秘密の恋（〆）

(/萌えますかね？(苦笑)それならいいんですけど……と言うことで追跡しやすくさせちゃいましょう(笑)因みにワザと(構成員たちの居る可能性の高い)繁華街を避けています)

それじゃあ、俺はここで(各々が会計を済ませて店を後にしてこれからどうしようか等話しているときに男子グループにそう言うと「あれ、もう帰んの？」と言われて「早く帰らないとうるせーのがいるからな」と笑って返しては手を振って足早に帰路につき。その様子を見ながら男子グループの一人が南雲の後ろ姿を見ながら「アイツ付き合い良いんだけど、別のとこ行くかの話題になったらいっつもあんな感じで帰っちまうんだよなぁ」とポツリと呟いて。結局男子たちは各々そこで別れる事になり)

(/了解致しました！頑張って追跡させてもらいます(笑))

じゃあ私もそろそろ行くね？うん、また明日学校でね！
(相手の友達が話しているのを聞くと何故か妙に気になってしまい偶然にも相手と帰る方向は同じで仮に後を追ってバレたとしても何かしらの言い訳が出来ると思い友達に別れを告げてわざと携帯でメールを打っている風を装いながら相手の後を浸けるようにその場を後にして。相手は繁華街を通らず人気の少ない道を歩いており少し不安に思いながらもなんとかついて行き)

(/まぁ、櫂は殺気以外には全くの無警戒なので余裕で追跡成功します(笑)敢えて此処で止めちゃいましょう。凜ちゃんどうするかな……？)

(まさか追跡されているとは露知らず出来るだけ人通りの少ない道を選びながら歩いていけば少し閑静な住宅街に到着し。そこは小学校などが近くにある事もあり時々小学生の子ども達が楽しげに帰っていく様子を安堵の表情で見ながら連絡をくれた組員にメールで〈今近くだ。もうすぐ着く〉と簡易的なメールを送って。少し歩くとその歩いている道の奥に和風の立派な屋敷と呼んでもおかしくない程の家があり、その家の敷地の入口近くに来ると明らかにその筋の人間と見受けられそうな様子の人間が数名その入口出てくると、櫂の方を見てダッと櫂の元へ駆けていき)

(/なるほど…。追跡簡単で安心しました(笑)これが凛の精一杯みたいです(笑))

こんな所があったんだ…。全然知らなかった…あれが南雲くんの家なのかな？…お金持ちだったんだ───え？あの人達ってヤバイ人達だよね？！ど、どうしようっ…このままだと南雲くんが危ないっ！
──…南雲くんっ！！早く逃げて！
(いつの間にか閑静な住宅街に差し掛かりこんな場所があったとは思いもよらず繁華街とは違い事件など起きそうもない平和な場所だなあと呑気に辺りをキョロキョロしながら歩いていると目の前に立派な和風の家が見えてきてまさか彼はお金持ちでお坊っちゃんだったからあんなに家に呼ぶのを躊躇っていたのかと思っていた矢先、彼の周りに人相の悪いいかにもそっち系の人達が出てきて思わず足を止めこのままだとマズい、なんとかしなくてはと震える手でどこかに電話をかける振りをしながら携帯を耳にあて相手に聞こえるように呼びかけて)

(/凜ちゃん可愛い(笑)ここは流石に櫂のターンですな。少し口下手気味なので若干締まらないですが(笑))

っは！？(目の前の家の自宅から出てきたのは現在住み込みで身の回りの世話をしてくれている家族とも言える組員たち。彼らが口を開こうとしたその時に自分に逃げるように伝える声にまさか警戒を怠ってたのかと慌てて辺りを見渡せば出てきた組員達も自分の周囲に自分を護る様に移動し警戒をしている。しかし、周囲に人影は殆どなく居たのはカラオケ前で別れた筈の相手の姿。それに気付いた組員の一人……それも自分を弟のように考えてくれている組員が少々怒りの形相で向かおうとしたためにもう隠しきれないと判断したのか「……下がれ、謙」と怒りの形相の組員に低めの声で声を掛ければ「しかし、若頭……コイツぁ」とこちらを見て少し不服そうな表情だったため「なぁ、俺は下がれっつってんだよ、謙……コイツ…宮園はクラスのヤツだ。お前らは屋敷に戻って俺の知り合いに出す物とかの準備しとけ」と若干キレかかっているのを自分でも感じながら言い放つと流石に怒りかけている事が伝わったのか全員屋敷の中に戻っていき。そしてその場に残ったのは自分と相手のみ。流石に女子相手に怒る何てこともできずに少し気まずくなりながらも「…ワリィ、宮園。その、俺のこと、とか色々話すから…俺んち、来てくれるか…？」と少し申し訳なさそうに苦笑いを浮かべながら問い掛けて)

(/ありがとうございます(笑)櫂くんも素敵ですwホントに理想の若頭様で凛よりもやられてしまいそうです(笑)凛が最後力が抜けて座り込んだのを見て櫂くんはどうするんでしょうか…？)

──…！あっ…えっと、わかった…
(声をかけた直後に組員らしき人達が彼の周りを囲むようにしているのを見て驚き目を見開いていると謙と呼ばれる人が怒りの形相でこちらに向かっているのを見て体をビクっとさせ、“やばい私…殺られちゃう…”とぎゅっと目を閉じ怯えながら警戒しているとカラオケでの電話と同じ低い声色で謙と言う人に声をかけている相手の言葉が聞こえゆっくり目を開けて。それを聞いた他の人達はおずおずとその場を後にし屋敷のなかに入っていき。しかしそれは女の自分でも分かるような若干キレかかっている感じでこのままだと本気でヤバイ。逃げなきゃ！と思っていた矢先ふと視線が合うと自分の事を話すから家に来てくれといつもの口調で言われるとそれに従うしかなく彼の所に行こうとした途端一気に恐怖心がなくなりその場にへにゃりと座り込み「南雲くん…どうしよう…体動かない…」と相手に震える声でそう伝えて)

(/ありがとうございます(笑)理想的だったようで何よりです(笑)櫂は少し女性の扱い苦手ですけどね(笑)因みに外壁の裏の庭の所で組員の一人が聞き耳立てて若頭がどうするのか探ってましたがダメだこりゃと察したのかコッソリと屋敷の中に戻っていきました(笑))

っ…えっと、その…(急に座り込んだ相手に驚きの表情になると相手の震える声に『怖がらせてしまった…だから隠してたんだけどなぁ……』と困った表情を浮かべて一応入り口の方を見てみるも誰も居る気配は無く、自分自身で対応するしかないと感じ取ったのかオズオズと片手を差し伸べては「その、立てる……？」と問い掛けて。そもそも女子と触れ合うなんて殆どしたことがなかったが為にこういう場面でどうすれば良いのか分からず最終的に『とりあえず、宮園に立ってもらって、二人で歩いて行けば良いか？』という考えに至り)

(/女の子の扱いが苦手な櫂くんがこの先凛とどういう関係になっていくのか楽しみですね！なるほど、組員さんも櫂くんを心配してたんですね(笑))

えっ…う、うん…ありがとう…。
(先程の光景が頭の中でぐるぐると巡り相手の顔が直視できず少し視線を逸らしたまま差し伸べられた手を取りお礼を言いながらゆっくりと立って。座り込んでいたのもありスカートの汚れを払いながら改めて辺りを見回せば立派なお屋敷でただ呆然と見つめながら自分とは住む世界が違う人なのだと思うと少しだけ寂しいようななんとも言えない複雑な気持ちになっていき、後を付けていたことを謝ろうと思い「あの…ごめんね。南雲くんを浸けるような事して…なんか色々心配になっちゃって…」とか細い声でゆっくりと話して)

(/そうですねぇ。ここからどうしていくのやら……はい、女っけ0の櫂を心配している組員は櫂自身は気付いていないですがメチャクチャ居ますし、祖父と両親も組員達に櫂の女性関係洗わせたりしてました(笑))

あー、いや…その、俺も、すまねぇ。怖がらせてしまって…(視線が別の方を向いているのを見てやっぱり自分が怖かったんだな、と反省していれば相手のか細い声が聞こえてきて申し訳無さから自分からも謝罪の言葉を述べては「……本当は怖がらせたくなかったんだけどな…」と小さく呟いては歩き始めて敷地内に入ってそのまま左手に立派な和風庭園が見え、見るからにその筋の人が乗りそうな黒塗りの車が2台停まっていてもう2台分のスペースが空いているガレージが右手に見える道を歩いて玄関前に到着すればそのまま家の中に入り。そうすれば先程の内の一人である謙が書類を幾つか持っており「若頭、これを」と手渡してくればそれを受け取り「組長は？」と謙に聞けば「今は執務室に。後幾分かで出発なさいます」と帰ってきて「分かった、宮園は応接間に通すから」と返して下がるよう言うと謙は自分とついてきていた相手にも深くお辞儀をして階段を昇っていきそれを見届けると相手の方を見ては「…えと、コッチ、だから」と応接間のある方を指差して上がるよう勧めて)

(/恋愛に発展していけば面白くなりそうですけどね！(笑)
家族全員が心配してるなんて櫂くんは幸せ者ですねぇ。これを機にどんどん仲良くなっていければと思います！)

ううん…それは…大丈夫。ちょっとびっくりしたけど…
(相手から謝罪の言葉を述べられ首を横に振りながらそう言葉を返し、絶対に普通の人は入れないであろう敷地に足を踏み入れてしまった事の恐怖心と好奇心が入り交じり胸の鼓動は収まることはなく黒塗りの車をちらりと見たあと庭園に目をやれば綺麗に手入れされた立派な日本庭園で思わず「ここの庭綺麗だね…」と呟いて。その後玄関に入ると小さくお邪魔しますと声に出し家の中に。先程の“謙”という人に相手が若頭と呼ばれている事にやっぱり住む世界が違う…自分はここに足を踏み入れてはいけなかったんだと少し後悔をしてしまうもののそれでも相手の事を知って置かなくてはと思いその謙さんにぺこりと頭を下げ応接間に入っていって)

(/発展してほしいですけどねぇ。その場合はデートとかしてるときに組員が数人コッソリ後をつけてきそうですが(笑)
幸福者と言うよりは全員櫂に将来的に嫁候補をキチンと探してほしいだけです(笑)まぁ、家族よりは組員の方が凜ちゃんと仲良くなるの早いかも知れませんね(笑)
因みに応接間は和室で櫂の座った方(凜ちゃん座った方から見て正面)の櫂の背後に床の間があって、達筆な文字が書かれている掛け軸と鞘に収まっている二振りの日本刀が飾られていて、櫂から見て左手(凜ちゃんが座った方から見て右側)に縁側と先程見えた日本庭園が別角度から見える感じですね。後は茶箪笥とかもあったりしますね)

そっち、座っていいよ…(応接間に相手が入ったのを見れば一方の座布団を指し示して自分は指し示した反対側の方に座って。すると間もなくして謙とは別の組員でパッと見20代前半と思われる若い組員がお茶とお茶請けと思われる煎餅を載せたお盆を持って入ってきては相手の前に置いており『もうちょっと洒落た菓子とか飲み物無かったのか……』と何故か若干申し訳なく感じてきてその組員が自分の前にもお茶と煎餅を出すと「若頭、もし何かあれば呼んでくださいね」と言われて頷けば組員が相手にニコッと笑って会釈をしては応接間を出て。それを見届ければ「…さて、何から話す、方が良いかな…聞きたいこと、あったら何でも言ってくれ…出来る限りのは答える…から」と本当に何から話せば良いのか検討が付かず聞きたいことがあれば答えると相手に質問があるか投げ掛けて)

(/確かにそれは想像できちゃいますね(笑)嫁候補ですか。なるほどです！なんだかんだ組員さんと打ち解けて凛の相談相手になってくれる事を願います(笑)
応接間の説明ありがとうございます！とてもわかりやすいので助かります！)

うん、ありがとう。それにしても…南雲くんの家って凄いね…？聞きたい事が沢山ありすぎて何を聞けばいいのか分からないんだけど…南雲くんって要は極道の息子…って事？だからさっき学校で家に呼ぶのを躊躇ってたの？
(指し示された座布団にちょこんと座り応接間をぐるっと見渡せば相手の背後にいかにも高そうな掛け軸や時代劇なんかに出てきそうな日本刀が飾られており思わず声をかけて。その後若い男の人がお茶とお茶菓子を持って来たのを見ているとその人と目が合ってしまうがニコリと会釈をされて内心ホッと胸を撫で下ろしこちらも微かに微笑んでぺこりと会釈を返して。相手からなんでも質問していいと言われるが未だに現実を受け止められていない自分がいてとりあえず確認のためにゆっくりと口を開いて)

(/しかもバレないように交代で後をつけていそうなんですよね(笑)ですね、多分さっきのお茶を運んできた子が一番最初に打ち解けそうですね(笑)
説明が伝わってよかったです……当然背後はこんな邸宅の中なんて考えたこともないので説明に必死でした(笑))

……まぁ、今の組長は、俺の祖父だけど、その解釈で問題はないし…理由もそのとおり(相手の問い掛けにまぁ、そう来るよな、と覚悟をしていた事だったが改めてそう言われて実感しては相手の言葉に頷いて肯定し友人を呼びたくない理由も合っていると告げて。だからこそ、今までずっと誰も自分の知人を家に招き入れたことはない。小学校の頃の家庭訪問だって学校近くの喫茶店で済ませるほど徹底している。だからこそ「まぁ、その…だから、宮園が俺の家に、初めて来た…俺の知り合い、って訳だな…」と手に持っていた謙に渡された書類を自分の隣に置いては少し頬を掻きながら告げて)

(/いろんな意味でバレた後が怖いですもんね(笑)私もそれ思ってました！年齢的にも近いし？(笑)なんだかんだ相談乗っているうちに凛のことが気に入ってしまうパターンなんか妄想しちゃいましたが(笑)実際の所テレビくらいしか情報ないですもんねw)

…ということはいずれ南雲くんも組長になるって事だよね…？そっか、うん。わかった。あ、あたしこの事は誰にも言わないからね！それはちゃんと約束するからっ。
…その書類って極秘資料みたいなやつなの？
(相手の言葉に頷きながら確かにこういう事情だったらいくら友達でも家には呼べないよねと苦笑いを浮かべて。この事実は絶対何があっても公にしてはいけないと心に決めて相手の目を見てしっかり伝えて。自分が初めて家に呼ばれた知り合いだと言われると少し嬉しいような特別な意味に取れてしまい頬を薄く染めながら「あ…そうなんだ…」と話し、ふと相手が持っていた書類に目がいきやっぱりこういう業界の人は危ない薬とか密売しているのではなかろうかという勝手な思い込みでなんとなく気になり問いかけて)

(/まぁ、バレたら間違いなく櫂の雷落ちますね(笑)実は一番歳が近いのは謙(顔付きが素の表情で怖いだけ)の20歳だったりします(笑)それはそれで面白そうではありますがどうしましょ(笑)もう想像120%で内装決めてます(笑)なのでもしかしたらおかしな部分が出るかもです(笑))

ま、まぁ、その…親父が継がないって、公言してるみたいで…俺が次の組長濃厚、って感じらしい…(相手の言葉に何故だか分からないが照れくさくなったのか頬を掻きながらそう伝えて。そして自分の素性のことを言わないと約束してくれる相手に安堵の表情になれば「あ、ありがとう…そう、してくれると、助かる…」と呟いて。そして相手に書類のことを聞かれれば「え、っと…親父の会社の収支とか、その辺だから…まぁ、簡単には見せれないよ、うん…」と苦笑いをして)

(/それも見てみたい欲が出てしまいます(笑)えっ、まさかの謙さんが歳近かったとは…もっと上かと思ってました(笑)ちょっとした遊び心で入れちゃいます？櫂くんが嫉妬しちゃうみたいな！←大丈夫です、私もそこら辺サッパリなので(笑))

え、そうなんだ？順番的にお父さんが継いでその次が南雲くんなのかと思ってた…。でもすごいよね！それだけ期待されてるって事でしょ？私、応援してるね？…その別に深い今はないんだけど…こうやって南雲くんの事知れたのも何かの縁だろうし…
(相手と話しているうちに緊張がほぐれてきて柔らかい笑みを浮かべながらそう話して。好奇心からか相手ともっと仲良くなりたいなと思い始めて。相手から書類の中身を教えてもらうとどこか安心したような表情になり「あ、そっちの書類だったんだ…私てっきり危ない資料なのかと思ってた。」とくすっと笑って)

(/いやぁ、どうなるでしょうね…(笑)はい、まぁ謙も何だかんだで大人びた顔付きで実際の年齢より上に見られがちという設定があるので間違ってないです(笑)櫂が嫉妬したらどうなっちゃうのやら……(笑)まぁ、その辺は曖昧に行きましょう(笑)櫂はあくまでも友人として凜ちゃんが極道の事を知りすぎて欲しくないんでしょうけど、遅い気がするけどなぁ……)

期待、されてるのかな…俺はよく分からないから…(緊張が解けてきているのか相手に笑顔が戻ってきてホッとはしたもののあまりこちらの世界に踏み込ませたくない。願わくば今日の出来事をカラオケが終わった辺りまでで忘れてほしい。それが本心のはずなのになんでここまで喋ってしまうのだろうと自分で不思議な感覚を感じており。「……一応俺たちの組はそう言ったものには、一切手を出さない主義だから…」お茶を飲みながら、煎餅を食べながらの会話に心無しかもっと続けたいという欲も出てくるがそれでもやはりこれ以上踏み込ませたくない。だからこそ「…宮園、お前はもうこれ以上、コッチに染まらないでほしい…」と小さく呟いてはなにかを言われる前に「亮太！」と呼ぶとずっと待機してたのかすぐに先程お茶を運んできた組員がドアを開けて「何ですか、若頭」と聞いてきたので「客人のお帰りだ。帰り道を案内してやれ」と言って自身は書類をもって立ち上がって応接間の出入口に向かい「え、もうっすか？」と驚く亮太にすれ違い様に「あぁ、案内してやれ」と改めて端的に言うと自身は先に応接間から出て行ってしまい)

(/今後の展開が楽しみですね(笑)あ、そういう設定だったんですね！了解致しました(笑)凛が最後亮太さんに案内してもらわず勝手に飛び出してしまってすみません←)


そっか…でも私は期待されてると思うよ？まあただの勘だけどね。──え…南雲くん…？あの、亮太さんでしたっけ？私1人で帰れますので…道案内は大丈夫です！…お邪魔しました。あ、お茶とても美味しかったです。ご馳走様でした。
(相手と話している時間はとても楽しくもっと相手と仲良くなりたいと思っていた矢先何かを呟いた声が聞こえたが聞き取れずもう一度相手に聞き直そうと口を開いた瞬間組員を呼びつけその口から出た言葉に驚き「…やっぱりここに来ちゃだめだったんだ」と小さく呟き勝手に踏み込んだ自分が馬鹿らしくなり泣きそうになるのを我慢しながら組員にそう伝えてペコっと頭を下げその場から逃げるように家を出てただひたすら走って行き、本当はここの土地勘は分からないものの来た道を行けば家に帰れるだろうと軽い気持ちで思いながらゆっくりと歩いていて)

(/そうですね(笑)因みに亮太は童顔なので実年齢より若く見られるという設定も(笑)大丈夫です、【スタミナお化け】(櫂命名)の亮太(元長距離走専門社会人陸上部所属)が追い掛けるので(笑))

「えっ、あっ……」(若頭に案内を頼まれたのは良いが案内をすべき相手が泣きそうな表情で飛び出していってしまい、どうしようと少し慌てていたが迷われても困るし、そもそもこの地域は結構道が入り組んでいて、相手は恐らく若頭の後を追い掛けたから来れたのだろうが、初見で目的の場所に行くのは基本的に無理な話だし出るときも同じくだ。その上この周辺は自分達のシマだが少し離れたところには近くには別の組の縄張りもあるからもしそっちへ行かれては手出しがしづらい。だからこそ若頭に報告するより先に身体が動いて相手を追い掛けて。連絡係の説明から若頭が帰ってくるであろうルートは頭に叩き込んでいるのでその周辺を自身の自慢である体力でとにかく走って探索していればまだ自分達のシマにいる相手の姿を見つけて安堵すれば「宮園さん、だったよね！この辺は初見で帰るの難しいから送るよ！」と駆け寄りながらそう提案して)

(/あら亮太さんにそんな設定があったとは(笑)色んな組員さんが登場してきて楽しいです(笑)凛は櫂くんが来てくれると期待していたみたいです(笑))

あれ…ここどこだろ…完璧迷っちゃった。
(必死に走っていたのもあり気づけば知らない場所に来ていて辺りをキョロキョロ見回しながら立ち止まり自分は何をしているんだろうとポツリと呟けば我慢していた涙が一気に溢れてきて。辺りには人の気配もなく街頭の明かりだけが光っている所でますます心細くなっているとふいに誰かが自分を呼ぶ声がし、慌てて涙を拭いてもしかすると相手が追いかけて来てくれたのかと少しの期待をして振り向いたもののそれは外れてしまい先程自分の道案内を任された亮太さんで「…亮太さん…やっぱり南雲くんが来るわけないですよね。さっきはすみませんでした…私、南雲くんに嫌われちゃったんですかね…？」と苦笑いをしながらそう伝えて)