ウザいのに大好きな君【NL/募集】

ふん…お前でも１人前に悩んだり傷ついたりするとはな…嫌いでなければ好きとは短絡的な考えだな。お前には１か10かしかないのか？
（普段とは違うしおらしい相手の反応に一瞬だけ戸惑ったような表情を浮かべるも、すぐにそんな憎まれ口を叩き肩を軽く竦め）
どうした？まさか一問も解けないとは言わないだろうな？
（問題に全く手をつけようとしない相手にまさか…とは思いつつも問いかけて）

一応あたしにだってそういう気持ちくらいありますよ。やっぱり先輩ってあたしの事は女として見てくれてないんですね、、(先輩の答えにため息を漏らして)
……えっと、、先輩の仰る通りです…全く分かんないです。これほんとに数学ですか？あたしには暗号にしか見えないんですけど、、(「もう訳わかんない…」と机に突っ伏し「バカは勉強しても無駄なんですかね…」と呟いて)

だから前から言っているだろう、そもそも俺はそういった話しに興味はない。それは別にお前だろうと他の女だろうと変わらん
（つまりは相手の言うような恋愛に結びつくような感情は誰に対しても持ち合わせてはおらず、決して相手だから悪いという訳ではないと暗にそう伝えて）
まあ、そうかもしれんな。ならばもう諦めるか？
（やるだけ無駄かもしれない、という発言については否定はせず、改めて相手の意志を確かめるよう問いかけ）

なんでですか、、先輩の事を好きな人いるかもしれないのに？(先輩の言葉を聞いてどうやったらそういう感情を持ってもらえるのか考えたが思い浮かばず兎に角今は勉強に集中しなくてはとノートに目をやり)
……やっぱり諦めたくないです。うーんと、ここがこうでこうなって…あれ、、こうだっけ…あの、先輩…(できる所だけやってみようとシャーペンを走らせたが答えにたどり着かず中途半端になり先輩に助けを求めて)

それは俺にも相手を選ぶ権利はある…とでも言えば良いのか？
（好意を向けてくる人間、それは本人の口から直接言われずとも明らかに相手のことだとわかりきっているのだが敢えてそれについては触れずにおき）
どこだ、見せてみろ…ほう、バカなりになかなか足掻いたじゃないか
（お手上げといった風に此方を見てくる相手の視線へと応じれば手元を見やり、何だかんだでもう少しで解けそうな惜しいところまで進んでいるのを確認すれば感心して）

え…選ぶ権利……まあそうですよね、、そうなりますよね…（先輩の言葉にしゅんとしながらも渋々受け入れている自分がいて「はぁ」と小さくため息をつき）
あたしにはここまでが限界でした…。どうやったら答えが出るのか全く分かんないんです。これってちゃんと合ってるんですか？
(少し褒められたような気がしたが気のせいだと思い恐る恐る先輩に聞いてみて)

何を当たり前のことを…よく考えろ仮にお前のことを見ず知らずの誰かが好きだとして、それをお前は手離しで受け入れたりはしないだろう
（落胆を隠すことなく目に見えて落ち込む相手へと逆に自分の立場に置き換えて考えてみろと理詰めでそう言ってのけ）
いいか、一度しか説明しないからよく聞け…
（相手の解きかけの問題の書かれたノートを此方へと引き寄せ、シャーペンを手にそう前置きをしてから解き方をゆっくり一つ一つ説明をしていき）

それを言われるとそうなりますね…あたしにも選ぶ権利は一応あるし。(先輩の理にかなった言葉に納得しつつ改めてこの人はホントに恋愛に興味がないんだなと思って)
え、1回しか教えてくれないんですか？(そう文句を言いつつも先輩のわかり易い説明に耳を傾けひたすら頭に叩き込んで)
……なるほど、、先輩の説明ってわかり易いから馬鹿なあたしにはとっても助かりますっ！

これでわかったろう、一方的な感情を押し付けるなど愚かだということが…もっとも、お前に説教などしたところで聞かんのだろうがな
（遠回しに自分のことは諦めるよう言いながらも、何となく相手の性格上この程度のことではへこたれたりはしないのだろうなとわかってしまう自分がいて、諦め半分に小さく肩を竦めて）
…お前のことだから泣き言の一つでも言うかと思っていたがな、本当に今ので理解出来たというのか？
（先ほどまであれだけ弱音を吐いていたのが嘘のように、こちらの説明にあっさり理解を示す相手に半信半疑で問いかけて）

先輩なんだかんだ言ってあたしの事よくわかってくれてるんですね。あたしはどんなに先輩に説教されても絶対諦めたりしませんからねっ！(先輩が自分のことをちゃんと分かってくれていることに嬉しく思いながらもそう伝えて)
なんとなくですけど分かったような気がしたんですけど、、これがこうなってるからこうなるんですよね？、、あれ？どうだっけ…(先輩の説明は理解したつもりでもう一度聞いてみるが混乱してしまい)

誠に遺憾ではあるが、お前とはそれなりに長い付き合いになるからな…もっともお前に見透かすほどの深みがあるとも思えんが
（相手の返答にやはりな…と小さくため息を零し、それなりに長い付き合いであるということ以前に、よく考えれば単純な相手のこと読み解くほどのものでもないかと一言余計に付け加えて）
わかってないではないか、このバカ。結局また教えなおしじゃないか
（理解したと得意気だったかと思えば結局混乱しているのを見て、悪い意味で期待を裏切らない相手に呆れ果てながらも、何だかんだもう一度教えてやろうとしていて）

先輩、遺憾って言い方酷くないですか…？あたしはなんだかんだ言って先輩と長い付き合いで嬉しいって思ってるんですけど、(少なくとも自分は嫌味を言われながらも先輩の傍にいれて嬉しいと思っておりどうやったら先輩にもそういう気持ちになってもらえるんだろうとふと考えていて)
分かってたつもりだったんですけど…いざやろうとしたら混乱しちゃって…先輩もう一度教えてもらえますか？(先輩に申し訳ないという気持ちを込めて上目遣いで頼んでみて←)

お前の気持ちなど知らん、俺としては不本意な状況だから正直にそう言っているまでだ。むしろそれでもお前に付き合ってやっているんだから感謝をされるべきだと思うが
（何かとこちらの発言や態度に不服そうにしながら、それでもなお関わることをやめようとはしない相手を冷たい言葉と態度でぞんざいに扱うが、何だかんだで無視出来ずそのたび相手をしてしまっている自分がいて、思っているよりも今の関係が悪い気はしていない自分自身の感情を誤魔化すように憎まれ口を叩き）
…仕方ない、お前が出来ないのが俺の教え方のせいにされても癪だ。もう一度だけ説明してやる
（上目遣いでのお願いに少しばかり気持ちが揺らぐが、それは極力表に出さないようあくまでも仕方無いからというスタンスを崩さずに再び説明を始め）

先輩には何を言っても無駄ってことなんですね。あたしに付き合ってくれてるのは感謝してますけどー、でも絶対先輩のこと振り向かせて見せますからねっ！あたしがどれだけ先輩のこと本気か分からせてあげますから覚悟しといてくださいね！(先輩にどんなに冷たく扱われても先輩への気持ちは変わらずむしろ逆に先輩のことを変えてやると思って)
…あたしの上目遣い全く効いてない、、(自分なりに自信があったので全く表情を変えない先輩を見てガクッと肩を落として)

それはお前だけには言われたくないな、何を言っても無駄なのはお前の方だろう…何故こうも俺にそんなに拘るのか理解に苦しむ
（此方が何を言おうと変わらず、我を通そうとしているのはむしろ相手の方だろうと呆れたような口調で言いながら、そもそも何故自分なのかという疑問を抱き）
…なんだ、やる気がないならもう帰るぞ（教えている手元ではなく、此方の顔を見つめてくる相手の視線に気づき怪訝そうな表情浮かべて）

先輩は確かに口は悪いし冷たいし人のことバカにするし表情ひとつも変わらないから何を考えてるのか分からないし…だけどどんなにあたしがしつこく付きまとっても結局は傍にいてくれるし、優しい所あるし…顔もかっこいいしそういう所も全部含めてあたしは好きなんです！
(先輩にどう思われようと嫌味を言われてもいいのでとりあえず自分の気持ちを伝えようと思いそう話して)
…やる気ありますっ！だから帰るなんて言わないでください…(咄嗟に先輩の服を掴んでそう言って)

そんなこっ恥ずかしいことを大声で力説するな、このバカ。もう少し周りに気を配るということが出来んのか
（周りのことなどお構いなしといった風に熱のこもった力説をしてくる相手に周囲の目線は否応なしに集まり、眉間の辺りを指先で押さえながら告白の内容以前に時と場所を弁えろと注意をして）
わかったから手を離せ。全く…厄介なことを引き受けてしまったものだ…
（掴んだ手を軽く振りほどこうとし、溜め息混じりながらも根気良く相手に付き合ってやっていて）

──っ！ご、ごめんなさいっ！(夢中になっていたせいもあり周りの視線に気付くことも無く大声で喋っていたとは思っておらず先輩に言われて我に返り周りから注目を浴びる中顔を赤くし視線を逸らして)
…嫌です、、なんて言ったら先輩に怒られそうだからやっぱり離します…(「何をやってるんだろ…」と心の中で思いながら勉強を再開して)

お前一人恥をかく分には勝手にすればいいが俺まで巻き込むな。…時と場所さえ弁えればお前の話しも少しぐらいは聞いてやらんこともない
（指摘を受け今更になって恥ずかしそうにしているのを見れば、やれやれと深いため息を吐き冷たく突き放したかと思えば最後にそうフォローをするように付け加えて）
お前は人の服を掴んだままで勉強が出来るのか？…そんなに集中が出来ないのなら…そうだな、何かこの勉強が終わったらお前の中でご褒美でも設定してみたらどうだ？
（やりとりの中で相手へとそうツッコミを入れてから一つそう提案をしてみて）

すみません、、えっ…先輩ほんとですか？まさか先輩にそんな事言ってもらえるって思ってなかったから嬉しい…です。(相変わらずの冷たい態度に落胆しそうになったが続いた言葉はどこか優しくてつい頬が緩んでしまい)
…さすがに服掴んだままはできないですよっ…ご褒美ですか？それは先輩も付き合ってくれるんですか…？(先輩からの提案に思わず顔を上げ上目遣い気味に見つめてみて)