（3L）リ･カースト（擬人化）

>シオン

見てェ……ぁ、いや…ぉ、俺だって散々オネダリしてんだし、多少はヤられちまっても全然良いと思うぞ。うん
(負けず劣らず甘やかな内容が告げられると最早体面も何も無く小さく唸るように欲を呟いてから、何故か取り繕うようにフォローにもならない言葉を。一線越える瞬間を牽制し合う内、焦れったい極限状態に混じらせた温さが却って攻めっ気を鈍らせた結果このまま絞められるのも良さそうだな、等と酸素が足りなくなって来た頭で思考していたが俄に首が自由になると同時、戯言と共に殆ど惰性で遊ばせていた舌に生々しい体温が迫ると目を瞬いて。興味の対象がコロコロ変わる相手のやりたい事は取り敢えず理解したものの挑発され返されると弱く、反射的にむしゃぶり付いてしまおうか、それとも解放を良い事に先程の続きと腕を伸ばそうか、取るべき行動を惑わす欲望の折衝に加えて塞がっていた分の息が流れ込む感覚に混乱し何とか紡ごうとする台詞も「っく、は……へ。そっち？ 今は、その…ぁ、う……むぅ」と徐々に勢いを失って行けば最後には糸が切れたように首を傾けるとコテン、と緊張で貴方の肩に額を乗せ湯気を上げて。その過程で果たして己の唾液は何処かを汚しただろうか、毛先に刺した明るい黄緑色と珍しくフードの外に晒す耳をじんわり染める赤味は同じ感情を示すものらしく小刻みに悶え