昔は人間の血液型の種類しか味がなかったんだが、時とともに吸血鬼の嗜好も贅沢になってだな ある時、料理人の吸血鬼がフレーバー付きの血液を考案して、それが爆発的に売れてな 今では人間の作るあらゆる料理の味が再現されている、というわけだ (うんうん頷きながらうんちくを語って) そうか ひなたがいないなら灯も寂しいだろうな (灯の気持ちと自分の気持ちとダブルで重いため息をついて)