｢ 業に火はつける / 悲恋:NL ｣

□小話

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まず初めに、私の事はИと名乗っておこう
この家に生まれた純血の者だ。



時は現代---東京。
喧騒渦巻く都心から離れた郊外の森の奥に
大きな和風平屋の邸が見えてくる。

周りを立派な門に囲まれその威厳を示し、
庭には立派な日本庭園が広がっており、
四季折々の草花が出迎えてくれる。

そんな邸に住まう家系ははるか昔より、
日本の裏で支えべく動いている影の一族。

汚れ仕事等を請け負ってきた所謂----
悪の一族。
古い書物を漁ると、昔に妖…鬼を退治
した事から強さを持ち始めたらしい。

時代が流れるにつれ汚れ仕事は減ったが、
政治などに強い発言力を持っており、
重鎮としてあり続けている。


家系の名は『黒崎』。
そんな黒崎家は跡取り問題が勃発していた。
代々、女が代を継ぐことになるのがしきたり

先代、母が私を身篭った時現十六代目当主は
私になるはずであったが私は男であった
男は当主にはなれない、それが黒崎家。

生まれた私は何不自由なく育てられ
母は跡取りが居ないために十五代目当主
として立派に責務に努めていた。

男が生まれ跡取りが見つからないのは
稀なことではない。何度かあるのだ。

私も嫁を貰い受け、数年後嫁が身篭った
娘だと信じたが----生まれ子は男だった。

二代にも渡り当主となる子がいないのは
一族の恥だと、嫁は追い払われた。

私はそれに耐え切れず、息子を連れて
同じく家を出ていこうとしたが

息子は置いていけと言われ逆らえず
息子は置いて家を出た----

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それから数十年が過ぎて
あの置いていかれた子供は
忌み子とされた。

強い力と恐ろしい程の回復力、
黄金色の目に小さく覗く犬歯。

『鬼の子、忌み子----』
一族の強さの起源である
鬼の再来とされた。

畏怖の念と好奇な眼差し、
表に出してもらえず鳥籠で暮らす日々

それから数年後、
養子を貰うことになった。

また同じ事が繰り返さぬように
養子を取りその子を跡取りにすると。

拾われ連れてこられたのはまだ幼子、
まだ六歳の無邪気さ。

しかしそんなものは必要ない。
厳しく育てられ、幼子にしては
似合わない妙に大人じみたそれに
それに育てられた。


接点など殆ど無かったはずなのに
綻びはさらに糸を保釣らせた。

□他

◻上級者向け
◻長文推奨(200文字～)
◻ストーリー
シリアス、恋愛、時にギャグ重視
◻メアリーバットエンド
◻展開等相談しあえる ¦ 長期来られる方



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『化け物』×『幼子』
悲恋ストーリー

募集しました
お相手様↓
>>23992/* 様
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↓pf参考/幼子

名前:(苗字は黒崎)
読み:
年齢:(七～十)
身長:
容姿:
性格:
備考:



※気長にお待ちしております。

お返事が遅くなり申し訳ございません…！
募集版で参加希望させて頂いた者です。部屋の作成ありがとうございました。至らぬ点もあるかと思いますが、これから宜しくお願い致します。

早速ですが、幼子のPFを作成するのにあたりましてИ様の萌萎をお聞かせ頂ければと。
また、格式高い黒崎家の養子に選ばれたという事は他の同年代の子供達よりも秀でた物があった（器量良し、慧敏等々）と言う解釈で大丈夫でしょうか？

/ お待ちしておりました。此方こそブランクあります故、拙い文章やら至らない対応やらでご迷惑お掛けするかと思いますが、よろしくお願い致します。

さて。早速のご質問ありがとうございます。
個人的に幼子と言いましても別段幼児が好きとも訳ではなく…( )体格差など年の差の好みでしょう…。
前置きはさておき。
あまり子供しすぎると言いますか、強くいえばおバカさんは苦手です。ある程度のマナー節度のあるお子様の方が好きですね。設定上からもあまり子供らしさはないものの、背伸びしすぎてる訳でもなく、子供らしい1面ももちろん欲しく、子供ならではの視点から見る言動はとても好みにございます。

養子として引き取られた理由としては見た目も酷くない( )ことや勉学も人並み以上にこなせているという面でしょうか。


また余談ではありますがファンタジー要素を含みますので呪術や術式、儀式等も組み込まれます。そういったものを伝授できる要素を、持っていたのかもしれませんね。

/ なるほど…！確かに小さい子と大人の体格差や一回り以上離れていたりする歳の差がある二人の会話は良いですよね。

では、同年代よりかは大人びてはいるが、子供ならではの核心を突いたりした言動は健在だったり相手の言葉の裏側まで気が回らなかったりと大人から見ればまだまだ子供…と言ったような雰囲気にしたいと思います。割と霊的な方面も全く才覚がない事はないタイプということですね。

丁寧なご回答ありがとうございました。早速PFを作成してこようと思いますが、もしかするとかなりお待たせしてしまう事になるかもしれないです…三日ほど経って完成していなければ再びご連絡に参ろうと考えていますが、差し支えないでしょうか？

/ 下手な説明ですが伝わったようで幸いです。
引き取られる前はすごく周りと変わらない“普通の”子供だったと思います。
それでも引き取られて周りとは少し違った閉鎖的な空間の影響からかどんどんと変わってきた…そんな風に考えております。
子供らしいけどそうとも言いきれない。といったやや曖昧ではありますが、当方の伽羅もある意味では曖昧な存在かもしれません。
細い糸の綱渡りのようにお互いどこか不安定な所がある方が、ストーリーには適しているのかなと考えております。

pf作成の件は把握致しました。気長に待っております故、また何かここは？あれは？こんな風なのも入れてみたいなどありましたらいつでもお声かけください。
とりあえず本日より三日後辺りを目処にお待ちしておりますね。

名前: 黒崎 梢
読み: くろさき こずえ
年齢: 八
身長: 百二十七糎
容姿: 射干玉のような艶やかでさらりとした黒髪を胸を隠す程伸ばしており、前髪は右側で斜めに分け白い小さい花のピンで留めている。二重瞼の奥から覗く虹彩は淡い墨色。未だあどけなさが色濃く残る顔立ちと女性らしさなどある筈のない薄っぺらな矮躯を持つ。学校では制服を規定通りに着こなし、足元は白い横ラインが一本入った黒のクルーソックスと同色の革靴。邸内では基本的に女中に選ばれた和装を着用している。
性格: 普段はゆったりと時間の流れを感じさせないような淑やかな所作と大人相手にも余り物怖じせぬ言動を見せる年不相応な落ち着きを持った礼儀正しい少女の面を被る。しかし、時折突飛な行動をしてみたり若干空気が読めなかったりと大人から見れば可愛らしい背伸びのようなもの。素は周囲の子供と変わらず年相応で甘えたいざかりだが邸から求められる少女とは違うそれを吐露しておらず、周りの者から注意され、見捨てられてしまうのではないかと恐れ、また、寂しいと正直に口に出す事を恥ずかしいとも考えている。家に引き取られ二年近くの時が流れ、大分落ち着いていたものの未だに不安になる事も事実。勉強、引いては新しい事を学ぶ事自体は好んでいるため、黒崎に引き取られてからもそちらの方面に関してはそこまで苦になっていない様子。
備考: 一人称「わたし」二人称「あなた、さん付け」
孤児院の出。六歳の時に黒崎に引き取られ、次期当主としての教育を受けてきた。公の場及び邸内では常に柔らかい微笑みの仮面を付けている。学校内では歳に似合わぬ落ち着きからか将又黒崎の家柄故か浮きがちだが、既に諦めている状態。孤児院から引き取られる直前、良く面倒を見てくれていた職員から与えられた四葉のクローバーの栞をいたく気に入っている。

/ 遅れてしまい大変申し訳ございません…！長々とお待たせした挙句に出来の悪いPFとなり、素敵な世界観を汚してしまう事になるのではないかと危惧しております。…一先ずPFを提出させて頂きますが、世界観に合わない、思っていた幼子と大きく離れている等の不備がありましたら蹴って頂いて構いません。お時間のあるときにお目を通して頂ければと思います。

/ 大変素敵なpfをありがとうございます。
これだけ素敵なものなのですから時間がかかってしまうのも致し方ないものというものです。
何も不備等見当たりません。ひとつ前提といいますか補足と致しましては次期当主としての教育は“今”の所はある意味では世間一般的な教育と認識して頂けると幸いです。鬼や呪術と言った異色なものに関してはまだ知りもしていない。というのを念頭にお願い致します。

それでは当方の伽羅のpfを出しますので今しばらくおまちください。

名前:黒崎臣
読み:くろさき じん
年齢:二十六歳
身長:百八六cm

容姿:指通りの良い黒髪は襟足が肩につく程度、横の髪は顎の辺りまであり前髪は目の下辺りまであるために右側から適当に左右へ分けている。その為左目は少し隠れがち。切れ長の僅かな二重の涼しい目元は睫毛が短め、色は日本人にしては色素が薄く少し鈍めの黄金色をしており瞳孔はやや細め。通った鼻筋に薄い唇、口を開くと尖った小さな犬歯が覗く。外にあまり出してもらえず邸に篭りがちな為に色白で着痩せをする方だが脱げば細マッチョ体型、全体的に骨張った体格。服装は基本としてシンプルな物が多く色も落ち着いた暗めのものが多い。寝るときは和服を着流しにして寝ている。

性格:思った事や感じた事は良くも悪くも口にしてしまう事が多く良く言えば素直だが悪く言えば無神経。しかしそこに上手く表情が付いていかず、物静か、また感情を表に出す事が殆どなくその為に誤解を生みやすい。だが感謝の言葉などは上手く伝える事も出来ずに空回りしてしまう不器用さ。それでも根っ子は意外と優しく面倒見も良かったりするがそれを殆ど発揮しない。忌み子として扱われてきた故に近寄る者を酷く拒む傾向にあり、その見た目からとして周りからは恐れられている。

備考:一人称｢俺｣二人称｢お前、呼び捨て｣
望まれなくして生まれ、その昔一族の始まりとされる鬼の血を引いているとその異常なまでの身体能力が忌み子として呼ばれるようになる。
強さも速さも、聴覚嗅覚ですら人間を越えたそれは一族が危機に晒された時の盾として、両親に家へと置いていくよう言われその生家で育つ。
外に出ることを禁じられ、中学を卒業してからは家から出ることもなく友人もいない。
怒らせては何をされるか分からないと皆、腫れものに触れる扱いをしている。
邸の一番奥にある薄暗い廊下の先にあるひとつの部屋に住んでいる。襖でもどこか冷たさと重い空気を纏ったその部屋に近づくものは殆ど居ないとか。
















大変お待たせいたしました。
このような所でしょうか。
なにか不明な点等ありましたら、ご質問やまた何かありましたらお気軽にご相談ください。

/ PFの確認ありがとうございます。梢のイメージが背後様の物とかけ離れていなかったようで安心しました。改めて、お相手が出来ることをとても嬉しく思います。

とても魅力的なPFをありがとうございます。疑問点等ひとつもありません。本当に此方の拙い文章が恥ずかしいばかりで…！少しでも釣り合いの取れるよう精一杯努力する所存です。

始まり方についてですが、此方の勝手なイメージでは養子に連れられて来た直後か二人が出会う場面かな、と考えていましたが背後様はどうお考えでしょうか？また、最終的にはバッドエンドを迎える二人ですが、それまで物語の経過（鬼や呪術について知るタイミング等）について大凡で構いませんので教えて頂きたく…！

/ まだまだリハビリのような拙い文章で大変申し訳ないです。此方も精進して参りたいと思います。
引き取られてきた直後というのも面白いですね。個人的には此方の伽羅と幼子は基本的に出会うのは禁じられている身同士(話し的に出会わないといけないので後々出会いますが)ですから、直後ですとストーリーもなかなか進まないかなと思ったのですが、どちらにせよ出会うので引き取られてきた直後でも斬新でいいかもしれませんね。
そちらの設定で進めて行きましょうか。

呪術や鬼に関しては鬼と知るタイミングはしばらく生活をしていき、どこかで会食のような形(現当主の祖母の意地悪から)で幼子と当伽羅と祖母とで家で食事を摂るタイミングでわざと鬼へと豹変させるような事があり、そこで術も見せられ鬼だったとも知る…という形を考えています。
こちらの鬼である伽羅は現当主の祖母の側近からの虐待(邸の奥にある鋼鉄の扉で閉ざされた所謂拷問部屋)のような扱いを現在でも受けていて、好奇心から邸の奥に出向いた時にたまたま出会うけどそれっきり…微かに気になっている状態のまま過ごし上記の会食で改めて存在を知る、というのでも面白いものかなと。女中達の噂話で何だろう、と気になっていても面白いかもしれませんね。