ある。(問いへの短い返答の後キッチンへ向かう傍ら背後から浮足立った声が聞こえて来れば、くすくすと潜めた小さな笑みを零し。不意に足を止めてポケットから鍵を取り出すと「これ持っとけ」と一言添えて相手に差し出し) …じゃあ晴斗。(僅かな沈黙の後舌に馴染ませる様に相手の名前を口にし)分かった。なんかあったら遠慮しないで言えよ。俺も今のとこは何も無いから大丈夫。(妙に輝いた視線を受けて思わず笑ってしまい、手櫛を通すように相手の髪を撫で)