語り手 2019-01-06 21:47:19 |
通報 |
名前: 美夜子 ( みやこ )
性別: 女
年齢: 17
容姿: 濡れたように艶やかな黒髪は、食事の邪魔だからと長くなる前に度々自身の手で切り落としてしまう為、毛先が揃っていない乱雑なショートヘアとなりがち。現在は右側は胸元まで、左側は鎖骨まで伸びた非対称のミディアムロング。センスの無さは前髪にも及び、明らかに切り過ぎた眉上2cmの短いぱっつんとなっている。微睡む様に垂れた二重の目を長い睫毛が縁取り、深い海の底を思わせる濃青の瞳がそこへ収まる。ふっくらとした唇には然し色が無く、紅の代わりとばかりに血がこびりついている。また、唇の右下には黒子が一つ。甘やかさを詰め込んだ愛らしい顔立ちだが、乱れた髪型や乱雑な食事方法は生憎獣じみている。日光に縁のない陶器のような白肌に、胸元や腰回りまで全体的に薄付きの華奢な肉体。然し身長は155cmと同年代の女性と較べて比較的高め。団員お古の、身丈に合わない大きな小豆色の小袖に、そこら辺に落ちていた麻縄を帯替わりに結んでいる。着物の着方など教わった事もなく、ゆるり羽織っただけの状態である為一日中着ていれば袷からどんどんと着崩れてくる。
性格: 自立心の欠片も無い依存気質。年甲斐も無くとは正にこの事、日がな一日兄の側にべったり付いては離れない。だがその理由は見目麗しい兄妹愛などでは無く、一番近くに侍っていれば兄の凶刃にかかった哀れ被害者を一番最初に喰えるからという、何とも欲望ひいては食欲に忠実なもの。腹の底をガリガリと引っ掻かれる空腹を何よりも嫌い、食欲を満たす為なら媚態を晒すのにも更々抵抗は無い。そうして客席に食物を強請る婀娜っぽい色目を流したかと思えば、やや知恵遅れな為言動は同じ年の兄よりも幾分幼い。また、考え方も無邪気が故に至極残虐。例えるならば虫の羽を毟る幼子と同じ勢いで、そこに何の悪意も嗜好も無く人の手足をもいでしまう様な危うさがある。
備考: 一人称あたし。両親の記憶は塵程も無く、よってその名を口にする事など全く無い。それ故にただ一人の肉親といえる兄に対する依存度が高いともいえる。あの頃を覚えているとすれば絶える事の無い飢餓の苦しみと、弱者を甚振る兄の横顔くらいのもの。とはいえ現在に至るまでその猟奇的な嗜好を咎めるなんて発想は生まれた事など無く、その行為により自身の腹が満たされる間は拒む事も勿論無い。前団長の噂を聞かれたらば、その場で口を塞ぐ者が居ない限り「美味しかった」と笑うだろう。ただ罪悪感の欠片も無いその笑いに本気と取る人はそう居らず、ただ観客を増やすだけに留まるが。
舞台に立てば、と云うより座り込めば血の滴る食物がある限り恍惚とした表情で一人自分の世界に入り込んでは異常な迄の食欲を満足させている。きちんと手を使い表向き人間らしく食事を行っているというのにも関わらず、華奢な四肢や顔を真っ赤に染め上げぺちゃぺちゃと啜るその様子は何処か獣じみており、見る人の視線を釘付ける。そんな鬼女もかくやと思わしき光景から一転、時折満足げに浮かぶうっそりとした笑顔に、お客の心付けも弾むであろう。
(/先に上げて下さり有難うございます。そして遅くなってしまい申し訳ありませんでした。素敵な息子様ににやけが止まらないことはあれど、不備などございません。こちらのプロフにもお気に召さない部分があればご指摘お願いします。)
トピック検索 |