鯨木かさね 2018-12-31 13:01:56 |
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>鯨木さん
(可愛いものを堅く論ずるのは彼女らしい。要は好きだと一言で言ってしまえることなのだが、論理的言い回しは嫌いではなかった。しかし次の回答は真意こそついていたが予想通りで退屈だった。まあそもそも何か期待していた此方が軽忽だったかと少々つまらなそうに表情を落とし頬から手を離して離れようとするが、その前に細い腕が伸びてきて髪に触れられて。この行動はまるで予測していなく避ける隙を失い撫で受けしてしまえば不快さと怪訝が入り混じった顔で相手を見て。前に猫カフェで黒猫に似ていると言われたことまで思い出してしまえば、「……なにがしたいの?」と思ったまま質問を口にしていた。意図が読みきれずにいたが、それと共に沸々湧いてきたのは加虐心とつい先程引いた好奇心。このまま彼女のペースになるのは頂けなく、「ちょっと来てよ。」と髪を撫でる手を掴むと有無を言わさず無理やり手を引き大きなソファーのある部屋へ連れて行き、どんっとやや強めに華奢な体をソファーに仰向けになるように押すと彼女の頭の横に手をついて覆いかぶさって。「鯨木さん。さっき貴方は俺が人間にしか興味がないって言ったけど…──そのとおりだよ。俺は人間を愛しているし、貴方みたいな人間の皮を被った人外に吐き気すら覚える。けどね、人間を愛するのと同じぐらい、人外を踏みにじってめちゃくちゃにするのも大好きなんだ。」狂気じみた笑いを浮かべ爛々と目を輝かせ楽しげに言うも、少々オーバーすぎただろうか、と内心冷静さを保ちつつ、彼女の顔の横に置いていた手で片方の手首だけ押さえつけ首元に顔を寄せ「今日、鯨木さんの一日は俺のものでしたよね?」と抵抗は取引に反すると声をやや低くし示唆すれば口元に笑みを浮かべた。)
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