デュラララ~非日常を求めて彷徨え(オリキャラ可)

デュラララ~非日常を求めて彷徨え(オリキャラ可)

鯨木かさね  2018-12-31 13:01:56 
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ご観覧頂き誠に感謝致します。
此方は、アニメデュラララのなりきりチャットと成っております。池袋を舞台とした、非日常を求める若き男女が繰り広げる奇想天外、驚きと感動のある物語を紡ぐ場として造らせて頂きました。
まず、自己紹介が遅れてしまいました…私澱切陣内コーポレーションを運営しております澱切陣内の秘書、鯨木かさねと申します。以後お見知り置きを────。
…ここで立ち話でもなんですので、此方にお座り下さい。詳しい詳細につきましては、下の説明書に記入されております、目をよく通されました上でご参加下さいませ。

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  • No.7 by 折原臨也  2019-01-02 20:59:29 


>鯨木さん

(路地裏の半分ほど進んだくらいだろうか、前方から歩いてくる人物に自然と口角が上がる。やはりこの街には面白いものが転がっていて、それは機として突然現れる。彼女は人外であり愛する人間からは除外されるが、色々世話になったし興味のある人物のひとり。相変わらずの美貌で無表情さは何を考えているかは分からないが、とりあえず暇つぶしの相手くらいにはなるだろう。「鯨木さんじゃないですかぁ、ほんと奇遇ですねー。で、そのこんな所で何してるんですか?」軽く調子の良い口ぶりで問いかけるが返答はあまり期待していない。ただ彼女の周りで起きることは大概“面白い”。人間観察の良い素材として使えはしないだろうかと、相手にはほぼ無意味と理解しつつ進路を阻みにこやかに返答を待った。)




(/ロルの長さ承知しました。早速すごく不躾な質問なのですがアニメ(結まで)では鯨木さんと臨也くんはチャットルームと電話での接触だけで、面と向かっては初対面でしたでしょうか…?もしそのようなら直接の顔合わせは初めてということで話を進めていきたいと思います。ド素人の質問すみません/汗)

  • No.8 by 鯨木かさね  2019-01-02 21:59:08 

(へらりと、貼り付けただけの様なそんな笑顔をこちらに向ける彼は一体何を考えているのか。目の前の道を遮られた今、変に誤魔化すときっと面倒臭くなる事は目に見えている。数秒、口を閉じ考えを整理すれば「…特に何も。強いて言うなら、この道が近道でしたので不本意ですが通らざるおえなかった。それだけの事です、質問に質問を返すようですが臨也様は一体こちらで何を?」少し首を傾け問う。まぁ、こんな普通の路地裏、自身と同じく近道で使っていたという事が妥当な答えだろう。予め予想するした回答に相手の答えは如何なものかと。少し強くなった雨の音は、そろそろ本降りになりそうでここで悠長に構えている暇はない。スーツが濡れるとなるとどうしようもない、持っていた仕事用の鞄を傘に催し頭上へと掲げた。)



(/質問に回答させて頂きます。…んー、私もなんとなくなのですがハッキリとした対面はなかったように感じますね、もしかしたら会っていた可能性もありますが、此方も不明瞭で申し訳ないです(汗)直接の顔合わせは初、でもかまいません!此方もそう合わせることに致します!!!!)

  • No.9 by 折原臨也  2019-01-03 00:13:28 


>鯨木さん

(やはり返答は期待に値するものではなかったがまあいいだろう。「僕も似たようなものですよ。」とわざとらしく肩を竦めて大方相手も予想がついてるだろう答えを適当に返せば、完璧な彼女らしく用意周到に傘をさす様子を見ながら自分は持ってきていなかったなと。まさかいれてくれなんて言うつもりはないし相手も此方が濡れることなど構いはしないだろう。それより、相手もこの道を近道に使うということはその先に用事があるといこと。それが何か聞き出せないか目論んだところ背後でミィーと生き物の鳴き声がして、少しだけ首を動かし鳴き声の発信元に目をやる。先程通ったときは気にもとめなかったが青いゴミバケツの上に薄汚れたダンボール箱が置いてあった。ダンボール箱に猫の鳴き声なんてそれが何かは答えは一つしかない。しかもゴミ箱の上に置くなんて随分と心無い。しかし残念ながら動物は嫌いじゃないが愛の対象ではない。興味を無くせば目の前の相手に視線を戻して「あのままじゃ死んじゃうんだろうなー。きっと捨てた人間は自分が猫を殺したなんて思いもしないんでしょうね。」とさして猫の生死など気に留めず軽い口調で言えば、捨てた人間を探して死んだ猫を家の前にでも置いてやってその反応を見るほうが面白そうだと考えればへらりと笑い。)



(/回答有難うございます!では、直接対面は初めての方向で進めさせて頂きます!あと臨也くんの鯨木さんに対する一人称ですが、はじめは僕にしましたが展開と背後の気分で俺になったりすると思いますので宜しくお願いします。ではでは背後は失礼します。こちら蹴り可です。)

  • No.10 by 鯨木かさね  2019-01-03 18:37:10 

────其の考えは少し違うかと、殺してもいい。逆に言えば死んでも構わないからこそ、この子の以前の主人はこんな所に捨てたのではないでしょうか。捨てたという事は、持っている価値を無くした…。(薄汚れたダンボールに無造作に入れられた、その小さな動物に音もなくそっと近付く。雨に晒され、プルプルとその身を震わせ時折、鳴き声をあげるそれを表情の一向に変わらない鋭い目線で見つめて。猫は、自身の中で最も可愛いと思える動物のなかでも上位の獣類だ、猫の知識も豊富に揃えた自分はきっと生粋の猫好きにも入るだろう。まだ成長を遂げていない子猫のせいか、警戒心が薄く丸くキョトンとしたそんな瞳でこちらを見上げている。革手袋をはめていない逆の手でそっと頭を撫でれば目を細め甘えた声を出す、目を僅かに細める以外表情の変わりは無く。だが手に持っていた傘をそのダンボールの近くに立てかける、雨を凌ぐダンボールはこれ以上濡れることは無く代わりに自身のスーツが濡れてしまっていた。それを確認した後彼へと振り返り「…之で、この猫が死ぬ可能性は無くなりました。」淡々とそう述べて。)

  • No.11 by 折原臨也  2019-01-03 20:33:26 


>鯨木さん

なるほどねぇ、確かにそのとおりだ。仔猫の命なんてどうでも良い。車に引かれて小さな体が無残に潰されようとカラスに肉を食われようと、狂った人間に虐待をされたって何とも思わないだろうね。そいつにとっては無価値な命。貴方の言う通りですよ。
(自分の言い分を否定されても至極楽しそうに、むしろ同感だと皮肉を交えて頷きやや演技がかった動作で手を時折ひらつかせ調子よく喋る。きっと捨てた人間は猫が残酷な目にあったと知っても気にするのはそれが人に知れて自分が周囲にどう思われるかという体裁だろう。今どき情報はSNSで一瞬で拡散される。その情報の真偽は無関係に。まあそんなことはどうでも良い。それよりも興味深いことが今目の前で起きている。無表情で無感情に見える彼女が猫に、ただの捨て猫に自分が濡れるのを厭わず傘をさすという自己犠牲的行動をとったのだ。へぇ…と思わず声が漏れた。そして振り返って言われた言葉にまた少し驚かされ少しだけ目を見張るもすぐに可笑しそうに笑って。「それはどうかな。誰かがその猫に慈悲をかけない限りその猫はどうせ飢えるか感染症にでも掛かって死ぬ運命は避けられない。その傘をさしたことでその猫の死ぬまでの苦しみを引き伸ばしたとは考えないのかな?……それにしても意外ですよ。あなたがそんな人間じみた偽善をするなんて。」冷たくみえる彼女にも慈悲なんて心があるのだろうか。そう言えばチャットルームでなりすましをされたときも“ニャン”なんて語尾を使っていたし猫好きなんだろうかと。増々興味が湧いてきてほぼ癖のように嫌味っぽく風刺するも単純に彼女の“心”に感心を持ち反応が気になった。いよいよ本降りになってきた雨、すでに服や髪は水分を含み湿っているが今から移動すればびしょ濡れはさけられるだろう。「このままじゃ濡れちゃいますし、時間があるならその先にあるカフェでお茶でもしませんか?」自分でも突拍子もない誘いをしたと自覚しつつ好奇心で読めない笑顔で聞いてみる。その先のカフェ、それは猫カフェなのだが…。)

  • No.12 by 鯨木かさね  2019-01-03 21:54:24 

…確かに、私の傘1つでこの猫の命は助かりませんね。(感染症や、飢え死に当然この傘でこの猫の腹が膨れるわけでもない。1枚上手だった彼の意見に賛同しつつ、笑顔でカフェへと誘われた経緯を少し考えた。この後の予定が入っている以上、これ以上の道草を食う訳にはいかないのだが、今も尚鳴き声をあげるその猫の安否を心配になる。この先にあるカフェと言えばひとつしか見当たらない、日々の少しの道楽である雑誌を拝見した時気に入った箇所には折り目を付ける。その折り目のひとつになったのがその先のカフェで、豊富な品種を揃えたその店にはいつか行ってみたい願望はあった。そして、この猫ももしかしたら引き取り手が見つかるかもしれないと2つのいい事がそびえ立った今。この後入っていた案件を明日に回すか否か冷静に考えた、再び聞こえた小さな鳴き声に後押しされ、鞄から素早くスマホを取り出すと無言で耳へとあてた。「澱切社長、鯨木です。緊急の案件ができてしまいました、お昼から予定しておりました全ての業務を明日へと持ち越ししても宜しいでしょうか?」業務的な口調で掛けた先は、自身の主とも言える澱切社の社長、澱切陣内の番号。まあ、それは建前上の関係であり幻影でもあるのだが自身の意見が最も優先される立場にも関わらずマニュアル道りの話を済ませ、携帯を切った。立て掛けた傘を仕舞い込み、小さな身体を抱き抱える。じたばたと手足をばたつかせるのを窘めながら口を開く「…では、僭越ながら御一緒させて頂きます。」路地裏の先にある猫カフェへと歩みを進めた。)

  • No.13 by 折原臨也  2019-01-03 22:43:19 


>鯨木さん

(業務的に電話をして予定を変更する様子に内心また意外だなと思う。正直、この後用事があるからと断られると思っていた。それ程までに仔猫は相手にとって大事ということか。案外彼女には人間らしい、もしくは人間よりも純粋な一面が備わっているのかもしれない。これは彼女を分析するために誘ったのは正解だったなと相手の腕の中で暴れて次第に大人しくなっていく仔猫を一瞥したあと「じゃあ行きましょうか。」とピチャリを小さな水溜りの水を弾かせカフェへと向かい。目的地へたどり着くと少々大げさに恭しく扉を開いて相手を先に通すと、近づいてきた店員に仔猫の事情を話して見れば快く受け入れてくれる様子。仔猫を奥に連れていき、別の店員に先払い制の料金を二人分払うと渡された人間用のドリンクメニューと猫用のエサのメニュー、おもちゃの入った箱を相手に流すように渡し。「俺は何でも良いので鯨木さんが選んでくださいよ。……今更だけど猫、好きなんですよね?どこがいいんですか?」ドリンクを相手に任せ、奥へ進めば小さな部屋のいたるところに様々な猫が寛いでいて独特の獣のにおいに少しだけ眉を潜めて。猫たちは訪問客に早速気付き寄ってくるがなぜか自分には寄り付かずに一様に彼女のまわりに集まれば細く綺麗な足にしなやかな毛並みをこすりつけしっぽを揺らして甘えていた。)

  • No.14 by 鯨木かさね  2019-01-03 23:32:09 

(定員から彼へ彼から自分へと、回ってきた猫用の玩具とドリンクメニューを交互に眺めて。無難に二人分の珈琲を注文すると之また定番の猫じゃらしを模した玩具を手に取った。毛のかながさや体の大きさ個々の特徴を持つ沢山の猫は、入ってきた自身の足に体を擦り付け。甘えた声を出している、注文した飲み物が手元に、落ち着いた席へと移動すれば椅子に鞄を預けて手の中にあるそれをシャラシャラと揺らす。その動きに合わせて飛び跳ねる子らをじっと見つめ猫の手に及ばぬようギリギリの距離を保ち手を素早く動かした。不思議な事に、猫にも人間の良し悪しがあるのか一緒に来店した彼の周りにはなかなか寄り付いていない。「日頃の行いか、あなたの人間性か、見抜かれているようですね。」彼を隣に座るように促せば近くにいた黒く大人しい猫を抱き抱える、長い尻尾を揺らし此方を見つめる猫を隣に座った彼の膝へとゆっくり下ろした。自分ばかり楽しむのはフェアじゃない、あくまでお互いが平等に接せられることがこの店の有るべき商売の筈。固く考えすぎた意思からは、彼にも楽しんでもらうという状況を優先するべくその黒い猫と自身と同じく玩具を彼の手へと押し付けた。黒く毛並みの綺麗なその猫は、彼の膝へと乗ったからなのだろう目の細さといいその内に秘めている表情といい何処と無く彼に似ているようで。交互に1人と1匹の顔を見比べて、「あなたがた、よく似てらっしゃいますね。良かったら猫耳をつけてくれませんか?」突拍子も無く、問題発言をしたとは自身ではわからない。だが、鞄から取り出した黒の猫耳はきっと2人が似ていることを証言するにはもってこいだ、そっと彼の前に置いて見せた。)

  • No.15 by 折原臨也  2019-01-04 00:24:45 


>鯨木さん

(猫と戯れる様子は無表情を除けば極々普通の綺麗な女性。猫の扱いも手慣れた様子で先程から意外と思わされてばかり。運ばれてきた珈琲はややチープな味がしたが此処で文句は言わず黙って啜りながら相手と猫の戯れを見ていると投げかけられた言葉に声に出して笑って、「それじゃあ、鯨木さんはよっぽど善良な行いをする良い人なんでしょうねぇ。」とやはり口から出るのは皮肉。と、相手が黒猫を抱えその行方を目で追えばまさか自分の膝の上、続く相手から発せられる言動の数々は予想の範疇を超えていた。確かに“面白い”ことを望んではいたがこれは別角度過ぎる。素で表情を引きつらせつつ笑顔は作っておき「えっと鯨木さん?無表情で冗談を言われてると返事に困るんだけど。……これ、いつも持ってるの?」意外すぎてやや敬語が乱れるが彼女の悪い冗談かもしれないと目の前に置かれた猫耳と読めない表情の相手を見比べ、一応聞かれたことに返答しないことで猫耳装着は拒否して。それを見ていた店員が近づいてくると『彼女さん、猫耳お持ちなんですね。当店にもご用意ありますので彼氏さんと一緒にお写真お撮りますよ!』と突っ込みどころ満載のいらぬ気を利かせてきた。「いやぁ、僕たちそんな関係じゃないし良いですよー。」とへらりと笑い断るが押しの強い店員は照れだと勘違いして、相手には店の白い猫耳を自分には相手の持ってきた黒の猫耳を無理やり装着してきてカメラを構えると『はい。わらってくださーい。はい、ニャーンニャンでポーズですよー。』と猫の手招きポーズをすると再びカメラを構えると例の掛け声をして『彼女さん笑ってくださーい。』と。)

  • No.16 by 鯨木かさね  2019-01-04 00:55:05 

…、何時いかなる時も必要になるか分からないものですよ。それに、この猫耳が私の唯一の私物と言えるものですので。
(やや、笑顔の崩れ始めた相手を他所に近ずいてきた定員からは何を察せられたのかカメラを構えられ。しかも相手は自身に白い猫耳を握らせてきてきたのだ。しかし、それを間髪入れずに頭へと装着した後。定員と同じく招き猫のポーズをとると平坦すぎる声色で「にゃんにゃん」と呟いた。抑揚の無いその声と発せられた言葉は全く持って噛み合っていないが、彼氏と勘違いされた彼への弁解は後でしよう、今は構えられたカメラへと目線を向けポーズを決める。ほぼ真顔の表情に猫耳とはなんともカオスな絵面だが自身の顔の筋肉は笑顔という表情を作り出すのは不可能なようだ、「…申し訳ございません。これでも精一杯笑顔のつもりなのですが…。」定員の顔は終始驚きと気まずさに包まれたがシャッターの音が聞こえ現像をして貰う間。きっちりと定員側へと自分らの関係を説明し、お詫びにともらった2つの猫のキーホルダーをポケットへと静かにしまう。席へと戻ると、猫耳を無理やりつけられた彼を見て一言、「とてもお似合いですよ。」と、やはり彼には黒が似合う。黒猫を思わせる彼の姿に、再び手に取った玩具をわざとらしく彼の目の前で降って見せ「先程の回答ですが、私が善人というのはいささか間違いかと思われます。」相手の皮肉だというのはきずいているが、ピシャリと上記を述べながらもう一度手の玩具を振り返した。)

  • No.17 by 折原臨也  2019-01-04 11:38:58 


>鯨木さん

(必要なときっていつだよと内心突っ込みながらも、彼女の猫耳や猫を見る目は無表情だが本当に好きなものを見る目に見えて始め抱いた印象とは違うなと。それは次に彼女が猫耳や変な掛け声やカメラを受け入れたのもしかり。無表情なのに言葉や仕草のひとつひとつから感情が滲み出てるようにも、見えなくもなかった。やりづらいな…と声に出さず悪態吐きながら屈辱の時間が漸く終わったかと思えば、目の前で揺れる猫のおもちゃ。確かに“善人”の行いではないと一瞬嫌な顔をするも、一息零しながら猫耳を外せば器用に人差し指でくるくる回して。「似合うかはさておいて、俺にはこんな安いっぽい装飾品をつけて喧騒するやつらの気は知れないな。…あ、でも鯨木さんは中々似合ってましたよ。」回していた猫耳をパシッとつかみ相手に返しながらニコリと笑えば、迅速に猫耳をつけて写真を取られた訳のわからない恥辱を無かったことにするべく残った珈琲を飲んで膝の上の黒猫を一撫でしたあと床におろしトンと立ち上がり、そろそろ制限の時間だし店を出ようと。『たまにでいいので仔猫ちゃんに会いに来てくださいね。』と店員に話しかけられる彼女を背後にカフェを出てみれば雨は上がり雲間から光が差し込んでおり。程なくして外に出てきた相手に「猫、好きなら飼えばいいんじゃないですか?」とポケットに手をいれながら。)



(/背後が失礼します。カオスな展開にお付き合い頂き有難うございます。かわいい鯨木さんにキュンキュンしっぱなしです/笑 美人に猫耳は最強です!そして臨也くんがクソ也ですみません…。自分でも臨也くんをどこまで嫌な奴にすればいいのか悩みどころです/笑
このあとですが、提案頂いた鍋パなどほのぼのギャグっぽい楽しい話も勿論ですが、雰囲気を変えてかっこいい鯨木さんもみたいですし戦闘っぽい要素も取り入れますか?臨也くんが何かしら騒動の引き金をひくか、二人がたまたまいざこざに居合わせるか…、なにややりたい展開や詳細などありますか?)

  • No.18 by 鯨木かさね  2019-01-04 22:35:38 

(彼の指先で回る猫耳を見遣れば、自分も残っていた珈琲を飲み干した。空になった2つのマグカップとカゴに入った玩具を丁寧に定員へと、一足先に出た相手の背を追いかけるように出口へと向かう。この空間が名残惜しく、未だこちらを甘えた様に見つめる猫達に足を遅らせるも時間の制限には抗えない。大人しく扉へと手を掛ける、最後に声を掛けてきた定員に頭を下げその店を後にした。すっかり雨が上がっている空を仰ぎ、「…猫を飼いたい願望はあります。ですが、私は普段から多忙の身ですので世話をする時間を確保するのが難しく。もしかしたら路地裏の猫のように手放さなければならなくなるという可能性も捨てきれません。」猫を買うことは出来ない、宥める事しか出来ないのは些か物足りなくもあるが猫の気持ちを優先するなら自信に買われるより時間にゆとりのある誰かの方がその子の為にもなる。仕方ない、結論を述べると「臨也様、この後のご予定は何か御座いますか?」このカフェに行く、一つの目的を果たした今。昼からの予定は全てキャンセル済みだ。特にすることの無い自身はいいのだが、相手のスケジュールまでは把握していないとそう問いかけた。)



(/そんな事仰らず、なんともかっこよく素敵な臨也様に背後もドキドキしっぱなしですよ!!そうですね、ほのぼのギャグはもう少し進んでからで、一先ず戦闘シーンを加えていくのはどうでしょうか?私としても、臨也様の戦闘シーンを拝見してみたく…申し訳ないのですが臨也様に騒動の引き金を引いて頂いても宜しいでしょうか?投げやりで申し訳ないです(汗)それに加えて、幼稚な戦闘シーンしか描けない可能性もありますが精一杯やらせて頂きます!!!他に背後様のご意見が御座いましたら、ご遠慮なく言ってくださいませ!)

  • No.19 by 折原臨也  2019-01-05 09:09:43 


>鯨木さん

へぇ…、そこはやっぱり堅実なんだ。悪くないと思いますよ。人間っぽくて。
(人間はともかく猫愛は自分より遥かに高く、猫を想った答えに一見感心したふうに言えばいつもの調子で笑みを浮かべ悪くないと本音と一緒に嫌味も添えておく。「この後?もしかして鯨木さん、デートのお誘い?残念だけどもうさっきの写真でお腹いっぱいだよ。珍しい貴方も知れたし、会うのはまたの機会にしましょう。」彼女にそのつもりがないのは承知の上でへらりと冗談を言い、少しだけ相手に顔を寄せて眼鏡の奥の瞳を覗き見てはすぐに身を離してそのままくるりと背を向け、手をひらつかせながら路地裏へと姿を消した。)

(数日後──、今日も渋谷は変わらない。変わらず時間が過ぎ、至るところで事件が大小問わず起きる。そんな当事者たち以外はどうでもいい事件が、本来であれば子供たちの純粋無垢な笑顔があふれる公園で、つい先程までおきていた。「シズちゃんってば本当馬鹿力なんだから。」楽しそうに笑う台詞に出てくるシズちゃん──こと平和島静雄の姿はすでない。代わりに無残に折れ曲がったベンチが砂場に突き刺さっていた。言うまでもなく折り曲げたのも突き刺したのも馬鹿力男の所行である。まあ彼の怒りを煽りそうさせたのは自分だが…。事の発端は、珍しい人外を見つけたこと。人外自体に興味も愛も全く無かったが、そいつが平和島静雄に並々ならぬ恨みがあるのを知って、だったらそいつに彼を倒して貰おうと考えた。人外に平和島静雄にちょっかいをかけるよう吹き込むのは簡単だったが、その人外が平和島静雄に打ちのめされるのもあっけないものだった。期待は皆無だったため落胆もしなかった。それがつい一週間ほどの前の話。そしてさっきたまたま遭遇した平和島静雄に『お前が仕組んだことだろ!』と見抜かれ乱闘に。それも彼の上司である田中トムからの呼び出しの電話ですぐに終わり、今に至る。ちなみにその人外にあの澱切陣内もとい鯨木かさねが一枚噛んでいるらしいのは知っていた。面倒を避けるならその人外とはもう関わらないのがセオリーだが、この後も人外の力は人間観察に使えそうであったため誰も知らない場所に匿っている。頭脳明晰で自分と同等(認めたくないがそれ以上の)情報量を持つ鯨木かさねならすぐに自分が関係していることを嗅ぎつけるだろう。それもその時はその時だ。とりあえず鉄骨魔神と一戦交えた体を休めるため家路につこうと服についた砂埃を軽く払うと公園を後にしようとした。)



(/いやや、背後様のロルにはいつも勉強させて貰ってますよ!戦闘シーンは自分も苦手ですが、好きなので楽しくやっていけたらと思います!
戦闘のきっかけになる話にしてみましたが…長い上にわかりにくくてすみません/汗
次からはこんな長くはならないと思うのでよろしくお願いします。
鯨木かさねさんも探っている人外をたまたま臨也くんが目をつけて、静雄くんをからかう目的に使って今もどっかに隠してるって話なのですが…。鯨木さんと絡ませるために無理矢理感が否めない上に臨也くんはこんな軽率な行動とらなさそうですね…。背後が低能故にこれが限界でした/汗
ちなみに人外の設定は一切なしですので自由に使って大丈夫です。他に質問などありましたら遠慮なくしてください!)

  • No.20 by 鯨木かさね  2019-01-05 14:34:42 

(とある人物を探していた。人がごった返す池袋のサンシャイン通りを歩いている、ぶつかりそうになる狭い空間を一定のリズムを崩さず。ヒールの音を奏でながら時折目線を周囲へと向けて、探している人物の特徴は既に頭にインプットしてあるのだが、こうも人が多いといくら時間があっても足りないだろう。先程お得意の取引席からの電話があった、要件はとある人物の捜索と捕獲をしろとの事なのだが、なんとこの人の溢れる池袋方面に逃げ込んだとの情報で。人というのは些か違うのだが、相手との信頼を崩すのは不味いのだ早急にこの事案を解決する為、自らの足を使い捜索していた。何人かの罪歌の子に心当たりのある場所を当たらせているが、なかなか相手の尻尾を掴めずにる。だが、何も無しに闇雲に探している訳でもない唯一の鍵と思われる折原臨也、つい何日か前にも会った彼も同様に探している。無音のバイブが鳴った携帯を手に取れば、罪歌の子から臨也を発見したとの報告、目撃された場所は此処からそう遠くもなく早足でその場所を目指した。ついたその場所は、極普通の公園なのだが遠くからも分かるその異様な光景はきっと彼が関係している筈だ、無残に折れ曲がったベンチは遠くからも確認できそれに続くように公園の出口から出てきた彼を見つけ、間髪入れずに呼び止める。「…お久しぶりです、折原臨也様。…時間の余裕が御座いませんので単刀直入に問いますが。この人物をご存知でしょうか?」差し出した写真には、探している人物のもの。相手の顔色を伺いつつ「…つい先日から、行方を眩ませており。此方としても商品を無くすとい失態は回避したいので…。」彼なら何かしら知っている、そう分かってるからこそ焦れったいがしっかりと前置きを加えて笑顔の彼を見つめた。)


(/見事なまでに、戦闘へと誘導して頂きありがとうございます!全く不備もなく、完璧なもので此方としても精一杯鯨木のキャラを崩さないようがんばります(笑)特に質問も御座いませんので、このまま物語を続けて参りましょう!私の文も時折意味不明な事になりますが、その際はご遠慮なくご質問くださいね!!此方は蹴ってもらって大丈夫です。)

  • No.21 by 折原臨也  2019-01-05 15:49:32 


>鯨木さん

わぁ、鯨木さんまた偶然!ってわけでも無いですよね。──あー、その男なら知ってますよ。ついこの前、池袋最強の男に喧嘩をふっかけた無謀なやつでしょ?街でもネットでも噂になってますよねぇ
(態とらしく声を上げた後すぐに声のトーンを一つ落としてへらっと笑い彼女を見る。接触の可能性も考えていたがこうも早いとは流石である。差し出された写真もちらっと見るだけで知っていることを特に隠すでもなく当たり障りのない返事をつらつらと述べて。「居所は知ってても教えませんよ?鯨木さんが探すほどの人材なら尚の事だ。それに貴方が失態しようが俺には関係のないことですしね。」ほぼ行方を知っていることを明言しながらも確信はつかずにのらりくらりと笑顔で躱せば彼女の横を通り過ぎさっさとこの場を離れようとする。これ以上時間が長引いて彼女と衝突することになれば此方の勝機はかなり薄い。彼女が簡単に諦めてくれるとは思わないがさっさとお暇しようと。周囲に罪歌の子でもいたら厄介だ。周囲に警戒しつつ「それじゃあ、見つかるといいですね。」と白々しく笑めば手をひらつかせ足を進めようと…、)

  • No.22 by 鯨木かさね  2019-01-05 17:41:51 

「仰る通りです。…私の失態は貴方に直接関係はありません、ですが貴方を今逃がす訳にもいきません。商品の居場所を知っているなら尚更です。」
(自身の横を過ぎ姿を眩ませようする相手の肩を掴んだ。ファーの付いたコートを羽織る彼のその肩を引き戻す様に力を入れる、片方だけ嵌められた革手袋。そちらの手で掴んだその部分はとくに感触を感じない、しかしひんやりと感じる鉄のような冷たさだけが自身の革手袋の内面から感じることが出来た。それもそう、ただの革手袋ではないのだから、黒い革手袋にスタンガンを模した機会を合成されたそれは肘に内蔵されたスイッチ一つで致死量の電流を流すことも出来、威嚇程度の動きを封じるぐらいの威力まで調整出来るようになっていて自身の仕事上何かと役に立つ。指先に感じる無機質な感触を相手へと押し付けるように脅しとも思われるその仕草にゆっくりと口を開く、「───その方は、私の商品です。仕事で扱っている物を、引き取る又は取り返す。という行為は道理が通っていて…其れを持ち出したであろう貴方を引き止めるのは間違っていないかと。」事務的な言葉で、少しズレたメガネの縁を人差し指押し上げて、未だ裏の読めない笑顔を浮かべるそんな彼へ淡々と言い放った。)

  • No.23 by 鯨木かさね  2019-01-05 17:44:21 

(/以前の返信から名前の表記を忘れておりました。今後気をつけます(泣)「>折原臨也様」という記入なのですが、一応報告しておきます。此方は返信はしなくても大丈夫です!!いきなり失礼致しました。)

  • No.24 by 折原臨也  2019-01-05 19:40:39 


>鯨木さん

(肩に感じる重厚感、それは華奢な彼女とは不釣り合いでただの人間であるならありえない感触だった。直接彼女の戦闘を見たことはないが情報でだいたいの手の内は知っている──否、その力は未知数だ。だからこそ無表情さが場の緊張感を増させ、体の内側から相手にしてはいけないと警告音が鳴り響いていた。それでもなぜだか、このスリルに、人間ではない彼女に、高揚している自分がいた。自然と口角が上がれば前を向いたまま視線だけ少し後ろにやって口を開く、「それは少し違うよ、鯨木さん。たしかに“貴方の”商品かもしれないけど、貴方だけのものじゃない。彼の所有権は決められていないし決められていたとしてもいくらでも覆すことはできる。だから彼は貴方のものであって、誰のものでもある。僕が彼の居場所を言わずに立ち去っても間違っていないと言えますよね。」彼女の言い分は道理に適っている。自分を引き止める理由として筋の取った言い分で間違っていることなんて一つもない。だから自分が言うのは彼女の言葉の揚げ足を取った屁理屈である。言い終わるのと同時に身を屈めて地面を蹴ると体を反転させながら宙を舞って後退し距離を取って、「そう言えばあの仔猫にはあれから会いました?あの仔猫のことは好きでも…、好きだから飼えないというのに、得体の知れない人外は此処までして得ようとする。彼に仔猫以上の価値があなたにあるのかな?」園内を一つのステージのようにゆっくり歩きながらペラペラと別に今話さなくていいことをさも重要そうに軽快に話す。そもそも飼うことと商品、仔猫と人外の彼を同じ土俵で比べること事態ズレているが、すぐ戦闘になるのを避ける時間稼ぎくらいにはなるだろうかと公園の入口に近づきつつピタリと足を止め彼女を見やった。)

  • No.25 by 鯨木かさね  2019-01-05 21:09:54 

(掴んでいた手は、電流を流す前に彼の体から離れてしまった。身軽な彼は宙を舞い素早い動きで距離を取っている、居場所をなくした手は空中で掴んでいた形のままピクリとも動かず停止しておりその体制を崩さぬまま話を続けた。「…彼は私の商品であり、その他の人にもその権利はある…と。貴方の仰る事は生憎間違いではありませんが」ゆっくりと進む彼を目線で追いながら、入口、逃げ出される可能性のある唯一の道にも警戒心を払いながらも淡々と会話を続ける「それは人間ならば─の話でしょう。彼は元々人間では御座いません。それは貴方もご存知かと思いますが、一般的な人権も戸籍も存在しておりませんし、それに既に購入された彼は1人の所有者のものと、表面上ですがそうなっております。」じりじりと距離を詰めるお互いの間には、互いの意思を探るべく笑顔と無表情の対になる2つの仮面を被り静かに戦闘合図の知らせる鐘を鳴らしていた。だが、彼の口から出た仔猫の話にピタリとその歩みを止める「───プライベートと仕事はまた別の話です。私の個人的な意見ですが、仕事に私情を挟むのは大きな失態を及ぼすリスクを上げることに繋がるかと。その仔猫と今求める商品とでは私の私情を差し引けばどちらを優先するべきか自ずと分かってきます。」やや早口に、止めていた足を徐々に前へと進めつつ伸ばしたままにしていたその右手からワイヤー状の罪歌を放出した。太陽の光を時折反射させるそれは、地を這いながら彼の足を絡め取ろうとその身をしなやかに軋ませていた。)

  • No.26 by 折原臨也  2019-01-05 22:06:47 


>鯨木さん

なんだ、やっぱりあいつ、もう買われてたんだ。…でも彼が姿を眩ませているのは彼の意志でもあるからその所有者にはちゃんと手懐けるように忠告しておいたほうがいいですよ。
(彼からは所有者がいるとは聞いていなかったためそれは新しい情報だ。彼に人権がないのなら彼の意志も関係ない。今回の騒動は管理しきれていない所有者に原因があると責任転嫁する口ぶりはやはり楽しげだ。お互いの距離が少しずつ縮まるほどに高まる緊迫感、仔猫の話を出した際、彼女の表情に動きがあったかに見えたが実際は1ミリとして動いていない。続く言葉に「あはは、さすが澱切陣内の優秀な秘書、完璧な答えだよ。」まあ秘書は肩書で澱切陣内も彼女のようなもの。それを周知の上で高らかに笑ってやるが、実際そんな悠長にはしてられない。彼女の意志を取り込んだかのように動く線と成した刃をギリギリで跳躍して躱すが、休む暇など与えないそれは次々に襲い来る。先程まで一戦交えていた平和島静雄は突進型で動きも読みやすいが、彼女の動きは繊細で読みづらい。避けるので精一杯で攻撃する隙はなく誘導されるように公園の入り口から遠ざかっていけば、ジャングルジムのてっぺんに飛び移って一撃を避けたところでようやく一呼吸ついて。「さすがだよ。園原杏里と違って罪歌での戦い方を熟知してる。」パチパチと手を叩いて褒め称えてやり、相手を見下す。電流を使える彼女を前にして鉄骨でできたジャングルジムに逃げうつったのには理由がある。勿論高いところが好きだからじゃない。ではなくて、公園の茂みの奥、そこに野良猫を見つけたから。その猫に向かって、相手の攻撃をバク転で避ける際に拾った石をポケットから取り出し思いっきり投げつけてやった。プライベートは仕事に挟まないと言った彼女。無反応も覚悟の上、リスクは高いが彼女から逃れるには少しでも隙を作る必要があった。)



(/今回少し鯨木かさねさんを勝手に動かさせて頂きました/汗 臨也くんも煮るなり焼くなり好きに動かして頂いて大丈夫です。こちら蹴り可です。)

  • No.27 by 鯨木かさね  2019-01-05 23:15:47 

>折原臨也


(ジャングルジムの上、両の手を叩き高らかに笑う相手を見上げる。彼の口から出た園原杏里という名の少女の事はもちろん知っている、自身と同じく罪歌の一振を所持している彼女とは面識があり以前此処に良く似た公園で会っていた。自身とは真逆の罪歌との関係を築き上げている彼女と自身の戦闘スタイルを照らし合わせた彼はきっと彼女と交戦経験があるのだろう。妖刀と共存する道を選んだ彼女と、主と従者妖刀を圧倒的な力で押さえ込み服従させる事で罪歌の力を利用する自分。お互いの心境が大きく関係するこの刀の使い道は一般の人間が知る筈がない。そんな自分等を勝手に比べる彼も彼なのだがそんな事は今は気にしていられない、再び攻撃を仕掛けるべく足を踏み込み跳躍するフォームへと移行した瞬間、彼のポケットから取り出されたのは何の変哲もない石。彼にしては幼稚な攻撃、なにか裏があるのだろうか…?、不思議に思うその攻撃に逆に警戒心が働いてしまった。だが、その石の軌道はどう見ても自身にむけて投げられてはいないようだ、「──?…一体何を。」不思議に石が投げられた方向へと目をやれば茂みに身を潜めていた1匹の猫に気づいた。迷いなく投げられたその石は、その猫へと一直線にその身を近づけて行く。野良猫はこちらの事など眼中に無いようで、余裕綽々にあくびをしている。追先程、仕事に私情を持ち込まない、そう言ったはずなのに投げられた石を───ガキンっと鉄特有の鈍い音をたてて弾き出した。その衝撃音に驚いたのか、身を震わせそそくさと居なくなってしまうた猫の姿、そして思いがけぬ自分の行動に少しだけ驚きを感じている。猫などほおっておけばよかったのに、客観的に見て今の自分の行動は合理性の欠けらも無い。内心の驚きは表情に出ることはないが、ワイヤー状の罪歌を体内に収納すると静かに彼のいるそのてっぺんに目を向けた。)







  • No.28 by 鯨木かさね  2019-01-05 23:18:49 

(/なんとも失礼なことをしでかしてしまいました。(汗)折原臨也などと馴れ馴れしくお呼びしてしまい申し訳ございません!!このちょっとした間違いをちょこちょこしてしまう癖はなんとも今後の自分の課題でございます!此方も蹴り可です。)

  • No.29 by 折原臨也  2019-01-06 00:06:21 


>鯨木さん

見事だよ。今のはすごく人間らしくて興味深い!
(見事、と彼女の反応も勿論褒めたが、実際は人間じみた行動への皮肉である。ばっと両手を広げ演技掛かった物言いは相変わらずだが終止彼女の動きに注意を払うのを怠らない。罪歌がしまわれるのに密かに安息しつつも、隙を作って逃げようという気は何故か失せていた。ジャングルジムの頂上から身軽に彼女の目の前へと着地すると下から整った顔を嫌な笑顔で観察するように覗き見て。「今の行動は仕事の一貫?例えばあの猫が新羅でも同じ行動を取ってたかな?」首なしの運び屋が我を忘れて街を騒がせた事件、発端は彼女、鯨木かさねが岸谷新羅にキスをして連れ去ったこと、と情報から把握している。この問いかけに特に意味はない。交戦中にするものでもないが、彼女の心の動きに強く惹かれるものがあり、次の動向に注視しつつも距離を開けることなく反応を伺っていた。)

  • No.30 by 鯨木かさね  2019-01-06 00:37:52 

「…その質問にはお答えしかねます。彼には率直に気持ちを伝えて振られた身ですので、もしあの猫が岸谷新羅様であったとして私は助けるかも知れませんね。ですが、それは彼への借りを一つ返したそれ以上の感情は抱かないと思います。」
(さすが情報屋のだけはある。事細かにあの事件のことを語る彼は自信が岸谷新羅に好意を抱いていたということもしってた。挑発に挑発を重ねる彼に顔を覗かれるが、メガネの奥の瞳は揺るぐことなく。自分のことなのに客観的に、外側から見ただけのような発言には理由があった。先程猫を助けた時と同じなのだが、心と体、感情とこの身体は時々自分でも予想できない程ちぐはぐなこうどうをとってしまう。それが、彼のせいなのかどうかまではまだ分からないが自分の中に意味不明という名の僅かな感情がある事も事実だ。こちらの反応を伺う彼は楽しんでいる様子で、腕にはめた時計をちらりと見て「────それとこれは今は別問題です。私に人間的感情が有るにしろ無いにしろ、商品の受け渡しの時間までそう余裕もありません。大人しく居場所を教えて頂けないでしょうか…。」これ以上、彼との戦闘を続ければ約束の時間までには間に合わない。相手の納得のいく形にするにはどうすれば、脳内で思考を巡らせて。導かれた答えを口にした、「───取引しませんか?此処で商品の居場所を教えて頂ければ私にできる範囲に限りますが、貴方の要件をひとつ飲みましょう。」一つだけ言うことを聞く、相手に塩を送るその発言をするのは些か抵抗もあったが今はなりふり構っている時間も無い。もしこれを断られようものならこちらも覚悟は決めよう、次の攻撃に入りやすいよう罪歌を鋭い鉤爪のような形に変形させ手の甲からそれらを覗かせた。)

  • No.31 by 折原臨也  2019-01-06 12:49:54 


>鯨木さん

へぇ…、謙虚なんですね。
(唯一の友人のくくりにはいる岸谷新羅の恋路はどうでも良いが、彼の運び屋への愛は異常であり、それは自分であっても如何なる方法を駆使しても傷一つつけることの出来ない領域。彼女もそれを理解しているのか。無表情に迷いのないすっきりとした感情を読み取れば“謙虚”と表し退屈そうにほんの僅かで無自覚な、曖昧模糊な妬みを含ませ一言だけ、笑みを添えることを忘れずに返した。次に彼女がすぐに襲いかかってくることはなく取引を持ち出されれば、予想外な展開に一度目を瞬かせる。しかし彼女の手、罪歌が攻撃態勢に入るのを見るに、取引を断ったら鉤爪が猛威を振るうだろう。ある意味取引と言う名の脅しであるが、願ってもない話だ。このまま彼女と戦いを続けても逃走は成せず、情報だけ奪われる可能性のほうが遥かに高い。ただで情報を渡すよりも何か得られるなら迷うことはなかった。「いいですね、取引しましょう。」鉤爪には目もくれず少しだけ両手を広げて相手を真っ直ぐに見る。さて、何を要件にだそうか。罪歌の腑分けでも貰うか、彼女を此処ぞという手駒として保持しておくか様々な悪巧みを考えながら、一つぱっと思い浮かぶと広げていた手を勿体ぶるようにゆっくりポケットに入れて「それじゃあ、鯨木さんの一日を俺にくださいよ。」とどこかの安い恋愛ドラマの台詞を甘さのない偉そうな態度でさらっと言ってのけた。)

  • No.32 by 鯨木かさね  2019-01-06 15:18:56 


>折原臨也様


「…私の1日。詳細の方を伺いたいのですが…其れは後程で大丈夫でしょうか?名刺を渡しておきますので、日程が決まり次第ご連絡下さい。」
(彼の口から出た要件はすんなりと受け入れるが、疑問の念は拭いきれない。自分の一日、そんなものでいいのだろうか、それが相手にどのようなメリットが有るのかは考えるだけ無駄のようだ、相手はあの折原だ。きっとその先に繋がるのは相手が自身を楽しむ為の材料にするのは容易に想像できるのだが、取引を持ち出した以上、自分に出来る範囲以内に納まっているそれを断る訳にも行かず大人しく自身の電話番号が記入された名刺を差し出した。その後、すんなりと居場所を吐いた彼はそそくさとこの公園を後にして取り残された自分は教えられた場所へと向かう。無事商品の受け渡しを済まし、今後も頼むなどと述べる相手を見送れば帰路へとつく。)

(後日、朝の日差しを浴びてまだ少し人の出入りが少ない道を歩く。朝方特有のひんやりと澄んだ空気を漂わせる池袋の道を、ちらほら出勤しているサラリーマンたちと同様に赤の信号の前で止まっていた。ふいにケータイが鳴る、表示された名前を確認すると折原臨也の文字。直ぐに通話ボタンを押して耳に付ければ、相手の声に傾けた。)

  • No.33 by 折原臨也  2019-01-06 16:17:57 


>鯨木さん

あ、もしもし鯨木さん?突然すみません。前の取引の要件だけど今からでもいいですか?それで服装なんですけどできればスーツではなくて女の子らしいかわいい格好でお願いします。あ、猫耳とコスプレはやめてくださいね?
(全く謝っていないトーンで謝罪を述べれば一方的にやや早口に喋って最後に待ち合わせ場所を告げると通話を切る。当然ながら事前に詳細など告げていない。新宿にある事務所の一室、いつもの服装で上機嫌に鼻歌でも歌いだしそうに部屋を出ていくのを矢霧波江に気持ち悪げに見られるがそれもいつものことなので気にしない。はっきり言おう。今回の件に深い意味も裏も何もない。才色兼備の彼女を使える絶好の機会を棒に振ったと未来の自分は後悔するかもしれないが、今、退屈していないので充分である。──待ち合わせ場所である池袋の一角に彼女よりも先に着くと銅像の土台に持たれて、時間が経つごとに道行く人並みが増え、流れが速く忙しくなっていくのを眺めていた。)

  • No.34 by 鯨木かさね  2019-01-06 16:56:21 


>折原臨也様


(一方的に切られた電話、ツーッツーッと電子音だけが聞こえてくる。相手はほんとに何をしたいのか、今回待ち合わせ場所に指定されたのは池袋の中央に佇むあの銅像のある場所で、そこまでは良かった…だがそれに付け加えられた条件は彼の心境を表していてこの前同様に疑問符だけが頭に浮かぶ。なぜスーツではいけないのか、なぜ可愛らしい服装を要求されるのか真っ暗になった画面を見つめて考え込む。もしかしたらこの今の状況さへも彼が思い描いた通りのシナリオならまんまと乗せられている自分は選択肢を選ばざるおえない。だが、取引を受け入れてもらった上の立場にある相手の指示に背く訳にはいかない、そして何時ものスーツの裾に手を掛けた。
「───お待たせしてすいません。馴れない私服のため少々手間取ってしまいました。…最善は尽くしましたが、何せ普段着というのを試着した事が此方数えれる程度にしか御座いませんでしたので…。」人混みの中、彼を見つける事は直ぐに出来た。何時ものコートを羽織る彼は自分より早く来ていたらしく少し早足で駆け寄ると上記を述べた。彼の普段の格好と似た系統の服を選んでた訳だが、その方が自然と浮かないと思ったからだ。シンプルなデザインの黒のワンピースは腰辺りから膝下を隠す程の長さで特に装飾品などはついていない、それに合わせて普段髪につけているリボンとヒールも黒に統一した。胸元に光る薔薇を模したネックレスは先日の仕事で取引先から頂いたものだ。全体的に落ち着いた雰囲気で纏めたこの服は自分なりにだが考え抜いてのもので、後待つのは彼の反応だけだった。)

  • No.35 by 折原臨也  2019-01-06 19:39:04 


>鯨木さん

(声を掛けられて視線を上げたのは恐らく自分だけではないはずだ。自分は声を掛けられた当人だから良いとして、周りにいた連中…、男だけでなく女までもが彼女の秀麗さに魅せられていた。普段スーツでカチッとしているから美人でも声を掛けられる率は下がっていたかもしれないが、今自分の周りにいる男どもは付け入る隙を今かと探っている。ここまで来るのに平気だっただろうかなんていらぬ心配をしたところで胡散臭い笑みを浮かべて「…無難でいいんじゃない?」と。弁明するが、人間の服装を褒めたことない自分が人外の彼女に対し“いい”と使うのは最高の褒め言葉だ。「じゃあ、行きましょうか。」挨拶もそこそこにやはり今日の目的は口にせずにスタスタと人混みの中をこちらから避ける動作はせずにまっすぐ歩いていく。6階建てほどのビルまで来ると上階には上がらず一階のフロアへ進む、と自動ドアが横へ開いた途端、中から閉じ込められていた騒音が鼓膜を揺らして。訪れた場所、そこはゲームセンターだ。自分でも仕事でなければまず来ない場所。その奥へ進むと目的のクレーンゲームの前まで来て1と2と書かれた丸いボタンの横に100円玉を10枚重ねて置いた。「これ、3日間限定の景品なんですけど、鯨木さん取ってくださいよ。」と透明な板越しに此方を見つめてくる猫のぬいぐるみたちを指さして訳のわからない発言を周囲の音に消されないようやや声を張って述べ。猫好きの彼女はもしかしたらチェックしているだろうかなんて反応を楽しげに伺っていた。)

  • No.36 by 鯨木かさね  2019-01-06 22:26:43 

>折原臨也様


(彼の口から出た言葉に自身への評価は無難で特に問題ないとのこと、及第点と言ったところだろう。スタスタと何処かへと向かう彼の背中を追いかけて素直に行く先へと歩いていく。先程から感じる周りへの視線、彼に向けられているのかそれともやはりこの格好ではおかしかったのか…。その視線の意味とは全く違う理由を想像して、もしかしたら彼に気を使わせてしまっていたのかも、と勘違いしていた。そんな事を悶々と考えながら着いた先は自分の普段の生活では滅多に行く機会の無いゲームセンターだった。自動ドアが開き耳に流れてくる騒音、中へと踏み入れれば沢山ある液晶画面から漏れでる眩しい光は目をチカチカさせる、彼と共にその奥へと進み立ち止まったのはクレーンゲーム機の前。積み上げられた10枚の百円玉と彼を見つめれば、このガラスの向こう側の猫のぬいぐるみを取れとのことで。「…分かりました。」硬貨を1枚掴みコインを投入する穴へと其れを押し込む、きっと一日中付き合うであろう謎の多いこの行動の意味をもう追求するのは辞めた。動き出すクレーンに目を向けると種類、色様々な猫のぬいぐるみ。その中の一つに黒の猫を見つけた、この前横の彼といった猫カフェで出会った黒猫と何処か面影が似ていて。無意識にその猫目がけて慎重にクレーンを下ろしていく、クレーンゲー厶のやり方は知っていてもやったことは無い。するりと落ちる人形は元いた場所より少しズレたところに着地した、再びコイン入れてはクレーンを動かす作業を黙々と終始無言で続けた結果。残り1枚の百円玉を残して手元に人形がやってきた、達成感を覚える必死の奮闘の末見事げっとしたそれを彼の元まで持って行き「───中々難しいものなのですね、最初の1回で取るつもりでしたがなかなか手に汗握る体験でした。…では之を、ご所望されたぬいぐるみです。」彼がどれほどこの人形を欲しかったのかは知らないが、手触りの良いその人形を数回撫でて彼へと差し出した。)

  • No.37 by 折原臨也  2019-01-07 14:10:33 


>鯨木さん

(飲み込みの早い相手は見事千円以内に指示した物を獲得してのけた。ぬいぐるみが本当に欲しかった訳でもないので特に喜ぶでもなく、「…楽しかった?」と相手の無表情をじっと観察するように見たあと、差し出されたぬいぐるみに数秒間視線を落とし、「中々うまかったですよ。」と悪い笑顔で褒めてぬいぐるみを脇に抱えさっさと次の場所へ移動する。その後も、ゲームセンター内にある機械を彼女にやらせては観察する奇行を続け、一段落ついたところで数台の自販機とテーブルが並ぶ開けた休憩スペースにて彼女に飲み物を買い与えたあと自分はお手洗いに向かい。訪れた男子トイレ、手洗い場の鏡の前で猫のぬいぐるみを軽く宙に投げてキャッチしては小さく笑みを浮かべる。──本当に今日は彼女を観察するだけのつもりだった。が、謀略に染まった性はただでは終われなかった。既にこのぬいぐるみは透明なボックスの中にいた時とは同じでない。この短時間で超軽量型の盗聴器を仕込んでやったのだ。我ながら中々の出来栄え。鋭敏な頭脳の彼女はすぐ気付くかもしれないが、もし彼女の手に渡れば今後使えるネタや情報が手に入りやすくなると。心なしか悪い顔になった黒猫のぬいぐるみを手に彼女の元へ行ってみれば、なにやら3人ほどの男に囲まれ、そのうち一人に腕を掴まれていた。わかりやすいまでのナンパ。彼女の強さをしらない男どもは華奢な相手が無表情なのを怖がっているからだと勘違いして『ひとりなの?お姉さんかわいいから俺たちが守ってあげるよ。』と下心丸出しで笑っている。頭が弱い奴らだと思いながら面白そうなので少し離れた物陰で様子を伺っていた。)

  • No.38 by 鯨木かさね  2019-01-07 22:25:10 


>折原臨也様


(ぬいぐるみを受け取った彼の表情は嬉しそうとは違う表情を浮かべていたが、楽しかった?と問われては少し首を傾げた。「…楽しかった、其れはこの人形を取った時の達成感のことを指しているのでしょうか…申し上げにくいのですが私の価値観と一般的で言う、楽しかったの価値観では大幅な違いが感じられます。確かにこの人形を手に入れた時は嬉しいと思いましたが、それが楽しかったといわれれば正直に頷けるとは言えませんね。」呆れられてしまっただろうか、正直に楽しかったと頷けるほど自分の性格は丸くない事は知っていた。だが、連れてきてもらった相手にこんな事を言うのは失礼なのに、訂正を加えようと口を開いた瞬間、彼は違うゲームへと移動していまう。謝る機会も与えられないまま、カーゲームにリズムゲー厶、格闘ゲームにと様々な種類をこなしていく中、彼はそんな自分の姿をただ見ているだけだった。まぁ、ただ見ているだけのその行動は観察されていると言った方がいいのか、特に何も言わない彼は一体楽しんでいるのだろうか?休憩所に残された自分は片手にジュース缶を握り思考を巡らせていたのだが。前方の方からなにやら騒がしい集団が此方の方向に歩いてきた、ガラの悪い彼らはそれに見合った下品な表情を浮かべ何やら自分の腕を掴み、守ってやるだのお門違いも甚だしい、そんな事を言っている。掴まれた腕を見つめると眉を顰めて「…すいませんが、一人ではありません。連れがいますので貴方方の相手をする訳には行かないので、どうぞお引き取り下さい。」面倒なことは避けたい、丁寧に言葉を選んだつもりだが逆効果だったみたいだ、「あ?、んだよ、彼氏待ちかよ。」舌打ちと一緒に零れた言葉に少し黙ってしまう、今待っている相手は彼氏ではない。取引をした取引相手、正直に答えようにも流石に説明の言葉に口が籠もる。何とかこの場を穏便に収めるために仕方ないが今いない彼のことを利用しよう、彼がこっちの様子を伺っているなどつゆ知らず「…はい。もう暫くで彼が戻って来ます、」掴まれた腕は未だに掴まれたままだが、相手の目を見てはっきりとそう言いのけた。)

  • No.39 by 折原臨也  2019-01-08 00:01:58 


>鯨木さん

(相手なら言葉でも力でも男たちを簡単にねじ伏せられるはずなのに、男の腕を捻り上げることもせず、あろうことか男の“彼氏待ち”を肯定した。勿論自分は相手の彼氏ではないがこの場合の彼は自分を指すのだろう。おおよそ人目があるこの場での面倒事を避けるために考慮したことだろうが、さてどうするかと。『えー、でもその彼氏まだ来てないじゃん?俺達ともっと楽しいことしようぜ。』ニッと笑う男達は中々しつこい。別に鯨木かさねがどうなろうと構わないから此処でとんずらしても良いのだが、折角用意したこの盗聴器入のぬいぐるみを無駄にはしたくない。そう思えば10円玉を一枚取り出すと相手の腕を掴む男の手目掛けて指で弾く。硬貨はあり得ないスピードで男の手にクリーンヒット。男は痛っーとたまらず手を離しすぐ此方を睨みつけ『てめぇ、なにすんだ!!』と噛み付いてきて。それも意に返さず足軽に近づいて行き「あーごめんごめん。君の手に虫が止まってたからさぁ。やっぱりゴミには虫が寄ってきやすいのかな。」青筋を立てる男を笑顔で見たまま、邪魔だから持ってろとでも言うように自然な動作で彼女にぬいぐるみを押し付けては「それよりちゃんと周りを見たほうがいいよ?君たち結構目立ってるから。」と男達から目はそらさずにポケットに手を突っ込む余裕ぶりを見せながら一応忠告してやる。周囲の人々は随分前から此方の騒ぎに気付いていたようで遠巻きに各々騒ぎの行く末に関心を向けていた。)

  • No.40 by 鯨木かさね  2019-01-08 18:52:41 


>折原臨也様


(相手は言葉の意味を理解しているのだろうか、不本意だが彼氏がいると言ってのけた自分にこれ以上関わる意味が無いはずなのに。掴まれたその手はなかなか離されない、そろそろ彼戻ってくる周囲に迷惑の関わらないよう罪歌で黙らせよう、掴まれた手の平に罪歌の刃をあてるのとコインが飛んでくるのは丁度同じタイミングだった。いきなりの事で出た刃を直ぐに引っ込めたが、精確に投げられたそれは男の掌に直撃していて、手を抑え悶絶する彼の様子が明らかな証拠だった。突然離された腕に後方へと寄ろけるも、こんな芸当じみたことが出来るのはこの場にいる一人の人物しかいない、足軽に近づいていく彼はチンピラ達に笑みを浮かべながら持っていた人形をパスしてきた。押し付けられたぬいぐるみを両手で大事に抱き抱えると、頭に血が上ったのか顔を真っ赤に染めあげたその相手は彼を睨み上げ威嚇をする様に凄んでいる、向けられた当本人はそれを涼しい顔で受け流しているのでそれは意を持ってはいないのだが。やっと周りの視線に気づき始めた相手は彼と自分を筆頭に周囲から向けられたその目に、たじろいでいる。これ以上の問題を起こせば周りの誰かが警察を呼ぶかもしれない、頭の悪そうな彼等も其れぐらいの事など考えれば分かるみたいで。「────ここで問題を起こすのは、此方にとっても貴方達にとってもなんの得にもなりません。それに待っていた……彼が来ましたのでこれで失礼致します。」相手が来る前の、自分の言った発言の延長になるのだが彼氏を待っている。その彼が今来たので貴方達の相手をしている暇はない、そう意味を込めて人が集まり始めたこの場から逃げるように彼の腕を引っ張り外へと連れ出した。「…今回は私の失態です。話し掛けられた最初の段階で切っておけば、速やかにあの場を回避出来たのに。貴方に無駄な手間をかけさせてしまいました、申し訳ありません。」公道の真ん中だが、そんな事は気にせずに深々と頭を下げる。今日の自分は少し可笑しい、普段とは違う服装のせいか彼の前だけは…今日だけは罪歌を使わず普通の人間になってみたい。元々人間ではない自分が人間になるなど到底不可能なのは知っていた。だけどフリでもいいこの時だけの夢でもいいから、とそう思ってしまう。そんな考えがこの状況を生み出しているのだが、心に溜まるこの蟠りはどうすれば取れるのか。助けられた彼にお礼をする事で解決できればと、「よかったら、このあとの食事を私に奢らせて頂けないでしょうか?お礼を兼ねてのものなので遠慮なさらず、何か食べたいものはありますか?」首を傾げ、そう問いかけた。)

  • No.41 by 折原臨也  2019-01-08 20:43:53 


>鯨木さん

(屑のような連中にも丁寧に断りを入れて場を去る彼女に手を引かれながら、律儀だなと思う半面マニュアル的なものか、ああいった言い方しか知らないのだろうと。それでも今の自分に対する彼女の様子はどこか違って見えた。能面で精巧な機械人形な彼女の纏う空気がほんの僅かだが柔らかさをまとった気がしたのだ。が、しかし礼も兼ねた食事の誘いは何とも滑稽で、思わず笑い飛ばしそうになるのを堪えた自分を褒めて欲しい。礼も何も自分は彼女にぬいぐるみを渡すためにあの騒動を利用しただけで助けるつもりなどかけらもなかったのだから。既にぬいぐるみは彼女の手にあるしさっさと去っても良いのだが、なぜかもう少し、あと少しだけ彼女を観察したいと思って。「別に失態とは思わないですよ?罪歌が無用に人目に触れるのを避けられたんだから、鯨木さんの選択は間違ってなかったと思うな。……で、奢ってくれるんだっけ?じゃあ、お金はいいから鯨木さんが何か作ってくれません?既成品のレトルト食品でなければ何でもいいので。」特に食べることが好きな訳ではないが、塩分の多い薬品に毒された添加物の塊は口にしたくない。その為普段口にする食材にお金の出し惜しみはしない主義だ。彼女が何を作るかも気になるしそもそも料理は出来るのか。彼女の纏う空気の変化を気にしながら提案すれば、携帯を取り出して事務所にいる矢霧波江に今日は帰って良いと連絡を入れる。そうすることで料理の場が新宿の事務所であることを暗に示せば「とりあえず、必要になるものを買い揃えましょうか。」と新宿寄りにある無添加に拘る高級食材が揃っているスーパーへ向かった。)

  • No.42 by 鯨木かさね  2019-01-09 00:43:24 


>折原臨也様


(手作りの料理。きっと作れないことは無い…だが今まで自分で料理を作るそれを食べるという一連の流れは今までの生活では全くと言っていいだろう、やったことが無いのが正直な所。それを他人に振る舞うとなれば半端な物は作れない。ゆっくりと瞬きを繰り返し相手の言葉を飲み込むまで多少の沈黙があったが、目を開いた時覚悟を決めた。「分かりました。ですが、味への保証は致しません。万が一それが食べ物としての意味を為していない物であっても責任は取れませんので…。」今回は普段見ない自分を見つけるのにいい機会だったかもしれない、慣れない事ばかりさせる彼はきっと彼で楽しんでいる様子だが、この手料理だけはイチがバチか。いつもなら、何処からかのデリバリーや仕事先で連れてこられた食事会に参加したりと普段から手作り料理を口にする機会もなく食事にこれと言ってこだわりとかもそれ同様に興味が無い。連れてこられた高級品が集うスーパーは、豊富な品揃えで見たことも聞いたことも未知な者が棚に陳列していた。予め調べておいたスマホのレシピと見比べて籠に材料をほおり込んでいくその間も彼は大人しく着いてきてくれていて、無事買い物を済ませ彼の事務所まで案内される道のりを歩いてく。連れてこられた事務所らしき建物は彼の持っている1つの拠点だろう、慣れた手つきで鍵を開け扉の中へ入っていく後ろを「お邪魔します。」脱いだ靴と彼の靴を丁寧に並べ奥へと進んだ。整理整頓が行き届いた内装は色が均等にされており落ち着いた雰囲気を醸し出している、そこの一角に存在したキッチンを見つけると「では、早速作業に取り組ませて貰います。調味料と器具を拝借します。」と告げてしっかり手を洗い下準備を開始した。フライパンの中で跳ねる食材に、立ち上っていく香りは香ばしく鼻腔を刺激する。手元にあるスマホを除きながら出際よく作業を進めていくこの感じは時折仕事内での案件を整理する際に行う書類仕事と重ねてしまう、仕事の虫に成りかけているそんな体に染み付いた考えを小気味よい音と一緒に弾き飛ばして。スープ用の鍋をかき混ぜながら淡々と作業を進めて程よく出来上がったところでテーブルへと運んだ。赤いライスに具材を取り込ませて、上からふわふわの卵でコーティングしたオムライスに、キャベツと人参、厚切りのベーコンを煮込んで作ったポトフを添えて。見栄えはなんとか様になっているそれ等を並べ終えれば、「…何度も言うようですが、味の保証は致せません。…一応、レシピに沿って作りましたので、極端な味の不備はないと思います。」そう事務的に言ってのけた。)

  • No.43 by 折原臨也  2019-01-09 17:29:45 


>鯨木さん

(料理は経験が少ないのか、自信なさげな発言を2度した割に、食材選びから調理、そして完成した料理の見た目までほぼ完璧と言って良い。これで料理はしないなんて言ったら世の中の主婦が嫉妬するだろう、なんて思いながらテーブルに着き食卓を彩る料理を品定めするように見て。「料理は性格とか個性が出るって言うけど、やっぱり鯨木さんらしいよね。ポトフの野菜は火の通り方も考えてそれぞれ大きさが均等に揃えてあるし、オムライスの形もお手本みたいに整ってる。──流石機械人間ってとこかな。」評論家よろしく偉そうに食べる前から感想を述べ、褒めたかと思えば心無い皮肉を笑みを浮かべ付け足してやる。そこで漸くスプーンを手に取ると湯気の立つポトフに手を付け、息を吹きかけゆっくり冷ましてから口に含む。一言で言うと味も完璧だった。口に入れた瞬間思わず表情が一瞬和らぐほどには。程よい塩加減と味付けに野菜の食感を絶妙に残したそれはお店に出しても恥ずかしくない味だった。そして、気のせいかもしれないが、否きっと気のせいなのだが物理的な温かさではない“あたたかみ”を感じたのだ。勿論諸々と口にだしてやるつもりはなくいつもの表情で「へぇ…。悪くないと思いますよ。ていうか、これくらい料理が出来るんだったら、また新しい出会いでも探してみたらどうですか?世の中の男はこういう料理は喜ぶと思うな。」客観的に意見を述べれば、岸谷新羅への想いに蓋をした彼女に新たな恋愛を冗談抜きで冗談っぽく提案する。勿論そうなったら彼女と付き合う人間をメインにたっぷり観察させて貰うつもりだが。しっかり喋り終え次にオムライスを口にしてはとろける美味しさにすぐもう一口手をつけたくなる気持ちを抑え口内のものを飲み込むと、ちらりと相手を見て「鯨木さんも食べる?自分の作った料理の味、気になるんじゃないですか?」と新しく別のスプーンを取り出すとオムライスを掬って彼女の口元にずいっと持っていった。)

  • No.44 by 鯨木かさね  2019-01-10 21:44:30 


>折原臨也様


(皮肉を込めた言い回しだが、不味いと一言も言わない彼は自分の作った料理を食べてくれていた。所々にチクチクとイヤミを織り交ぜる所は相変わらずで、でも次々と箸を進める姿は見てると無性に世話を焼きたくなる。やはり彼は似ていた、猫のように気まぐれな雰囲気を纏う彼に少し母性に似た感情が沸いた、一応買っておいた果物でも剥いてやろうと再びキッチンへ戻る前に彼の問いかけに口を開く。)
「新しい出会いですか、少し前に…こんな私でも一人の人物として、それと同様な扱いをしてくれる人間には岸谷新羅様以外にもう一人出会った事があります。…平和島静雄様、あのセルティー・ストゥルルソンを友人と言っていた彼なら、私の事も受け入れる程の器は備わっていると思いますが…。」
少し目を細めて、言葉の続けを言う前に足元へと目線を下ろす。きっと彼は優しい人だ、池袋最強と恐れられているがその素性は繊細で、友人としての繋がりを第一に考えるそんな彼に自分という存在はあまりにも不釣り合いだった。幼い頃から教えられたとはいえ黒く手を染め続けた自分には真っ当な道は到底歩けないのを十分に理解しているからこそ恋愛と無縁の生活を続けている。彼と目線を合わせないまま続けた「…彼は恋愛とは無縁そうですので。」とそう補足を付け足して。結論として今は気になる相手がいないとそう伝えた。
「…味見はしましたし、不味くないなら私が食べる意味は…それに自分の作った料理の味なので特には。」断りたかったが彼の持つスプーンはなかなか引き下がらない。仕方が無さそうに彼との距離を縮め口とスプーンの下に手を添えて其れらを口へと運ぶと静かに咀嚼し飲み込む。彼が言った通り、悪くは無い味だった自分で言うのもなんだが失敗はしていないそれは美味しいという分類には入るだろう。無言で頷き、空になっていたコップに水を継ぎ足すとキッチンへ戻り皮を剥いた林檎を皿へ盛り付け彼の座るテーブルに並べる。皮をうさぎの耳に仕立てた定番の形にして、空いた皿を下げると向かいの席に一息つくため腰を下ろした。「…今回の件には幾つかの質問がございます。ひとまず簡潔に申し上げますが、ゲームセンターや私の手料理、なんでも条件を飲むと言ったのは私ですが今回のこの行動に明確な意味があると思えませんでした。」何故彼は自分をあの場に連れていったのか、試されることの多かった今日一日の行動への疑問を正直にぶつけた。

  • No.45 by 折原臨也  2019-01-11 15:11:15 


>鯨木さん

───…まあ、確かに恋愛とは無縁だろうね。というか想像したくないな。でも、あの男のパーソナルスペースに人かそうでないかなんて重要じゃないから、鯨木さんも危害さえ加えなければ受け入れて貰えると思いますよ。それに体も頭も鉄骨で人間かどうかわからないようなやつだしお似合いなんじゃないですか?
(人間とは認めたくない抹消したい人物の名前が上がり、彼の恋愛する姿を思い浮かべ愉快さと不快さが入り混じり微妙な表情を浮かべる。彼は短気ですぐ暴力を振るう傾向にあるが、それは彼自身と彼と親しくする者に危害を加えるものに対してであって、他は存外普通だ。平和島静雄が恋愛的意味は抜きにして彼女を迷いなく許容する様が容易に浮かんだが、それは平和島静雄という人間と人外の彼女の言葉を認めることになるため、素直にそうだとは言えずに人外同士の仲良しごっこだと痛烈な言葉で淡々と返した。言い過ぎとも失礼とも思わなかったが、子供っぽく勢いで言ってしまったこともあり一度気持ちをリセットするためにコップに入った水を一口飲む。そして次にテーブルに置かれたうさぎを模った林檎を見て、果たしてこの形にした意味はなんだろうと。「…鯨木さんって可愛いもの好きなの?」猫好きだし可愛いものが好きでもおかしくはないが今うさぎ型の林檎にする意味はあったのかとやや訝しげに見つつ、胴体部分にフォークを突き刺すと頭からかじって。続く質問には、やっぱりそう思うよなーと林檎を咀嚼しながら相手を見返し、飲み込んだところで笑みを浮かべ、「明確な意味は特に無いよ。重要なのは退屈かそうでないかで、貴方はどうなのか見させて貰っていただけです。まあ結果はそこそこってとこかな。」テーブルに肘をつきフォークを指でブラブラ揺らして弄びながら楽しげに述べれば、フォークを置いて徐ろに立ち上がると相手側に周って、座る相手の頬に手を伸ばすと無理やり此方を向かせ、「それより…今日したこと、世間一般では“デート”って言うんだけど、最後にのこのこ男の家に上がり込んできた鯨木さんはこの後何をされるかとか何も想像しなかったんですか?」約束の一日はまだ終わっていない。彼女の観察も。そこそこな評価を超える反応を期待するように笑みを深め、らしくない言動を取りダークブラウンの瞳をじっと見た。)

  • No.46 by 鯨木かさね  2019-01-12 22:19:12 

(可愛いものは好きだった。其れは幼い頃からずっと好きだと言える唯一のもので、可愛い服を着させてもらえない変わりに可愛い何かを愛でるだけが許されていたからだろう。この林檎を兎の形に切ったのだって普通の物よりも可愛い方が得があると感じるからで、相手がそれを齧るのを見て「…可愛いものは見るだけで心を癒すヒーリング効果が有ります。日々疲れきった心にゆとりを持たせる事も、私の場合日々を生きる糧に可愛いという要素が活動源の二の次を補っていると言えます。」前に雑誌で見た知識を交えて、席を立った相手を目で追った。伸びてきた手を避ける事はせずに掴まれた顎、強制的に相手の双方の目を見つめる体制のまま表情はやはりなんの色も移さない真顔だが、掴まれた手を払い除けもせずに淡々と口を開いた。「…男は皆狼。世間一般論で言うなら男は皆欲に忠実な生き物だと言えます。ですが、貴方の場合≪人間≫という1つの分類にしか興味は無いんのではないですか?」相手は自分がどう出るか、この後の行動を予想してその先にある何かに期待をしている。だが、自分は彼の期待をいい意味では裏切れない。説明書みたいに元々から用意された文字を繰り返し、繰り返し何の面白味のない其れが鯨木かさねという1つの存在に過ぎないというのに。向けられた視線に何時とも代わり映えのしない瞳を向けるが、近づけられた顔に沿うように此方も手を伸ばせば相手の黒髪をそっと撫でるように手を滑らせた。サラサラとした手触りに手入れの行き届いた髪はなかなかの触り心地で思わず両手を伸ばし包み込む様に撫でてしまっていた…。)

  • No.47 by 折原臨也  2019-01-13 00:19:36 


>鯨木さん

(可愛いものを堅く論ずるのは彼女らしい。要は好きだと一言で言ってしまえることなのだが、論理的言い回しは嫌いではなかった。しかし次の回答は真意こそついていたが予想通りで退屈だった。まあそもそも何か期待していた此方が軽忽だったかと少々つまらなそうに表情を落とし頬から手を離して離れようとするが、その前に細い腕が伸びてきて髪に触れられて。この行動はまるで予測していなく避ける隙を失い撫で受けしてしまえば不快さと怪訝が入り混じった顔で相手を見て。前に猫カフェで黒猫に似ていると言われたことまで思い出してしまえば、「……なにがしたいの?」と思ったまま質問を口にしていた。意図が読みきれずにいたが、それと共に沸々湧いてきたのは加虐心とつい先程引いた好奇心。このまま彼女のペースになるのは頂けなく、「ちょっと来てよ。」と髪を撫でる手を掴むと有無を言わさず無理やり手を引き大きなソファーのある部屋へ連れて行き、どんっとやや強めに華奢な体をソファーに仰向けになるように押すと彼女の頭の横に手をついて覆いかぶさって。「鯨木さん。さっき貴方は俺が人間にしか興味がないって言ったけど…──そのとおりだよ。俺は人間を愛しているし、貴方みたいな人間の皮を被った人外に吐き気すら覚える。けどね、人間を愛するのと同じぐらい、人外を踏みにじってめちゃくちゃにするのも大好きなんだ。」狂気じみた笑いを浮かべ爛々と目を輝かせ楽しげに言うも、少々オーバーすぎただろうか、と内心冷静さを保ちつつ、彼女の顔の横に置いていた手で片方の手首だけ押さえつけ首元に顔を寄せ「今日、鯨木さんの一日は俺のものでしたよね?」と抵抗は取引に反すると声をやや低くし示唆すれば口元に笑みを浮かべた。)

  • No.48 by 鯨木かさね  2019-01-13 09:49:22 


>折原臨也様


(彼の驚きと不快さが滲み出た表情を見たあと、次に感じたのは背中への衝撃と覆い被さる彼の瞳。爛々とした笑みを浮かべているのに、押さえ付けられた片手首に感じる圧迫感に狂気を感じるその行為にさへも自分の表情は揺るがなかった。彼は今回の取引を背後に抵抗する事は契約に反すると、その言葉を素直に飲み込み首元に顔を埋める彼の髪が時折こしょばゆい。抵抗すら事は許されない、この状況から逃げ出すことを否定され自分に残された選択は1つも無く。彼が飽きる迄耐え凌ぐ覚悟を決めた時、何時も何も言わない筈の罪歌が微かな声でこう言い放った、≪───貴方を愛して、愛してくれる人がいるなんて驚きね。貴方もその人を愛してあげないといけないんじゃない?≫そう告げるだけで後は何も言わなくなったが、彼は自分を愛しているのでは無く踏みにじってめちゃくちゃにしたいとそう告げたというのに。人を愛する事しか知らない罪歌に反論するのは意味が無いと判断して、罪歌の言う愛し方は人を斬ることのみだが今はその行為も抵抗に含まれてしまうと冷静に考えた。「…私を壊す。…以前園原杏里様に会った時私はこう言いました。私は悪人だと、出来るだけ人の手で苦しめられ陵辱され命乞いの通じぬまま嬲り殺されるのが見合う存在なんだと。」彼の目は見ていない、押し倒されたまま天井の壁をみてぽつりと漏らした。だが、今言ったその日がくるまで自分は今を楽しむしその日が来ないように出来るだけの最前は尽くすとも彼女に行ったのだが、それは喉の奥にしまい込み。反射的に赤く、紅く鈍い光を灯してしまった目を隠すようにゆっくり閉じて「私の過去の所行を事細かく全て世界に晒し上げれば、その大半は私を罪人だと、裁かれるべきだと断じることでしょう。ですが、その中の復讐者から殺されるよりも貴方その手で…殺されたい。でも、之だけは言わせてください、───楽しかった。」
最後の言葉は淡々とした口調とは違い、心の奥底から出てきた言葉。たった一言のそれに固く閉ざされた扉の向こうからやっと引っ張り出してきた特別感を自分でも感じた。らしくない、そう思いつつその言葉に合わせて掴まれていない方の空いた手で再び彼の後頭部を撫でるとそのまま抱きしめるように力を込めた。)

  • No.49 by 折原臨也  2019-01-13 13:06:02 


>鯨木さん

(この状況において次に続く行いを本気でするつもりなど更々ない。彼女が此方が本気でないのを察しているかは別として、裏で長く生きてきた彼女もこの後の行いを理解しているはずなのに、ゲームセンターでの行動や料理を指示したときと同じ表情で抵抗らしい抵抗はしない。仕事や取引となればここまで無になれるのか、人外とは言えどこか哀れむ表情で顔を上げかけたところで彼女が口を開く。自分の行いもそれに対する報いも全て悟った言葉。だからと言って彼女の犯してきた罪が帳消しになるわけではないが何故か紡がれる言葉が清く聞こえ、一瞬見えた気がした紅い瞳に惹きつけられたのもあったのか、いつの間にか彼女の発する声に引き込まれていた。気付けばすぐ近くに感じる体温と鼻腔を擽る髪の香り…、つい先程自ら迫ったときよりも鮮明にそれを感じた。数秒思考が停止して身動きが取れずにいたが、ゆっくりと頭が回り始めた途端、ふっと吹き出し始めは小さく段々声を大きくして笑いだし、ピタッと笑いを止めれば上半身を起こし彼女を見下ろして、「最高だよ。この状況になっても無反応か意味がないといなされるのは予想していたけど、殺されたい、に楽しかった、なんて。」恐らく最後の“楽しかった”は本気だった。それを理解しながら、一瞬彼女に引き込まれた自分を誤魔化すように技と貶す言い方をする。「でも、俺は俺に殺されても良いなんて言う奴は殺してやらない。殺されたくない死にたくないと思ってる奴を貶めて殺るほうが数倍楽しいからね。…あ、でも楽しかったのは俺もですよ。」へらりと調子の良い口ぶりで言えばヒョイッと相手の上から退いてソファーから少し離れて「楽しかったのなら、また会いません?次は鯨木さんの行きたいところで。」と自分でも思ってもみない取引抜きの誘いをする。楽しい…、彼女といるのは確かに退屈しない。それは“観察”という意味でだ。人外には興味がないはずなのに彼女から感じる気のせいともいえるほんの僅かな感情の動きが癖になっているようだった。)

  • No.50 by 鯨木かさね  2019-01-14 20:00:23 


>折原臨也様


(高らかに笑い声を響かせる相手は、ソファーから離れて行った。それに続いて此方も身を起こし座るだけの体勢になると、死にたい奴は殺さない。相手の言葉はまるで自分が死にたがりで、死ぬ事を望んでいる風に聞こえたがそれは違う。悪魔で選択肢が無かったから…壊されるならその後に殺されても仕方ないとそう思ったから、弁解しようと口を開くも直ぐに閉じた。これ以上、自分の心内を晒し続ける意味も無いのにやはり今の自分は冷静な判断が鈍っているみたいで、ふと油断すると余計な事まで口走ってしまいそうになる。乱れた服を素早く直して「…今回は仕事の内の一環ですが、今度また会うと仰るならそれはプライベートで貴方と会う…という事になりますね。…検討しておきます。」素直にはいとは言わず、濁した返答をすれば部屋の隅にある時計に目を向ける。約束の時間まであと少し余裕があるも、この後にも控えている仕事はきっと残り僅かになった今日以内に終わる気がしない、徹夜も免れない憂鬱な気分が滲み出てきてしまい僅かな溜息が漏れた。時間は有効に使うべきだ、前回の部屋に置いていた自身の鞄と荷物を纏め始めると近くにあった人形を再び持ち上げた。その時感じた違和感、些細なもので最初は気の所為かと思ったが何せこれを持っていたのは彼だ念には念を。爪先からわずかな刃を覗かせて人形のちょうど喉あたりを掻き切り中を除く、予想は的中黒く機械的な薄い板状のなにかが顔を見せた。盗聴器といったそこら類のものに違いない。彼の観察への執着心は末恐ろしい…、その人形とそれを掴み彼の元へ「…貴方のその好奇心には人間として高く評価するべき点です。さらに向上させるには時と場、節度と限度を守るとより良いものになると思います。」彼の目の前に機械を見せつけると、そのまま指を折りたたみ手の中へ包み込んだ。徐々に力を加えて機械から軋む悲鳴が聞こえると次には破壊音が聞こえ、其れは破片へと変貌したのだが。表情は変わらずだが少し怒りに似た何かを滲ませて変わり果てた姿になったモノを彼の手に、それも丁寧に握らせて。「…又、連絡します。」それだけ残して部屋を出た。)

  • No.51 by 折原臨也  2019-01-15 08:18:16 


>鯨木さん

(相手が去った部屋、しばらく閉じた扉を無表情で見て視線を無残な姿になった産物へと落とし。やはり相手は気付いた。あの人並み外れた洞察力で。今日一日彼女を観てきて時折感じた感情の動きが本当だったかは分からないが、確かにそれらは人間らしかった。それに魅せられたのも事実。しかし、どうだろう。ぬいぐるみを裂き盗聴器を壊す姿は異質…、人外そのものだった。これ以上彼女だけに関わる意味はないはずなのだが、楽しいと思う自分が居た。こちらの誘いに対する“検討する”はプライベートと踏まえれば彼女の中では上々なのではないか…。うっすら口元に笑みを浮かべると廃棄物と化した物を屑入れに投げ入れた。)



(/背後が失礼します。今回話にひと区切り付けさせていただきましたが、今後回していきたい展開などはありますか?べたなところですと、どちらかが負傷もしくは風邪を引いていて看病するなどありますが…/汗 
他キャラも登場させたらバリエーションは増えそうですね…!あと今後はもう少し臨也くんを柔らかくして鯨木さんに歩み寄れたらなと考えています/笑)

  • No.52 by 鯨木かさね  2019-01-16 20:21:23 

(/背後の者です!!そうですね、ベタな展開でも臨也様とならベタ中のベタでも全然大丈夫です!(笑)そうですね?、怪我をするのも捨て難いですし、風邪で弱った臨也様を見てみたいという気持ちも捨てきれませんね…汗。
他キャラも加えれば話の展開も増やせそうですしね!では、ひとまず怪我をするというのを試したいのですが此方としては怪我をするでも怪我をした相手の看病でも全然構いません!!鯨木がなかなか怪我をするというイメージが湧きませんがどちらでも可能ですので、臨也様背後様のやりやすい方向でやらせて頂ければ…投げやりな質問ですいません。泣、)

  • No.53 by 折原臨也  2019-01-16 20:52:32 


>鯨木さん

(/再び背後から失礼します!確かに鯨木さんが誰かに負けるイメージはあまり浮かばないですね…!でも弱った姿も絶対に美人だと思います/笑
では今回は臨也くんが負傷する形で話を進めさせていただき、追々鯨木さんが風邪で弱る話をするというのはどうでしょう…。鯨木さんが弱っていてそれを愛でたいという此方の我儘ですので流して頂いても構いません!あとアニメでは臨也くんは鯨木さんに敬語を使っていたのですが、臨也くんらしさを出したいので敬語をなくしていきたいと思っているのですがよろしいでしょうか?既に敬語で話していないところはありますが/笑
最後に次のロルですが順番で行くと鯨木さん背後さまの番ですが、場面の切り替え的にこちらからのほうが良さそうでしたらそうさせて頂きます。長々とすみません/汗)

  • No.54 by 鯨木かさね  2019-01-16 22:37:06 

(/全てにおいて了解致しました!では、最初は臨也様が負傷する形でのちのち鯨木ちゃんが風邪にかかるという流れでいきましょう!!
我儘はどんどん言ってください!此方も似ていないなりにも一生懸命頑張らせて頂きますので!笑
私としても、臨也様と敬語を抜きで素の会話ができる日が来るのを願って…ではお手数おかけしますが臨也様背後様からのロル回しでいいでしょうか?よろしくお願いします。)

  • No.55 by 折原臨也  2019-01-16 23:23:15 


>鯨木さん

(鯨木かさねとデートまがいな行い、もとい観察をしてから数日たった頃、今の自分は危機的な状況に置かれていた。渋谷の路地裏、それこそ以前仔猫が捨てられていたような場所で立つことも動くことも出来ずに壁に背を預けてだらり腕を下げた状態で座っていた。脇腹からは夥しい血液が溢れるが腕は上がらずに止血することすら許されず、足も何とか足先を動かせる程度。咳き込むたびに体の節々が悲鳴を上げ口内には血液が溢れてそのたびに地面に吐き捨てるが途中からその気力もなってきて。通信手段のスマホも壊された。こうなったのも全て自分のまいた種。自業自得。いつか痛い目をみる覚悟はしていたがいざ死に際になってみると、死にたくないと思う自分がいて笑えてしまう。実際口元には笑みを浮かべていた為端から見ると異様かもしれない。ちなみに犯人たちは顔を隠していた為分からないが心当たりがありすぎるため特定は出来ていない。まあこのままでは誰に殺られたかも分らず一生を終えそうだが。自分が死んだとして悲しむ人間はいなさそう、むしろ喜ぶ人間のほうが多いのではないか。一瞬脳裏に岸谷新羅や妹たち…そしてなぜか鯨木かさねの顔が浮かび、思わず吹き出してしまい「はは、ないな。」と。拍子に口端から血がツーと伝うが拭うことはせず浅くなっていく呼吸を感じながら路地裏から見える澱んだ空を仰いで。)



(/こちらの我儘を聞いてくださりありがとうございます。此方ばかりでは申し訳ないので主様も遠慮せずにやりたいことをやりたいだけ盛り込んでくださいね。そして負傷ロル回させて頂きました。拾ってやるなり追い打ちかけてやるなり遊んでやってください/笑
ではでは今後も非似な臨也くんをよろしくおねがいします!こちら蹴って頂いて構いません。)

  • No.56 by 鯨木かさね  2019-01-17 22:35:45 


>折原臨也


(それは突然だった、罪歌の僅かなざわめきと鳴り止まないスマホの通知。非常事態だと一目瞭然のその状況、その中心となっているのが彼だということも何処でどういう状況かも全て罪歌の子達が伝達し、顔は分からないが犯人らしき人の影を追っているということも知った上彼がいる場所へと颯爽と歩みを進めた。薄暗い路地裏、何処か見覚えのあるその場所に迷いなく突き進めば力なく空を拝む彼の姿、口角を引き上げ笑う彼も顔は案の定青ざめている。「…無様とはこの事を言うのですね。今回の貴方のその状況を作り出したのは貴方自身の失態です、自分の蒔いた種にまんまと引っかかった…この前の私のアドバイスはお忘れになったのですか?」時と場合、節度と限度を守るようにと言った傍からこの有様だ。手を差し伸べるわけでもなく唯見下ろす体勢のまま口端から血を流す彼を見ることしかしなかった。見てわかる外傷と息遣いから察するに相手が危ない状態なのは分かっていたがそれでもなかなか手を貸さないのにも、痛い目を見て今後の行動を見返すいいチャンスにもなる。「今回ので身に染みたでしょう。」薄く目を開ける彼もそろそろ限界な筈。やっとしゃがみこみ顔を除くように血が付着し少し重くなった上着のちょうど脇のところに手を差し入れ、力を入れれば容易く彼の体を持ち上げることが出来る。まともに足を運べない彼をそのまま俵を担ぐ容量で左肩に乗せるようにかつぎ込み腰の位置に片腕を回して固定して、壁をける要領で建物の屋根へと飛び移った。「…少々、揺れます。傷に響くかもしれませんが我慢してください。」そう短く返して自分の持つ中で一番この場所に近い事務所へと向かっていった。)

  • No.57 by 折原臨也  2019-01-17 23:28:54 


>鯨木さん

……誰かと思えば───そんなこと貴方に言われなくても分かって、ますよ。でも俺は自分の行いを悔い改めることなんてない。こんな楽しいことやめられるはずがないし…、今更改心したところで…っ、何も変わらないでしょ。
(突如落ちて来た影に視線を空から下へ落とせば、つい先程脳裏を掠めた女の姿。トドメでも刺しに来たのかと思うがそれも違うらしく、言われたことに小さく嘲笑を浮かべまるで怪我を負ってもそれすら楽しむような物言いで、一切反省の素振りをみせずに息を時折切らしながらも今出せる余裕を見せてやる。しかしそんな余裕を見せられたのも束の間、すぐに視界が重たくなり、彼女は一体に何しに来たんだと思っていると突然の浮遊感に小さく目を見開き「…ッ、ちょ、…離せよ…!!」と思わず叫んで降りようとするが動いたせいで襲う痛みに表情を歪めて。人外に、女に運ばれるなんて屈辱以外のなにものでもないが、今の自分に抵抗は出来ないため相手が何を企んでいるかは分からないが今は身を委ねるしかなく体の力を抜いて。
連れられたのは相手の事務所だろうか、相手に担がれたまま冷や汗をうっすら額ににじませながら目をかろうじて開けば床を見つめたまま口を開いて「…早く降ろしてくれません?すごく不快だから。……それで、俺に何か聞きたいことでも、あるんですか?」この状況でもふてぶてしい態度をやめずに口角を薄っすら持ち上げて、此処に連れてきた目的を暗に問うも声色は随分と弱々しいものだった。)

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