匿名さん 2019-02-21 15:00:20 ID:804d1d4e1 |
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キャンパスは今日もケータイをかける人々であふれている。エンドレスに続くお喋りと着信音のざわめき。彼女は踵を返すと何もなかったようにそのざわめきに合流し、ケータイをいじり始めた。
その騒がしい群れの中にあの子の姿はない。ついさっきまで確かに存在していたあの子の姿は、何処にもない。
そして、彼女の目に焼きついていたあの子の残像も、いつしか消えてしまった。
『友達登録』大野敏哉
※ネタバレ防止のため一部改変し投稿
※「彼女」「あの子」は原著では個人名
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