赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>ユニコーン
ほう… 。星空。なかなかどうして風情がある ( 恐る恐る、といった風に開かれた未知の扉の先へと爪先一つ踏み入れば此の世の物とは掛け離れる程優麗な内装と不思議な空の天井に目を奪われきょろきょろと。珍しい物に強ばった姿勢からか軍人らしく刀の柄に手を添えつつ、それでも二、三歩離れた先を歩く案内人に遅れまいと変わらず辺りを見回しながら後ろに続き。「 部屋を貸して頂けるのか、それはご厚意痛み入る。どんな部屋だって構いはしないさ。」 目に触れる物全てが新しい感覚、微かな目眩を覚えるも好奇心の方が勝る。身体に染み付いた感謝の言葉を相手へ放り少しずつ詰まる距離に 「 おお…之はまた、目に映える様だな。それも君の髪の色と良く似合って 、とても…美しいと云うか 」 隣に立つ様な格好で色彩豊かな部屋を覗き込んでは、その中の彩りと緩く結ばれた髪を見比べて " 可愛らしい " と口をつきそうになった言葉、恐らく男性である此の人に使うべきではないだろうと少しの間を置き訂正し控えめに毛先へと手を伸ばして 。 )
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