美月)いや、私絵がうまく書けないんだ。浮かんでくるのは炎ばかり。紙に何か書くと色と色を重ね合わせて、よく分からない色になっていく。三日月はどうだ?絵はうまいか?
三日月)俺は、そうでもないな。しかし、色から連想されるものを書くのが一番の近道だと思うぞ。例えば、青なら、空。橙なら夕焼け。そうやって書いていったらどうだ?
美月)色から連想されるものか。分かった。ありがとう。
美月は、ピンクから連想されるものを考えた。ふと麗奈のロリータを思い出した。美月は、少しずつ麗奈のロリータを書いていった。
美月)た、確かこんな感じ。
美月は次に薄橙を取って麗奈を書いていった。最後にロリータの帽子を被せ
美月)出来た。
麗奈は1年ほど前から新たにTwitterを始めていた。
従来の自分のアカウントとは別に新たなユーザー名で新規登録し、ロリータ系の服を着た自分(もちろん顔は写さない)や日常の様子を投稿していた。
従来のアカウントは非公開設定にしているため、外部から見ることはできないが、新規は後悔しているため、フォロワーが増え続けていた。
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