ウェイスト・アース-地球大戦記-

用語集【1】
●地球
この物語の舞台であり、遥か未来、西暦で見ても数百世紀は余裕で越えている時代の地球。詳しい記録は残っていないが、太陽系どころか銀河系外にもその覇権を広めていた宇宙規模の超大国惑星であったとされている。銀河系外に生活の基盤を移し地球自体は見捨てられたとも、銀河系外でも地球文明は衰退しているとも言われるが、それを確かめる術は最早ない。今となっては遥か昔に地球に残った人々の子孫と、かつての隆盛を伺わせる大都市の廃墟が残るばかりである。乱気流と砂嵐が惑星全土で不規則かつ頻繁に発生しているため、航空機は運用されておらず、海も海流が激しくなっており船舶も運用されていない。また、各地に突然変異の生物や人類も現れ始めたが……。
●地球大戦
起源不明の人類史上最大の大戦。数十世紀に渡る戦火はそれを主導していた国家を消滅させていった。その混乱の中で、国家に代わる支配ないし統治体制を敷こうとする者達が現れ始める。現在の地球大戦はそうした無数の指導者たちによる、永遠に決着のつかない戦争となりつつある。
●人類
ここでは、かつて地球より旅立たなかった地球人の子孫を指す。長い年月を経て工業力等は大分劣化しているが、旧時代の遺物を再利用する程度の技術力はまだある。機械類などは直すというより、大雑把な部品単位または本体ごと交換というものがほとんど。全盛期からすれば原始人に等しいが、概ね西暦19XX～20XX年代(メタ的には現代人)辺りの知能レベル。惑星の気候の為、基本的に地下ないしはトーチカ並の頑丈な建物に生活している。食糧は旧時代の機械による自動生産に頼っており、一人辺りの量や質は概ね悪くないがその生産機械自体が希少な物である。継続中の大戦へ参加する者は半ば傭兵じみており、生活の糧として様々な勢力を渡り歩く。
●旧時代の技術
様々な兵器が現在も遺されており、様々な場所で発掘される。この世界における最大の資源。銃砲火器は勿論戦車や戦闘機、戦闘艦艇といった所謂通常兵器(時代に合わせ近未来的にアップグレードされたもの)は勿論、レーザーやプラズマといった光学兵器や人型の機動兵器も存在する。先述の通り船舶や航空機は本来の運用が出来ない為、火器類のみを利用した砲台や要塞代わりにしたりする事がほとんど。そして、地球製の兵器には"ある特性"が存在する。
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