鯨木かさね 2018-12-31 13:01:56 |
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>鯨木さん
───…まあ、確かに恋愛とは無縁だろうね。というか想像したくないな。でも、あの男のパーソナルスペースに人かそうでないかなんて重要じゃないから、鯨木さんも危害さえ加えなければ受け入れて貰えると思いますよ。それに体も頭も鉄骨で人間かどうかわからないようなやつだしお似合いなんじゃないですか?
(人間とは認めたくない抹消したい人物の名前が上がり、彼の恋愛する姿を思い浮かべ愉快さと不快さが入り混じり微妙な表情を浮かべる。彼は短気ですぐ暴力を振るう傾向にあるが、それは彼自身と彼と親しくする者に危害を加えるものに対してであって、他は存外普通だ。平和島静雄が恋愛的意味は抜きにして彼女を迷いなく許容する様が容易に浮かんだが、それは平和島静雄という人間と人外の彼女の言葉を認めることになるため、素直にそうだとは言えずに人外同士の仲良しごっこだと痛烈な言葉で淡々と返した。言い過ぎとも失礼とも思わなかったが、子供っぽく勢いで言ってしまったこともあり一度気持ちをリセットするためにコップに入った水を一口飲む。そして次にテーブルに置かれたうさぎを模った林檎を見て、果たしてこの形にした意味はなんだろうと。「…鯨木さんって可愛いもの好きなの?」猫好きだし可愛いものが好きでもおかしくはないが今うさぎ型の林檎にする意味はあったのかとやや訝しげに見つつ、胴体部分にフォークを突き刺すと頭からかじって。続く質問には、やっぱりそう思うよなーと林檎を咀嚼しながら相手を見返し、飲み込んだところで笑みを浮かべ、「明確な意味は特に無いよ。重要なのは退屈かそうでないかで、貴方はどうなのか見させて貰っていただけです。まあ結果はそこそこってとこかな。」テーブルに肘をつきフォークを指でブラブラ揺らして弄びながら楽しげに述べれば、フォークを置いて徐ろに立ち上がると相手側に周って、座る相手の頬に手を伸ばすと無理やり此方を向かせ、「それより…今日したこと、世間一般では“デート”って言うんだけど、最後にのこのこ男の家に上がり込んできた鯨木さんはこの後何をされるかとか何も想像しなかったんですか?」約束の一日はまだ終わっていない。彼女の観察も。そこそこな評価を超える反応を期待するように笑みを深め、らしくない言動を取りダークブラウンの瞳をじっと見た。)
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