A 2018-12-23 15:25:59 |
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(逃げる選択肢を提示しても彼はやはり逃げなかった。
頭上の月を細切れの厚い雲が通り過ぎて行く度に、二人を照らす光は暗点を繰り返す。何かの始まりを意味しているのかの様で、この空間と時間を更に印象付けている。
しっかりと握られた手、自分の足で立ち上がり距離が縮まる彼との視線。再度発せられる意思と僕が要求したモノを相手も欲しがっていて、叶わなければ自ら命を絶つ…と。暴力的で刺激を揺さ振られる言葉を僕は気に入り、握られた手を引き寄せて見つめ、彼の言葉を肯定する意味として自分も言葉を続けた)君を傷付けて良いのは僕だけだ。……今日ここで君が見た事は全て、二人だけの秘密。裏切りは許さない。…誓える?
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