秘密の恋（〆）

(/克服してほしいものですがね……(苦笑)まぁ、凛ちゃん相手であればまだアガらずに喋れる(言葉がスラスラ出るとは言ってない)ので多分大丈夫でしょう(笑)いえいえ、櫂の方こそ凛ちゃんを困らせてしまい申し訳ありません(笑)なので夢はともかく、櫂の趣味を増やしていって貰いたいのです(笑)趣味関連が無いので一般家庭の友人と遊ぶというのだけが櫂にとっての唯一の息抜きですから、それ以外での息抜き方法を教えてあげてください(笑))

ん…ま、そう、だな…それ以外、なんて全く…考えたことも、ねぇな…(相手に謝られては気にするなと無言でジェスチャーをして返して。そのまま二人で通りを歩いていると不意に訊かれた質問に少し思案はしたものの目線は相手の方に向けずにそう返しては「ま、趣味なんての、も一切ねーから…息抜きも、ダチと遊ぶ、位しかねー…もんなぁ…」と少し自嘲気味に笑っていればも普段使っている分かれ道が見えてきて)

(/かしこまりました(笑)こちらこそ凛があまり役に立っておらず申し訳ないです。凛なりの息抜きを櫂くんに教えてあげようと思います！(笑))

うーん…じゃあさ、これはあたしがたまにやってる息抜きなんだけどね？買い物とかどうかな…？好きな服買ったり靴とかでもいいけど…いろんなお店見て回ったりするのも結構息抜きになったりするよ？あとは映画見に行ったりとか…(歩きながら暫く考えたあとゆっくりと口を開き自分なりの息抜き方法を相手に話して様子を伺っていると分かれ道が見えてきて少し寂しげな表情になりながらも「…あたしこっちなんだ」と分かれ道の左側を指さし相手に話しかけて)

(/いえいえ、南雲組や南雲家からすると凛ちゃんはメチャクチャ役に立ってますよ(笑)どんどん教えちゃってください(笑)そして若い順になるとベスト3は櫂(18)→謙(20)(顔付きでもっと歳がいってるように見える)→若い組員(26)(若く見える亮太は実は29歳)となります(笑))

む、そうか…なら今度、謙に映画や服、のオススメでも、聞いてみるか…アイツ、何だかんだで、俺を除いて…なら最年少、だしな(相手の話にそういう方法もあるのか、といった様子で聞いていれば今度謙に色々聞いてみようと決めてそう呟いていれば分かれ道で相手が指差す方はどうやら自分の帰り道とは違う様子で「…俺はこっち、だから…また、な…」若干の寂しさを一瞬感じたが何故そう感じたのか分からずそう伝えては手を少し控えめに振って分かれ道を右に進んでいって)

(/そう言って頂けて安心しました。え、まさかの亮太さんが29歳だったなんて(笑)詳しい詳細ありがとうございます(笑)このあとの展開はどうしましょうか？(笑))

謙さんって…ちょっと顔が渋めの人だっけ？ホントだったらあたしが一緒に行ってあげれたらいいんだけど男の子服とかよく分からなくて。やっぱこういうのは男同士の方がセンスあるかもしれないし、時間ある時にでも行ってみなよ！(相手を良く慕っている組員の名前を聞けば顔が思い浮かぶもののあまり正直に言ってしまうと失礼だと思いなるべくオブラートに包んだ言い方で聞いて。相手の言葉に頷きながら本音は自分が一緒に行きたいのだがそんな事を言ってしまえばきっと困らせると思いそこは我慢をしにこっと笑いかけて。自分が指した方向とは逆の道を行く相手に「うん、また…明日ね」と手を振り返し答えながらゆっくりと歩き出して)

(/実は亮太は凛ちゃんとは一回り離れているのです(笑)そうですね……時間を開けて、櫂が風邪で学校休んでて、席が隣と言う理由で凛ちゃんが色々学校で出たプリントやその日の学校での授業内容とか教えるために南雲家に向かう(道が分からない筈なので連絡先知ってる亮太に聞くでも迎えに来てもらうでも良しですよ(笑))というのはどうでしょう！(笑)偶然櫂の祖父が極道関係の話し合いで家を開けていて両親(母親も父親の会社に重役として勤務)も仕事で数日家を開けている設定なので普段とは違った櫂へのタメ口組員ズの様子が垣間見れますよ(笑))

謙はあんな、見た目、だから…大抵老け、て見られ、んだよな…(相手の言葉を選んでの発言にアッサリと返しては相手のニコッとした笑顔に思わず流石に行かないのは気が引けると思ったからなのか「あぁ、そうする…」と小さく頷いて。分かれ道を歩いて少しして少し後ろをチラッと見ては誰も居ないのを確認してハアッと息を吐くと「と、とりあえず俺たちの事については話さずに済んだ…」と安堵の表情で呟いては「誰にもだが特に宮園には…あんまり俺たちの世界に入り込んで欲しくないからな…」と小さい声ながらしっかりとした決意を持って呟いて)

(/凛にとって亮太さんは頼れるお兄さん的存在になって頂きたいですね(笑)はい、それでは場面転換のほうをさせてもらいますね！風邪で2日程休んでいる櫂くんのプリントを担任に頼まれ届けるという設定でお話進めさせてもらいます！)

──え。私ですか？はい、分かりました。
(ある日の放課後担任に呼び出され職員室に向かうとちょっと頼まれてほしいと言われ話を聞くと、風邪で2日休んでいる相手にプリントを届けてくれとお願いされどうして自分なのかと疑問に思っていると「南雲の席の隣だし最近よく話してるみたいだから頼めるのは宮園しかいない」となんとも理不尽な理由ではあったものの、これをきっかけに相手の事をまた知れるのではないかと密かに思いながらそのお願いを引き受けて職員室を後にし靴箱に向かい校門を出て。しかし相手の家には自分で行けるはずもなくどうしようかと悩んでいたがふと亮太さんに連絡先を教えてもらっていた事を思い出し鞄から連絡先が書かれたメモを取り出すと携帯で番号を打ち少し緊張しながらも呼び出しボタンを押して相手が出るのを待って)

(/ですねぇ、個人的には何だかんだで櫂と亮太で凛ちゃんを奪い合ってほしいです(笑)まぁ、どうなるかは本人たちしだいですが(笑)了解しました！普段はこんな感じだったりしますよ(笑))

ッケホ…っせぇんだよ…ケホッケホッ(自分が風邪で学校を休んで2日、何の因果か前々日から祖父と両親はそれぞれ仕事で数日家を離れており家には組員が数名しか残っておらず皆奔走しており。自分の部屋で謙と亮太が看病をしてくれていて亮太が「組長やご両親がどうしても外せない仕事の時に器用に風邪引くとか櫂はどんだけ寂しがりなんだよ」と笑っていうので少し恨めしげに咳混じりにうるさいと言い放つと謙が「櫂、いい加減夫婦(めおと)候補くらい見付けたらどうだよ。それこそ、あの娘(こ)なら櫂もまともに話せるし…」と提案してきて「ダメだっ…ケホッ…アイツを嫁候補には…ケホッ…入れない…！！」と強く反対しており。そんな中亮太の携帯が鳴って「謙、櫂を頼むわ」と言い残して一度部屋を出ていって。部屋を出て少し離れたところで「はい、もしもし」と電話に出て)

(/その奪い合い気になります！(笑)今回のをきっかけにそういう展開になればいいなと密かに思ってます(笑)なんだかタメ口もアリですね！新鮮で好きです(笑))

あ、宮園です。お久しぶりです…お忙しい所すみません。今お電話大丈夫ですか？実は今日担任から南雲くんにプリント届けるように頼まれちゃって今日お見舞いも兼ねて南雲くんの家に行こうと思ってるんですけど…場所が分からなくて…亮太さんにこんなお願いするの凄く失礼かなと思ったんですけど他に頼める人もいないし。あの、また道案内してもらえないでしょうか？…あとあたしにも何かお手伝い出来ることあれば仰ってください！少しでも早く南雲くんに元気になってもらいたいので。(何回か呼び出し音が鳴るたびに鼓動は速くなっていき、相手が電話に出ると緊張で少し声が上ずってしまいながらもなんとか説明をしたあとどうしても相手が心配になり自分も何かしてあげたいと思いそう話して相手の返事を待って)

(/まぁ、でも亮太と結ばれたら1回り年上と結ばれるという展開になっちゃいますけどね(笑)ですね、ちょっと期待しちゃいましょう(笑)良かった、お気に召したようで何よりです(笑))

「あぁ、宮園さん。わざわざありがとう」(電話相手が相手であることに気づいて思わず頬が緩んでは櫂への届け物と看病をしたいという相手の健気さに感謝の言葉を述べては『櫂も勿体無い事をするもんだな、こんな良い子を夫婦(めおと)の相手にしないなんて罪なこった…』と残念に思いながらももし自分だったら間違いなく相手を嫁にするのに、とも考えてて。そうすれば道案内をしてほしいという相手のお願いに「うん、分かったよ。なら車で迎えにいこうか…普通の車の方が良いかな？組の車じゃあ目立つだろうし」と問い掛けて)

(/それもある意味“秘密の恋”ですけどね(笑)他にもいろんな展開が思い浮かんだら何でも仰ってくださいね！(笑))

ありがとうございます。…はい、普通の車でお願いします。あの、どこで待ってればいいですか？今学校出た所なんですけど。(相手の言葉にホッとし頬を緩ませ。さすがにあの黒塗りの車で迎えに来られるのは少し怖いと思い普通の車をお願いして。「それと私が行くこと南雲くんには秘密にしてもらいたいんですけど…」と何となく相手に知られた状態で会うのは若干の恥ずかしさと気まずさがありそう付け加えて)

(/確かにそうですけどね(笑)了解しました。そちらからもなにかございましたら是非仰ってください！！(笑))

「オッケー。なら、そこで待ってくれるかい？もう櫂に断られてたんだが、前までは送っていたから場所は分かるから」(相手の言葉にそう返しては何だかんだで時々様子を見に行く時のために使っていた車があるためにそれを使おうと考えていれば付け加えられた相手の言葉に思わずクスリと笑っては「分かった。櫂には内緒だね。それじゃあちょっと待っててね？」と言って電話を切ると一度部屋に戻り謙と布団の中にいる櫂に「所用で離れるけどちゃんと戻るから」と伝えては急ぎ目に南雲邸を後にすると近くに停めてある黒のワゴン車を運転し相手の待つ学校目指してちゃんと法定速度を守りながら走らせ、少しすると学校の入り口付近に立っている相手の姿を見つけては巧みなハンドル捌きで相手の入りやすい位置に車のドアが来るように停車しては運転席からドアをリモコン操作で開けて「宮園さん、お待たせ。どうぞ」とドアの方を向きながら声をかけて)

(/もしそんな事になったら櫂くんが妬いちゃうかもですね(笑)かしこまりました！)

──分かりました、お願いします。
(相手との電話を切り暫く待っていると遠くの方から黒い車が見えてきて、もしかしたらあの車かな？と思い眺めているとその予感は的中し。運転に慣れているのかスムーズに自分の乗りやすい位置に停めてくれて後ろのスライドドアが開き中から入るようにと促されペコっと頭を軽く下げながら「失礼します…」と呟き車に乗り込みシートベルトをして。車の中は静かで何かを話していないと落ち着かない雰囲気に暫く窓から景色を眺めていたもののふと風邪を引いている相手が気になりゆっくりと口を開き、「南雲くんが風邪って珍しいですよね。まだ熱下がってないんですか？」と心配そうな表情を見せ運転している相手を見つめて)

(/間違いなく嫉妬しちゃいますね(笑)嫉妬した櫂が亮太から頑張って凛ちゃんを略奪しそう(笑)因みに元料理人の組員も居るけども現在は組長の方に着いていってます(笑)ここは凛ちゃんに見せ場を！！(笑))

…うん、櫂は元から頑丈で最後に風邪をひいたのは一昨年の秋口だったかな。それに1日休んだら治ってたし…でも、今回のはまだ熱もあるんだよね。一応お粥とかなら食べれるとは思うんだけど…料理のできる奥方と組員が共に不在でね…(運転をしているため後ろを振り返る事は出来ないがバックミラー越しに見える心配そうな表情に『ここまで心配されている櫂が少し羨ましくもあるなぁ…』と考えながらも色々と話しており、料理のできる人間が出払っていて居ない現状を苦笑いで話しては「だから櫂は組員たちが買ってきたゼリーとか位しか食べれてないんだよね…」と櫂に対して出来ることがあまりない今の状況を少し良くないとは思っている様子で)

(/櫂くんが凛を略奪するところ見てみたい気もします(笑)なんと！それは最大のチャンスですね(笑))

…そうなんですか。え、ゼリーくらいしか食べてないんですか？風邪の時はちゃんと栄養取らなきゃいけないのに…あのっ！私、お粥なら作れるので作ってあげてもいいですか？(普段あまり風邪を引かない彼が2日も熱が続いていると聞けば体力的にも相当バテているのではと思い益々心配になって。ふと相手から料理が出来る人が不在で口にしているのはゼリーだと言われるといてもたってもいられず相手にそうお願いして。「薬はちゃんと飲んでるんですか？」と付け加えながら運転している相手を見つめつつ卵粥を作ってあげようと心の中で決めていて)

(/まぁ、素直にくっついてほしいのが一番ですけど(笑)その為だけに料理人だった組員を組長の方に行かせましたから(笑)実は飲み薬が苦手な櫂(笑)組員達は凛ちゃんの事を知ってるので話せば台所の場所や食材の場所を教えてくれますし、不足している食材はパッと買いに走ります(笑))

「あぁ、是非作ってあげて。組員は皆宮園さんの事を知ってるから、理由を話せば皆協力してくれる」(相手の本当に心配そうな表情に『こんな心配してくれているなんて、櫂は幸福者だ』と微笑ましく感じて。そして、相手のお願いに軽く頷き、そう返しては薬について訊かれると少し困った表情で「それが、今まで薬を飲まずに治して来たからか、薬を飲みたがらないんだよね」と付け加えては、だから屋敷に残っている組員皆困っている事も明かして。そのタイミングで車の後部座席のドアが入口に来るように停車しては車内から操作してドアを開けると「それじゃあ、自分は車を置いてくるから櫂の事、頼んだよ？」と微笑みつつ相手に伝えて)

(/私もそれが理想です(笑)凛のために考えてくださりありがとうございます(笑)櫂くんの意外な弱点可愛すぎです(笑)早速ですが買い出しをお願いしてみました(笑))

はい、分かりました。亮太さんありがとうございました。早く南雲くんに元気になってもらえるように頑張りますね！──あ、こんにちは！…お邪魔します…(車から降りて相手に笑顔でお礼を言ったあと頭を下げて。いざ入口の前まで来ると、急に心臓の鼓動が速くなるのを感じながらもインターホンを鳴らそうと手にかけた時1人の組員に声をかけられ、軽く挨拶を済ませると笑顔で家の中に案内されて台所に通されて。台所は綺麗に整頓されており、調理器具の場所や調味料の場所を優しく教えてもらい。早速卵粥を作ろうと冷蔵庫を開けると肝心の卵が見当たらず傍にいた組員に「あの、すみません。卵がゆを作ろうと思ってるんですけど卵がなくて…買ってきて頂いても大丈夫ですか？」と問いかけて)

(すみません！名前を間違えてしまいました;)

(/やはり理想ですよねぇ(笑)いえいえ、やっぱり以前櫂の出番を貰いましたし凛ちゃんにも出番を、と思いまして(笑)可愛いですかね？(笑)何だかんだで櫂と組員達は櫂が小さい頃から傍に居たから仲良いですからね(笑)名前間違いは大丈夫ですよ(笑))

「おう、任せろ！！」(相手のお願いに近くにいた組員が自分でも若頭である櫂の役に立てると感じたのか笑って頷いては軽快な足取りで台所を出ていき、少しして近所のスーパーから卵を購入してきたようで戻ってきて「ほら、卵。櫂の為に頼むよ！」と相手に手渡して)

(/理想通りな展開になればいいのですが(笑)凛の出番をくださりありがとうございます(笑)組員さんと櫂くんは家族同然ですもんね？名前の件、お優しい言葉感謝します！)

ありがとうございます。…よし、美味しいの作るぞ！(腕まくりをして気合いを入れたあと、卵を買ってきてくれた組員に笑顔でお礼を言って。炊飯器にちょうどご飯が残っていたのを見て一人用の土鍋にだし汁とご飯を入れて柔らかくなるまで煮込み、卵をボウルに割り入れてかき混ぜ、慣れた手つきでネギを刻んでいき。ご飯が柔らかくなった所で卵を回し入れて味を確認してネギを乗せて卵粥を完成させて。)
───…できた！味もちょうどよかったし、食べてくれたらいいな。

(/ですよねぇ(笑)いえいえ、やはりそれぞれに出番があれば良いですものね(笑)そうですね、更に一部の組員はおじさんのような感覚です(笑))

「流石だねぇ、こりゃいいお嫁さんになるんじゃないかい？」(相手の作る様子を見ていた卵を届けた組員が完成した卵粥を見て感心した様子でニコニコ笑いながらそう相手に言えばふと思い付いたように「もしアレなら自分で櫂にお粥を食べさせたりに行ったりしないかい？櫂の部屋に案内するけど」と提案をして)