武蔵野 大和 2018-10-23 13:52:55 |
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…ただい、ま…え?
(深夜2時、普段は遅くなると言ってもいつも0時頃までには帰っていたのだが…今回は意図的に遅くなった。日に日に深まる溝と、彼女に対する不安。分かり合うこともしないで、ただただ顔を合わせないよう努めるようになっていた。そんな中家に帰ると…鍵が開いていた。一瞬泥棒かと思いつつ恐る恐る扉を開けると…その理由が判明した。靴がない、フレイヤの分の靴が…恐らく、家出したのだろう。居心地の悪さを感じて。それを見たとき胸に去来した思いはあろうことか安堵であり、心配や不安とは無縁のものだった。ただ、良かったと安直に考えてしまう)
…フレイヤ、いるか?
(鍵を閉めて確認のために2階のフレイヤの部屋へ行く。部屋の扉にも鍵はかかっておらず、そこにその姿はなかった。ようやく解放された、そう思いながら彼女が使っていたであろう毛布を見て、片付けようと手に取ると…妙に湿っていて。…それが涙だと気付くにはそう時間はかからなかった)
なんで、これ、泣いて…!…クソっ、バカか俺は…!
(その場に毛布を落とし、涙の真意に気付いた頃にはもう走って家を出ていた。毛布を触った感じではまだ遠くへは行っていないはず…恐らくお金も持っていないはず。行ける場所には限りがあると思い手当たり次第に探すことにする。もう一度話し合って、それでわだかまりを解きたい、後悔の気持ちにかられながら必死に探して)
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