コチョウランの花【〆】

…おじ様、私はもう使われてるの。使い古しよ、私の働いていた店に私よりいい子は沢山いるわ
(ぬっと現れる大柄な影に思わずビクッと肩を跳ねさせ、目の前にいる人物に似た客や脅しともとれる言葉には慣れており敢えて遠回しに穢れている事を告白し。店には恐らく入れ代わり立ち代わり売られたり自ら来た子がいると淡々と喋り)

あっはっは....! 大人しく見えて随分自信家だな。
小娘に欲情するほど困ってないから安心しろ。いや...確かに誤解を与える表現だったな、それは謝る...ふふ。
ふはっ...笑いすぎて脇腹が吊りそうだ。
(ガブリエルの言葉を聞くと一瞬キョトンとしてから吹き出して。かなり長い時間 腹を抱えて大きな笑い声を森に響かせていたが、やっと落ち着いてくると涙すら浮かんだ目を擦りながら、全く思っていなさげな謝罪を震える声で口にし。本気でつらそうに脇腹を抑え。それでもまだ無礼にも体をふるわせて笑いを堪えていて。)
あー....お前にはうちのファミリーの適当な仕事をあてがってやるつもりだ、確かに決めるまでは俺の家にてもらうがな。ふふ.......。

…？
(腹を盛大に笑う姿に何か変なことでも言ったのかと首をひねり、どうやら体目当てでもなさそうなのにどこか心の隅で一安心ついている自分がいて。相手の家で住み込みの仕事をするという内容に一瞬いいなとは思いながらも、村に戻るのではという恐怖心が現れ)
気持ちだけでも受け取るわ…、でも結構よ

ほう、つまり頭から袋にぶち込まれるのをご所望か。
俺は構わないぞ、数日間も汚い袋の中が良いとは物好きなこった。
(少女をこのままここに置いておく気は既になく、相手のズレた遠慮に、行きの"荷物"が入っていた赤黒いシミがついた大きな麻袋をゴソゴソと取り出して。続けた言葉からは男の家がここから徒歩で1日もかからない村ではなく、どこか遠くの街であることが伺え。)
もう一度だけ聞いてやる。コイツに突っ込まれて俺に運ばれるか、自分の足で歩くかだ。

…っ、じ、自分で歩く…
(どこから取り出したのだろうか元は茶色だと思われていた袋はどす黒く所々に赤いシミのようなものと鼻につく嫌な臭いに吐いてしまいそうになるのを手で抑え、これ以上逃げ道も選択肢もなく断ればあの袋の中に入れられると思うと震える声で小さくつぶやき)

いい子だ。行くぞ。
(相手の返事に満足そうに笑うと、その頭に大きな手をクシャリと撫でようと伸ばし。それから先ほどとは逆に、件の麻袋を何処へやらし舞い込んで歩きだし。)

(伸ばされた手に少しだけ肩をはねさせるがそれが頭を撫でるものだと分かると意外そうな表情を浮かばせ、大きな背中を見失わないよう着いて歩き)

...ここでいいか、それで車にのられたら敵わん。まずは体を流せ。冷たいだろうがそのままよりマシだろう。
(少女がついてきているのを確認しながら、森の出口の寸前でいきなり全く違う方向へ森を分け入って。静かな泉につき当たれば自身は後ろを向いて木の根に腰を下ろし上記。少女がその体を気持ち悪そうにしていたのに気づいてもそれに素直に触れないのは性だろう。座り込んだ先は視線こそ向かないものの、少女が逃げようとすれば音で気づく程度の距離で。)

(/お世話になっております。娘さんを引き取る理由が少々強引になってしまって申し訳ありません。
一つ質問なのですがこの世界の文明レベルはどれくらいでしょうか...? 車がなかったりまだ普及していない時代であれば、上記の車は馬車ということでお願い致します。)

…見ないでね
(森の出口に差し掛かった時体を翻し別のルートで再び森の中に入っていく後ろ姿に慌てて着いていき、行き着いた先には初めて見る泉が広がり。体のことを言われるといつから気がついていたのかと首をかしげ、どのみち体を洗いたかったのは確かで。両肩の肩紐を外し、いくら男たちに体を見られてきたとはいえ初対面の相手に見せるのは恥があり、ボソッと呟いては足を水面につけ)


(/いえ、生意気な娘を引き取ってくらてありがとうございます。時代背景としては産業革命辺りだと認識してもらえれば幸いです)

当たり前だ...あっと...名前を聞いていなかったな。
...俺はオロバス・レグツォーニ。首都の方で色んな奴ら相手にちょっとした商売をしてる。お前は?
(信用のなさに苦笑するも、まだ自己紹介もしていない仲だということを思い出し、会話をすることで少女が逃げることの防止も兼ねて木の影から、国中に轟く悪名を少女が知っているのかはわからないが、含みのある自己紹介をして。)
(/ありがとうございます。それでしたらまだ馬車が主流ですね。そちらの方で話を進めさせていただきます。)

…ガブリエル、ガブリエル・ハミルトン。
(1度後ろを振り返り彼が見ていないことを確認し着ていたワンピースを脱ぎ汚れている部分だけを重点的に洗い流し。自己紹介されるも聞いたことの無い名前でただの商人なのかと思い、数秒黙り込んでこちらも名前を口にし)

(/ありがとうございます、もし何か不明な点がありましたら申し付けて下さい)

そうか、ガブリエル..."神の人"だな。
使うといい。
(ガブリエルの返事に満足したようで、聞き取った名をどこか楽しげに繰り返し。木の影からは出てこないものの、またなにやらどこからか物を取り出している動きが木の奥に伸びている影の様子から伝わり。木の奥から伸びた手から白いタオルをポイとガブリエルの方の乾いた地面へと投げられて。)

それは違うわレグツォーニおじ様、天使さまと私は違うもの
(名前を聞いて誰もが天使を思い浮かべる、ましては神の人とは程遠い見た目に幻滅されるのがオチで。体を洗い流し顔も綺麗に洗い泉から出ようと振り向いた時服の近くに1枚のタオルが目に入り、彼がくれたのだろうかと手にし)
…ありがとう

おじ様...オロバスで良い。
よく拭いて服を着たら声をかけてくれ。馬車を待たせてあるから話の続きはそこでしようか。
(年齢を気にしている訳ではなくその呼び名の堅苦しさが気になって、軽い調子で否定し。水から上がった気配を察知すれば、自身も立ち上がったようでパキパキと枯れ枝をふむ音を立てながら、少し先の予定をなんともなしに口にして。)

私が嫌って言ったら？オロバスおじ様
(呼び名にこだわるなんてと微笑みを浮かべ、彼から貰ったタオルはうっすらタバコのような臭いが漂い。タオルで身体を拭き服を着て髪を拭き終わり首にタオルをかけながら彼の前に立ち)
お待たせ

(/すみません、私用で今日は返信出来なさそうです。明日中にお返事させていただきます。)

(/了解しました、ご報告ありがとうございます)

(/埋もれるといけないのであげておきます)

(/ご報告頂いてから1週間がたちます、今日か明日のうちに返信またはご連絡をできる時に上げてください)

(/1週間が経ちました、申し訳ありませんがリセットさせていただきます。短い間でしたが楽しかったです、お相手してくださりありがとうございました)