赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>オリバー
(絶対服従であるべきの存在が寝首を掻くとは、腹を上にし媚びる様に尻尾を振るだけの存在でなければならないにも拘らず裏切ったとは。完璧主義者である自らに傷を付けられた思いになってしまう。苛立ちを超えた苛立ち、僅かに揺れる肩は強すぎる自尊心が乱された事を明確に表しており、対照的にその表情からは喜怒哀楽が消えていた。顔だけは無を現すようにただ只管に冷たい物、乾く様な喉を引き剥がし「――裏切り者は不要、この屑の首を刎ねよ」伸ばした人差し指を左から右へ払う様にすうと動かし、そうは言えど今まさに彼女と言う存在から意識を逸らすのには十分だったようで、彼の頭の中には言う事を聞く筈の忠犬が裏切った事実だけ。そしてもう一度、重たく空気を切る音がビュンと鳴る。先ほどよりも図太く重たい音がしたのは、転がる頭部が男性だったからだろうか。___自らの付き人が連れて来た当の存在を見なければ、すっかり彼女と言う存在は頭から抜け落ちていたかもしれない。目の前に連れ出されたその存在を熱を持たない冷たい眼で見据えれば口を一の字に閉じ、ゆっくりと開く。「俺の城に何の用だ。――鼠のせいで俺の可愛い兵隊が死んだぞ」人のせいにするにも甚だしい、理不尽な言葉を送り)
白の騎士:――……、盗み聞きとは悪い子め。(姿形こそ、傍若無人の彼と同じ物。僅かな人の気配に気が付けばピリピリと張り詰める空気の室内に興味を持つことなくその気配の元である廊下を辿り。そしてビンゴと言う様に見つけた見慣れない姿に口角を持ち上げてから声を掛け、白の女王が探していた姿を見つけたと言うたったそれだけに従うように彼女の身体を肩に担ぐように遠慮なく持ち上げて、そのまま主人の前へと降ろし)
>木暮
――嫌いな場所なのか?。オッサンが元のクニが嫌いならもー聞かない。けど、少しでも好きな所があるならそんな言い方やめろ。いつか忘れちまうんだから、覚えてる内はオッサンだけのクニなんだから大事にしなきゃ駄目だ(唇を尖らせながら怪訝がる表情にて眉間に皴を刻むと故郷を話すには相応しくない彼の表情、そして説明の言葉にそれ以上の説明を止めさせるように口を切り。「不思議の国に長く居過ぎたら、元のクニに関係することを忘れちまう。現に元のクニの事を忘れちまったアリスのことを見て来た俺が言うんだから嘘じゃないぜ」添える様にこの国独自の決まりを教えればほんの少しだけ肩を竦ませて。緩さすら含んだ彼の返事に耳を傾ければ釣られる様に口角がゆるりと持ち上がり、「ホットチョコレート。――ホットチョコレート淹れてやる。ショコラスプーンがあるんだぜ」にしし、と歯を見せた笑みを浮かべれば共に過ごすに当たっての面倒見の良さが顔を出したか、離れる様に数歩先を歩けば落ち着いたナチュラルテイストの我が家へ彼を招待し)
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