【NL】不真面目な俺と真面目な会長の放課後生徒会室【♀募集】

あーはいはい…言われなくてもサボらないっての…多分。服装チェックに関しては俺が行く必要あるのかが分からないけど…サボったら恐ろしい目に遭いそうだから行くよ……多分。帰り道気をつけろよ、また明日な
（サボれるものならサボりたいし、明日の服装チェックも全力でサボりたいのだがそんなことしたら顧問…それ以上に相手にどんな恐ろしい目に遭わされるか分からないため溜息をつきつつ頷いて。とりあえず今日の分、そして明日の分の仕事をいかに減らせるかを頭の中で考えて作業に移り）

多分が多い、サボったりしたら当たり前の量の仕事やってもらうからね！もう…、とりあえず今日は先に帰ります、また明日ね(ハッキリしない物言いについつい突っ込みつつ何も知らないまま相手にとって最大の脅威となるであろう脅しの言葉を告げると退出すべく部屋の扉開き、ひらひらと片手を揺らし別れの挨拶返せばひんやりと肌を刺す冷気に一度体を震わせると帰路につき)

ったく…どこまでも生真面目な生徒会長だこと。それじゃ、パパっと仕事終わらしてパパっと報告して帰って寝よう。ねみぃ…。
（相手が部屋から出て行ったことを確認すると、一度気合を入れなおし作業に移り。放課後こうして生徒会室か教室に残り、顧問に報告…これは自分が生徒会に入ったことからの日課であり、今でも続けていることで。夢中に作業を続けてどれほど時間が経ったか、ふと外を見るとすっかり暗くなっており）

……あ、しまった。学校に辞書忘れてきちゃった。教室、生徒会室かな…。まだ学校開いてたりするかな…。行ってみるか(帰宅して暫く時間が過ぎた頃予習の為鞄を開いた所で忘れ物に気付き露骨に顔を顰めると時計で時間を確認し、微妙な時間ではある物の急いで上着を羽織ると家族所有の自転車に跨り学校に急ぎ)


(おはようございます！昨夜は寝落ち失礼しました…。
早速相談なのですが、あんな事を言いながら好き勝手に展開を振り回している紗咲ちゃんが、佐野くんの影の根回しに気付くタイミングは早いのとまだまだ後にするのとどちらがお好みでしょうか？)

今回はこんな感じで…はい、そんな感じですね。あー後一つだけ、生徒会の仕事なんですけど、仕事の一部を一ノ瀬にバレない様に俺に回すことって出来ます？流石に最近多すぎる上にあいつパンク寸前なので…よろしくお願いします。……いや、あいつが心配っていうか…根本的には俺が楽したいだけですよ
（作業を一通り終わりにし、今日の分ではなく明日やらされるであろう仕事を予想し今のうちに一部だけ終わらせておいて。鍵の返却、そして今日の報告を顧問に済ませると自分のお願いしたいことだけ完結に述べ、顧問の承諾を得て職員室を後にし、廊下に出ると当然真っ暗で誰もいなくホラーな雰囲気が漂っており）

（おはようございます！問題ありませんよ！気にしないでください…！
　あーそうですね…もう少し後にしましょうか！どんどん疑念が膨らんでいって確信に変わる…的な感じで！）






()

く、暗い…。やっぱり夜の学校って雰囲気あるわね…(学校に着くと一部に明かりが見え、まだ開いている事に安心しながら自転車を停め校舎に足を踏み入れるも明かりが見えていた一部以外は全て消灯されている上何処と無く不気味な空気についつい足が止まりかけるも意を決して教室に向かい)


(かしこまりました、ではもう少し疑念を膨らませていきたいと思います！)

あー…やば、教室に忘れもの…面倒くさいけど取りに行くかぁ
（コツコツと自分だけの足音が廊下に響き、より一層不気味さが際立つ校舎を歩き、教室の近くまで行くと電気が点いていることに疑問を感じ足を止めるが再び歩き出して。この時間に他の生徒と会うことは少なく、いるとしても先生の誰かだろう…そう思い教室の扉をガラッと開けて）

（よろしくお願いします！これからもそういった相談などいつでもしてください…！）

ひゃっ！…さ、佐野くん…？なんで此処に、ってまだ制服じゃない！まさかずっと仕事してたの？(捜し物に夢中で足音に気付いていなかったのか不意打ちで開く扉の音に大袈裟なほど声を上げて驚き身構えるも音の原因に目を向ければそこにいる見知った姿に一気に安堵して深く息を吐き姿勢を正し、時間が時間故に理由聞くも身に付けたままの制服に怪訝そうにして)

(ありがとうございます、主様が相談しやすい空気でいて下さるお陰でとても助かっております。主様にも何がございましたら何なりと仰ってくださいませ！)

びっくりしたぁ……ってなんだお前かよ。俺がずっと仕事なんてしてるわけないだろ？一通り自分の分は終わらしてひと眠りしたらこんな時間になったんだよ。で、お前はどうしたこんな時間に、忘れ物か？
（まさか教室に相手がいるとは思っておらず、一瞬ビクッと肩を震わせるがすぐにホッと息をついて。あと少し時間がズレていたら自分が仕事をしていたのがバレていただろうと思うとヒヤヒヤものだが、本当のことを言う必要はないため適当にあしらい話題を相手のほうへと変えて）

（いえいえ！自分も助かってますので…！今後ともよろしくお願いします！）

全然威張る事じゃないわよ。下校時間もとっくに過ぎているし！しかも一眠りって…その間にまた他のことも出来たんじゃないかと思うけど…。そう、忘れ物を取りに来たの。こんな時間初めて来たけど意外とまだ誰かいたりするのね、驚いた(あしらわれたことには気付かず相変わらずのマイペースさに半ば呆れながらも目的の辞書を引き出しから取り出し、今度はもう忘れないように大事そうに抱えながら相手の方に歩み寄り)

(こちらこそですー！ではまた改めてよろしくお願いします！)

こんな時間まで残ってるのは俺みたいなやつくらいだな。それで、忘れ物はそれだけか？外も暗いし、気を付けて帰れよ
（自分の席まで向かい、忘れていたものを回収すると外の暗さをチラッと見て。暗いことは暗いが道には街灯もあるし、帰り道が真っ暗ではないことも知っている。自分は徒歩だが家も近いので特に気にならない上に、相手の性格から考えて幽霊なんてものの信じてないだろうと考え、いつも通り先に教室から出ようとして）

…ま、待ちなさい。佐野くんももう帰るんでしょ？玄関まででいいから一緒に戻ろう(来る時は何とか誤魔化せた恐怖心も相手の姿を見た後では安心感から上手く自制できず、廊下の先に目を向けると再び学校に入った時と同じ様な恐怖に駆られそうになり、先に教室を出ようとする相手の制服を咄嗟に掴み引き止めれば最もらしい理由をつけて一緒に付いて戻ろうとし)

……は？なんで…って、なるほど。お前、怖いのか？あの堅物生徒会長が怖がりとは…なるほどなぁ。
(制服を掴まれたことで疑問に思い相手の顔を見てみれば、いつもとは僅かに違う様子に大体の事情を察し、ニヤリと笑みを浮かべて。確かに夜の学校ということで自分自身も多少の不気味さは感じており、心配ではないと嘘になるためため息をついて仕方ないと相手の言葉に頷き)

違います！別に怖い訳じゃなくて…ほら、日中とは雰囲気が違うから…少し、気味が悪いと言うだけよ…。ほら早く帰りましょう！(意地の悪い顔で図星を突かれればカッと赤面し、懸命に体裁を守る為の言い訳を並べ立てるもその間も手は相手の制服を掴んだまま離さず、気まずさに耐えかね相手の背中を押し廊下押し出すと帰宅促し)

あーはいはい、そうですね、別に怖いから一人じゃ心細いってわけじゃないですもんね。まったく…ほら、行くぞ
(赤くなった顔が図星の証拠なのにも関わらず頑なに認めようとしない相手の様子にクスッと小さく笑みを浮かべ、まるで子供を相手にするような言い方で話しつつ教室を出て。いつまで制服掴んでいるのだろうと思うも、それを口にするのは流石に野暮だろうと感じ歩き出して)

ば、馬鹿にして…屈辱だわ…っ。(歩き始めるのに合わせ自らも歩みを進めると相手との間に腕の長さ分の距離を保ったままザワつく心内を気取られないよう懸命に落ち着けながら何事もないように歩いてみせるも、時折聞こえる物音や影の動きに敏感に反応しその度に小さく肩を揺らし)

……はぁ。おい一ノ瀬、お前確か自転車だったよな？なんというか…帰り、大丈夫か？色々
（本人からすれば必死に落ち着いているように見せているのだろうが、こちらからすれば小さいな物音や影の動き一つ一つに反応しているのがバレバレであり、流石の自分も少しは心配になってきて。今まで一緒に帰った記憶はないが相手が自転車を使っているのはなんとなく知っており、ふとチラッと相手の視線を向けて）

へ！？…あ、帰り？ええ、大丈夫よ。怖いのはこの薄暗さと気味の悪さだもの、外に出れば街灯があるし…そう、自転車！自転車もあるから、早く漕げば変な何かも着いてこれないはずだわ！(突然話かけられ小さな音にも反応していた耳は普通の声量に過剰に反応し肩跳ねさせ、同時に制服を掴んでいた手も離せば今更すぎる程に取り繕い早口で質問に答え、些か冷静さをとりもどした様子で自転車に反応すると心配かけさせまいと一度深く頷き)

変な何か…ってなんだよ。そんで何でそんな早口なんだお前。……ま、どうしてもって言うんなら途中まで一緒に帰ってやらなくもないけど…どうする？
（どこまでも強がりを続ける相手の様子に再び溜息をついて。このまま別れても別に良いのだが、もしこれで何かあれば責任取れないため、一応一人で帰れるのかと尋ねてみて。自分は別に遅くなっても問題はなく、ここで借りを作っておけば仕事をサボる口実に出来る…なんて思いニヤリと笑い）

変な何かは変な何かよ…どうしてそんな上から目線なの…。別に送ってもらわなくても大丈夫だけど、男性を立てる為にも送らせてあげてもいいわよ(心外すぎる物言いに気が緩み小さく声を上げて笑えばその裏にある真意に気付かず承諾し、何時もより長く感じた玄関までの道程も漸く終わりを迎えれば外に出られた安心感に深々と息を吐き出し)