柊 2018-06-21 18:22:54 |
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<健人くんと眠りたい姫>
寂しい。女の子の日の前ということもあってか、感情の起伏が激しくて、自分でも疲れてしまう。
「てっぺんこえるかも。先寝てて。」そんなLINEが来たのも、もう1時間も前のことで。
いつもなら、遠慮せずにひとりでベッドに入るけど、今日は寂しくて、苦しくて、彼が欲しくてたまらないのだ。
ぼーっと、彼のことを考えているうちに私の思考は眠りの国へと旅立ったようだ。
寝室のドアが開くおとで目が覚める。
枕元の時計で時間を見たら、朝の4時。
『起こしちゃった?』
「けんと、」
『ん?』
「、。」何も言わずに弱い力で抱きつくと、彼は、優しくしっかりと包み返してくれる。
シャワーをしてきたばかりの髪からは、同じシャンプーの匂いがして、「(一緒にいるんだ。)」と安心する。
『泣いた?』
「なんで?」
『跡。』
「泣いてたんだ、」
『寂しかったの?』
「うん」
『俺、今日こそOFFだけど?』
「やすむ、」
『ごめんね?隣にいるから。ね?』
そう声をかけられて、自分の頬を伝う涙に気がつく。
『眠いね。ほら、寝よ?だぁいじょーぶだから。』優しくそう言って、背中をトン、トンと規則的に叩かれているうちに再び眠りの国へ。
起きたら上手に甘えられるかな、
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