今日こそ君に好きと言いたい

朝から五月蝿ぇよ。お前知らねぇだろ、俺のセーター姿けっこー評判良いんだよ。
（ 親しき仲にも礼儀あり、何時もの事だが中々に失礼な事を言ってしまったという自覚はある為、相手がいつも通り威勢良く言い返してきた事に内心ほっとしながら眉間に皺を寄せ。暑苦しいと痛い所を突かれてしまったが、直ぐに女子が〝萌え袖〟と盛り上がっていたのを思い出すと得意気に言い訳を並べ。今更真面目に好意を伝えた所で冗談と受け取られる可能性もある、斯くなる上はやはり己の生まれ持ったビジュアルの良さを武器にして惚れさせるしかない。彼女に見た目を褒められた事は覚えている限りでは殆ど無かったが、暑さに耐えつつ萌え袖の状態で机に頬杖をつくと言い訳と共に緩く口角を上げ微笑んでみて ）

（ ／ 引っ込むと言ったそばから失礼致します。遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い致します！）